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タイトルミリタリーバランスに関して
記事No712
投稿日: 2007/06/13(Wed) 05:58
投稿者バグってハニー
どうも、太田述正一番弟子のバグハニ、BHことバグってハニーです。先生すねちゃったみたいなので、まことに僭越ながら私の方からミリタリーバランスに関して補足説明させていただきます。(以下の議論は2002/2003年オンライン版を基にしています。PDFにセキュリティがかかっているためコピペはできませんでしたが、要望があれば所沢さんのところに画像を上げたいと思います。「である、だ」調が意訳した引用部分になります。ちなみに私は英文を読むのは好きですが専門家ではないので用語がおかしな部分は訂正していただけるとありがたいです。)

まず、様々な兵器・用語をミリタリーバランスがどのように定義しているのかについて説明します。航空兵力(AIR FORCES)の冒頭には以下の文章が掲げられています。

「戦闘用航空機(combat aircraft)」という用語は空対空または空対地の兵装を通常装備している航空機を指す。その合計には主目的が兵器の訓練である機体、また、練習機ではあっても第一線の機種と同じタイプですぐに実戦投入可能とみなされる機体も含まれる。戦闘可能とみなした練習機はアスタリスクを付した。海軍の航空機であっても武装していれば合計に含まれる。(一文略)スクアドロン(飛行中隊)の強さは運用されている航空機、国によって異なる。

つまり、戦闘用の兵装が積めればどんな機体でも戦闘用航空機とみなすということです。ガゼル論争において、太田氏は可能性を論じているからおかしい、という指摘がありましたが、ある機種が現行でどのように運用されているかよりもむしろその機種で攻撃可能かどうか潜在性に基づいて数をカウントするというのがミリタリーバランスのポリシーのようです。

次に「定義(Definitions)」です。

同じ機種ではあっても国によってその用途は様々である。そこでミリタリーバランスでは搭乗員がどのように訓練されているか、を主な鍵として用途を分類した。

固定翼機(Fixed Wing Aircraft)
戦闘機(Fighter)とは空中戦が可能な航空機を指す。多用途(Multi-role)航空機は配置時の用途に応じて戦闘対地攻撃機(fighter ground attack, FGA)、戦闘機(Fighter)、偵察機(Reconnaissance)などとした。
爆撃機(Bombers)(定義は省略)

回転翼機(Helicopters)
武装ヘリ(Armed Helicopters)(定義は省略)
輸送ヘリ(Transport Helicopters)(定義は省略)

武装ヘリはさらに用途に応じて以下に分類されます。

攻撃(Attack)ヘリは対装甲、対地、対空兵器を発射するための統合火器管制と照準システム(an integrated fire control and aiming system)を備えたものを指す。
戦闘支援(Combat Support)ヘリは、統合火器管制と照準システムを持たないが、地域制圧(area suppression)または自己防衛(self-defence)のための兵装はあるものを指す。
急襲(Assualt)武装ヘリとは部隊を戦場に送り届けるためのものを指す。

以上です。