以前陸上自衛隊は戦車を減らして自動走行砲車を増やすべきだ。戦車1台で自走砲が３門（輌？）買えるという意見を読んだことがあります。確かに日本の地形で戦車が使える場所は北海道ぐらいのように思えますので、この考え方は正しいでしょうか。

　戦車を減らすべきかどうかと自走砲を増やすべきかどうかとは、次元の異なる話です。
　戦車砲は直射火器ですが、直射火器（カノン砲等）を搭載した自走砲は、装甲が薄い戦車といったところであり戦車に代替させようとすれば、安かろう悪かろうということになります。他方、直射火器であろうと曲射火器（榴弾砲等）であろうと、自走砲化した方が一般論としてはいいに決まっています。
　戦車を減らすかどうかは、陸上自衛隊をPKOないしはそれに毛の生えた程度のミッション、ないし国内でのテロ・ゲリラ相手の特殊部隊的ミッションに特化させるべきかどうかにかかっています。