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タイトルコラム#1675をめぐって
記事No75
投稿日: 2007/02/28(Wed) 10:38
投稿者一読者
> また、Joseという名前は当時それほどありふれた名前ではなかったことも分かってきました。

> Yose [マルコの福音書では Yose をイエス

JoseはYoseのことですか?

タイトルRe: コラム#1675をめぐって
記事No76
投稿日: 2007/02/28(Wed) 10:43
投稿者太田述正
> JoseはYoseのことですか?

 そうです。ミスプリです。
 聖書の英語版と日本語版にあたって、Yoseが日本語でどう表示されているのか、調べませんでしたが、どなたかご教示いただける方はおられませんか。

タイトルヨセ
記事No112
投稿日: 2007/03/08(Thu) 04:51
投稿者バグってハニー
まんまですね(新共同訳)。ちなみに英語ではYoseでもJoseでもなくJosesです。
http://en.wikipedia.org/wiki/Joses
ヨセフ(Joseph)の変化した形ですが、新約を通してマルコによる福音書に二回だけ出てくる珍しい名前なので、そのあたりがキャメロン説の補強材料になっているのではないでしょうか。

マルコではヨセはまず、イエスの兄弟の一人として言及され、その後、磔の場面でそれを見守った女性の一人、マリアの息子として二度目の言及が行われます。素直に読むとマリアを母に持つイエスとヨセの兄弟、ということでキャメロン説の通りなのですが、ややこしいのはヨハネによる福音書でここでは同じ磔の場面に三人のマリアが登場します。イエスの母マリアとそのマリアの姉妹でクロパの妻マリアとマグダラのマリア。カトリックの解釈ではこのクロパのマリア(ヨハネ)と小ヤコブとヨセの母マリア(マルコ)が同一人物だとしています。というのは、クロパはアラム語アルファイのギリシャ語訳、つまりクロパの妻マリアとはアルファイの妻マリア。だからマルコに登場するマリアの息子小ヤコブは十二使徒の一人アルファイの子ヤコブである、というわけです。この解釈ではキャメロン説とは異なり、ヨセ(とヤコブ)はマルコに書かれているようにイエスの「兄弟」ではなく、イエスの従兄弟ということになります。わかった?
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%82%A2_%28%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%91%E3%81%AE%E5%A6%BB%29

タイトルRe: ヨセ
記事No115
投稿日: 2007/03/08(Thu) 08:02
投稿者太田述正
 さすがですねえ。
 旧約聖書に関する貴コラムの上梓をわくわくして待っています。