太田述正コラム#15397(2025.12.27)
<皆さんとディスカッション(続x6458)/映画評論529:セントラル・インテリジェンス>

<wg3wrn/2>(「たった一人の反乱(避難所)」より)

 ポストアメリカのアジア戦略
http://blog.tatsuru.com/2025/12/24_0750.html
 内田氏の戦前観はともかくとして、左翼畑の人でないとこういう現状分析が出てこないことが物悲しい。
 安全保障で非武装という主張を真顔で言う人ほど、正確な現状分析が出来る皮肉。

⇒ここも間違ってるな。日韓の非対称性は独立してるか否かから来てるんであって、「留めておかれた」のは、米国の意思じゃなく、独立国韓国の人達の意思だよ。↓
 「日韓関係は「戦争に至るほど敵対的ではないが、同盟を結ぶほどには友好的ではない」という中途半端な状態につねに留めておかれました。・・・
 日韓連携シナリオについて韓国の人たちは真剣に考え始めている。でも、日本では、同じテーマで僕に寄稿や講演を求めてくるところはありません。そのことの重要性を理解している政治家も官僚も政治学者も日本にはほとんどいない。この非対称性は憂慮すべきだと思います。」(上掲)
 ここも間違ってるで。日本には、本来、習ちゃんが泣いて喜ぶ、日本の独立という「切れるカード」があるんだからね。↓
 「中国には切れるカードがありますが、日本には対中国で切れるカードがありません。すでに勝負は決している。でも、高市首相はいつまで経ってもこの事実を認めない。」(上掲)
 内田某の「戦前観」がひどいのはキミの言う通りだ。
 但し、彼が、日本が宗主国を米国から中共に切り替えることを指摘してるのはパチパチだな。(太田)

 安倍問題/防衛費増。↓

 <残念ながら、日本、「変わっ」ちゃあいませんぜ。↓>
 「日本が中国に対して強気に出始める、台湾人ジャーナリスト「世界は変わった」・・・台湾メディアの自由時報・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b967074-s25-c10-d0052.html

ウクライナ問題/ガザ戦争。↓

 <キッシンジャーでも、たまには彼の思い込みが正しい「分析」をもたらす場合があるわけだ。↓>
 「・・・プーチンの回想によると、彼はある時、キッシンジャーを空港に出迎えた。ホテルへ向かうために一緒に車に乗り込むと、キッシンジャーは初対面のプーチンにさまざまな質問を投げかけた末、こんなことを打ち明けた。
 「私はね、ソ連が冷戦後、東欧を性急に手放すべきではないと考えていたんだ。世界のバランスが急激に変わり、望ましくない結果につながりかねないからね。そんなことを主張したものだから、今、非難されている」
 キッシンジャーはそう言うと、独り言のようにつぶやいた。
 「正直、ゴルバチョフがなぜ、そんなことをしたのか、今も分からない」
 プーチンは『第一人称』で「キッシンジャーは正しかった」と回想している。「ソ連があれほど慌てて東欧から出て行かなければ、われわれは多くの問題を避けることができただろう」・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%83%97%E3%83%BC%E3%83%81%E3%83%B3%E3%81%AE-%E6%80%A8%E5%BF%B5%E3%81%AE%E6%BA%90-%E3%81%AF%E3%81%A9%E3%81%93%E3%81%AB%E3%81%82%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%8B-%E3%82%BD%E9%80%A3%E5%B4%A9%E5%A3%8A%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%86-%E7%A5%96%E5%9B%BD%E6%B6%88%E6%BB%85-%E3%82%92%E7%9B%AE%E3%81%AB%E3%81%97%E3%81%9F%E3%83%97%E3%83%BC%E3%83%81%E3%83%B3%E3%81%8C%E6%8A%B1%E3%81%84%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%9F-%E5%BE%8C%E6%82%94/ar-AA1T5Nnx?ocid=hpmsn&cvid=694f0e56e34b48ecbeca2cc4c72b846e&ei=7

 妄想瘋癲老人米国。↓

 <トラが自分達米国人の忠実な自画像だってことを、正視しろい。↓>
 Kimmel Tells U.K. Viewers ‘Tyranny Is Booming’ in America–Chosen by a British TV station to give an “alternative” to the king’s speech, Jimmy Kimmel said it had been a great year for the U.S. “from a fascism perspective.”・・・
https://www.nytimes.com/2025/12/25/world/europe/jimmy-kimmel-christmas-uk.html

 それでは、その他の国内記事の紹介です。↓

 人間主義やねえ。↓

 「・・・オールコックやハリスの「日本人は嘘をつく」という印象は、どうやら幕府の役人の対応に原因があるようです。・・・
 双方の記録を突き合わせると、日本側は細かいことでは嘘を言っているのかもしれませんが、本当のところは、どうも言い逃れをしたかったようなのです。昔の人はそれだと相手の面子を失わせて辱めることになるから、嘘でもいいから「できないという理由」を作って、婉曲に断りました。それは日本人のほぼ全員にあてはまりました。相手を傷つけることを極度に恐れる一つの礼儀作法として虚偽を口にするのです。これはオールコックが書いていることです。要求を断るときに、あからさまに理由を言わない。言うと相手を傷つけて失礼だからと考え、結果として嘘をつく。自尊心が発達しているのと同時に、相手を傷つけたり怒らせたりすることを恐れるデリカシーを、幕府役人の振る舞いから感じ取っていたのです。つまり、何か理由をくっつけて断るのですが、突っ込まれるとたちまちばれるわけです。ところが、日本人は慣例上そういうところは本当のことまで追及しないことになっている。相手が言い分を聞いて「あぁ嘘だな」と感じながら、そこは断られた方も察する。相手の断りの口実が真実であるか否かを咎め立てはしない、そんなことをするやつは野暮天なのです。」
https://news.yahoo.co.jp/articles/13fd5b7f15d4088aabb430321570db41181fcb26

 松陰の偉大さは、未遂テロリストとして、翌1860年の桜田門外の変なるテロの魁となったところにある。
 しかも、彼は、テロを成功させた山上サマとは違って、完全に、目論んだテロの意義及びそれがもたらす結果、を把握した上で、しかもしかも、自身は未遂にとどまったにもかかわらず、より効果的な相手に対するテロの成功に繋げたんだからね。↓

 「・・・吉田松陰<は、>・・・数え三十で亡くなったので大きな業績があったわけではありませんが、それでも彼が世間に影響を与えたのは、松下村塾を3年やったことと、誰もついてこないなら自分一人で死んでみせようとしたところです。天下国家の動きに参加したくなり、同志や藩主に計画を受け入れられず、それでも自分の志を貫くために「俺は死にたい、死にたい」と思うのです。こういうところが彼の「狂」なのです。しかも、彼がヒューマニストであるのは、「情」と「理」を分けて考えない点にあります。「情が極まると理になる」つまり、人間の感情が純粋化されると、本当に心から思うことが究極的には理にかなってくるというのです。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/84aa01854c622b7841fea9f0d10d894962ed5974

 日・文カルト問題。↓

 <着々やっとるねー。↓>
 「旧統一教会・元世界本部長に対する逮捕令状を執行=韓国・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E6%97%A7%E7%B5%B1%E4%B8%80%E6%95%99%E4%BC%9A-%E5%85%83%E4%B8%96%E7%95%8C%E6%9C%AC%E9%83%A8%E9%95%B7%E3%81%AB%E5%AF%BE%E3%81%99%E3%82%8B%E9%80%AE%E6%8D%95%E4%BB%A4%E7%8A%B6%E3%82%92%E5%9F%B7%E8%A1%8C-%E9%9F%93%E5%9B%BD/ar-AA1T3uzJ?ocid=hpmsn&cvid=694f0d698cd745e0891cd88d0a5ffad1&ei=30
 <脳死政府が擦り切れたテープ化しちまってるだけだろ。↓>
 「北朝鮮向けラジオ放送を止めない日本–北朝鮮住民と日本人拉致被害者に送られるラジオ放送「ふるさとの風」(「日本の風」)–18年連続で毎日30分のラジオ番組を送信–トランプ大統領や李在明大統領の意向とは関係なく今後も希望を与える放送を・・・」
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2025/12/20/2025122080050.html
 <文カルト健在。↓>
 「徐坰徳教授、富士山周辺の記念品店での旭日旗販売を批判・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/342656
 <人間主義が生き続けた日本は、断じてアジアではあーりません!↓>
 「アジアであることを拒んできた日本のジレンマ・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/342669

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <邦語媒体より。
 解放軍が「底なし沼」的腐敗しているからだよ。また、習ちゃんに台湾進攻する気なんてないわ。↓>
 「習近平を権威失墜「孤独な権力者」に追い込む人民解放軍の「底なし沼」大粛清の謎に迫る~結局、台湾侵攻は困難に・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E7%BF%92%E8%BF%91%E5%B9%B3%E3%82%92%E6%A8%A9%E5%A8%81%E5%A4%B1%E5%A2%9C-%E5%AD%A4%E7%8B%AC%E3%81%AA%E6%A8%A9%E5%8A%9B%E8%80%85-%E3%81%AB%E8%BF%BD%E3%81%84%E8%BE%BC%E3%82%80%E4%BA%BA%E6%B0%91%E8%A7%A3%E6%94%BE%E8%BB%8D%E3%81%AE-%E5%BA%95%E3%81%AA%E3%81%97%E6%B2%BC-%E5%A4%A7%E7%B2%9B%E6%B8%85%E3%81%AE%E8%AC%8E%E3%81%AB%E8%BF%AB%E3%82%8B-%E7%B5%90%E5%B1%80-%E5%8F%B0%E6%B9%BE%E4%BE%B5%E6%94%BB%E3%81%AF%E5%9B%B0%E9%9B%A3%E3%81%AB/ar-AA1T5L81?ocid=hpmsn&cvid=694f0e56e34b48ecbeca2cc4c72b846e&ei=26
 <次に、人民網より。
 カリョーも息切れ?↓>
 「外交部「日本は過ちに過ちを重ねるべきではない」・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2025/1226/c94474-20407438.html
 <ここからは、レコードチャイナより。
 阿Q健在?↓>
 「中国のSNS・微博(ウェイボー)で日本の無人島に関する話題が急速に注目を集め、トレンド2位に浮上した。・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b966972-s25-c30-d0052.html
 <そりゃ、こっちのセリフだよ。↓>
 「日本のスーパーのトマト1個の値段に中国人驚き「吐血する」・・・中国のSNS・小紅書(RED)・・・」

https://www.recordchina.co.jp/b966985-s25-c30-d0052.html

<太田>

 –フィクションの読書–

 フィクション映画でも同じことが言えるんじゃないの?↓

 「脳の持つ特性としてご紹介したいのが、「デフォルトモードネットワーク(DMN)」という、非常に興味深い回路です。
 DMNは、特定のタスクに注意を払っているときではなく、むしろ「安静時」や「ぼんやりしている時間」において活発になる、脳のアイドリング機能のようなものです。
 従来の研究では、注意を必要とする作業を行う際にDMNの活動が低下することから「タスクネガティブネットワーク」とも呼ばれましたが、現代の脳科学ではむしろ、このネットワークが、多様な認知プロセスに積極的に関わっていることが明らかになっています。
 具体的には、自分自身に関連した情報を処理する「自己言及的処理」、他者の心情や考えを推測したり共感したりする「社会認知」、過去の出来事を回想したり未来の計画を立てたりする「記憶と未来計画」などが含まれます。また、創造性を刺激する自由な空想や白昼夢も、DMNの働きによるものです。
 このような脳の働きは、「代理体験」と呼ばれます。フィクションの読書が単なる娯楽を超えて、自己や社会への深い洞察を促す役割を持つのです。一方、ノンフィクション作品を読む際は、批判的思考や論理的分析を担う前頭前野がより活性化し、DMNの活動は比較的抑制される傾向があります。・・・
 <前者は、>ウォーキングよりも音楽よりも効果的「6分でストレスを最大68%軽減する」・・・」

https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%88%E3%82%8A%E3%82%82%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E3%82%88%E3%82%8A%E3%82%82%E5%8A%B9%E6%9E%9C%E7%9A%84-6%E5%88%86%E3%81%A7%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%82%92%E6%9C%80%E5%A4%A768-%E8%BB%BD%E6%B8%9B%E3%81%99%E3%82%8B-%E3%82%B4%E3%83%AD%E3%82%B4%E3%83%AD%E3%81%97%E3%81%AA%E3%81%8C%E3%82%89%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%82%8B%E3%81%93%E3%81%A8/ar-AA1T3vFi?ocid=hpmsn&cvid=694f10b53d3545ea8f1d61f82c735374&ei=8

 一人題名のない音楽会です。
 ピアニストのAlexandra Dovganの小特集です。

Rameau L’Egyptienne(注α) 2.49分
https://www.youtube.com/watch?v=2uey1oHqIAE&list=RDHa5XepY9y94&index=6

(注α)’Jean-Philippe Rameau was among the most prominent composers and music theorists of the Baroque era. .L’Egyptienne, part of his “Nouvelles Suites de Pièces de Clavecin,” was published around 1728. This period witnessed Rameau’s exploration of character pieces, where music was used to depict various scenes, emotions, or character types. .L’Egyptienne reflects Rameau’s fascination with depicting geographical or ethnic characteristics through music, a novelty at the time of its release.
 The suite garnered attention not only for its musical inventiveness but also for how it encapsulated the spirit of its time – an era characterized by a burgeoning interest in cultures beyond the European mainstream. This interest was part of the broader cultural phenomenon known as Orientalism, which significantly influenced the arts during the 18th century.’
https://www.pianio.blog/article-l-egyptienne-jean-philippe-rameau/

Bach 編曲:Myra Hess? Jesu, Joy of Man’s Desiring 4.19分
https://www.youtube.com/watch?v=RZERXJ7UW7w&list=RDRZERXJ7UW7w&start_radio=1
Mozart Piano Sonata No. 8 in A Minor, K. 310 3.20分
https://www.youtube.com/watch?v=31Rvn3vtoZ4&list=RD31Rvn3vtoZ4&start_radio=1
Chopin Waltz cis-moll op.64 no2 3.24分
https://www.youtube.com/watch?v=slmcN7dEk-Q&list=RDslmcN7dEk-Q&start_radio=1
Chopin Waltz in F major, op.34 No.3 3.33分
https://www.youtube.com/watch?v=r98jIJKoMBs&list=RDr98jIJKoMBs&start_radio=1
Chopin Barcarolle in F-sharp Major, Op. 60 3.11分
https://www.youtube.com/watch?v=ienxyinF_TE&list=RDienxyinF_TE&start_radio=1
Brahms Zwei Gavotten für Klavier(注β) Nr.1 a-Moll und Nr.2 A-Dur WoO 3 4.36分
https://www.youtube.com/watch?v=Iqu73J0K9Cc&list=RDIqu73J0K9Cc&start_radio=1

(注β)作曲年:1855年
https://enc.piano.or.jp/musics/1542

MAWAR BODAS(White Roses)(注γ) 指揮:? オケ:? 4.20分
https://www.youtube.com/watch?v=3FzXJVWtt3M&list=RD3FzXJVWtt3M&start_radio=1

(注γ)インドネシア・西ジャワの伝統音楽「ポップ・スンダ(Pop Sunda)」の代表的な楽曲のひとつ。(Copilot)

(参考)FriskaによるMAWAR BODAS歌唱 5.05分

https://www.youtube.com/watch?v=1dEu5goV2vE&list=RD1dEu5goV2vE&start_radio=1

           --映画評論529:セントラル・インテリジェンス--

 今回の、「『セントラル・インテリジェンス』(・・・Central Intelligence)は、2016年の<米>アクションコメディ映画<で、>監督はローソン・マーシャル・サーバー、主演はドウェイン・ジョンソンとケヴィン・ハートが務めた」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%AA%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%82%B9
という代物だが、結構面白かった。
 サーバー(Rawson Marshall Thurber。1975年~)は、NY州のユニオン・カレッジ卒で南加大Peter Stark Producing Program卒でもあるところの、米制作者・男優。
https://en.wikipedia.org/wiki/Rawson_Marshall_Thurber
 ハート(Kevin Hart。1979年~)は、無学のコメディアン上がりの米黒人男優だ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B1%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%88

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太田述正コラム#15398(2025.12.27)
<笠谷和比古『論争 大坂の陣』を読む(その18)>

→非公開