太田述正コラム#3558(2009.10.2)
<皆さんとディスカッション(続x615)>
<ΡαΡα>(「たった一人の反乱」より)
≫<南京事件調査研究会> 『南京大虐殺否定論 13のウソ』・・・<によると、>・・・1937年(昭和12年)11月末の南京市の人口は50余万人です。  ここに南京防衛軍15万が加わり、12月上旬の南京戦による膨大な軍民の犠牲者を生ずることになるのです。  <ですから、>戦闘時の<中国>軍民の犠牲者数の総数が<中国側が主張している>30万に至ることは南京戦の実態を知れば全く無理のない数字なのです。・・・≪(コラム#3556。核心)
 上記のような中国共産党の宣伝が流れるから当時、南京戦に参加した人から↓のような反論が出てくるんです。
http://www.toshima.ne.jp/~torasima/senso4.html
 「翌13日午前、六師団戦闘司令部とともにトラ爺以下五名も入城。銀行の建物を司令部にして、勤務に就いた。
 前後一週間くらいは睡眠もろくにとらず、気がたっていた。街の中を見れば、人ひとりおらず、静まり返って不気味な感じがしていた。その後の南京の様子からも、”南京大虐殺”など絶対に無いのだ。戦後一部の政治家が中国の謀略に嵌って謝ってまわったことが、事実として認識される様になったのだ。現に、東京裁判でも大虐殺のことは一言も論じられなかった。子供達に正しい事実を伝えねばならない。」
 南京幻派(虐殺無かった派)は以上のような南京城内で虐殺が無かったことを経験している元兵士を中心にして広まったものです。
 なお南京<・・捕虜虐殺・・>事件を深刻に受け止めた軍部は、同様の事件が起きないように、その後は注意をして捕虜は一部を残して逃してやるようにしました。
 その結果、例として武漢戦に従事した第23連隊長佐野大佐の日記によれば、これまでの「彼我混交」の追撃の過程で、しばしば相互が敵意を放棄した事例があったと想起し、食事時に日本兵と中国軍の敗残兵たちが集り、日支兵の区分に注意する者なく、露営火の下、一緒に食事を摂るということになっていたようで、南京事件ほどの規模の虐殺は起きなくなっていました。。
 「此ノ間ニ於ケル彼我ノ将兵ノ間ニハ、アル一種ノ親シミト同情ヲ生起スルモノナルヲ視テ、人間性ニ特殊ノ心理ノ存在スルヲ発見ス」と同大佐は記しています。
<ΡααΡ>(同上)
【山崎元のマルチスコープ】
◆亀井・藤井・福島3大臣の気になる「マーケット感覚」
 大臣の発言は、時に株価や金利、為替レートの大きな変動材料になる。
 まして、新任ならば尚更だ。しかし、亀井氏を筆頭に、鳩山政権の面々のマーケット感覚には、これまでのところ首をかしげざるを得ない。
http://web.diamond.jp/rd/m448307
<αΡαΡ>(同上)
 金融屋が勝手に首かしげてるだけだろ。
 だから 何?
<ΡααΡ>
 レッテル貼りだけじゃ反論未満だね。
【田中秀征 政権ウォッチ】
◆「国家戦略局」が腰砕けならば、鳩山政権は急失速する
http://web.diamond.jp/rd/m452281
政策における「具体性」の罠
http://sessai.cocolog-nifty.com/blog/2009/09/post-b7d7.html
<ααΡΡ>(同上)
 ロマン・ポランスキーがアメリカでの過去の児童虐待でスイス当局拘束されて、
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2009092701000591.html
大勢の映画人が彼の釈放嘆願書に署名しているらしいけど、
http://www.cinematoday.jp/page/N0019919
その中に、モニカ・ベルッチやティルダ・スウィントンも含まれている。
 彼女達にとっては、同性に対する性犯罪よりも、ポランスキーの芸術家としてのキャリアを守る方が大事なんだろうか?
<太田>
 私のコラムにひっかけられていないけど、まあいいや。
 ロマン・ポランスキー(Roman Polanski)(76歳)は、国籍がフランスであるところ、以下のような、かつて辛酸を嘗めた大映画監督です。
 ・・・ born in Paris of Polish refugee parents but spent his childhood in the Krakow ghetto, lost his mother in Auschwitz and his pregnant wife, Sharon Tate, to a famously brutal murder・・・Cul-de-Sac, Rosemary’s Baby, Chinatown, The Tenant, Tess and The Pianist・・・
 そのポランスキーは、
 ・・・admitted to having sex with a 13-year-old whose undisputed testimony details how he gave her champagne and Quaaludes, got her naked in a hot tub and wouldn’t listen as she — terrified — said no. He was originally charged with sodomy and rape but agreed to plead to a lesser offense. He jumped bail and fled the country out of fear the judge would give him more prison time than the paltry 42 days supposedly promised by prosecutors. He has been living with impunity and in luxury ever since. ・・・
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/09/30/AR2009093004245_pf.html
と、ひどい罪を犯しながらとんずらを決め込んでいたところ、34年目にして、米国ロサンゼルスの司法当局の委嘱を受けてスイスの司法当局がポランスキーを拘束し、米国に移送しようとしている、というのがことの背景です。(フランスは米国に犯罪者を引き渡す義務を負っていない。)
 これに対し、反発する声があがっています。
 かつてより、「犯罪者」たる文学者ジャン・ジュネ(Jean Genet)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%8D
等を擁護する伝統のあるフランスで、文科相が次のように批判しています。
 ・・・Fr���d���ric Mitterrand, says he is “dumbfounded” by Polanski’s “absolutely dreadful” detention, declaring forcibly that it made “no sense” for the director to be “thrown to the lions for an ancient story, imprisoned while travelling to an event that was intending to honour him: caught, in short, in a trap”. The film-maker, Mitterrand continued, has “had a difficult life” but has “always said how much he loves France, and he is a wonderful man”. There is, he added for good measure, “a generous America that we love, and a certain America that frightens us. It’s that America that has just shown its face.”
http://www.guardian.co.uk/film/2009/sep/28/roman-polanski-french-government
 また、外相は次のように批判しています。
 ・・・Bernard Kouchner called the arrest “a bit sinister.”・・・
http://www.latimes.com/news/opinion/la-oe-daum1-2009oct01,0,3159696,print.column
 それだけではありません。フランスの映画関係者も批判の声をあげています。
 ・・・Meanwhile, a large group of French actors and cinematographers including Fanny Ardant, Pierre Jolivet, Jean-Jacques Beineix and Bertrand Tavernier have signed an angry petition calling for Polanski’s “immediate liberation”, considering it “inadmissible” that “an international cultural event paying homage to one of the greatest of contemporary cineastes” should be turned into “a police trap”. Polanski, said their petition ? organised by Thierry Fr���maux, director of the Cannes film festival ? is “a French citizen, an artist of international renown, and is now threatened with extradition. That extradition . . . would deprive him of his liberty. We demand that he be freed immediately.”・・・(ガーディアン前掲)
 米国内の映画関係者も同様の声をあげています。
 ・・・ a number of Hollywood luminaries — Martin Scorsese, Jonathan Demme, David Lynch, to name but a few — are demanding his release. ・・・(ワシントンポスト前掲)
 このほか、ポランスキーの精神的祖国であるポーランドからも批判の声があがっています。
 しかし、米英の主要紙は、ポランスキーを擁護する人々に批判的です。
 ・・・are personal ordeals tantamount to prison time? Does artistic greatness explain away criminal behavior? Is justice served if the victim is willing to let the whole thing drop? ・・・
http://www.latimes.com/news/opinion/la-oe-daum1-2009oct01,0,3159696,print.column
 我々みんなの人間観、世界観が問われていると言えるでしょう。
<αΡΡα>(同上)
 太田に質問。
 日本を一人前の国にしたいと願う若者はどこの大学に行ってどんな勉強をしてどんな仕事をすべき?(文系の場合)
<ΣΣΑΑ>(同上)
 文系は外国語以外役に立たない。
<ΣΑΣΑ>(同上)
 これが理想。
どこの大学→ 東大法学部を首席で卒業
どんな勉強→ 授業の合間に世界中を貧乏旅行して見聞を広める。
どんな仕事→ 売れっ子漫画家になって底辺国民を思想洗脳する。
<太田>
 (私の当時、東大の教養課程一年目の平均点とおおむねの順位は個々の学生に開示していたけれど、法学部じゃ開示してなかったので、法学部で首席で卒業したかどうかは学生には分からないはずだ。恐らく今でも同じじゃないかな。)
 オススメなのは、大学院を卒業するまでに、メシが食っていける資格・・司法試験合格が一番手堅い・・をとるか、かっちりした修士論文以上を書いて学問方法論を身につけることだな。
 両方できれば言うことないけど、日本じゃまあ無理だろうな。
 その上で、海外勤務か留学が可能な就職先を探して、少なくとも2年以上の海外経験をすること。(授業の合間に世界中を貧乏旅行してたんじゃ、資格をとったり修士論文以上を書いたりするのはキツイだろな。)
 「日本を一人前の国」にするための方便としては、小林よしのりみたいな漫画家になるのもアリだし、ジャーナリストになるのも、評論家になるのも、政治家になるのもアリじゃないか。
 それでは、記事の紹介です。
 400万年前の原人が新たに確認されました。↓
 一番最後の段落↓はまだ仮説にとどまっているらしいけど、もしそうだとすると、最初から人類の祖先は、チンパンジーやゴリラ(の祖先)とは違って「人間(じんかん)」主義的だったってことになるのかも。
 ・・・The origin of the human species via evolution from earlier primates is beyond scientific dispute. Even when the fossil record of Africa was virtually nonexistent, Charles Darwin argued that human beings probably evolved from African primates.・・・
 Ardi・・・Ardipithecus ramidus・・・lived more than a million years before “Lucy,” a much-celebrated, 3.2 million-year-old fossil of an early human progenitor found just 45 miles away ・・・<in> Ethiopia・・・.
 Lucy, a member of the species Australopithecus afarensis, was a small-brained primate that had fully adapted to a bipedal life and had expanded its habitat beyond the forest into the savannah of Africa. Unlike Ardi, she lacked the grasping big toe. Ardi and Lucy had different teeth, with Lucy’s enlarged molars more adapted to a wide-ranging diet on the savannah. ・・・
 ・・・The common ancestor looked like Ardi. It’s the chimp and gorilla that have evolved enormously, not hominids. Hominids have concentrated their evolution in two things — upright walking and brain. Everything else is pretty primitive,・・・.
 In Ardi’s species, the males are not significantly different in size from the females. The males also lack the dagger-like teeth that male chimps use to fight one another for access to ovulating females. Lovejoy argues that this is a sign of a different social organization. The males, he argues, pair-bonded with females. Lovejoy sees male parental investment in the survival of offspring as a hallmark of the human lineage. ・・・The road to becoming human didn’t start with a big brain. The road to becoming human began with setting the social conditions that would allow for the expansion of the big brain,・・・
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/10/01/AR2009100103432_pf.html
 この大発見の端緒は、1992年にアルディの化石の一部を、現在東大教授をしている古人類学者の諏訪(Suwa)Genが発見したことにあるらしいね。↓
http://www.nytimes.com/2009/10/02/science/02fossil.html?_r=1&hp=&pagewanted=print
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太田述正コラム#3559(2009.10.2)
<英陸軍の近現代史(その1)>
→非公開