太田述正コラム#5752(2012.9.29)
<2012.9.29オフ会次第>(2013.1.14公開)
1 なりゆき
 昨夕、2週間ぶりにセミグランドピアノを弾いてみたところ、一つの鍵盤を押すと音が消えなくなり、もう一つの鍵盤も音が消えにくくなっていることを発見し、すぐに修理業者兼調律師に電話したところ、本日1000にやってきてくれることになりました。
 全面修理に伴う初期不具合だということで、調整してくれたのですが、12月にやってもらうつもりだったところの、全面修理に伴う早期調律を前倒しして併せてやってもらいました。(全て無料のいわばアフターサービスです。)
 彼が帰った時、既に1250になっており、それから、ピアノに向かいました。
 1400少し前、ピアノの音がしていたのでインターホンを押すのを遠慮していたという、オフ会への最初の出席者3名が到着。その後、どんどん出席者が到来しましたが、遅れた人もいて、オフ会を開始したのは1430頃になっていました。
 その時点で、私を除いて16名の出席者で1階のピアノ部屋は超満員。
 やむなく、ドアを開け放ち、1人はドアのところに椅子を置いて座ってもらっていました。
 予定を変更して最初に自己紹介を行ってもらいました。
 「講演」を始めたのは1500くらいだったでしょうか。1600くらいまで行い、それから二階に椅子ごと移動し、出席者の皆さんに開脚式のテーブルを二つを開脚してT字の形にダイニングテーブルにくっつけてもらい、その周りに椅子を配置して質疑応答/ディスカッションを行いました。
 1830頃、(2000前に予定していた)夕食用惣菜買い出しに出発し、各自が適宜購入して戻って一緒に食事。
 この時点までに8名が帰り、代わりに新たに2名が加わり、(私以外に)11名で懇談会。
 これで、全部で(私以外に)18名の出席者、という史上最も出席者の多いオフ会、ということになりました。
 女性の出席者は2人です。
 消費された第三のビールは(私自身が飲んだ2缶を含めて)21缶でしたが、18缶無償提供した人がいたほか、自分用のウィスキーやソフトドリンクを持参した人(複数)もいました。
 また、神戸から夜行バスでやってきた人が1人、名古屋近郊(場所は違います)から新幹線でやってきた人が2人、福島県南部から電車でやってきた人が1人いました。
 自動車で来た人、自転車で来た人もいました。(オートバイで来た人もいたかも。)
 2200頃に懇談会を終え、皆さんに後片付けをやってもらってから散会しました。
2 質疑/ディスカッションより(順不同)(O:は私です。)
A:日本は悪くなかったとする(太田)史観を受け入れるほど世界は甘くないことを自分は肌身で感じている。
 また、パキスタンや中央アジアを訪れてみると、日本の凋落ぶりと中国の躍進ぶりを肌で感じる。
O:私が中共の将来はないと考えている理由は、私自身の体験に基づく。
 この話は、前回のオフ会の時に既にしているのだが、本日は新しい人がかなりいることもあり、繰り返しておく。
 <省略>
B:なんで、中共はそんなにひどいのか。
O:独裁権力は徹底的に腐敗する、ということだ。
 中国共産党は、権力を奪取するまでは、中国国民党に比べれば、ずっと清廉だった。
 もっとも、それは、単に、(中央)権力の座になかったから、はしたガネにしかありつけず、(相対的に)腐敗のしようがなかった、というだけのことだ。
 ところで、亡くなった父親から、彼が将校だった戦争中に支那の人々に暴行陵虐を行ったこと・・累次の捕虜の虐殺と強姦(ただし、強姦については、自分自身がやったとは明言しなかったことを父親の名誉のためにここに記しておこう)・・を含め、戦争が大変楽しかったという話を繰り返し聞かされたとを以前記したところだが、もう一つ話しておこう。
 私の大学時代か就職して間もない頃だった思うが、実家に赤旗の購読勧誘員が2人で訪れたことがある。
 その時、父親が血相を変えて、「八路軍がどんなにひどいことをしたか知っているのか、帰れ」と怒鳴りあげて追い払ったことがある。
 私は、ゲリラ戦というものはそもそも「ひどい」もんだし、中国共産党への怒りを日本共産党の人にぶつけるのもいかがなものか、と思ったものだ。
 しかし、今、改めて振り返ってみると、目的を達成するためには、ルールや倫理にも反するあらゆる手段を用いて恥じない共産主義の恐ろしさを体感した父親が、そのことを知らずに、或いは知らないふりをして日本で(中国共産党とほぼ同じ教義を信奉する)日本共産党の党勢拡大に向けて活動している勧誘員を叱りつけた、ということだったのだろう。
 (自分達自身がルールや倫理に反することをやっておきながら、よー言うよ、という感想を持つ人もいるだろうが、後者においては、ルールや倫理に反する度合いが比較にならないほど高かったのだとすれば、説明が付きそうだ。)
 
C:コラム#5672に関し、質問します。
O:<省略>
 これを聞けば、「海」の観点から、中共がどうして尖閣を奪取できないか、分かってもらえると思う。
 (この文脈で、日本の潜水艦は、数十キロ離れたところから、中共の水上艦艇攻撃ができる、という話をしたが、その際、アスロック
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF
のこととハープーン
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%BC%E3%83%B3_(%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AB)
のこと・・どちらも海自が持っている・・とをこっちゃにして説明してしまったので、注意喚起しておく。(太田))
 基本的に同じことが、空自がE-2CやE-3等を持っているところの、「空」についても言える。
 日本側は相手側が見えていて相手側は日本側が見えていないのだから、勝負はやる前からついている、ということだ。
 私が、はでばでしく宣伝されているところの、中共の空母就航に一言も触れていないのは、就航した瞬間に、この空母は「既に死んでいる」からだ。
 米国の高等教育研究機関が突出して世界一であることはご承知の通りだが、そこから生み出される高度な技術が米軍装備にモロに反映されており、一般に想像されている以上に米軍の能力は高い。
 その米国が、尖閣は安保の対象だと明言しているのだから、尖閣がとられることを心配する人は頭がどうかしている。
 ま、そう言ってしまうと話がそこで終わってしまうので、あえて彼らのレベルまで身をやつし、自衛隊だけでも鎧袖一触でっせ、と説明しているわけだ。
 いや、だから、中共自体、尖閣をとろうなどと考えるハズがないし、尖閣を巡って日本との間に武力衝突が起こることだって、全力をあげて回避するハズなのだ。
 さもなきゃ、中共当局が頭がオカシイ、ということになってしまう。