太田述正コラム#9814(2018.5.10)
<皆さんとディスカッション(続x3703)>

<太田>(ツイッターより)

 「92歳マハティール氏、政権交代で首相再登板へ…マレーシアで…1957年の独立以来、初の政権交代が実現する。…」
https://news.infoseek.co.jp/article/20180510_yol_oyt1t50040/
 あの懐かしーい「ルック・イースト」おじさんの快挙(怪挙?)に口あんぐり。
 僕もまた、92歳での・・願うらくは「までの」・・日本「独立」を目指し、頑張るぜ。

<河童徒然>(同上)

 素直にお勉強です。
 引用:太田コラム読者だけではなく、日本人全員が、この冷厳な「事実」を踏まえて、今後、日本は、そして自分は、どうすればいいのかを考えて欲しいねえ。
<→(コラム#9808。太田)>

<豊丘時竹>(2018.5.9)http://d.hatena.ne.jp/toyotoki11/20180509

 –中国の属国化–

 このままでいけば中国の属国化だと、太田さんもいうし、三橋貴明も今日のブログで述べている。日本は進退極まったか。

<太田>

 朝日新聞が、将棋名人戦第三局の棋譜中継を止めたので、2日目だけは夕刻から見ようと考えていたのを一時諦めかけたが、久保大介名の下掲が棋譜中継をしていることを発見し、終わり直前まで見た。
 道理で、視聴者数が多いわけだ。↓
https://www.youtube.com/watch?v=8-TBSH0WXPE
 昨夜、全棋譜を下掲で確認。↓
https://www.youtube.com/watch?v=XD4d4jOwvRQ
 ついでに、激励の意味でもアユム氏のも覗いた。↓
https://www.youtube.com/watch?v=GDrgHtclf-Y
 私は、第二局は全く見ていないのだが、羽生竜王が勝った第一局と第三局を見た限りでは、対戦者二人とも余り調子はよくなさそうだ。
 藤井六段による将棋界制覇はそう遠くないのでは・・。

 で、本日は、9時40分頃から、柳瀬元総理秘書官(等)の衆院喚問を「鑑賞」。↓
http://news.livedoor.com/article/detail/14693270/ (←詳しいしよく整理されている。)
 午後も参院のを「鑑賞」中。
 役人当時、官邸(旧)で、事務次官会議に代理出席して昼飯を食べた時のこととか、(何度もあるが、)総理秘書官と会った時のこととか、を思い出したりしながら食い入るように見ちゃうので、本日は、心、ここにあらずってカンジ。

 当然のことだが、本日でも、このニュースが、同じくらいの比重で報道されているね。↓

 「女児遺棄、多くの警察官が捜索中に 列車通らない9分間・・・」
https://www.asahi.com/articles/ASL597L38L59UTIL057.html?iref=comtop_8_03

 それでは、その他の記事の紹介です。

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。

 <人民網より。
 日中交流「人士」モノ3篇。↓>
 「日本みずほ銀が中日協力「一帯一路」セミナー開催・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2018/0509/c94476-9458321.html
 「中日韓サミットでFTA締結推進へ、日本企業は「一帯一路」でチャンス模索・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2018/0509/c94476-9458309.html
 「野村ホールディングスが外資系証券会社の設立を申請・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2018/0509/c94476-9458150.html
 <ここからは、サーチナより。
 客観記事の訂正で、要は日本へ行けキャンペーン。↓>
 「果たしておいしいのか・・・想像を超えるアイスクリームを次々作り出す日本人たち・・・」
http://news.searchina.net/id/1659015
 <新しい話題での日本へ行けキャンペーン。↓>
 「・・・今日頭条は・・・成熟した鉄道文化を持つ日本には、足湯に浸かりながら乗ることができる新幹線車両が存在することを紹介した。・・・」
http://news.searchina.net/id/1659021?page=1
 <定番。↓> 
 「・・・今日頭条は・・・「日本は親切設計が多くて考えさせられる」と称賛する記事を掲載した。・・・」
http://news.searchina.net/id/1659024?page=1
 <読んでも意味が分からないんだが・・。↓>
 「日本で歩行者が信号無視しない理由は、結局のところ何なのか・・・」
http://news.searchina.net/id/1659019?page=1
 <ここからは、今日頭条記事以外の引用。
 私が言うところの、縄文モードの深まりということなのだろうが、70年近く日本人を務めている私自身が、最近、衝撃を受けることが少なからずある。
 良心的過ぎるくらいの業者や医者がいる、という話をコラムでもご披露してきたところだ。(もちろん、そんな人ばかりじゃないから、衝撃を受けるんだが、非日本人から見れば、日本人の大部分に衝撃を受けても不思議じゃない。)だから、中共の人々が受けている衝撃がどれほどのものか、想像できる。↓>
 「中国メディアの東方頭条は・・・「日本へ行って一番衝撃を受けたことは何?」と題する記事を掲載した。
 記事はまず、日本のあちこちで見かけるカプセルトイを紹介。最近ではクオリティが高くなっており、大人にも人気となっている。空港では手元に残った硬貨を使い切ってもらおうと、外国人に向けたカプセルトイがずらりと並んでおり圧巻だ。これは中国では見かけないもののようで、少なからずショックを受けるようだ。記事の中国人筆者の友人は、日本に行くたびに毎回何千円もカプセルトイにつぎ込むほど気に入っているという。
 別の点は、日本人の「10分前行動」だ。これは相手に迷惑をかけないようにするために自然に身に付いた習慣だと紹介。日本人相手だと時間を守るので安心だと称賛したが、時間の観念が比較的ルーズで、迷惑をかけてもお互いさまという風潮のある中国では真似しようとしても難しいかもしれない。
 また、飛行機から降り立った瞬間感じる「公共の場所でマナーが守られている」ことや、「まじめに自分の役割を果たす従業員」、そして、「親が子どもを甘やかさない」ことにもショックを受けるという。日本の親は子どもが歩けるようになると自分の足で歩かせるのが普通で、子どもが疲れるからと3歳や4歳になっても抱っこしている親は、9割が中国人旅行者だと指摘している。」
http://news.searchina.net/id/1658973?page=1
 <これもそうだ。↓>
 「中国メディア・東方網は・・・日本の新幹線と中国の高速鉄道の違いを紹介する記事の中で、日本の新幹線の快適さは清潔さ、静かさ、インテリア、そして、乗務スタッフの態度など、さまざまな要素から成り立っていると伝えた。
 記事は、「新幹線の快適さは単に清潔さによるものではない。静かさもあるのだ。新幹線では、車両内での電話の通話禁止、大声で騒ぐことの禁止という2つの不文律がある。これらの行為は、他人の休息を妨げることにあるからだ。それゆえ、新幹線の乗客は本を読む、インターネットをする、睡眠をとるなどして、とても静かに過ごしているのだ。もし電話で話す必要がある場合は、席を離れてデッキに行って通話するのである」と紹介した。
 また、車内のインテリアも新幹線の快適さを高める一助になっていると指摘。「照明、座席の色彩、床の色など、いずれも照明や色彩のデザイナーたちが共同研究して作り出したものであり、高級感や静謐さ、そして、快適さが表わされているのだ」説明している。
 さらに、「新幹線に乗る快適さは、列車乗務スタッフの笑顔からも得られる。車掌の検札にしても、カートを押す販売員にしてもみな笑顔で、優しく話してくれる。そして、車両を出る時には必ず座席の方をくるりと向いて、お辞儀をして出ていくのだ。それは例え乗客が1人であっても同じようにする。しかも、ゴミが出た時は乗務員が回収してくれるのである」とした。
 記事はこのほか、新幹線のトイレの快適さについても言及。男女別に分かれているうえ、手伝いが必要な人向けのトイレも備わっていること、便座は温水洗浄機能付きであり、手洗い場には大きな鏡がついていること、そして、まるでホテルのトイレのように清潔で、異臭がしないことを紹介している。」
http://news.searchina.net/id/1658985?page=1
 <これもまたそうだ。↓>
 「中国メディアの快資訊は・・・日本旅行の体験をもとに、「日本人は今でも嫌いだが、日本の良さは認めないわけにはいかない」とする記事を掲載した。
 中国では、毎日のように抗日ドラマが放送されており、これまで多くの人にとって、ドラマの中の日本人がそのまま日本人のイメージになっていたのだろう。この記事の中国人筆者も典型的な反日だったようだが「日本にも良いところがある」ことを知り、見聞を広められたことで「日本に行って良かった」と振り返っている。
 記事は、日本を知るうえで「菊と刀」を読むことは欠かせないとしているが、米国人学者により書かれたこの本は1946年に書かれたもので、少なからぬ偏りもあると言われている。したがって、本当に日本を理解したいなら「菊と刀」を読むよりも実際に行って日本を体験すべきというのは当然のことだ。
 記事では、日本で最初に衝撃を受けたことについて、「きれい過ぎる」ことを挙げ、次いで「ごみ箱の少なさ」に驚いたという。道があまりにきれいなので、「そのまま座ってもいいレベル」と紹介している。
 また、日本留学の経験者から、日本での生活における最初の壁は、言葉の問題ではなく、ごみの分別だと聞いたことがあるそうだが、あながち間違いでもなさそうだと思ったようだ。中国では、ごみ箱は数メートルごとにあるので、ごみ捨ては非常に楽で、最近では大都市でごみの分別がはじまっているものの、分別しない人が非常に多い。
 最後に、日本の別の魅力として「日本の女の子」があるとも紹介した。二次元のような可愛さがあるという意味なのか、日本の女性は非常に魅力的で、やはり日本は行っておくべきところであると締めくくった。」
http://news.searchina.net/id/1658993?page=1
 <これもまたまたそうだ。↓>
 「・・・中国メディアの快資訊はこのほど、日本は中国人にとって「畏敬の念を抱かざるを得ない敵国である」と主張する記事を掲載した。
 記事の中国人筆者は日本に対してあまり良い感情は抱いていないようだが、それでも「日本はアジアで最も犯罪率が低い国であり、日本人の民度は世界中で賞賛されている」と伝え、日本人は街で見つけた落とし物はちゃんと届け出る国民だと紹介。果たして日本人と同じような行動ができる中国人はどれだけいるだろうかと疑問を投げかけ、このような行動1つから日本人の誠実さや正直さが見て取ることができると強調した。
 中国で上海万博が開催された際、早く、安く入場するために車椅子に乗って障がい者を装う人が続出したが、記事は「日本ではテーマパークなど入場料が必要な場所に入る際、入場料を安く済ますために障がい者を装うような人はいない」と指摘した。
 また、日本では住民票の移動などに必要な書類や手続きそのものは非常に簡単で、偽造する気になれば誰でも簡単に偽装できそうなのに「誰もそんなことはしない」と強調。さらに中国で深刻な問題になっている食の安全問題も日本では起きていないとし、これらはすべて日本では人と人の間に信頼関係があり、互いに騙し合うようなことはないゆえ「あらゆることが非常にシンプル」だと伝え、たとえ中国人が日本を敵視していても、日本は「畏敬の念を抱かざるを得ない」と伝えている。」
http://news.searchina.net/id/1659048?page=1
 <これもまたまたまたそうだ。↓>
 「 岡山県岡山市でバス会社の労組が4月末に実施した「無賃運行ストライキ」が、中国のネット上で注目を集めている。中国メディア・中国新聞網が7日に記事を掲載したほか、中国版ツイッター・微博内の複数のアカウントが、この情報を伝えた。
 微博のあるアカウントは「岡山市の路線バスがストライキを起こした。しかし、乗客たちに不便を強いることのないように、運転手たちは平常通り営業を行った。彼らがとったストライキのやり方は、お客さんから運賃をもらわないというものだったのだ」と紹介している。
 無賃ストを実施したのは、同市の両備グループの労働組合。バス路線への競合事業者算入に伴う賃金低下、雇用不安の解消を会社側に求めて26日に実施したもの。23日に1時間の完全ストを実施し、26日にも終日ストを予定していたが、地域への影響を考慮したうえで、運賃収受業務だけをボイコットする「集改札スト」に切り替えたという。
 中国のネットユーザーは、日本で起きた一風変わったストライキの方式について「日本人の意識というのは本当に無敵だな」、「働く人の心の中には市民がいるんだなあ」、「日本人のサービス精神はすごい」、「われわれが想像できないことを、彼らはやってしまう」といった感想を寄せている。
 また、「中国では永遠にそんなこと起きないだろうな」、「あるかもしれないけれど、実際にあったら車内はギュウギュウ詰めだろうな」といった声もあった。さらに「地下鉄でやってほしいな」、「日本の航空会社もぜひこんな形のストをしてもらいたい」、「銀行でもこんなストが起きたらお金をくれる・・・なんてことはないか」などのコメントを残すユーザーもいた。」
http://news.searchina.net/id/1659056?page=1
 <これも・・と言ってもよさそうだ。↓>
 「中国メディアの快資訊はこのほど、「日本で暮らしてこそ分かった、日本の美点」と題した記事を掲載し、中国人の見解を伝えている。
 記事がまず挙げているのは公共交通機関だ。特に日本では電車でも新幹線でも「時間に非常に正確」で、遅延が発生することはほとんどないと紹介し、「特殊な原因で遅延が発生する場合はアナウンスなどで周知してくれる」と伝えた。公共交通機関は人びとにとっての重要な移動手段だが、仕事で移動するビジネスパーソンにとって公共交通機関が時間どおりに運行されなかったら、仕事のスケジュールは大幅に狂い、各所に大きな影響が出るだろう。
 ダイヤどおりに運行がなされるというのは日本人からすれば当たり前に思えるかもしれないが、実は非常に重要かつ得難いことなのだ。事実、中国では飛行機などであっても遅延は日常茶飯事であり、バスにいたっては時刻表がないため、いつバスが来るか分からないのが一般的だ。中国に比べ、日本では約束の時間に遅れることを懸念せず、公共交通機関を安心して利用することができると言えるだろう。
 また記事は、日本人の礼儀正しさと日本社会の治安の良さも「日本で暮らしてこそ分かった日本の美点」であると伝えている。多くの中国人は今でも日本人に対して偏見を持っているというが、記事は「現実の日本人は非常に礼儀正しく親切で、見知らぬ人でも道を尋ねれば丁寧に教えてくれる」と紹介。
 また、多くの中国人は、「日本のアニメやドラマの影響で、日本は殺人事件が多いと勘違いしている」と指摘する一方、実際には殺人事件どころか、窃盗事件も日常で被害にあうことはまずないと強調。財布を落としても交番に届けられているのが日本であると伝え、「日本は治安が悪い」というのは誤解であると伝えている。」
http://news.searchina.net/id/1659064
 <定番だが、人民の声がなかなかよろしい。↓> 
 「今日頭条はこのほど、「孫の面倒もみず、公園でダンスもしない日本人の高齢者は何をしているのか」と題する記事を掲載した。
 中国では、いかに楽をするかを最優先とし、お年寄りは家にいるべきだという固定概念があるという。そのため、定年を過ぎても外に働きに出ると、「中国では子どもたちが親不孝者と責められる」と現状を指摘した。
 一方の日本では、「お年寄りが集まって暇をつぶしているのを見かけない」と観察を述べ、孫の面倒を見ているわけでも、広場ダンスを踊るわけでもなく「社会に出て働いている」と紹介した。スーパー、タクシー、コンビニ、空港などで、白髪の高齢者が働いているのを見ることができると伝えた。
 では、なぜ高齢になっても働き続けるのだろうか。記事は、日本の高齢者が非常に健康であることのほか、文化の違いもあると指摘。「働かないと老け込む」という根強い考えがあり、世界でも最も勤勉な国民の1つだからだと分析した。働くことは苦痛ではなく、むしろ生きがいにする文化と言えるだろう。そのうえ、少子高齢化で労働力が不足していることも関係していると付け足した。
 記事は最後に、「こういう老後の生活は好き?」と問いかけて結んでいるが、これに対して「働き者の日本のお年寄りを称賛する」回答が多く寄せられた。また、「中国では高齢者を雇ってくれるところがない」という現実を指摘する声もあった。」
http://news.searchina.net/id/1658999?page=1
 <新しい話題での日本へ行けキャンペーン。↓>
 「中国メディア・東方網は・・・「日本の海岸に発生する不思議な青い光」として、ホタルイカが作り出す幻想的な光景を紹介する記事を掲載した。・・・」
http://news.searchina.net/id/1659020?page=1
 <これもそうだということにしよう。↓>
 「中国人も大好き「豚まん」 待て、日本人が信じられない食べ方をしている!・・・中国メディア・今日看点・・・」
http://news.searchina.net/id/1659030?page=1
 <定番。↓>
 「日本人はなぜ生卵を食べる? 中国人にとっては「自然の摂理に背く」ようなもの・・・中国メディアの快資訊・・・」
http://news.searchina.net/id/1659025?page=1
 <珍しいゴミ記事。↓>
 「中国メディアの快資訊は・・・「日本の警察官は冷遇されている」とする記事を掲載した。日本の警察官の仕事ぶりや交番の写真を掲載しながら、「我が国の労働者よりも待遇が悪い」と主張し、気の毒に感じているようだ。
 記事が掲載しているのは、日本の警察官が自転車でパトロールをしている様子や、制服を着たまま電車に乗っているところ、そして、各地の交番や駐在所の写真だ。記事はまず、「警官が自転車に乗っている」ことに同情し、日本の警察はバイクに乗ることもできず可哀そうだとしている。記事は、バイクに乗ることができるのは交通警察だけで、大きな問題が発生した場合にのみ、パトカーを出動させていると紹介した。」
http://news.searchina.net/id/1659023?page=1
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太田述正コラム#9815(2018.5.10)
<眞壁仁『徳川後期の学問と政治』を読む(その63)>

→非公開