太田述正コラム#9828(2018.5.17)
<皆さんとディスカッション(続x3710)>

<太田>(ツイッターより)

 「北朝鮮の主張に同調=米韓軍事訓練を批判…中国外務省の陸慷報道局長…」
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%e5%8c%97%e6%9c%9d%e9%ae%ae%e3%81%ae%e4%b8%bb%e5%bc%b5%e3%81%ab%e5%90%8c%e8%aa%bf%ef%bc%9d%e7%b1%b3%e9%9f%93%e8%bb%8d%e4%ba%8b%e8%a8%93%e7%b7%b4%e3%82%92%e6%89%b9%e5%88%a4%ef%bc%8d%e4%b8%ad%e5%9b%bd/ar-AAxlTNI?ocid=ientp
 習ちゃんと金正恩坊やは実の親子みたい、ちゅうか、中朝一体ってことだねえ。
 それでも、米朝首脳会談は開かれるだろうが、トランプがケツの穴の毛まで抜かれる、傑作な光景を我々は堪能できそうだわ。

 ポンペオは、トランプの意を体して北のICBM放棄の線でまとめる気だったのに、ボルトンがリビア方式(一方的完全核放棄)を言い出してしまった結果、トランプは、米朝首脳会談を行うとなるとボルトンを切ることになるかも、だと。
https://www.theguardian.com/world/2018/may/16/trump-north-korea-nuclear-summit-john-bolton
 ガーディアン、太田コラム読んでんのかしらん。

<太田>

 関連記事だ。

 「米朝首脳会談、実現の可能性まだある=ボルトン米大統領補佐官・・・」
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%e7%b1%b3%e6%9c%9d%e9%a6%96%e8%84%b3%e4%bc%9a%e8%ab%87%e3%80%81%e5%ae%9f%e7%8f%be%e3%81%ae%e5%8f%af%e8%83%bd%e6%80%a7%e3%81%be%e3%81%a0%e3%81%82%e3%82%8b%ef%bc%9d%e3%83%9c%e3%83%ab%e3%83%88%e3%83%b3%e7%b1%b3%e5%a4%a7%e7%b5%b1%e9%a0%98%e8%a3%9c%e4%bd%90%e5%ae%98/ar-AAxnzgv?ocid=ientp
 「【激動・朝鮮半島】ボルトンVS金桂寛は因縁の対決 北朝鮮、米朝会談中止示唆の思惑は・・・」
https://news.infoseek.co.jp/article/sankein_wor1805160036/
 「「核、半年内に国外搬出を」 米国が北朝鮮に要求・・・」
https://digital.asahi.com/articles/ASL5J3RHKL5JUHBI00P.html?rm=547
 「北朝鮮、「核保有国」を誇示=「リビアやイラクではない」・・・」
https://news.infoseek.co.jp/article/180516jijiX471/

<太田>

 それでは、その他の記事の紹介です。

 前にも書いたけど、官僚の国会答弁の嘘は(宣誓の有無を問わず)厳罰を科すべきだよ。↓

 「森友国有地売却–佐川氏、交渉記録を認識 隠蔽の疑い・・・」
https://mainichi.jp/articles/20180517/k00/00m/020/163000c

 その親分(であったところ)の麻生財務相論として出色。
 知的能力以前に、およそ政治家として最も不適格な輩が首相にまでなったことがあるという戦後日本の悲哀を我々は噛み締めるべきだろう。↓

 「麻生大臣が致命的な「問題発言」を繰り返す理由が分かった 圧倒的に欠如している2つの力・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/14721371/

 我らがアッキーにも隠れたスゴイ才能があったー!↓

 「・・・昭恵さん、ああ見えてゴルフはシングルプレーヤーです。・・・」
http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%e5%ae%89%e5%80%8d%e9%a6%96%e7%9b%b8%e3%81%8c%e3%80%8c%e6%98%ad%e6%81%b5%e3%82%92%e5%9b%bd%e4%bc%9a%e3%81%ab%e5%91%bc%e3%81%b6%e3%81%aa%e3%82%89%e8%be%9e%e3%82%81%e3%82%8b%e3%80%8d%e3%81%a8%e6%bc%8f%e3%82%89%e3%81%97%e3%81%9f%e7%90%86%e7%94%b1/ar-AAxo32s?ocid=iehp#page=2

 脳震盪問題も抱えてるし、こんな、宗主国の「国技」、日本じゃ禁止してもいいんじゃないか。
 イギリスじゃ、アメフト・・野球もだが・・やってないよな。↓

 「・・・今回の騒動は、日大による報復ともっぱらだ。日大が27年ぶり21回目の頂点に立った大学日本一を決める昨年の甲子園ボウルでのこと。1年生QBの林が第3クオーターに相手の執拗なマークに遭い脳振とうで戦列を離れた。数分後に戻ったが、プレーに精彩を欠いた。アメフトでは、特に司令塔であるQBが潰された場合、相手のQBに倍返しする「慣例」があり「日大側は去年の甲子園ボウルの報復をしたのではないか」・・・
 <日大>の監督は日大の常務理事(人事担当)であるわけで、もし監督の指示があったということであれば、一般の常識からみてこれは大学全体の一大不祥事であるはずだ・・・」
http://blogos.com/article/297631/

 ウーム、深いである。↓

 「“だし”と科学をつなぐ・・・」
https://www.tjapan.jp/FOOD/kinofu-mar-18?utm_campaign=0514&utm_medium=fbox-kiji&utm_source=asahi

 東芝、NEC、三菱重工に比べて日立が快調とはねえ。↓

 「日立、英原発建設合意へ…英側が2兆円超を融資・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20180516-OYT1T50134.html?from=ytop_main1

 米大使館のエルサレム移転祝賀式に(米は別にして)32か国が出席。
 アジアからは、タイ、ミャンマー、フィリピンが出席。
 米国大嫌いのドゥテルテ、ロヒンギャ問題で欧米から指弾されているアウンサン・スーチー、どっちらもエライ、エライ。↓
https://www.haaretz.com/middle-east-news/these-countries-participating-in-israel-s-gala-for-u-s-embassy-move-1.6077598
 <ハマス自身が、ガザのイスラエルとの境界線で殺された60人中50数人がハマス等の過激派のメンバーだと明らかにしているところ、要するに、事実上の集団自殺をメンバーに命じ、プロパガンダ戦争での勝利を目指し、ハマスは、概ねそれに成功した、とさ。(アブラハム系宗教の恐ろしさってやつよね。(太田))↓>
http://www.atimes.com/article/mass-suicide-is-more-common-than-you-think/
https://www.nytimes.com/2018/05/16/opinion/hamas-israel-media-protests.html?rref=collection%2Fsectioncollection%2Fopinion&action=click&contentCollection=opinion&region=stream&module=stream_unit&version=latest&contentPlacement=1&pgtype=sectionfront

 さてと、上出の祝賀式に(広義の)欧州から出席するのは、アルバニア、オーストリア、チェコ、ハンガリー、ルーマニア、ウクライナ、ジョージアだが、これらは、一民族主義という意味でのナショナリズム信奉諸国で、ドイツやロシアやオスマンといった帝国が大嫌いな国々ばかりだが、そんな諸国が出席するのはどうしてかが、下掲のコラムを読むと、何となく分かるよ。↓

 <(チェコとハンガリーについて言えば、)ドイツが、仮令、リベラル・コスモポリタンの旗を掲げようと帝国的姿勢でその他EU諸国等に臨んでいる以上、ドイツ、即、EU、の干渉に抵抗するんだと。↓>
 ・・・ from a liberal-cosmopolitan perspective that “sees 1989 primarily as an ideological triumph” for universal values, “much of the politics of the past 10 years in Eastern Europe can only be seen as backsliding,” with leaders like Viktor Orban “a symptom of political decay.”
 But from the vantage point of those same countries, for whom independence itself feels hard won and precarious, it seems strange that they should be expected to surrender to a different form of empire just because it dresses its appeals in the language of universal liberalism — especially when the language has a distinctly German accent.・・・
https://www.nytimes.com/2018/05/16/opinion/germany-europe-populism.html?rref=collection%2Fsectioncollection%2Fopinion-columnists

 米国で、投下医療費(対GDP比等)に比して平均寿命の伸びが鈍化したのはそう昔のことじゃないんだと。↓

 <In the US, t>he spending began soaring beyond that of other advanced nations, but without the same benefits in life expectancy. ・・・
https://www.nytimes.com/2018/05/14/upshot/medical-mystery-health-spending-1980.html?hp&action=click&pgtype=Homepage&clickSource=story-heading&module=second-column-region&region=top-news&WT.nav=top-news

 会食の時の方が一人で食べる時に比して、食事時間が長くなることから、大食いになるとさ。↓

 Why you eat more when you’re in company・・・
 Studies reveal that we extend our meal times when we eat in a group, and we eat more in those extra minutes.・・・
http://www.bbc.com/future/story/20180430-why-you-eat-more-when-youre-in-company

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <若干新しい話題を盛り込んだ定番。↓>
 「今日頭条は・・・日本の精密検査から匠の精神が見られるとする記事を掲載した。
 記事によると、中国では「健康診断は先進的で高性能の機械さえあれば良い」という誤解している人が多いという。しかし記事は、「どんなに進んだ機械があっても、プロの目がなければ正しい診断ができない」と指摘。いくらスピードの出るレース車があっても腕の良いドライバーがいなければ無意味なのと同じだとたとえで説明した。
 中国では近年、日本で健康診断を受ける医療ツーリズムが人気を集めている。主にがん検診であるが、日本ががん予防に力を入れるようになってから30年も経ち、研さんを重ねてきただけあり、がん診断、がん治療、そして、特に早期発見において日本は世界の先端を行っている、と日本の病院がいかに信頼できるかを伝えた。
 では、匠の精神はがん検査にどのように見られるのだろうか。日本では設備が整っているのはもちろん、医者のプロ意識も高いことを指摘した。中国と違うのは、臨床の専門の医師が診断してくれることだという。西洋医学の厳しい教育を受けた日本の医師らはエリートで、早期のがんを見逃さない「神の目」を持っているとした。そのうえ、日本の医師は患者と患者の家族からお礼を受け取らないまじめさも持っていると紹介した。」
http://news.searchina.net/id/1659448?page=1
 <ちょっと前の使いまわし記事。↓>
 「中国人たちが日本の空港で捨てる「スーツケース」が問題になっているらしい・・・」
http://news.searchina.net/id/1659495?page=1
 <ここからは、今日頭条記事以外の引用。
 新しい話題発掘!↓>
 「・・・中国メディア・東方網は・・・「どうして日本のエアコンは中国のエアコンよりも室<外>機が薄いのに性能がいいのか」とする記事を掲載した。
 記事は、「以前、同僚が日本のエアコンは室外機がとてもコンパクトだ。それに比べて中国の物は大きくて重い。この差はどこからくるのか。最初に話を聞いた時には材料をケチった結果じゃないかと思ったのだが、実際にはこんな理由があったのだ」としたうえで、日本のエアコン室外機が薄くてコンパクトである理由を挙げている。
 まずは、「日本は資源に乏しく、何かを作るうえで材料の節約が重視される。それはエアコンでも一緒だ。そして、日本人が敬服に値する点は、室外機をコンパクトにしても質や性能を下げることがない。実際に日本メーカーのエアコンを使ったことがある人なら分かると思うが、室外機の防錆処理がしっかりしているので、使用寿命がとても長いのだ。この点は中国の室外機も学ばなければならない」とした。
 また、「日本はコンプレッサーの販売で世界をリードし続けており、その性能も一流なのだ。品質が保たれるなかで、可能な限り部品を小さく精緻なものにしていくことが追求される。こうして室外機はスリム化、軽量化していくのだ」とし、高い技術力があるからこそ日本のエアコン室外機が中国に比べてコンパクトにできているとの見方を示している。」
http://news.searchina.net/id/1659457?page=1
 <定番。↓>
 「日本を訪れて「素晴らしかった」と口にする中国人たち、では「具体的に何を学ぶべきか」・・・中国メディアの快資訊・・・」
http://news.searchina.net/id/1659494?page=1
 <日本へ行けキャンペーン。↓>
 「中国メディア・東方網は・・・日本旅行で居酒屋に入ったならば是非注文すべき、日本人の定番おつまみを4種類紹介する記事を掲載した。・・・」
http://news.searchina.net/id/1659491?page=1
 <これも、ある意味、そう。↓>
 「中国メディア・東方網は・・・「中国人観光客がまた日本で面倒を起こした、今回は本当に恥ずかしい」とする記事を掲載した。
 記事は、「近ごろ日本旅行が中国人の間で人気を博している。中国人が日本に行く主な理由は、距離的な近さと化粧品などの商品を安く買えることだ。われわれ中国人の観光客は毎年日本に巨額な経済収入をもたらしている。しかし一方で、日本国内では必ずしも歓迎されておらず、ネガティブな情報もしばしば飛び出す。先日も、実に恥ずかしい出来事が起きた」とした。
 「・・・一部の中国人がニセの免許証で自動車を借りることを思いつき、その結果日本国内で交通事故を起こすケースが多発しているのだ」と・・・。
 そして、中国人観光客がレンタカーを借りる際に使うニセ免許証の大半がフィリピンの国際免許証を偽造したものであると説明。「フィリピンに行ったことがないのにフィリピン発行の国際免許を持っているということで、偽造免許証が発覚するのだ。この状況には、本当に中国人として恥ずかしさを覚える。しかも、日本国内で大々的に報道されたことで、わが中国の国際イメージにも影響が及んでいるのだ」とした。」
http://news.searchina.net/id/1659468?page=1
 <話題的には使いまわしの客観記事だが、内容はやや新しい。↓>
 「・・・中国メディアの快資訊は・・・「中国人から『小日本』と呼ばれていることを日本人はどのように思っているのか」と題する記事を掲載した。
 記事はまず、中国と比較すると日本の国土は客観的に小さいと指摘し、その意味で「小日本」であるのは間違いないと主張。また、中国で放送されている「抗日ドラマ」では、歴史を正しく表現していない作品も多いが、日本人や旧日本軍について「小日本」という表現がなされていると紹介した。この場合の「小日本」という言葉には「度量の小さい国」などといった侮蔑の意味が含まれている。・・・
 記事は、日本人は「小日本」と呼ばれていることに憤慨していないだけでなく、かわいい名前であると感じているらしいと主張し、その具体的な例を紹介している。中国語の「小」には「~ちゃん」という意味もあるので、見方によっては「日本ちゃん」になることを一部の日本人は「かわいい」と感じていると紹介したほか、「中国の国土より実際に小さいから小日本で問題ない」と意見があると紹介した。」
http://news.searchina.net/id/1659512?page=1
 <これは、新たな客観記事。日本に敬意。↓>
 「日本がスパコン世界一に向けて奮闘中、進捗では逆転されたかも・・・中国メディアの快資訊・・・」
http://news.searchina.net/id/1659520?page=1
 <ちょっとしたガス抜き。↓>
 「中国メディアの快資訊は・・・「中国人が理解に苦しむ日本の5つのおかしな現象」と題する記事を掲載した。・・・
http://news.searchina.net/id/1659492?page=1
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太田述正コラム#9829(2018.5.17)
<眞壁仁『徳川後期の学問と政治』を読む(その70)>

→非公開