太田述正コラム#10090(2018.9.25)
<皆さんとディスカッション(続x3841)>

<太田>(ツイッターより)

 「東大卒のエリート夫を持つ、専業主婦の妻。…バラ色の人生かと思いきや、そこには他人にはうかがい知れない深い深い闇が…
 義母は専業主婦。義兄<も>…東大卒で、医者<で>…す。…」
http://news.livedoor.com/article/detail/15350480
 本人の言う闇じゃなく、専業主婦ばかりって点こそ男性差別社会日本の「深い深い闇」さ。

<uvWCsCJw>(「たった一人の反乱(避難所)」より)

 いつも思うが、太田さんは裏切られるケース多くない?
 まあ、裏切られることわかって応援してる場合もあるんだろうけどね。
 まあ、日本や日本人に裏切られないことをねがってますわ。

⇒ウン千年前の古代エジプトが好きな人は、落ちぶれ果てた現在のエジプトやエジプト人だって好きなもんだ。
 明治維新/昭和維新、という破天荒な世界史的大事業を成し遂げた日本や日本人が、その後、どんだけ落ちぶれようと、「裏切られ」ることなどありえないさ。(太田)

<寺本(名古屋)>

 下記投稿いたします。

⇒以下、「まとも」な部分だけを転載しました。
 (文章に若干手を入れさせてもらいました。)
 それ以外は、私が不同意、ないし、誤っています。
 それらの理由を詳しく知りたかったら、太田コラムのバックナンバーに目を通してください。(太田)

                記

 名古屋大学が軍事研究をしないと宣言したことに対して、下記抗議ビラを名大前にて教員・学生に配布しました。 寺本 孝一 (「子どもの感性を育む会」代表)

■ 名古屋大学は「日本国民の幸福に貢献しない」ことを高らかに宣言した ■

 「名大 軍事研究行わず」という見出し記事が、平成30年9月15日付け中日新聞第一面に大きく載りました。
 (記事抜粋)≪名大が、軍事利用を目的とした研究を禁止する基本方針をつくった。例外とする人道目的の研究として「地雷の撤去技術など、人々の命を救うことになる研究」を例示。研究成果の公表を条件とする理由は「特定の国や機関だけが技術を独占すれば、軍事的に優位に立つための技術になりうる。成果を広く知らしめれば、それを防げる」と説明。名大は2000年に定めた学術憲章で「人々の幸福に貢献することを使命とする」という理念を打ち出している≫
 
 ・・・軍事力を整えることは、外交の前提条件であることを、名大 は知らないのでしょうか。・・・
 工作員<が>・・・官界、学会、経済界、マスコミにも潜入<してい>るスパイ天国日本です。・・・
 日本に帰化した評論家・石平氏は、「・・・日本は直ちに核武装しなさい」と力説します。すでに、広島が被爆した瞬間に日本は核武装する権利があります。現に、昭和20年8月時点で日本が核武装していたら原爆を落とさなかったとアメリカが言っています。米トランプ氏は大統領選挙中に、日本の核武装を認める発言もしています。幸い、日本にはその原料も技術も資金もふんだんにあり、直ちに超高性能核ミサイルを大量に生産できます。・・・
 北朝鮮は建国以来、核武装するために国内あらゆることを犠牲にしてきました。世界最貧国の北朝鮮が世界超大国のアメリカと首脳同士対等に会談できるのは、ひとえに核武装しているからであります。その北朝鮮が日本列島を海に沈めると恫喝しているのです。・・・
 対馬に来る韓国ツアーガイドは「対馬は韓国のものだった。やがて韓国にもどる」などと案内しています。・・・
 ・・・日本が・・・やるべきことは・・・核兵器・生物兵器・化学兵器などを無力にする軍事技術を開発し、日本に手出ししたら重大なしっぺ返しを与える反撃力を備え・・・戦争抑止力<を持つこと>です。名大は、軍事技術研究に・・・取り組んでください。・・・
 このままでは名大は・・・世に「平和ボケ反日名古屋大学」の汚名を冠することになりま<す>。
 学生諸君! ・・・ソフト・ハード両面の防衛政策・軍事技術の開発に・・・取り組んでください!
 なお、憲法9条2項<は、>・・・憲法<の精神に>違反<してい>ます。

<太田>

 今、現実に日本の主権は米国によって侵害されている、という認識をまず持ってください。
 あなたの投稿中、上掲部分を残したのは、日本の米国からの「独立」を実現するとともに、日本が「自国のことのみに専念して他国を無視」(下で説明)しないための有力な手段を確保したいがためです。
 なお、私が、上掲中の一番最後の一文を手を加えつつ残したのは、憲法9条2項は、憲法前文の「われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、・・・各国の責務であると信ずる。日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。」に違背している、と思っているからです。
 (私は日本の憲法に規範性があるとは考えていませんが・・。)

<太田>

 それでは、その他の記事の紹介です。

 その「人」が正しいんだろ。↓

 「日本の小学生も「言葉より手が先」・・・
 子どもたちが突然暴力的になったのではなく、「書類上の数字が増えただけではないか」と文部省の統計を批判する人もいる。・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/09/21/2018092101848.html

 トランプ、「身内」のイスラエル・・シリア内のイラン拠点を壊滅させたい・・のためなら、トランプ・ドクトリンに反して海外軍事介入を続けるのね。↓

 Bolton: U.S. forces will stay in Syria until Iran and its proxies depart・・・
https://www.washingtonpost.com/world/national-security/bolton-us-forces-will-stay-in-syria-until-iran-and-its-proxies-depart/2018/09/24/be389eb8-c020-11e8-92f2-ac26fda68341_story.html?noredirect=on&utm_term=.b8a4621da80b
 <こういったロシアの動きも関係してるんだろな。↓>
 In a blow to Israel, Russia says it will send Syria powerful antiaircraft missiles・・・
https://www.washingtonpost.com/world/in-blow-to-israel-russia-says-it-will-send-syria-powerful-antiaircraft-missiles/2018/09/24/674745b8-bffe-11e8-be77-516336a26305_story.html?utm_term=.78c4a00054dc

 おー、東京特派員のおばちゃま、こういう硬派の記事も書けるんだ。↓

 China thinks the trade war isn’t really about trade・・・
https://www.washingtonpost.com/world/asia_pacific/china-thinks-the-trade-war-isnt-really-about-trade/2018/09/23/67c7b0ec-bb51-11e8-b1c5-7a2126bc722c_story.html?utm_term=.a7d6ebbae0b3

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <人民網より。
 順調だね。↓>
 「・・・日本は中国にとって第2の貿易パートナー、中国は日本にとって最大の貿易パートナー・・・2017年に中国の対日貿易赤字は283億5000万ドルだった。・・・2017年に日本の対外直接投資は2016年と比べ52億7000万ドル減少したが、対中投資は小幅に上昇し、2年続いた減少傾向が転換した。・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2018/0924/c94476-9503056.html
 <ここからは、サーチナより。
 鼻高々だねえ。↓>
 「スーパーコンピューターの数 米国は152台、日本は43台、では中国は?・・・202台・・・中国メディア・東方網・・・」
http://news.searchina.net/id/1667922?page=1
 <日本へ行けキャンペーン。↓>
 「訪れた観光客がみんな「素晴らしかった」と語る、日本の3つの都市・・・別府市・・・神戸市・・・鎌倉市・・・中国メディア・東方網・・・」
http://news.searchina.net/id/1667963?page=1
 <なかなかエーじゃん。↓>
 「中国メディア・東方網は・・・日本の5000円札に描かれた女性作家・樋口一葉の人生を紹介し、24歳の短命だったとする記事を掲載した。今の中国では紙幣はどの金額にも毛沢東が描かれている。それゆえ、中国人にとっては樋口一葉に対し、お札の肖像としての「特異性」を比較的強く感じるようだ。
 記事は、2004年に日本の紙幣デザインが切り替わり、5000円札では新たに女性に肖像が起用されたと紹介。「一般的に、高額紙幣上に印刷されるのは主に国の勲功者なのだが、日本ではそうではない女性が選ばれた。では、彼女は一体どうして紙幣に描かれるという栄誉に浴することになったのか」とした。
 そのうえで、この女性が19世紀の女性作家・樋口一葉であると紹介。その人生は非常に短く、わずか24年間しかなかったが、人生最後の1年半で奇跡的ともいえる勢いで日本の文壇を駆け巡り、この時期を代表する作家の1人になったことを伝えている。
 そして、1872年に生まれた樋口一葉は公務員の父や兄を持つ比較的裕福な家庭環境だったが、女子に勉学は不要との考えだった母親によって学校を退学させられ、裁縫の技能を学んでいたが、父や兄が相次いで死去して家は一気に貧しくなり、婚約相手にも逃げられてしまい、文筆で生計を立てることを思いついたと説明。多くの社会末端の民衆と触れ合った経験と自身のみずみずしい感性が融合し、24歳で亡くなるまでのわずか1年半の間にまるで神がかったように「たけくらべ」などの作品を表し、一躍文壇に名を轟かせ、大衆から賞賛を浴びたとした。
 しかし、当時は不治の病とされていた肺結核を患った樋口一葉はまさにほんの一瞬の輝きを残して24歳の生涯を閉じることになった。記事は「この偉大な女性を記念すべく、日本政府はお札にその肖像を印刷することにしたのだ」と伝えている。」
http://news.searchina.net/id/1667980?page=1
 <最近はそうなのかねえ。↓>
 「日本人はどうして結婚式をしたがらないの?・・・結婚式<に>莫大な費用がかかる・・・<しかも、>日本人は中国人ほど気前よくご祝儀を出さない<から。>・・・中国メディア・東方網・・・」
http://news.searchina.net/id/1667982?page=1
 <定番になりつつある。↓>
 「日本の寝台列車は「違いすぎる」、わが国の寝台列車との「差」に目眩がする・・・中国メディアの一点資訊・・・」
http://news.searchina.net/id/1667938?page=1
 <チョイ前の記事の使いまわし。↓>
 「日本が「宇宙エレベーター」を開発しているらしい! 宇宙旅行も夢じゃないかも・・・中国メディアの快資訊・・・」
http://news.searchina.net/id/1667962?page=1
 <客観性を装ったところの、ちょっとしたガス抜き。↓>
 「日本での暮らしをどう思う? 外国人ネットユーザー達の意見・・・中国メディアの快資訊・・・」
http://news.searchina.net/id/1667959?page=1
 <どちらかと言えば定番のガス抜き。↓>
 「観光マナーが悪いのは中国人だけなのか? 日本人だって昔は・・・中国メディアの快資訊・・・」
http://news.searchina.net/id/1667960?page=1
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太田述正コラム#10091(2018.9.25)
<井上寿一『戦争調査会–幻の政府文書を読み解く』を読む(その60)>

→非公開