太田述正コラム#10138(2018.10.19)
<皆さんとディスカッション(続x3865)>

<太田>(ツイッターより)

 「NYタイムズ…トランプ政権発足以降、…大統領追及<で>…デジタル版有料購読者数を伸ばし続け、この四半期にも10万9000人増の290万人(全購読者数は380万人)に有料購読者数を増やしている。…」
https://news.infoseek.co.jp/article/bunshun_9300/
 米国の左代表のNYタイムスと右代表のトランプが共存共栄の様相。
 共倒れ願う。

 「片山さつき氏、現金授受否定 企業は「口利き依頼した」…」
https://www.asahi.com/articles/ASLBL5SRHLBLUTIL03H.html?iref=comtop_list_pol_n04
 事実だとすりゃ、想像を絶する順法精神の欠如と脇の甘さだが、同期が福田前財務次官や佐川前国税庁長官だから、大いに有り得るって思っちゃうよな。
 舛添前都知事とも、実は似合いの夫婦だったのかも、なーんてね。

 カショギ氏暗殺の容疑者15人の中の1人がリヤドで自動車事故で死亡した、と英デイリーメール紙にロイターとの掛け持ち記者が記事。
 なお、トルコ当局が捜索した、氏の死体が棄てられた可能性のあるイスタンブール北部郊外の森と容疑者達が訪れたイスタンブール南方90kmのヤロヴァ市の家、等の場所も分かる、詳細な記事だ。
https://www.dailymail.co.uk/news/article-6289813/One-15-Saudis-flew-Turkey-day-Jamal-Khashoggi-disappeared-killed-car-crash.html
 ひょっとすると、サウディアラビアにおけるサウド家支配の終焉が近付いているのかもしれないな。
 我々としては、石油を巡る世界経済の大混乱の発生も覚悟しておく必要がありそうだ。
 国王や皇太子の亡命先、あるのかしら。
 カネ背負って日本へぜひどうぞ。

<太田>

 関連記事だ。。

 しぶしぶ、トランプ、カショギは死んでるようだ、と認める。↓

 Trump says it appears that missing journalist Khashoggi is dead・・・
https://www.washingtonpost.com/world/turkish-investigators-expand-search-for-missing-journalist-to-forest-farm-outside-istanbul/2018/10/18/55328548-d243-11e8-a4db-184311d27129_story.html?utm_term=.d1349a04718b

 サウディアラビアは、トカゲのしっぽ切り目的で某少将を犯人に仕立てあげるべきか、検討中だと。↓

 ・・・audi rulers are weighing whether to blame Maj. Gen. Ahmed al-Assiri, a high-ranking adviser to the crown prince, for the death of the journalist Jamal Khashoggi・・・
https://www.nytimes.com/2018/10/18/world/middleeast/jamal-khashoggi-killing-saudi-arabia.html?action=click&module=Top%20Stories&pgtype=Homepage

 皇太子の解任を、と呼びかけるコラムだ。
 いや、それができなくて、結局は、国王の辞任/王制廃止、に行き着くのを期待。↓

 To save its reputation and avoid becoming a pariah state in the aftermath of the Khashoggi murder, Saudi Arabia should replace its crown prince.・・・
https://www.nytimes.com/2018/10/18/opinion/saudi-arabia-jamal-khashoggi-crown-prince-murder-king-salman-must-replace-mbs-stability.html?rref=collection%2Fsectioncollection%2Fopinion&action=click&contentCollection=opinion&region=stream&module=stream_unit&version=latest&contentPlacement=1&pgtype=sectionfront

<太田>

 それでは、その他の記事の紹介です。

 日本じゃ、プロスポーツ選手の中にも「匠」がいるんだー。↓

 「村田諒太・・・お金は大きなモチベーションではない。贅沢するタイプじゃない。ボクシング界とか社会に貢献していけることが大事・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/15462227/

 まあ、そんなところだろーな。↓

 「「森記念財団」は世界の都市総合力ランキングを発表し、東京は3年連続で3位になりました。1位はロンドン、2位はニューヨーク、4位にはパリが入りました。ロンドンは2012年のオリンピック・パラリンピックの開催に合わせて国際化が進んだとしてニューヨークを抜いて1位になりましたが、東京はオリンピック・パラリンピックの開催が決まってからも高級ホテルや文化施設などの建設が進まず、国際性の分野での伸びが鈍いということです。・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/15463516/

 米国内で、今頃、こんな初歩的な問答を白々しく交わすなっての。↓

 ・・・What is the biggest failing of the Founders that still haunts us today?
When the Founders talked about “we the people,” they were not talking about black people. They weren’t talking about women, and they weren’t talking about Native Americans. Whenever race enters the question, the Founders are going to end up disappointing you.・・・
http://time.com/5428184/joseph-ellis-founding-fathers-trump/

 英国人の、チャーチル理解、まるで進んでないね。
 大英帝国を過早に瓦解させた、英国人にとっての大戦犯なの!↓

 ・・・ what Churchill got right outweighs the many things he got wrong. Summing up, he writes: “When it came to all three mortal threats to Western civilisation, by the Prussian militarists in 1914, the Nazis in the 1930s and 1940s and Soviet Communism after the second world war, Churchill’s judgment stood far above” that of others. ・・・
https://www.theguardian.com/books/2018/oct/18/churchill-by-andrew-roberts-review

 英国人は、まず、英国によるアイルランド統治のひどさを勉強し反省するところから始めなきゃな。↓

 I Didn’t Hate the English — Until Now–In which an Irish woman discovers how little the people who shaped her country’s fate know or care.・・・
https://www.nytimes.com/2018/10/18/opinion/england-ireland-border-brexit.html?rref=collection%2Fsectioncollection%2Fopinion&action=click&contentCollection=opinion&region=stream&module=stream_unit&version=latest&contentPlacement=8&pgtype=sectionfront

 英国で毒殺されかけた元露スパイのスパイ/二重スパイ時代の小物ぶりの紹介だ。↓

 The Skripal Files by Mark Urban review – the Salisbury spy’s story・・・
https://www.theguardian.com/books/2018/oct/17/skripal-files-mark-urban-review

 どうも、中性文明の日本にはあてはまんないような気がするが・・。↓

 The more equal women and men are, the less they want the same things, study finds・・・
 ・・・gender differences across six key personality traits — altruism, trust, risk, patience, and positive and negative reciprocity — increase in richer and more gender-equal societies.・・・
http://www.latimes.com/science/sciencenow/la-sci-sn-women-equality-preferences-20181018-story.html

 やり過ぎよ、習ちゃん。↓

 「国民14億人を“ランク付け”する監視システムがもう発動していた! 低評価だと電車にすら乗れず、大学にも… 超ヤバい!=中国・・・」
https://news.infoseek.co.jp/article/tocana_62092/

 もっとズバリ、ホンネ言ったら?
 トランプは米中対立を中共経済の成長の終焉まで続けたいんだろ?
 でも、それまでにトランプが引退するだろうし、いずれにせよ、この目標は達成できないだろう。↓

 「世界一の戦略家が衝撃発言。米中対立は中国共産党の崩壊まで続く・・・」
https://news.infoseek.co.jp/article/mag2news_373249/

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <人民網より。
 そろそろ軌道修正を始めた方がええよ、習ちゃん。↓>
 「外交部、侵略の歴史を直視し深く反省するよう日本側に求める・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2018/1018/c94474-9509632.html
 <函館を持ち出して日本へ行けキャンペーン。↓>
 「2018年の「最も魅力的な日本の街」に再び北海道の函館市・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2018/1018/c94689-9509629.html
 <日中交流人士モノ。↓>
 「中国提供のトキのつがいが佐渡トキ保護センターに到着・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2018/1018/c94638-9509626.html
 「紙媒体からアプリまで 日本語学習者と共に歩んだ30年「標準日本語」・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2018/1017/c94473-9509243.html
 <この記事の狙いは?↓>
 「日本最大の家電・IT国際見本市「CEATEC JAPAN 2018」開幕・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2018/1018/c94476-9509723.html
 <ここからは、サーチナより。
 あったようでなかったような。とにかく、よく書けている。↓>
 「・・・ 中国メディア・東方網は・・・日本では「子どもたちに危険を体験させることで初めて、危険を回避する術を学ぶことができる」という幼児教育の理念が存在すると伝えた。
 記事は、「長年幼児教育に携わってきた中国の幼稚園園長が日本の幼稚園を視察に訪れたところ、中国の基準で考えれば日本の幼稚園は『危険だらけ』であることに気づいた」とした。 
 また同時に、園児たちが困難に直面しても先生がすぐに手助けをしないことに気づいたとし、日本の幼稚園では「すぐに手を差し伸べれば子どもの判断能力が育たず、かえって危険が生じる。危険な環境に触れさせることで、適切な解決方法を探し出す能力を培う」取り組みが行われていると紹介した。
 さらに、子どもたちが遊びの中でケガをすることがあっても、親たちは「小さい頃にちょっとしたケガを経験すれば、どうやって自分の身を守るかの学びにつながり、今後より大きな傷害を負うこともなくなる」と考えることを伝えている。
 そして、敢えて危険な遊び場のある幼稚園をデザインする日本の人気建築家が「もし施設が安全過ぎれば、子どもたちは冒険のチャンスを失うことになる」と語ったことを紹介。「子どもを制御しようとせず、自分の方式で世界を感じさせる。けがをするかもしれないが、人生は始まったばかり。子どもたちはそこから這い上がることを学び、この世界で生きていく術を学ぶのだ。子どもたちは、さまざまな面において想像を超える能力を持っているのである」とした。」
http://news.searchina.net/id/1669364
 <日光を取り上げた、日本へ行けキャンペーン。↓>
 「毎年多くの観光客を呼び込む、日本の秋で一番美しい場所はここだ!・・・中国メディア・東方網・・・」
http://news.searchina.net/id/1669410
 <意外かもしれないが、新しい。↓>
 「・・・中国メディアの捜狐・・・記事は、反日感情の強い中国人であっても、訪日すると「日本人は自分たちが想像していたような、恐ろしく粗暴な人びとではなかった」、「日本人のサービスは偽善的ではなかった」と思いを改めると指摘した。これほど中国人の見方が大きく変化する理由は興味深い点だが、その大きな要因となるのが「日本人の仕事に対する態度」であると紹介した。
 例として記事は、「日本の空港で見られる従業員の態度」を挙げた。通常、空港内ではフライトが近づいた搭乗者に対して、搭乗開始を促すアナウンスが流れている。しかし、日本では「搭乗ゲートへ来ない乗客の氏名を大声で呼びながら、付近の免税店を探し回る女性職員の姿」を見ることがあるとし、こうした親切な対応は中国人の心に深い印象を与え、「真面目で責任感のある態度に感動を覚える」と論じた。」
http://news.searchina.net/id/1669429
 <これもだ。↓>
 「・・・中国メディアの捜狐は・・・日本人と電話する時に注意すべきことに関する記事を掲載した。
 記事はまず、電話というコミュニケーション方法自体、相手が見えないぶん誤解が生まれやすいと指摘。日本人が礼儀にこだわり注意深いというのもあるだろうが、電話をかける側も受ける側も「中国とは違うマナーがある」ので注意するよう呼び掛けている。
 記事は、日本人が電話で大切にしているのは「相手の感情」だと紹介。相手が「話をきちんと聞いてもらっている、理解されている、尊重されていると感じるかどうか」を重視しており、それができているかどうかで電話の内容や深さも左右されるとしている。
 続いて、電話をする側はまず自分が何者であるかを名乗ることが必要だと紹介。電話であまり名乗ることのない中国とは異なる習慣だ。その後、「いつもお世話になっております、ごぶさたしております」など状況に応じたあいさつが必要で、それから相手に伝わりやすく要件をはっきりとゆっくりと話すべきだとした。さらに電話の途中でも、何度か間を取り、分かったかどうかの反応を待つのも相手を思いやる習慣であると紹介。この点、中国では直接相手に「分かりましたか」と聞くが、これを日本で言ってはならないと記事は忠告した。
 同様に、電話を受け取る側にも礼儀があると記事は紹介。相手が間を置いた際には分かったかどうかを確認しようとしているため、分かった際には「はい」と答えるか内容を繰り返し、分からなければ礼儀正しくそれを伝えるべきだと伝えた。」
http://news.searchina.net/id/1669444
 <定番。↓>
 「日本にも不思議なところがあるんだなぁ! 中国人から見て独特な点とは・・・中国メディアの捜狐・・・」
http://news.searchina.net/id/1669366
 <これもだ。↓>
 「日本人のように長生きするには・・・「改善すべき点はこんなにも」・・・中国メディアの快資訊・・・」
http://news.searchina.net/id/1669376
 <これもまただ。↓>
 「日本で恥を晒すな! 旅行客のごみポイ捨てが中国ネット上で批判・・・今日頭条・・・」
http://news.searchina.net/id/1669401
 <これもまたまただ。↓>
 「旅行を楽しむと同時に健康に気を使いたいなら、日本に行くべきだ!・・・中国メディア・東方網・・・」
http://news.searchina.net/id/1669407
 <これもまたx3だ。↓>
 「日本のトイレを体験すると「思わず友達に教えたくなってしまう」理由・・・中国メディアの捜狐・・・」
http://news.searchina.net/id/1669412
 <まあまあ、そう言わんと。↓>
 「超絶羨ましい・・・W杯から3カ月、もう世代交代に成功してしまったサッカー日本代表・・・中国メディア・東方網・・・」
http://news.searchina.net/id/1669406
 <知らんかった。フーン。↓>
 「日本人サッカー選手が香港に帰化・・・今日頭条・・・」
http://news.searchina.net/id/1669382
 <知らんかった+感動だ。↓>
 「・・・今日頭条は・・・匠の精神に関する記事を掲載した。奇跡のりんごとして話題となった青森のりんご農家の実話を紹介し、日本人が匠の精神を持てるのは「ばかになること」だと尊敬を込めながら紹介している。
 この農家は絶対不可能と言われた無農薬りんごを11年かけて成功させた。映画化もされているため日本ではよく知られている話だが、記事は、農薬の代わりに酢や酒などを散布してみたり、害虫を手で取り除いたりなど涙ぐましい努力をしたにもかかわらず、10年間全く実がならず、近所からはおかしくなったと言われ自殺まで考えたらしいと紹介。実を付けなければ農家の収入はゼロになるため、農薬を使用し豊かな暮らしをしている近所の農家とは対照的に、出稼ぎで食いつないだことも紹介している。
 この果樹園のりんごは、土壌改善に気が付いたことで11年目にしてようやく実を付けるようになったという。記事は、今では日本で一番おいしいりんごの1つとして知られており、このりんごを使うレストランはかなり前から予約する必要があると紹介。周りからおかしくなったと言われたこともあるものの、今では国民からも尊敬されていると伝えた。
 記事の中国人筆者はこの農家について、日本の「匠の精神」を持つ1人だと紹介。「人は一生で一度はバカにならなければならないことがある」という本人の言葉を紹介し、日本中を感動させることができたのは、日本にもまだ自分の仕事に執着する人がいたことを知り、安心したのだろうと論じている。」
http://news.searchina.net/id/1669387
 <浅い!↓>
 「日本人に嫁いだ中国人女性はなぜあまり自分の生活をひけらかさないのか・・・中国メディアの快資訊・・・」
http://news.searchina.net/id/1669438
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<太田>

 本日、13:00過ぎに、富士通旧パソコンの、MusicBeeによる音楽ファイルのOneDriveからのダウンロードが終わり、その瞬間に、MusicBeeの画面に音楽ファイル群に関する色とりどりの表示が現れました。
 しくみを理解していないのですが、とにかく、これで、パソコン作業が一段落です。
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太田述正コラム#10139(2018.10.19)
<井上寿一『戦争調査会–幻の政府文書を読み解く』を読む(付け足し)(その4)>

→非公開