太田述正コラム#10226(2018.12.2)
<皆さんとディスカッション(続x3909)>

<太田>(ツイッターより)

 「…週刊誌…次々にスクープを出しても部数下落に歯止めがかからない…」
http://news.livedoor.com/article/detail/15675763/
 テレビの「報道」番組も国会質問も週刊誌情報に多くを頼っているというのに・・。
 紙媒体としての新聞と週刊誌のどっちが先に消滅するんだろうね。
 でも、週刊誌が消滅したら医者に行く楽しみが減るなあ。

 「まさにロイヤル航空! 王様はKLMのパイロット…オランダ …」
https://tabizine.jp/2018/12/02/220557/
 ひょっとして英国同様国王が国軍最高司令官で、だから空軍爆撃機操縦士の資格も持ってんのかと思って調べたら、1963年に国王は最高司令官じゃなくなったのね。
https://en.wikipedia.org/wiki/Armed_forces_of_the_Netherlands
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%AE%E3%83%AA%E3%82%B9%E8%BB%8D

<komuro>(昨日)

 本日12/1(土)は4k8k放送の開始日ということで、秋葉原電気街に行ってみました。
 人出はいつもの週末より少なめで、4k8kがらみのイベントもなく、電気店の呼び込みも見かけませんでした。
 NHKとは違い、世間の4k8k放送への関心はこんなものだろうと思いました。
 さて12/8(土)のオフ会に、いつものようにスナック菓子を持っていきます。
 そのとき4K放送が太田家で見られるようになっていたら、拝見させて頂きます。
 サラウンド環境のほうは、また後日ということで。

<太田>

 旧セットトップボックス(地上波/衛星放送+ケーブルTV)を引き続き使用するには月500円料金がかかるというので、それくらいなら、アマゾンprimeないし映画鑑賞専門チャンネル等と契約した方がいいや、とスケベ心は封じることにしました。
 (なお、地上波/衛星放送だけでいいのなら、別の機器を使用するが料金はかからないとのこと。
 こちらも、わざわざそのために、別途作業員に来てもらうのも面倒ですし、やめときました。)
 どなたか、映画をTVで鑑賞するマニアの方、(アマゾンfireのようなものを買うオプションもあり、)映画鑑賞環境整備について、何か助言をいただくことがありますか?

<komuro>(昨日)

≫刑事では、検察が事実上の第一審で、検察による逮捕イコール事実上の起訴なんであり、この事実上の起訴の後に(起訴便宜主義に集約されているところの、裁量の幅がムッチャ大きい)検察が下す判断・・形式上の起訴だが実質上の第一審有罪判決・・を裁判所は尊重する(有罪率99%)ってわけ。≪(コラム#10224。太田)

 役人(検察)がいろいろな調査をした上で法案を作り、議員(裁判官)はそれに判定を下すだけ、という構図ですか?
 それだと日本の国会そのままですね。

<太田>

 というより、裁判所と検察は、名前こそ異なれ、事実上、単一の行政官庁を構成しているところの兄弟組織である、と思った方いいですよ。
 (下掲の記述ぶりは、相当、誇張されてますがね・・。)↓

 「<戦前は、>行政機関である司法省が、裁判所規則の制定権、判事を含めた裁判所職員の人事権を行使するための司法行政、弁護士および弁護士会の監督権などを掌握していた。このため、具体的に司法省の中枢部に所属していた検事たちが日本国内の全ての判事の人事権を掌握する形となり、身分的には検事が判事の下位の位置付けにあっても、実際には行政が司法に対して自由に干渉を行うことが可能となっており、実際にも司法大臣による訓示などの形で判事たちへの干渉が公然と行われ・・・た。しかし、・・・判事は終身官とされており、仮に人事の面で司法省から不当な扱いを受けることはあっても判事の身分自体は生涯保証されていたため、10年ごとに最高裁判所事務総局からの再任拒否による失官の危険にさらされる<戦後の>裁判官よりも個々の判事の独立は保証されていたとする見方もある。
 <戦後、>司法省は廃止された。しかし、これと同時に司法省の官僚たちの多くは最高裁判所事務総局へ移籍し、今度は最高裁判所の内部から全ての裁判所と裁判官を支配・統制する形になった。このため、最高裁判所事務総局は建前こそ「最高裁判所の庶務を行う附属機関」とのみ定義されているものの、その実態は「司法省の戦後の再編成版」とも形容されるほどの強大な権力を持つ行政機関であり、最高裁判所事務総局は司法省から受け継いだ裁判官たちの人事権を巧妙に駆使して、行政の方針に批判的な判決を書いた裁判官を下位の勤務地へ左遷したり、前述の通り行政の方針に批判的な判決を書いた裁判官の再任を拒否したり、「裁判官会同」や「協議会」と称して全国の裁判官たちを召集し、「この事件の場合にはこういう判断が正しいのではないか」といった判決の書き方の模範答案を示すなど、現在も<戦前>の司法省と変わらない裁判官たちへの干渉や思想統制を公然と続けている。・・・
 一方、司法省官僚たちの中でも最高裁判所事務総局へ移籍せずに残った組は、戦後に法務省を設立し、こちらは日本国内の全ての検察庁と検察官を統制し続けている。また、最高裁判所事務総局と法務省は司法省の廃止後も判検交流と呼ばれる人事交流を行うなど、現在に至るまで互いに親密な関係を維持し続けている。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%B8%E6%B3%95%E7%9C%81

<globalyst>

 コラム#10224<は、以下のように>訂正<すべきでは?>

検察による逮捕 → 警察による逮捕

 警察から検察への送致手続によって検察における手続きが開始されるので、検察が事実上の第一審なら、逮捕または送検が起訴に相当すると考えられるから。

<太田>

 基本的におっしゃる通りなんですが、煩雑になる、というか、説明するのが面倒なので、「ゴーン問題に関して言えば、」という含みで、(検察官ならぬ)警察官・・これも正確には「司法警察職員」ですが・・による逮捕のケースや、一般人による現行犯逮捕のケース、における送検、にはあえて触れなかったんですよ。

<Terry Teruaki>(フェイスブックより)

 おはようございます。
 師走の候、お元気でお過ごしのこととお喜び申しあげます。
 光陰矢のごとしと申しますが、ほんとうにあっという間に今年一年も過ぎ去ろうとしております。
 ついに平成最後の陛下のお誕生日と年末を迎えることになりました。
 今年もあと一カ月、平成はあと五カ月。
 年の瀬も押し迫り、お仕事もご多忙の時期と存じますが、くれぐれもお体にはお気をつけください。
 向寒のみぎりご健勝にておすごしくださいませ。

<太田>

 それでは、その他の記事の紹介です。

 私人たる自分が代表取締役たる自分と契約できるんかい?↓

 「ゴーン容疑者の報酬覚書、最側近幹部が個人で保管・・・」
https://www.sankei.com/affairs/news/181130/afr1811300038-n1.html

 まことに結構なことだが、ホンマかいな。↓

 「愛子さまダンス公演に観客殺到「人気はもはや佳子さま超え」・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/15674581/

 そう、安倍晋三内閣の認識は完全に誤っているが、安倍チャンも加藤教授も、日本が先の大戦で敗けた、という認識において完全に誤っているんで、今後、「誤った札を引」くであろう点では大同小異。↓

 「・・・加藤陽子<は、>・・・「日本は避けようもなく世界大戦に追いやられた」という・・・安倍晋三内閣・・・の独善的な認識は、この先日本が新たな選択の瞬間を迎えた際、誤った札を引かせることになりかねないと警告し<ている>。」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/11/30/2018113080042.html

 朴正熙を褒め、現在の日本政府も褒めるとは、朝鮮日報、覚悟を決めたな。↓

 「・・・1961年5月16日早朝5時、クーデター軍が放送局で当直のアナウンサーを叩き起こし、六つの革命公約を朗読させた。その第2項は「国連憲章を順守し、国際協約を忠実に履行する」というものだった。クーデター軍でさえ大韓民国政府の連続性を無視しなかったことが分かる。ところが今の政府はまともな対策もないまま、日本軍慰安婦被害者問題、強制徴用被害者に対する賠償問題を巡って日本と行った合意や従来の立場をひっくり返した。その結果、日本から「国際的な約束を守らなければ、国としての関係が成立しない」という説教めいた言葉まで言われてしまった。・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/11/30/2018113080049.html

 細田守のアニメ『未来のミライ』の紹介。↓

 How the Japanese animated feature ‘Mirai’ seeks to change the way children are seen on screen・・・
http://www.latimes.com/entertainment/movies/la-et-mn-mirai-mamoru-hosoda-20181130-story.html

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <人民網より。
 日中交流人士モノ。↓>
 「日本・中国専門家コンソーシアム設立会が東京で開催・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2018/1201/c94474-9524207.html
 <ここからは、サーチナより。
 ささやかなガス抜き。↓>
 「・・・なぜ中国人は日本まで来てお菓子をたくさん購入するのだろうか。・・・今日頭条・・・記事は、「日本のものはなんでも中国よりもずっと良い」という思い込みが一因であると主張。食べ物も日用品も質が良いと思っているが、記事は「単に包装がきれいなだけ」で中身は大差ないと反論している。」
http://news.searchina.net/id/1672228
 <ぶちあげたガス抜き。結論部分も実は日本のおかげなんだけどね。↓>
 「・・・中国メディア・東方網は・・・「日本は今、どうして新しい漢字の語彙を創出できなくなったのか」とする記事を掲載した。
 記事は、明治以降に脱亜入欧を目指して西洋の技術や政治、経済、法律を積極的に学び翻訳してきた日本では新たな意味を持った漢字語が続々と誕生し、それが漢字宗主国である中国に大量に輸出されたと紹介した。
 そのうえで、「しかし、現在の日本人は漢字語の創造という面において、ほとんど新しい物を生み出せていない」と指摘。その根底には、日本の社会や経済の停滞があり、特にバブル崩壊後に生じた低欲望社会が新たな物を生み出す雰囲気や能力を削いだとした。また、特に今世紀に入ってインターネットを活用した新たな技術分野において日本は目覚ましい発展を遂げられていないする一方、中国は「支付宝」、「微信支付」といった言葉を次々生み出し、中国人観光客を通じて日本国内に浸透させていると伝えている。
 記事は、著名な投資家であるジョージ・ソロス氏の話として「スペインが16世紀を牛耳り、その後200年はフランスが最も栄えた国となり、英国も19世紀にまばゆい光を放ち、20世紀は米国の世紀だった。そして今の21世紀は中国のものだ。中国語は次の世界言語になり、次世代、さらにその次の世代では英語と中国語が世界で最も重要になる」とした。
 そして「今後、さらに多くの新しい中国語の語彙が中国で誕生することだろう。なぜなら、世界の歴史はすでに中国の時代に入っているのだから」と結んでいる。」
http://news.searchina.net/id/1672232
 <こちとら定番。↓>
 「日系車は「維持費や下取り価格」まで考慮すれば、中国車よりお得だった・・・今日頭条・・・」
http://news.searchina.net/id/1672230
 <三つあげた事例中、バス会社のストの話を除き、定番。↓>
 「中国人だけじゃない! 外国人が日本で驚く「あれやこれ」・・・中国メディアの捜狐・・・」
http://news.searchina.net/id/1672234
 <客観記事。↓>
 「・・・ 中国メディアの快資訊は・・・バランの役割を紹介する記事を掲載し、日本と中国の料理人の考え方に違いがあると指摘している。「プラスチック製バラン」の主な目的は、「味移りを防ぐ」ことと、「彩を添える」ことにあると紹介している。
 記事は、高級な日本料理店では「プラスチック製のバラン」ではなく「青紫蘇」など本物の野菜が料理に盛り付けられていることを紹介し、これには、見栄えをよくすることだけではなく、「食品の生臭さを消す働きをする」と伝えている。弁当などではコストや手間の兼ね合いもあって、本物の野菜を使って「味移りを防ぐ」ことが難しいため、プラスチック製バランで代用しているのだと紹介した。
 中国料理にも食品彫刻の技術があり、高級料理店へ行けば料理と共に見た目も楽しませてくれる。だが、記事は一般的な中華料理のシェフは味とスピードにこだわるゆえ、「盛り付けの見た目については重視していない」と、日中の料理人の考え方が異なっていると主張。」
http://news.searchina.net/id/1672231
 <客観記事?↓>
 「日本の「特撮」と言えばウルトラマンだが、実はウルトラマンだけが「日本の特撮ヒーロー」ではなかった!・・・仮面ライダー・・・スーパー戦隊・・・中国メディア・東方網・・・」
http://news.searchina.net/id/1672233
 <互いに切磋琢磨しましょね。↓>
 「日本の卓球は本気で中国を倒すつもりだ、しかも「その先」まで見据えていた!・・・中国メディア・東方網・・・」
http://news.searchina.net/id/1672235
————————————————————

太田述正コラム#10227(2018.12.2)
<謝幼田『抗日戦争中、中国共産党は何をしていたか』を読む(その3)>

→非公開