太田述正コラム#10043(2018.9.1)
<2018.9.1東京オフ会次第>(2018.12.17公開)

1 始めに

 今回は、新規出席1名、地方からの出席1名を含む13名の出席でした。
 残りの11名中、1名は、常連メンバーに近いのですが、失念していて、出席申し込みもせず、今朝、気付いて急遽飛び入りで出席されたものです。
 (最近では、出席者が多かったためでもあると思われますが、比較的大きな靴を間違って履いて先に帰った人がいて、靴を間違えられた人は、我が家のスリッパを履いて帰る、という椿事が起きました。幸い雨が降り始める前でしたが・・。)
 なお、komuroさんは駄菓子類オフ会に、WYさんは清酒2本を私に、持参されたところ、この場を借りて改めて御礼申し上げます。
 さて、本題に入りますが、異常に長くなった前回のものを上回る、超の付く長さの「講演」原稿になってしまい、何をしゃべるか、決めかねていたのですが、とにかく始めてみた結果は、私の「軍事」官庁勤務経験が昭和維新の理解にどのように資したか、の説明を中心とした話になっていました。

2 事務的議論

 関西オフ会は、幹事がなかなか決まらず、東京からHHさんに会場予約等に現地に行っていただく、という、一種のウルトラCを使って、何とか開催に漕ぎつける目途が立ちました。
 今年度における2回目の八幡市セミナーで講師を務める翌日の1月27日(日曜)に仮置きで、有志で昼食を共にすることとし、オフ会はその前か後に2時間程度、を想定しています。
 福岡オフ会は、今年度における、1回目の八幡市セミナー翌日の11月25日(日曜)か、3回目の八幡市セミナー翌日の来年3月24日(日曜)に、同じような感じでの開催を想定しています。
 幹事を引き受けてくださったChaseさん、どうぞよろしく。
 また、八幡市セミナー用パワーポイント資料のたたき台作成を、1回目はTSYさん、2回目は文十郎さんにお願いする運びになりました。
 USさんには、ゼロからたたき台を作成しなければならず、一番大変な3回目のをできればお願いしたいと思っていますが、辞退させて欲しい、ということであれば、ご連絡ください。

3 質疑応答(太田はO。順不同)

O:英米の新聞群の書評やコラムを通じて窺えるところの、ここ数年の英米の文系科学の劣化には甚だしいものがある。
 英米以外、就中、アジアの興隆等に伴って、英米の文系科学が相対的に劣化するというのは分かるのだが、絶対的にも劣化してしまった。
 私は、十数年にわたって、英米のほぼ同じ新聞群を読み続けてきており、そう断言できる。
 これについても不思議なことに、これまで、世界中の誰も、そのことを指摘していない。
 米高級紙のNYタイムスやワシントンポストは、当初からトランプに批判的なスタンスをとってきているものの、根本的なトランプ批判ができていないところ、それは、自分達自身をも批判しない限り、根本的なトランプ批判ができないことに、その編集者達や記者達が薄々気付いているからではないか、と私は見ている。
 もっとも、彼らが、勇気を奮ってかかる根本的なトランプ批判を行う決意を固めたとしても、その科学的根拠を提供できる文系学者が、文系科学の劣化の結果、もはや、殆ど存在していないと言ってもよさそうだ。
 既存の学者達がダメでも、少し前までは、英国外、米国外から、少壮気鋭の文系学者達が、次々に、英米に永住したり帰化したりして、しがらみが相対的に少ない立場で、新しい発想や理論を、提供し続けてくれたけれど、今や、両国への知識人の永住や帰化が減っているのだろう。
A:日米の高級紙の紙面の質の後者優位の度合いがどんどん進んでいるとも聞く。
 日本の記者達の能力低下によるらしい。
O:日本の高級紙群は、もともと質が低かったのであり、私は、そんなことには、さしたる関心はない。