太田述正コラム#10394(2019.2.24)
<皆さんとディスカッション(続x3993)>

<太田>(ツイッターより)

 「日本にキャッシュレスが浸透しない理由…現金の安心感、店員の能力の高さ、儀礼の場での紙幣と硬貨の必要性…小規模小売店への同情…現金で支払った方が早い…」
http://news.livedoor.com/article/detail/16063589/
 能力高き人間主義者が多い日本の場合、一番最後のが大きんじゃないか。
 そのネックは認証にかかる手間・時間等。

 「北朝鮮、金正恩氏出発を報道 列車で中国移動、妹ら同行…
 中国の習近平国家主席と会談するか…」
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E5%8C%97%E6%9C%9D%E9%AE%AE%E3%80%81%E9%87%91%E6%AD%A3%E6%81%A9%E6%B0%8F%E5%87%BA%E7%99%BA%E3%82%92%E5%A0%B1%E9%81%93-%E5%88%97%E8%BB%8A%E3%81%A7%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E7%A7%BB%E5%8B%95%E3%80%81%E5%A6%B9%E3%82%89%E5%90%8C%E8%A1%8C/ar-BBTZ5kW?ocid=spartanntp
 やはり、一貫して北朝鮮は中共当局の走狗だった、と見るべきだろう。
 中共の対米、対日軍事戦略は、おかげで順調に進展している。
 残された懸案は自前の対米経済戦略の帰趨のみか。

<元隊員>

≫自衛隊の本丸である防衛省の正門警護には実弾の入っていない門番しかいない≪(コラム#10392。太田)

 これには驚きました。
 私の現役時代、駐屯地の警護でも実弾を所持しており、いつでも発砲できる態勢でした。
 あの緊張感は今でも印象に残っています。
 最近は市井の生活でさえ物騒ですが、自宅を警備会社に委託している多くの国会議員らは、日本の未来よりも自分たちの未来を中心に思い描いているのでしょう。
 国会議員のみならず防衛省には「恥」という概念はあるのでしょうか。

<eSxBagVw>(「たった一人の反乱(避難所)」より)

 中国で日本旅行の自慢大会
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190224/k10011825961000.html
 旅行の自慢大会って変なイベントだなあ。
 日本政府の仕掛けとあるけど、他国で同種のイベントをやってないんだとすると、中国の誰かが知恵をつけたんじゃないの。

<豊丘時竹>(2019.2.23)http://toyotoki11.hatenablog.com/entry/2019/02/23/144606

 –主人と番犬とが逆転しちまってる–

 ・・・狂ったアメリカをソ連崩壊まで忠実な番犬として飼っていたはずだが、ソ連が崩壊した後も飼い続けてきたため、主人と番犬が逆転してしまったと太田さんは述べている。
URL;https://www.ohtan.net/blog/archives/12432

<US>

 太田さん、スライド#9 – #12 を作成しましたので送ります。
<URL不表示。また、当然、スライドは不表示。(太田)>

[スライド#9]

 ・・・中共建国後の日本文明総体継受戦略の紆余曲折を図示とあるので、過去に使った江沢民や胡錦濤が登場するスライドをベースにしようと思います。
 そうなると、杉山元構想の実現に全面協力の箇所がうまく図示できないです。
 ブログから全面協力するさまをピックアップした方が良いですか?

⇒ここではなく、杉山構想を説明するスライド(の解説?)の中で言及すればよさそうですね。(太田)

[スライド#10]
 #9 で人物を登場させすぎているので不要なページになってしまうかもと危惧しています。
 逆に、こちらに紆余曲折を説明するとすれば#9は人物は削り、毛沢東が杉山構想実現しているところを中心にした図に改めます。

⇒そのままでよさそうです。(太田)

[スライド#11]
 中国と北朝鮮とを対比しましたが粒度が異なるのであまり綺麗な対比になっていません。
 北朝鮮の方に納得感がないです。
 北朝鮮の話を思い切って割愛してしまうか、もう少し内容を加えたいと思います。

⇒タイトルを「中国共産党と北朝鮮の日本文明総体継受戦略」から「中国共産党の日本文明総体継受戦略」に改め、「北朝鮮の戦略」は「北朝鮮の戦略(参考)」に改め、北朝鮮部分を右方に圧縮すればよろしいのでは?(太田)

[スライド#12]
 これまでいただいた文言を切りはりして対決の構図を作ってみました。
 世界(今後の注目点)の記述の仕方がごちゃごちゃしてしまったのでレイアウトをもう少し見直します。

⇒そういうことで、よろしくお願いします。(太田)

 ご意見、ご助言お願いします。

<太田>

 以上、大変良い、取敢えずのスタートを切っていただき、ありがとうございます。
 こういう調子で、残された諸スライド案についても、進めていただければ、と思います。

<太田>

 それでは、その他の記事の紹介です。

 小泉元首相から、初めてまともめいた話が。↓

 「小泉元首相は・・・自民党の石破茂・元幹事長が次期総裁に就任する可能性について「今のところ第1候補」と述べ、「ポスト安倍」の最右翼との見方を示した。・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/16065837/

 それまでは、「口撃」だけだった、という認識でいいのかしら?↓

 「・・・心愛さんはなぎさ容疑者の体調不良が理由で、夏休み明けの昨年9月から、野田市内の勇一郎容疑者の親族宅で暮らし始めた。冬休みを機に12月下旬に帰宅することになった際、・・・「帰りたくない」涙で訴え 父親が腹立て暴行か・・・」
https://www.asahi.com/articles/ASM2M3RCTM2MUDCB003.html?iref=comtop_8_01

 頼むからそれだけは止めようね、村上さん。あなたのために言ってるんだぜ。↓

 「村上春樹さん、パリで若者と対話 戦争の歴史を引き継ぐ・・・」
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2019022401001327.html

 哀悼の意を表する。↓

 Japan scholar and translator Donald Keene has died at 96・・・
https://www.washingtonpost.com/world/asia_pacific/japan-scholar-and-translator-donald-keene-has-died-at-96/2019/02/23/3a9104b2-37dd-11e9-8375-e3dcf6b68558_story.html?utm_term=.a8a8fa1220c1

 人間主義者ご夫妻ここにあり。↓

 「陛下「皆さん並んでいらっしゃる」列の最後尾に・・・」
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190224-OYT1T50099/
 「・・・両殿下はより優しく、より立派に心がけねばというお気持ちで、お迎えになっていたように思います。
 私たち職員に対しても「命令」がないんです。どんな仕事に対しても、「ありがとう」「ご苦労さま」と優しい言葉を頂きます。・・・」
https://blogos.com/article/359934/

 じゃ、ほぼ同じ時期に露と英が「征服」した、シベリア、北米、オセアニア、を原住民に返還せよ、と主張しなくっちゃ。↓

 「・・・独立すべき民族が抑圧されている地域がある。それはわが国の目の前にある中華人民共和国に他ならない。
 中国は70年前、モンゴル人、ウイグル人、チベット人の領土を軍事力で併合することで成立した。その3民族の領域は500万平方キロメートルに達するから、中国の面積950万平方キロメートルの半分以上である。・・・」
https://www.sankei.com/column/news/190224/clm1902240003-n1.html

 昔の朝鮮人識者層の方が人間主義的だった?↓

 「三・一運動記念式典会場の日本大使・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/02/22/2019022280090.html

 この懸念は中ってそう。↓

 Worry about US alliance with South Korea grows before Trump-Kim summit・・・
https://www.csmonitor.com/World/Asia-Pacific/2019/0222/Worry-about-US-alliance-with-South-Korea-grows-before-Trump-Kim-summit

 カトリック教会に対する(イギリス譲りの受け売り的)批判だけじゃなく、キリスト教自体の批判を!↓

 Why Celibacy Matters Why Celibacy Matters–How the critique of Catholicism changes and yet remains the same.・・・
 The rhetoric of anti-Catholicism, whether its sources are Protestant or secular, has always insisted that the church of Rome is the enemy of what you might call healthy sexuality. ・・・
https://www.nytimes.com/2019/02/23/opinion/sunday/why-celibacy-matters.html
 Far more than celibacy or sexual repression, barring one gender from the Roman Catholic Church’s highest ranks provides the implicit rationale for clerical abuse.・・・
https://www.nytimes.com/2019/02/23/opinion/sunday/women-catholic-priests.html

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <人民網より。
 一応、御礼を。↓>
 「SF漫画「銃夢」の映画「アリータ バトル・エンジェル」中国版ポスター公開・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2019/0222/c94473-9548818.html
 <同じく。↓>
 「日本探査機「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」着陸・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2019/0223/c95952-9549196.html
 <ここからは、サーチナより。
 エライわねえ。↓>
 「中国で循環農法を教えた日本人男性、ゆるぎない信条に称賛の声・・・今日頭条・・・」
http://news.searchina.net/id/1675967?page=1
 <概ね、定番化。↓>
 「日本の世界最強のパスポートが映し出す「真実の姿」、「中国人はこれ以上自分を騙すな」・・・今日頭条・・・」
http://news.searchina.net/id/1675968?page=1
 <引用部分を除き、定番。↓>
 「中国メディア・東方網・・・記事は・・・きれい好きといわれる日本人、果たしてそれはどの程度なのか<について、>・・・4つめ<として>、「他人を排除する潔癖さ」としている。日本人は生活上、他人と同じ皿や箸を使うことを極度に忌み嫌い、特に父親がうっかり娘の食器を使って食べるとトラブルになるほどだと説明した。また、日本人は他人の体に接触するのを嫌がり、人が密集した公共の場所においても他人との接触を全力で避けると指摘している。」
http://news.searchina.net/id/1675970?page=1
 <定番。↓>
 「日本の教育は中国とこんなに違う! だって「労働」も含まれているし・・・今日頭条・・・」
http://news.searchina.net/id/1675969?page=1
 <こりゃ、新しいわん。↓>
 「・・・中国メディアの捜狐は・・・「日本で通う語学学校は想像したほど良くなかった」と感じる学生がいると指摘する記事を掲載した。
 記事は、中国の学生に日本の留学先を斡旋する仕事をしている中国人の見解として、語学学校は「日本語のレベルを向上させ、就職に有利な能力を磨くことが出来る反面、意外な落とし穴も存在している」と主張。そして、今後日本への留学を考える中国人は、「語学学校に存在する弊害を理解し、自分に合った学習方法を選ぶことが重要」であると指摘した。
 それでは、日本の語学学校に存在する「意外な落とし穴」とは一体何だろうか。それは、「日本人教師が教える授業は丁寧だが、速度が非常に遅い」ということだと主張。授業だけに依存して1年学んでも、それだけで日本語のレベルを大きく向上させることは出来ないと指摘した。
 また、「語学学校では細かな指導は期待できないので、大学へ進む際の相談やアドバイスを求めるなら自ら積極的に行動する必要がある」としている。そして、教師のほか、インターネットを用いて留学生同士の情報を集めることも重要だと主張、日本語学校は日本の大学に入学するための勉強ができる場所ではなく、あくまでも日本語を学ぶ場所であり、しかも日本語を大幅に上達させたいならばアルバイトなど自ら実践の場を用意する必要があることを強調した。」
http://news.searchina.net/id/1675971?page=1
 <これも新しいと言えば新しい。↓>
 「・・・今日頭条・・・記事が指摘しているとおり、日本では中国人旅行客の増加に合わせて春節や国慶節(建国記念日)を祝うイベントを行う企業が増えている。こうしたイベントは中国人としても悪い気はしないようで、中国のネット上では「尊重されているようで、気分が良い」といった声があがっている。」
http://news.searchina.net/id/1675972?page=1
 <かなり新しい部分がある。↓>
 「・・・今日頭条・・・記事は世界には優れた農業を行なっている国が複数あるとし、ドイツであれば機械化が進んだ農業が行われていて、米国であれば大規模かつITを取り入れた農業が行われていると紹介。日本の農業はドイツほど機械化が進んでおらず、米国ほど先進的ではないと指摘する一方で、中国の農業関係者や農場経営者が日本を視察するのは「中国の農業にとって参考になる点が非常に多いためである」と指摘した。
 続けて、中国の農場経営者たちが抱える共通の問題の1つは「ブランド化」であるとし、中国では農作物をブランド化し、付加価値をつけて市場における競争力を高める取り組みに成功した事例がほとんどないことを指摘。一方、日本では農作物のブランド化に成功した事例が数多く存在することを強調し、中国の農場経営者たちは「日本の成功事例を学びに足を運んでいるのだ」と論じた。
 また、農業は一般的に栽培から収穫まで時間がかかり、利益を得られるようになるまで一定の時間がかかる産業であり、これも中国の農場経営者にとっての悩みの種であると指摘。一方、日本では農業体験や観光、宿泊などを上手に組み合わせることで、収益化に時間がかかる問題を解決し、収益源の多角化やブランディングにもつなげる動きがあると伝え、これも中国にとって参考になる動きであると紹介した。
 さらに記事は、イスラエルも農業先進国だが、「イスラエルの農業は先進的な科学技術があってこそ成り立つものであり、中国の農業関係者にとってはあまり参考にならない」と主張。一方、日本の農業で採用されている技術は中国にも存在するものが多く、参考にしやすいと指摘し、だからこそ、中国の農業関係者や農場経営者は日本に視察に行きたがるのだと論じた。」
http://news.searchina.net/id/1675973?page=1
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<太田>

 昨夜、確定申告の更正申告を行った。
 しかし、既に税納付が済んでいるところ、ほっておいても過剰納付分が戻入されるかどうか不安になった。
 また、念のため、過去の確定申告を振り返ってみたところ、平成27、28、29の確定申告でも同じ間違いを行っていた(!)ことが判明。
 平成29年のについては、eTaxサイトで、私の保存してあったデータファイルが不適正なものであるとして更正申告ができず、平成27年と28のについては、(前に、翌年、前前年の更正申告を行ったことがあるというのに、手順等が変わったのか、)あれこれやってみたけれど、結局、更正のやり方が分からず断念。
 またもや、眼が冴えてしまい、寝つきが悪かったのなんのって・・。
 本日、(ネットで調べたら、確定申告期間中、一番窓口がすいている日だったが、)eTaxサポートに電話したが、上で列記したことは、全て、担当税務署マターだと言われてしまった。
 税務署は本日休みなので、明日電話することに。
 なお、本日午前中に、24日の博多・品川間の新幹線指定席券を大森駅のみどりの窓口でゲットしてきた。
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太田述正コラム#10395(2019.2.24)
<丸山眞男『政治の世界 他十篇』を読む(その23)>

→非公開