太田述正コラム#12545(2022.2.1)
<皆さんとディスカッション(続x5067)>

<太田>

 コロナウィルス「問題」。↓

 <ギャー。↓>
 「・・・死者は48人増えて計1万8813人となった・・・」
https://www.sankei.com/article/20220131-QOZSLTPU2NKWRGUDVHA3BOIURI/
 <ヨユーだがゼイタクだぞー。(なのに、なんで、自衛隊会場が超人気なんだよ?)↓>
 「「敬遠」されるモデルナ製、行列できるのはファイザー製のみ…心配なのは副反応や交互接種・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%e6%95%ac%e9%81%a0-%e3%81%95%e3%82%8c%e3%82%8b%e3%83%a2%e3%83%87%e3%83%ab%e3%83%8a%e8%a3%bd-%e8%a1%8c%e5%88%97%e3%81%a7%e3%81%8d%e3%82%8b%e3%81%ae%e3%81%af%e3%83%95%e3%82%a1%e3%82%a4%e3%82%b6%e3%83%bc%e8%a3%bd%e3%81%ae%e3%81%bf-%e5%bf%83%e9%85%8d%e3%81%aa%e3%81%ae%e3%81%af%e5%89%af%e5%8f%8d%e5%bf%9c%e3%82%84%e4%ba%a4%e4%ba%92%e6%8e%a5%e7%a8%ae/ar-AATlrRE?ocid=UE03DHP

 それでは、その他の記事の紹介です。

 アユム氏、五連荘目。↓

 「非・AI最善手が勝因に!渡辺王将から逆転を掴み取る藤井聡太竜王の勝負手「▲4五桂」を徹底解説・・・」
https://www.youtube.com/watch?v=YifFJzMNX6k

 訪問診療医射殺事件。↓

 <本事件がそうかは疑問だなあ。↓>
 「・・・「寝たきり大黒柱」という医療関係者の俗語がある。現在、日本の社会保障制度では、医療費の自己負担額には上限があり、高齢者ほど公費負担割合が大きい。そのため、年金支給額から、老親の医療費を差し引いても毎月それなりの額が残ることもある。
 これを目当てに、家族が寝たきり老人に対して際限なく延命治療をリクエストするケースは少なくない。それは、愛する親を死なせたくないという気持ちゆえの「懇願」であることもあるが、「金目当て」と感じる医療者も多い。
 「容疑者の92歳の母親は数年前から訪問診療を受けていたが、栄養をチューブで送る『胃ろう』を在宅で受けられないことに不満を抱いていた」と報道されている。
 もし、容疑者が「無職ひきこもり息子」ならば万策を尽くして親の延命(と年金維持)を要求したのではないか、との推測はできる。・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%ef%bd%a2%e5%af%9d%e3%81%9f%e3%81%8d%e3%82%8a%e3%81%ae%e8%a6%aa%e3%81%ab%e3%83%91%e3%83%a9%e3%82%b5%e3%82%a4%e3%83%88%ef%bd%a3%e8%a8%aa%e5%95%8f%e8%a8%ba%e7%99%82%e5%8c%bb%e5%b0%84%e6%ae%ba%e4%ba%8b%e4%bb%b6%e3%81%ab%e3%81%a1%e3%82%89%e3%81%a4%e3%81%8f8050%e5%95%8f%e9%a1%8c%e5%ae%b6%e5%ba%ad%e3%81%ae%e6%9c%ab%e8%b7%af/ar-AATjtW7?ocid=UE03DHP
 <寝たきり大黒柱説では、延命に直接関係ない、介護業者、にまで殺意が向けられたことが説明困難。↓>
 「・・・人質の医師を殺害した事件で、男が事件当日、介護サービスの事業者にも電話をかけ、現場に呼び出そうとしていたことが新たに分かりました。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/c9c3d038bd8a1950be16469952233b57ad6064c4
 <やっぱ、単なる重度マザコンじゃないか?↓>
 「・・・渡辺容疑者の生活は、本当にお母さん中心でした。お母さんに呼ばれると、話をしている最中でも、そばへ行く。日当たりの良い部屋にお母さんのベッドを置いて、心配なので自分も同じ部屋で寝ると話していました。・・・」
https://news.livedoor.com/article/detail/21598054/

 あーそー、てなもんだな。↓

 「ソニー、米ゲーム会社バンジー買収へ 4100億円・・・」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN31DHG0R30C22A1000000/

 戦後、一貫して、キャリア国家公務員は相対的に低賃金であり続けてきたんだから全く説明になっとらんぞー。↓

 「予算案資料にミス続出。日本の官僚が当たり前の仕事もできなくなった理由・・・
 ではなぜこのようなことが起きたのでしょうか?そこが最大の問題なのですが、まだその解明には至っていません。ただ私からすれば、官僚の質の著しい低下がその大きな原因なのではないかと思われてなりません。国家公務員試験を軟化してから既に10年以上、給与もさして上がらず、多くの同種同様の能力を持った人材の就職先である外資系銀行や外資系コンサル等と比べて低く抑えられているような状況であれば、かつては当たり前だった優秀な人材が官僚を目指さなくなったのも自明の理と言えるでしょう。しかし、採用はせざるを得ないので、以前の試験ならば受からなかったような人材や求める能力に達していない人材でも、採用してしまっているのが実態のようです。・・・」
https://www.mag2.com/p/news/526970?utm_medium=email&utm_source=mag_W000000003_mon&utm_campaign=mag_9999_0131&trflg=1

 欲得ずくだけで歴史が動いていくものなら誰も苦労せんよ。
 戦後の唯物論史学猖獗時代の母斑がこんなところにも!↓

 「・・・荘園整理令がなかなか効果をあげない中で皇位についたのが、白河天皇です。彼は、逆転の発想で問題を解決する方向に踏み出しました。貴族たちが、法の網の目をかいくぐり、抜け道をさがして資産形成にはげむのなら、自分(天皇家)も同じことをすればよいのだ、と。
 ネックになるのは「天皇」という、個人資産を持てない立場です。そこで白河は天皇という公職を退いて上皇、つまり隠居した私人になりました。そして、寺を利用することを思いついたのです。天皇が寺に関われば公務・国務ですが、私人である上皇が、自分の信心で寺を建てる分には政治的制約は生じません。その寺に荘園を寄付させて、自分の財布にするのです。要するに、宗教法人を隠れ蓑にした蓄財みたいなものです。
 さらに、上皇が出家して法皇となれば、自分で寺を持とうが運営しようが、誰にも文句を言われる筋合いはありません。新法を制定することも、律令という不磨の大典を改正することもなく、白河は莫大な資産群を形成することに成功しました。
院政期、天皇や中宮の発願で鴨川東岸の白河(現左京区岡崎)の地に建立された6つの寺院「六勝寺」のうち、白河上皇の御願により建てられた法勝寺(ほっしょうじ)。現在の京都市動物園の半分の敷地を占めていたという。
 次の問題は、相続です。院(=上皇・法皇)が形成した資産群を、どう相続させるか。この問題は必然的に皇位継承と直結します。天皇という立場は、もはや「院の候補生」としての意味しか持たなくなりました。そして、自分の息子や娘たちにどう資産を相続させるかは、院の胸先三寸です。ゆえに、院がキングメーカーとして朝廷に君臨できるのです。
 これが、平安時代の後期に日本を支配した院政の正体です。要するに、院政とは天皇家の資産形成システムだったのです。しかも、大きな権益には多くの人が群がります。院が集積した莫大な資産群は、権益によって貴族や武士たちは系列化されることになりました。細かい話は省きますが、保元・平治の乱も、権益による貴族・武士の系列化が進む中で起きた権力闘争だったのです。
 保元・平治の乱で勝ち組となった平清盛が、閨閥政治を強引に進めた理由も同様です。清盛は、まず義理の妹である滋子を後白河天皇の妃に入れ、さらに彼女が生んだ高倉天皇に自分の娘の徳子を入れて、安徳天皇を生ませました。白河→鳥羽→後白河と受け継がれてきた膨大な資産群を、安徳天皇に相続させる流れを作り出すのが、清盛の目的でした。
 この清盛による閨閥支配で、カヤの外に置かれていたのが以仁王です。・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%e3%80%8c%e9%99%a2%e6%94%bf%e3%80%8d%e3%81%ae%e6%ad%a3%e4%bd%93%e3%80%81%e4%b8%8a%e7%9a%87%e3%83%bb%e6%b3%95%e7%9a%87%e3%81%af%e3%81%aa%e3%81%9c%e6%97%a5%e6%9c%ac%e3%82%92%e6%94%af%e9%85%8d%e3%81%a7%e3%81%8d%e3%81%9f%e3%81%ae%e3%81%8b%ef%bc%9f/ar-AATj93J?ocid=UE03DHP

 発酵させて肥料にする発想がなかった当時は水洗だったってことか。↓

 「藤原京に外国人居住の可能性 水洗トイレ遺構を調査・・・
 外国の使節が滞在した鴻臚館(こうろかん)跡(福岡市)や秋田城跡(秋田市)などではこのタイプの寄生虫卵が見つかっている。橿考研は水洗トイレがあった住宅にも、ブタなどを食べる習慣を持った中国や朝鮮半島などからの外国人がいた可能性があるとみている。」
https://www.sankei.com/article/20220131-QOZSLTPU2NKWRGUDVHA3BOIURI/

 日・文カルト問題。↓

 <日韓劇的再逆転。↓>
 「・・・死者は17人増え、計6772人となった。・・・」
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20220201000500882?section=society-culture/index
 <まったー、日本を引き合いに出したー。↓>
 「<中国で>韓国が工場2カ所閉鎖する間に日本はEV工場2カ所開設・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2022/01/28/2022012880181.html
 <案外そうかも。↓>
 「CNN「北朝鮮のミサイル実験、尹錫悦候補の当選を懸念してのこと」・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2022/01/31/2022013180049.html
 <でもさー、実は、カーターは方針変更をすべきじゃなかったんだよな。
 方針変更のおかげで、日本の再軍備のかすかな可能性が閉ざされちまった。↓>
 ・・・Although revered by many military colleagues, he was largely unknown to the public until May 1977, when he was catapulted to the front page of The Washington Post. Serving at the time as chief of staff of U.S. forces in South Korea — the third-ranking Army official on the Korean Peninsula — he did something unusual, even shocking, for a military officer to do. He publicly disagreed with the president.
 Carter made a campaign pledge the year before to bring home 32,000 U.S. ground troops stationed in the region over five years. Many officials in the diplomatic and defense establishment had called for more troops to reinforce South Korea’s border with North Korea. They said the border was a vital line of defense against aggressive communist regimes in North Korea and China.
 Gen. Singlaub, however, aired his objections in a particularly visible fashion, alarming the White House. He told a Post reporter that Carter’s proposed retrenchment “will lead to war” as a previous drawdown of Allied forces had done in 1950.
 Gen. Singlaub, who later said the interview had been off the record, was ordered to Washington for a meeting with Carter, after which the president said at a news conference that the general had committed “a very serious breach of the propriety that ought to exist among military officers after a policy has been made.”
 Carter, Gen. Singlaub liked to note, eventually discarded his plans to remove the troops.・・・
https://www.washingtonpost.com/local/obituaries/general-john-singlaub-commando-dead/2022/01/31/68486e7e-6a20-11ea-b313-df458622c2cc_story.html

 日本の主要メディアもこういう調査報道、後生だからしてよ。
 それにしても、反政府勢力の武器、ウクライナ民兵よりもお粗末だな。↓

 The deadly battles that tipped Myanmar into civil war・・・
https://www.ft.com/content/af83a4c8-966a-4bcc-8fb1-bb4cd1fc8752

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <英語媒体より。
 まだまだ、後進国だねえ。↓>
 ・・・Chinese society traditionally regarded mental disorders as deeply shameful, and people with such conditions were hidden at home or confined in institutions. Today, though that view is changing, resources remain limited mostly to cities. In rural areas, like the place where the video was made, old attitudes remain widespread.
Decades of the Chinese Communist Party’s one-child policy have also led to a shortage of women, as many families abandoned infant daughters or aborted female fetuses in hopes of having a boy next time. As a result, a bride-trafficking industry has emerged. News reports have also highlighted cases of women with mental illness or an intellectual disability getting married when it was unclear whether they had truly given consent.
More broadly, legal protections against sexual and domestic abuse remain weak or poorly enforced. Marital rape is not a crime in China.
And the case underscored, yet again, how wary the authorities are of any upswell of public opinion. ・・・
https://www.nytimes.com/2022/01/31/world/asia/china-chained-woman-video.html
 <人民網より。
 日中交流人士モノ。↓>
 「五輪元日本代表の丸山仁也さんが北京冬季五輪に温かいエール・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2022/0131/c94475-9951917.html
 <ここからは、サーチナより。
 定番。↓>
 「日本経済が衰退した要因、それは「保守的」すぎること・・・中国メディアの網易・・・」
http://news.searchina.net/id/1705117?page=1
 <同じく。↓>
 「来日3年でいつの間にか変化・・・中国に帰ったときに困ること・・・中国メディアの網易・・・」
http://news.searchina.net/id/1705118?page=1
 <これもそう。↓>
 「青少年が夢を持ってプレーできる、だから日本サッカーは強い・・・中国メディアの百家号・・・」
http://news.searchina.net/id/1705119?page=1
 <これもまたそう。↓>
 「ハイテク分野を見ればわかる「日本は決して軽視できる相手ではない」・・・中国メディアの網易・・・」
http://news.searchina.net/id/1705120?page=1
 <概ね定番。↓>
 「昔からの先進国と新鋭の先進国、日韓はどちらが強いのか・・・中国メディアの網易・・・」
http://news.searchina.net/id/1705122?page=1
 <新しい。↓>
 「・・・中国の動画サイト・西瓜視頻はこのほど、ある中国人が「日本人に教えてもらった中華料理」として、「天津飯の作り方」を紹介する動画を配信した。・・・」
http://news.searchina.net/id/1705121?page=1
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<太田>

 昨日、ブースター接種会場の予約、最初から該当ページが開かず、そのまま、満員御礼に。
 これじゃ、いつまで経っても予約できそうもない。
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太田述正コラム#12546(2022.2.1)
<内藤一成『三条実美–維新政権の「有徳の為政者」』を読む(その46)>

→非公開