太田述正コラム#13267(2023.1.27)
<皆さんとディスカッション(続x5426)>

<太田>

 安倍問題/防衛費増。↓

 <予感通り。↓>
 「「投資詐欺の宣伝塔」疑惑に揺れる国際政治学者・三浦瑠麗氏(42)をめぐり、新たな爆弾が投下された。投資トラブルで特捜部の家宅捜索を受けた夫が、関連する裁判で旧統一教会の顧問弁護士を代理人にしていたのだ。以前から統一教会との関係を取沙汰されてきた三浦瑠麗氏。ネットでは「答え合わせ完了」の声が相次いでいる。・・・」
https://www.mag2.com/p/news/564759?utm_medium=email&utm_source=mag_W000000003_thu&utm_campaign=mag_9999_0126&trflg=1
 <いや、ここじゃあ、統一教会、ちゃんと仕事をしたわけだ。
 問題は、米国の方だ。イランは英米がオモチャにした挙句神政国家化しちまったし、ニカラグアで倒したオルテガ大統領は、その後復権して現在も大統領を務めてるってんだから・・。↓>
 「・・・米国は、右翼ゲリラ「コントラ」を育成して・・・ニカラグアで・・・内戦を仕掛け、隣国のホンジュラスに米陸軍3,000人を送り込んでコントラの軍事訓練を行ったりした。さらに、米議会の目を盗んでコントラを支援するため、イラクと戦争中のイランにCIAが武器を密輸しその収益を裏金として運用するという曲芸的な作戦を行った。その中心人物が大統領特別補佐官のオリバー・ノース元海兵隊中佐(図で大佐とあるのは間違い)で、彼を実質的に指揮していたのが(ここには書いていないが)ブッシュ父=副大統領だった。この一件は後に「イラン・コントラ事件」として暴かれ、ノースは袋叩きに遭って失脚するが、ブッシュは無事逃げ仰せ、89年に大統領となり、91年に最高裁に介入してノースの全ての有罪判決を覆させて恩に報いた。
 この史上稀に見る米政府による汚らしい事件に、しっかり食い込んでいたのが統一教会である。・・・CAUSA<は>、「アメリカ社会統一協会連合」の頭文字。会長は文鮮明の首席補佐官と呼ばれた在米の朴普熙で、「反共運動を通じて神の実在を明らかにし『解放の神学』を撲滅する」として「カウサ神学」を提唱、ニカラグアの右翼はこれを精神的な支柱として戦った。
 カウサは各国に組織を作り、ドミニカではキリスト教人民党副党首で保守派の大物であるマルチン・パウエルがカウサ支部の会長を務めていたが、85年10月に左翼に暗殺された。その時に秘書の女性も頭を撃たれて病院に運ばれたが、彼女は篠田徳子という統一協会宣教師で、日本から“反共戦士”として中南米に数多く送り込まれた活動家の1人だった。
 統一教会の日本進出、資金稼ぎの手引きをした岸・安倍3代は、こういったことの全てに直接間接にコミットしたことになるのであり、故に村上誠一郎=元行革相が晋三を「国賊」と呼んだのは少しもおかしくないのである。」
https://www.mag2.com/p/news/564808?utm_medium=email&utm_source=mag_W000000003_thu&utm_campaign=mag_9999_0126&trflg=1

 ウクライナ問題。↓

 <よっしゃあ。↓>
 「・・・西側諸国は今後6~8週間でウクライナの装甲車能力を増強し、今春に予想されるロシア軍の攻撃に備えられるよう支援したい考えだ。 だが、M1エイブラムスを戦地に輸送し、ウクライナ兵が同戦車を扱えるよう訓練を行うには、それよりもずっと長い時間がかかるだろう。一方で、レオパルトは比較的早い配備が可能で、操作も簡単だ。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/9af3badbe698ddd1d8afa4c340ad7d30b4169e7a
 <でも、12週間はかかる?↓>
 「・・・攻撃開始はいつなるのだろうか? 「・・・5週間で動かせるようにはなります。戦車が入り、その後に歩兵戦闘車が入って様々な障害を処理しながら戦う必要があります。 戦車、歩兵戦闘車、火力部隊、兵站部隊などの諸兵種連合チームを訓練するのには時間がかかります。この訓練を積み上げることによって、圧倒的な破壊力を発揮できます。3か月位は少なくとも必要です」(二見氏) 1月21日、ウクライナ軍はポーランドで、レオパルト2戦車の訓練を開始するとの報道があった。 「3カ月ほどみっちり訓練を行えば、部隊行動、歩兵戦闘車との行動、防御陣地への突入、機動打撃、火力基盤としての運用など、基本的なところは修得できます。さらに、諸兵種連合チームとしての総合訓練を行うことによって組織力を自在に発揮することができるようになります。 総合訓練は、時間をかければかけるほどレベルが上がります。早急に仕上げるのに、1~2カ月かけるとすれば、6月初めには、ウクライナ軍は機械化部隊の総攻撃を開始できるでしょう」(二見氏) 」
https://news.yahoo.co.jp/articles/31e30daef1e8fd1344a9a78f6be5854fb4511282
 <戦時中だっちゅうのに、よーやるよ。↓>
 Ukrainian journalists are uncovering Ukrainian corruption・・・
https://www.washingtonpost.com/world/2023/01/26/ukraine-corruption-zelensky-journalist/

 それでは、その他の国内記事の紹介です。↓

 フィリピン、日本による占領期間がもうチョイ長かったら、もうチョイまともな国なってたかもなあ。↓

 「・・・「ルフィ」と名乗る人物が、フィリピンの首都マニラにある入国管理局の収容施設で拘束されている日本人であることが27日、分かった。レムリヤ法相が共同通信に明らかにした。
 犯行グループに加わっているとされるもう1人の日本人も同施設で拘束中で、この人物については書類などが整い次第、日本に強制送還すると説明した。
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A3-%E3%83%9E%E3%83%8B%E3%83%A9%E3%81%A7%E6%8B%98%E6%9D%9F%E4%B8%AD-%E5%85%A5%E7%AE%A1%E6%96%BD%E8%A8%AD-%E5%88%A5%E3%81%AE%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BA%BA%E3%82%82/ar-AA16N8mO?cvid=0400379baf88464f9cc41e042a9f3db4

 日本で間歇的に唱えられてきたところの、愚論中の愚論。↓

 「日本は武器を買うより食料の自給を このままでは戦うどころか「兵糧攻め」で餓死させられる・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/2f0fe95ec5dd43a707b73dcd720abb80ae7f55ee

 ヒアヒア。↓

 「・・・近年の研究では、信長から信康殺害の指示が出たことに否定的です。
さらに別の視点ですが、戦国時代には子どもや家族を殺すのは珍しくありません。武田信玄も息子を殺しているし、信長も弟を殺している。しょっちゅう戦争をしている時代なので、親子や家族でも油断ならない存在なのです。骨肉の争いが普通にあるわけです。
しかし、江戸時代は平和な世の中で価値観が変わり、家族で殺し合いをすることは受け入れられません。江戸時代は家康は神様ですから、息子を殺したとなると、都合が悪い。そこで家康が命令したのではなく、信長の命令で従わざるをえなかったという物語が作られた。時代を経るごとにお涙頂戴のストーリー展開が強調されていったようです。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/962c2042a4b7982f0221dab8d1645e56ed108edc

 日・文カルト問題。↓

 <日本に言及するなー。↓>
 「「安倍氏のように撃たれるぞ」 尹大統領夫妻に殺害予告、40代の男を送検 /ソウル・・・」
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2023/01/26/2023012680253.html
 <金坊やはホンネをしゃべくり過ぎだぞー。↓>
 「「米朝首脳が文大統領の同席拒否」証言、文政権時代の大統領府は「歪曲」と言っていたけれど・・・
 2018年3月にポンペオ氏は金正恩氏に「中国共産党は在韓米軍が韓国から撤収すればあなたはとても幸福になると言っていた」と伝えると、金正恩氏は「中国人はうそつきだ。中国共産党は韓半島をチベットや新疆ウイグル自治区のように扱いたいから米軍撤退が必要と言っている」と答えたという。・・・」
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2023/01/26/2023012680057.html
 <ついに、本件を報道するのは韓国の媒体のみに。↓>
 「東京で義人李秀賢さん22周忌追悼式…「韓日、親しい隣国に」・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/300326
 <朝鮮亜文明は、非人間主義にして非集団主義の極地なのかもね。↓>
 「・・・日本の内閣府が日本、韓国、米国、英国、ドイツ、フランス、スウェーデンの7カ国の若者世代(13~29歳)の価値観を5年ごとに比較調査した資料によると、18年の調査で「男性がお金を稼ぎ、女性は家庭を守るべきだと考えるか」との質問に、韓国女性の90%以上が「いいえ」と答えた。男女平等意識が強いとされる西欧の国より断然高かった。「子どもが幼いときは母親が世話をするべきか」との質問でも、「いいえ」と回答した女性の割合は韓国が最も高かったという。
同専門家は「子どもの価値に関する項目では、さらに大きな変化が見られた」とし、「韓国の若い女性の間で『子どもは必ずしも必要でない』と考える人が増えた一方で、日本の若い女性の間では子どもを望む人が増える現象が起きた」「『人生で重要なもの』を問う質問でも、他国は家族を選択する割合が高かったが、韓国では家族よりも仕事や社会、自分自身を選択する割合が以前の調査に比べて大きく上昇した」と説明。
 その原因としては「経済危機以降の労働市場の変化」を挙げ、「日本は経済団体が男性の正規職員を保護したため、相対的に女性の雇用がより不安定になったが、韓国は男性と女性が同時に不安定となった。そのためジェンダー間の競争が深刻化した」とした。・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b908188-s39-c30-d0191.html

 英国の「没落」が加速中。
 いや、それが本当に没落なら近未来の米国の姿かもということになるし、それが一種の日本化ならば気にすることはないんだが・・。↓

 ・・・ By the end of next year, the average British family will be less well off than the average Slovenian one, according to a recent analysis by John Burn-Murdoch at The Financial Times; by the end of this decade, the average British family will have a lower standard of living than the average Polish one.・・・
https://www.nytimes.com/2023/01/25/opinion/uk-economic-decline-nhs.html

 アレー。
 それにしても、エジプトの人口、いつの間にか1億を超えてたんだね。↓

 A crisis of confidence in Egypt–After a decade of deficits, the government is running out of options・・・
 Since 2013, when Abdel-Fattah al-Sisi seized power in a coup, it has been characterised by a moribund private sector, large twin deficits and debt-fuelled state spending on infrastructure projects, some of dubious value. Egypt posted decent growth numbers, but they were a mirage: for most of its 104m people, life kept getting worse.・・・
https://www.economist.com/middle-east-and-africa/2023/01/24/a-crisis-of-confidence-in-egypt?utm_content=ed-picks-article-link-4&etear=nl_weekly_4&utm_campaign=a.the-economist-this-week&utm_medium=email.internal-newsletter.np&utm_source=salesforce-marketing-cloud&utm_term=1/26/2023&utm_id=1463319

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <カラスの勝手やねん。↓>
 「2度にわたり中国を蹴るベトナム、日本に高速鉄道支援を求めるのは正しい選択なのか?・・・虎嗅・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b908219-s25-c100-d0193.html
 <改訂版だな。↓>
 「今の日本はコロナ前とここが違う―香港メディアが旅行前に知っておくべき知識を伝授・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b908094-s25-c30-d0198.html
 <客観報道。↓>
 「日本のネット上では中国人客を歓迎しない声も、観光地からは正直な声―中国人コラムニスト・・・中国ニュースサイトの観察者網・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b908189-s25-c30-d0192.html
 <同じく。↓>
 「日韓、竹島問題で一歩も譲らず・・・中国メディアの中国新聞網・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b908234-s39-c100-d0052.html

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太田述正コラム#13268(2023.1.27)
<大谷栄一『日蓮主義とはなんだったのか』を読む(その3)>

→非公開