太田述正コラム#13299(2023.2.12)
<皆さんとディスカッション(続x5442)>

<太田>

 安倍問題/防衛費増。↓

 <いやいや、岸田サンは、米国属国「戦略」をとってきた岸カルトの誤差の範囲内の首相さ。
 噴飯物なのは、筆者の保阪もそうであるところの、戦後日本の「左」、もまた、岸カルトの従犯であり続けたってことへの自覚が皆無なことだ。↓>
 「・・・岸田首相は、国民を統制する強権的な力を振るうわけではありませんが、国民の面倒を手厚くみる姿勢も皆無です。2つのタイプに類型化できないし、その混合型でもない。政策上の確固とした方向性もなければ、施政に向ける情熱も感じられない。あるのは、目の前に掲げられた「問題」に対して、出題者の意向に沿って「解答」を出すという場当たり的な態度だけなのです。
 岸田首相にとって、その出題者とは国民ではありません。「景気を」「賃上げを」「物価対策を」「カルト対策を」「平和を」といった国民からの切実な問いかけには、答えることがありません。
岸田首相にとって、出題者は常に、自民党のコアな支持基盤であり、そして何より、首相が最大の後ろ盾と思い込んでいるのであろうアメリカなのです。軍拡を増税で行おうとする発想には、アメリカの要求に応えるためには国民生活を犠牲にすることも厭わないという、岸田政権の決定的な歪みが如実に現れています。
 岸田政権による防衛3文書の改定と敵基地攻撃能力の保有方針、また防衛費倍増計画は、ひたすらアメリカの意向に沿う形で進められているように見受けられます。アメリカの方針と向き合わねばならないにせよ、岸田首相には国家意識が稀薄であり、国民生活への想像力もないので、そこにはアメリカとのディスカッションの痕跡がまるで見られないのです。
 私は安倍首相の戦前回帰志向や、菅首相の強権主義的な政治手法を強く批判してきましたが、彼らには少なくとも「やりたいこと」がありました。岸田首相は、やりたいことがあって首相になったわけではなく、なれたからなっただけの首相のように思われます。彼は究極の「使命感なき首相」ではないでしょうか。
 岸田首相には物を見る尺度、人を見る目がありません。冒頭にも見たように閣僚や内閣官房スタッフが次々と更迭されていますが、通常の身体検査や人物洞察力があれば、このような事態はあり得ません。
 外遊中の行動が問題になった長男の秘書官に典型的なように、身近に置くのは、自らの身内、自らにとって便利な存在、自らの言うことを聞く者ばかりのようです。またその人間観には、いま風の偏差値至上主義を感じることもあります。国民が汗水たらして働き、呻吟しながら生活していることへの共感が見えないのです。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/897a7ee489b6e4cf22e762d9a422ac945ab3f62a
https://gendai.media/articles/-/106056?utm_source=yahoonews&utm_medium=related&utm_campaign=link&utm_content=related
 <(自民党内「左」に蝟集する、政治屋/政商達、もまた、岸カルトの従犯なのよね。↓>
 「・・・大会組織委員会大会運営局元次長の森泰夫容疑者(55)(独占禁止法違反容疑で逮捕)が入札前の2018年春頃、受注希望企業の応札見込みについて、上司に一覧表を示して報告していたことがわかった。森容疑者は上司から入札方法の変更や「電通が多すぎる」などの注文を受けたという。東京地検特捜部は、上司の指摘がきっかけで森容疑者らが受注調整を加速させた可能性があるとみている。・・・」
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230212-OYT1T50032/
 <その通り。↓>
 「・・・中国の内戦は実質的には60年代半ばから鎮静化しているものの形式的には今なお終わっていないのであって、そのような条件下で中国が台湾に対する武力行使の可能性を自分の方から放棄することはあり得ない。1955年の周恩来発言もその67年後の習近平発言も、ただ単にそのことを言っているだけ・・・」
https://www.mag2.com/p/news/566087?utm_medium=email&utm_source=mag_W000000125_sat&utm_campaign=mag_9999_0211&l=lya063889f&trflg=1

 ウクライナ問題。↓

 なし。

 それでは、その他の国内記事の紹介です。↓

 そりゃ、ウソだよ。
 ベッドの方が寝心地いいに決まってるさ。↓

 I’ve Never Slept Better Than on a Japanese Futon・・・
https://www.nytimes.com/wirecutter/blog/japanese-futon/

 このあたりの事情については、機会があったら、再訪してみたい。↓


 「・・・家康は・・・姓も変えることになる。わざわざ「松平」から「徳川」に改姓したのは、どうしてだろうか。
 一言でいえば、分派しているほかの「松平家」とは一緒にされたくない、ということだろう。今や三河平定を成し遂げた家康は、松平一族を従える立場にあった。格の違いを明確にするためにも、我こそが源氏の名門、新田氏の子孫だとアピールできる、「得川」に通じる「徳川」を名乗ろうと考えたのである。
 家康は「徳川」への改姓とともに官位を授けてほしいと、朝廷にアプローチした。しかし、事はそう簡単ではない。この改姓を朝廷に認めてもらうため、家康は三河の出身である誓願寺の僧侶を動かしている。
 僧侶の名は、泰翁慶岳(たいおう・けいがく)<・・浄土宗西山深草派の僧侶。京都誓願寺51世住職。三河国出身<。>・・・三浦為通の末裔(三浦氏)を称<する。>
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B3%B0%E7%BF%81%E6%85%B6%E5%B2%B3
・・>。・・・足利義輝への馬の献上も、慶岳を通して行われたという。この慶岳の弟子がわざわざ都まで出向いていき、摂関家の近衛前久に働きかけて、「徳川」への改姓を実現させようとした。
 だが、朝廷は前例のないことを何より嫌がるもの。当初は難色を示されてしまう。それでも、家康から「なんとか前例を探してほしい」と依頼された公家の近衛前久と吉田兼右がよい働きをすることになる。万里小路家の古文書から、次のような事例を発掘したという。
 「源氏である徳川の惣領の筋は2つあり、そのうちの1つは、何らかの理由があって藤原氏に改姓した経緯がある」
 家康にとって都合のよい記述が、このタイミングで見つかるとは……。怪しさしかないが、しつこさは相手を疲弊させる。もう面倒になったのだろう。提出された正親町天皇はこれを認めている。家康の本姓は「源」から「藤原」に変更されることになった。
 こうして永禄9(1566)年、家康は思惑どおりに、「松平」から「徳川」に改姓することに成功し、朝廷から従五位下三河守に叙任されることになった。・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%E5%BE%B3%E5%B7%9D%E5%AE%B6%E5%BA%B7-%E4%BF%A1%E9%95%B7%E3%81%A8%E5%92%8C%E7%9D%A6%E5%BE%8C-%E6%9D%BE%E5%B9%B3%E5%85%83%E5%BA%B7-%E5%90%8D%E6%8D%A8%E3%81%A6%E3%81%9F%E6%B7%B1%E3%81%84%E8%A8%B3-%E6%B3%A5%E8%87%AD%E3%81%84%E4%B8%8B%E5%B7%A5%E4%BD%9C%E3%82%92%E8%A1%8C%E3%81%A3%E3%81%A6%E6%9C%9D%E5%BB%B7%E3%81%AB%E3%82%82%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%81/ar-AA17nLB7?ocid=msedgntp&cvid=9f51c49e4e624290a10c1940054fabf9

 日・文カルト問題。↓

 <タイムリーな記事。↓>
 「中国で中古の日本製半導体製造装置に関する問い合わせ急増、その理由とは・・・」
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2023/02/10/2023021080108.html
 <こういう日本(日本人)の引き合いに出し方はOKなんだが、ついでに、日本(日本人)への悪罵が根拠レスかもしれないって疑問をそろそろ打ち出すべき時機だぜ。↓>
 「新国立競技場を設計した隈研吾氏「木の素朴さが私の哲学」 ・・・」
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2023/02/10/2023021080104.html
 「・・・国土部は、アジアでプリツカー賞を受賞したのは中国人が1人、インド人が1人、日本人が8人だが、韓国ではまだ受賞者がいないという説明とともに「韓国もプリツカー賞を受賞できる世界的建築家を輩出するために、政府次元で積極的に努力する構え」と説明した。・・・」
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/06/07/2019060780132.html
 「・・・韓国・エコノミスト・・・記事は「日本車購入者は共通して『耐久性』を挙げたが、実際のところ日本車は本当に耐久性に優れているのか」とし、国内外の自動車関連資料を分析している。 データ分析機関のビジュアルキャピタリスト(Visual Capitalist)は最近発表した報告書で、購入から廃車までに予想される自動車の寿命を走行距離に換算した。セダン・ハッチバック部門で最も寿命の長い車はトヨタ・アバロン(39万5432キロメートル)だった。後にはシボレー・インパラ(37万701キロメートル)、ホンダ・アコード(36万3982キロメートル)、トヨタ・カムリ(35万9284キロメートル)、レクサスGS 350(33万4412キロメートル)が続いた。
 スポーツ用多目的車(SUV)部門でも1位、2位をトヨタ(1位セコイア、2位ランドクルーザー)が占めた。ピックアップトラック部門も日本車が上位を独占し、1位にトヨタ・タンドラ、2位にホンダ・リッジライン、3位にトヨタ・タコマ、4位に日産・タイタンが入ったという。
記事は「韓国で行われた昨年の輸入車初期品質・耐久品質調査でも、1位と2位にレクサスとトヨタが選ばれた」とし、「日本車が耐久性に優れているというのは事実だった」としている。・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b908976-s39-c30-d0191.html
 <中央日報は、朝鮮日報に一周以上遅れてるねえ。↓>
 「「強制徴用賠償、戦犯企業の参加がカギ…岸田首相の決断が必要・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/300883
 <日韓交流人士モノ。↓>
 「ある在日の遺言・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/300855
 <一応これもそう。↓>
 「[韓流]東方神起の日本ライブツアー始まる 10都市で開催・・・」
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20230212000100882?section=entertainment-
 <・・・。↓>
 「韓国高裁 徴用訴訟で日本企業に公示送達=5月に初公判・・・
 一審判決<で>は徴用被害者の訴訟を起こす権利と日本企業の賠償責任を認めた韓国大法院(最高裁)の判例に真っ向から反するもので、物議を醸した。・・・」
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20230212000300882?section=japan-relationship/index

 コーヒーを、私は、おおむね、適切な飲み方をしているな。↓

 「「コーヒーがエネルギーを与えてくれるというのはウソ」と専門家、カフェインが活力を「前借り」する仕組みとは?・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/health/healthy-lifestyle/%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%92%E3%83%BC%E3%81%8C%E3%82%A8%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E3%82%92%E4%B8%8E%E3%81%88%E3%81%A6%E3%81%8F%E3%82%8C%E3%82%8B%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%86%E3%81%AE%E3%81%AF%E3%82%A6%E3%82%BD-%E3%81%A8%E5%B0%82%E9%96%80%E5%AE%B6-%E3%82%AB%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%81%8C%E6%B4%BB%E5%8A%9B%E3%82%92-%E5%89%8D%E5%80%9F%E3%82%8A-%E3%81%99%E3%82%8B%E4%BB%95%E7%B5%84%E3%81%BF%E3%81%A8%E3%81%AF/ar-AA17mcKA?ocid=msedgntp&cvid=61da1c0666444b3b914199a6ba72e534

 最終的な死者数はその10倍にもなるかもな。↓

 Turkey-Syria earthquake death toll passes 28,000 as rescue hopes dwindle・・・
https://www.bbc.com/news/world-middle-east-64608535

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <邦語媒体より。
 お粗末。↓>
 「・・・もしかしたら、中国は『U-2撃墜事件』を思い出したのかもしれませんが、苦しまぎれに気球の目的を『気象観測』と言ったのでしょう」 「U-2撃墜事件」は、1960年5月、旧ソ連領内を飛行していた米国の偵察機「U-2」がソ連軍のミサイルによって撃墜されたことから始まった。  
 当初、米国は「気象データを収集していたNASAの航空機が機器の故障で、誤ってソ連領空に入った」と釈明した。  
 ところが、墜落する機体からパイロットがパラシュートで脱出。その後、逮捕され、U-2の飛行目的が偵察であったことが明らかになった。緊張関係にあった米ソの間はさらに深刻化した。
 「事の良し悪しは別として、U-2撃墜事件のとき米国は、飛行機の所属について『NASA』とまで言ったわけです。それに対して、今回の中
 中国の対応を見ると、きちんとしたカバーストーリーを準備してこなかったことを感じます。これまでに何回も同じ活動を行ってきたのに、まさか、こんなかたちで暴かれるとは、まったく想像していなかったのでしょう」・・・
 「衛星は上空を通過する時間が把握されているので、その時間帯に設備や装備を覆うなどして、隠すことができます。衛星は速度が速いので、一つの地点を観察できるのは数分、長くても約10分。その点、気球なら、同じ場所に長くとどまれる」  
 二つ目は電波情報を収集しやすいことだという。
 「アメリカの核戦力を運用するための電波というのは、基本的に衛星に依存していません。いざというときに撃ち落されてしまう可能性があるからです。例えば、大統領専用機『エアフォースワン』から大陸間弾道ミサイル(ICBM)基地に指令を出すときには波長の長い電波で指令を送る。その電波は地上約50~500キロの電離層で跳ね返される性質を持っています。気球は電離層の下の成層圏を飛ぶので、電波情報がよくとれる。なので、映像を撮影するというよりも、電波を傍受できるメリットが大きい」 ・・・
  最近、中国筋は次のような情報を流している。 <米本土上空を飛行し米軍が撃墜した中国の偵察気球は、中国軍内で宇宙やサイバー戦を担当する戦略支援部隊が管轄し運用に関わっていたことが9日、分かった。複数の中国筋が明らかにした。軍は気球の米本土侵入を自国の外務省にも連絡しておらず、最高指導部は部門間の意思疎通の改善を指示した>(共同通信)  
 つまり、今回のことは軍が行ったことで、中央政府は知らなかった、ということだ。新たなカバーストーリーだろうか。・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/43d7991a66e29aaf06e5ebbed543f9101559d029
 <ここからは、レコードチャイナより。
 そいつはお気の毒。↓>
 「・・・広東省汕頭市内で行われた旧暦1月15日の元宵節を祝う行事で「日本の旗」が用いられたとして非難が発生した。地元側は伝統的な旗と説明したが、誤解を避けるために撤去した。・・・香港メディアの香港01・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b909041-s25-c30-d0198.html
 <厳しいねえ。↓>
 「・・・「日本式ファストフードが大流行した背景には当時の『日本文化ブーム』があり、あのころ人々が見たのは『東京ラブストーリー』『ノルウェイの森』や日本の漫画。遊んだのは日本のゲームだ。30年が過ぎ、これらによってもたらされた飲食文化に『大退潮』が現れた」と伝えるとともにファストフード業界の競争は激しさを増しているとし、「すき家は基本的に毎月、新商品を出しているが、吉野家の商品は目新たしさがほとんどない」との考えを示した。
記事は最後に吉野家について「社会、文化の雰囲気が変わった。価格の強みがなく、メニューも消費者を十分に引き付けていない」と評した上で、「多くの苦闘している日本式ファストフードについて言うと、中国市場を再び抱きかかえたいなら『安い、おいしい、目新しさ』は依然、成功のための真理なのかもしれない」と締めくくっている。・・・中国メディアの澎湃新聞・・・」

https://www.recordchina.co.jp/b908952-s25-c30-d0190.html

<太田>

 DiXim のワケ分からん買い切りバージョンアップ版(コラム#13293)の購入を決意したが、「アプリを起動して、お試し視聴をお試しいただき、問題なくテレビ番組が見られることを確認します。
※お試し視聴時間は1分間です。
※持ち出し再生やリモート視聴など全機能をお試しいただけます。
・・・アプリを起動して、お試し視聴をお試しいただき、問題なくテレビ番組が見られることを確認します」
https://store.dixim.net/products/detail.php?product_id=244
をやってみたところ、「レコーダーが見つかりませんでした パソコンのWi-Fiを一度OFFに設定して、再度ONにせっていしてください。あるいは、LANケーブルを抜き差ししてください。」というエラー表示に愕然。
⇒「更新する」ボタンを発見し、クリックしたところ、J:COM LINK ・・・ を発見してクリア。
⇒今度は、DiXimストアへのログインができない。
 ID(メルアド)、PWが分からない。
 当時、魔が差したのか、ロボフォームにも、日記ファイルにも、記載されていないため頭を抱える。
 で、メルアドはohta@ohtan.net だろうってんで、パスワード再発行手続きを試みるが、再設定メールが届かず、迷惑メールフォルダ類を探しても届いていないので再び愕然。
⇒新規登録オプションがあったので、それを試みるが、ohta@ohtan.net は登録済みだとはねられてしまうので、やむなく、Gmailのメルアドに切り換え、パスワードは適当に記入する。
⇒今度は、設定完了メールが届く。
⇒気を取り直して、改めて、購入手続きを行い、めでたく、新DiXimを本チャン使用できるようにした・・けれど、ムッチャ、時間を浪費しちまった。

—————————————

太田述正コラム#13300(2023.2.12)
<大谷栄一『日蓮主義とはなんだったのか』を読む(その19)>

→非公開