太田述正コラム#2839(2008.10.9)
<皆さんとディスカッション(続x270)>
<zxcvb>
>人権擁護法案については、コラム#2316、2409で、ノーコメントという「お答え」をしています。
 何これ?
 民主党の人権擁護法支持に疑念を抱く者を馬鹿扱いしといて、この答えはねーべ。
 思わずイスからずり落ちそうになったわ。
 さすが太田センセイ、ユーモア有り過ぎ。
<MS>
 zxcvb様、
 太田さんはコラム#2409で既に、
『コラム#2316で既に、「人権擁護法案の問題については、そもそも、立法の必要性に疑問がある、というのが率直な私の感想ですが、皆さんの論議を見守りたいと思います。」と申し上げています。』
とおっしゃられています。
 したがって、貴殿が御引用されたコラム#2837での太田さんの返答は、質問者であるamida さんを「馬鹿扱い」したものでも、「ユーモア」でもありません。
 わざわざ太田さんが過去の議論のコラムナンバーを教えてくださっているにも関わらず、貴殿のように、その議論をふまえずに乱暴な言葉遣いで書き込みをするのは、掲示板を見ている人間を不快にさせます。
 貴殿のような最低限のルールもまもれない人間が掲示板に書き込むことで、どれだけこの掲示板の公共性が損なわれているか、想像できますか?
 おりしもディスカッションシリーズ(#2833、2835、2837)で、掲示板のあり方について真剣に議論がかわされていたところです。
 これらの議論をよく読んで、脊髄反射で書き込むのではなく、もう少し熟慮したうえで書き込むようにしていただけると助かります。
<バグってハニー>
 –#2831等への返答–
 どうも。精神疾患を患っている可能性のあるバグってハニーです。今は軽口も叩けるぐらいに回復しましたが、私はネットに投稿するようになってしばらく経ちますが、#2835を読んだときほど頭に来たことはこれまでなかったです。今も思い出してキーボードを叩く手が震えています。
 問題はいくつかに分かれると思いますが、所沢さんと私の信義則違反についてだけ今回は書きます。
 所沢さんがどう思っているかは分かりませんが、これは全く私と所沢さんに非があると思います。謹んでお詫び申し上げます。ごめんなさい。
 弁解すると、所沢さんとの間で太田コラムを議論するのは私にとってはごく自然なことなのです。私はもともと所沢さんの所に出入りしていて、その縁で太田さんの名前を知ったのです。私は軍事以外にも安全保障とか国際政治とか宗教とか科学とかにも興味があるので、それ以外の太田コラムも読むようになりました。
 所沢さんたちは軍事に関するさまざまな記事、情報に批判的な検討を加えています。私が自分で得意と思っているのは、政治が関わってくる記事、英字紙の報道などです。問題の太田コラムを私が所沢さんたちと議論したのはこれが米英関係という国際政治に関わっている点、英字紙の報道を基にしている点、などからです。これが太田コラムであったのはたまたまなそうであったわけで、他意はないです。ためしに所沢さんのサイトで私の名前で検索してみれば、これまで私がどんな議論を行ってきたかわかるはずです。私が覚えていないだけで、それ以外の太田コラムにも批判を加えているかもしれません。太田コラム以外の記事に対する批判も当然たくさんあります。
 私には私の読者がいます。どれだけ読んでもらえそうか、読んだ人にとってどれだけ有意義かを判断して太田掲示板等に書くか、所沢さんのところに書くかを決めます。私の問題の投稿を私が太田掲示板ではなく、所沢さんのところに書いたのは、所沢さんがその話題を持ち出したこと、なおかつ、もっぱら軍事に関わっているという理由からだけです。もう一つの理由は、典拠です。私の問題の太田コラムに対する批判は読んでもらえれば分かるとおり典拠がほとんどないです。 所沢さんのところでは典拠をつけるといった縛りがないので、昔調べて典拠を失念したときなどの場合、太田掲示板よりも気軽に投稿することができるのです。
→私のコラムを批判するのであれば、「文脈」(後出)いかんにかかわらず、きちんと典拠をつけた議論を展開すべきでしょう。この点からも、あなたは私には連絡しにくかったのであろうと思わざるをえません。(太田)
 だからといって、それは私が問題の投稿に関して太田さんに連絡しなかったことを正当化するわけではないです。太田さんに一言連絡するのは簡単なことですから。ですから、重ねて書きますが、その点に関しては私の非を認めます。私は完璧な人間ではないです。間違いも犯します。だから、それを指摘されたときには 素直に聞き入れて次から同じ間違いを犯さないように精一杯努力したいと思います。
 しかし、どうしても許せないのはこの問題に対する太田さんの対応です。これは私と太田さんの信義則の問題、個人的な問題のはずです。それなのになぜ、公開コラムという場で私と所沢さんをつるし上げるようなまねをするのですか。所沢さんと私に個人的に連絡をとる方法なんていくらでもあるでしょう。一言「ふざけるな」と私たちにメールを送れば済んだ話です。私達の対応に納得ができないというのであれば広く世に問う意義はあるかもしれないですが、なぜ私がせめて一言反応するまで待てないんですか。こっちだって生活かかってんですから、いつだってすぐに応答できるわけじゃないんですよ。おかげで、経緯を知りもしな い第三者の一読者のあおりを真に受けて一方的にヒートアップして、精神疾患がどうたらこうたらとかばかげた文章書いて、いたずらに問題を複雑にしてるだけ じゃないですか。こんな対応の仕方、2chの厨房以下ですよ。
→お二人が公開コラム上にお書きになったことを、公開コラム上で批判することにどこに問題があるのか理解できませんね。
 それに、私が最も問題にしているのは、お二人が公開コラム上で私を批判したことそれ自体もさることながら、私に連絡するつもりだったら、「レッド計画が米国にとって重要で差し迫った具体的な計画であったと主張するため,太田氏はホロコースト肯定論者であるにもかかわらず,悪名高い IHR(歴史見直し研究所)やボードゲームの解説文まで引用していることから,≪いかにデスパレートであるか察せられる≫というものです」(≪≫は私がつけた)といった人格攻撃的な書き方をバグってハニーさん、あなたまさかしないでしょ、という点です。(太田)
 精神疾患について知りたいのだったら私が解説してあげますよ。我々は文脈の中で生きてるんですよ。私と太田さんという関係の中で太田さんに言及するのと、 私と所沢さんという関係の中で同じく太田さんに言及するのとでは、違う文脈にあるんですよ。こんな簡単な事も分からないようだから例を挙げて説明してあげますよ。太田さん、あなた以前元陸上自衛隊の志方さんをもう耄碌してるからテレビでしゃべんないほうがいいってコラムでぼろくそにけなしてましたよね。あなた、志方さんに直接会ってますよね。そのとき面と向かって同じことを伝えましたか。
→これだけおつきあいが長く。「深い」のに私のことが分かっておられないとは信じられないですね。
 私は文脈に応じて言うことや言い方を決して変えないという大変変わった人間なのですよ。
 もちろん、知人に面と向かってその人のいやがることは積極的には言わないのは当然のことですが、仮にそのことが話題になれば、「言うことや言い方」は変えません。
 なお、志方さんが「お年である」(コラム#2233)ことの直接の根拠となる産経の記事は、志方さんにTV局でお目にかかった時にはまだ出ていなかった、ということも申し上げておきましょう。
 もう一つ教えてあげますよ。文脈には時間も関わっている。私と太田さんの今の関係、一年前の関係、二年前の関係、一つとして同じじゃないんです。誰でもいいですよ。誰か同じ人物に関して今も昔も全く同じ風に感じているのかどうか、ちょっと考えてみてください。この私と所沢さんのやりとりはいつあったか知らないでしょ。ちょうど一年前、2007年9月ですよ。その三ヶ月前にいったい何があったのか読者の皆さんに教えてあげてくださいよ。自衛隊戦力ゼロ論争と いうのが何であるのか、説明してあげてくださいよ。なんでボランティアで運営されていた前の掲示板が閉じられたのか、その経緯を教えてあげてくださいよ。
 あのとき、しまださんと同じ行動をとらなかったことを私、今さら心底後悔してますよ。あのとき、有料読者を含む、いったい何人の人がPissed offしたのか、教えてあげてくださいよ。所沢さんもそのうちの一人ですよ。それまで太田コラムを疑う必要があるなんて思ってもなかったんですから。所沢さんに対する信義則を最初に裏切ったのは太田さんですよ。所沢さんが当時ああいう書き方をするのはちっともおかしくない。むしろ自然なことです。
→あの時のしまださんの行動は間違っています。
 ボランティア活動にも責任が伴います。
 私のために掲示板を開いたからと言って、私の意向に反して勝手に掲示板を閉鎖するのは責任の放棄です。
 なお、付け加えておきますが、しまださんは私のコラムの受信も拒否すると言ってこられたけれど、かまわず送り続けたところ、しばらく経ってから(それまで私が免除していた)会費を入金したいと言ってこられたので、もともと多額のカンパを提供されていることもあり、当分の間、会費は不要であるとお伝えし、現在に至っています。
 (ただし、IT支援グループへの復帰を促したところ、(恐らく本当だと思いますが、)仕事がいそがしくなったのでとお断りになりました。)
 でもねえ、軍事愛好家というのはそういうことをいつまでもうじうじと根に持つ人たちじゃあないんです。誰かが唱えている言説や論争と個人は切り離して考えているんですよ。だから、仲間内で激論が戦わされても人格攻撃にいたることは皆無で、その後はけろっとしてるんですよ。私は兵器とかぜんぜん興味がないんで自分では狭義の軍事愛好家には当たらないと思っているんですけど、こういう人たちとつるんでいるのはそういうメンタリティを好ましいと思っているからな のです。所沢さんは一年経って今、別の文脈にいるんですよ。当時書いたことを今読み返して、当然違和感ももっているでしょう。所沢さんは一年かけて太田さんとのわだかまりを少しずつ解消していった、という話じゃないですか。それは自衛隊戦力ゼロ論争が所沢さんにとってどんなに腹立たしいことであったとしても、太田さんの言説にたとえ一つ誤りがあったとしても、それだけで太田さんが唱える言説、提供する情報が全否定できるわけではないし、むしろ太田コラムが それまでと変わらず有意義だと思っているからじゃないですか。所沢さんが太田さんに向けるまなざしは二年前と一年前と今では違うんですよ。
→だったら、消印所沢さんとご相談になり、問題になっているページを削除するか、そのページの表現を手直しするとともに、きちんとした典拠に基づいた内容に書き直すべきでしょう。
 こんなくだらない投稿をする時間があるのなら、せめて、レッド計画についてあなたが書いたことへの私の反論に対する回答を典拠付きで書いてみたらどうです。(太田)
 私には間違っていると思ったことは間違っているとしか書きようがない。太田さんの戦闘機の数え方は間違っているし、このレッド計画に関するコラムのWPの記事の引用の仕方も間違っている。それ以外書きようがない。でもそれは太田さんに限った話じゃないですよ。批判対象がたとえ所沢さんでもJSFさんでもうちの親父でも太田掲示板に投稿される方でも見知らぬ他人でも、間違ったことを書いている人がいれば私は間違っていると書きますよ。たとえ、それがどんだけ 相手の気分を害するとしても、その取り巻きの気分を害するとしても、その人の著作の売り上げに響くとしても(なわけないですが)。だって間違った言説は間違っているんだから。
 私、太田コラムに対して今まですき放題言わせてもらってましたよ。はじめから一貫して辛らつな批判を投げかけて来たでしょう。ルーズベルト本の書評がおかしいとか、チャルマーズ・ジョンソンは信頼できないとか、核武装論は矛盾しているとか、腹側前頭前野の研究の解釈の仕方がおかしいとか、戦闘機の数え方は どう考えても間違っているとか、属国論には与しないとか。私が太田コラムに対して常にクリティカルであること、太田さんの政治的主張には必ずしも共鳴していないこと、2年以上の関係でいやというほど思い知らされているでしょう。ただ、だからといって私ただの一度でも太田さんの人格攻撃をしましたか。太田さんに対して無意味なレッテル張りをしましたか。常に太田さん個人ではなく、太田さんが唱える言説だけを批判してきたつもりです。
→事実の正否と見解の相違とは全く違います。
 見解の異なるところの多々あるバグってハニーさんの、しかしその能力を評価し、コラムを書くことを促し、名誉有料会員にさせていただいたは私です。
 私は事実の正否については、いつでも誤りを認める用意があるし、そうしてきました。
 また、私と他人の見解が違っているとしても、そんなことは全く問題にしません。
 しかし、私の見解を茶化したり、私の見解の前提となっている事実に対する無知に基づく批判を行ったりする人には容赦しません。
 あなたの(私に対して直接なされた)属国論批判や(間接的になされた)レッド計画批判はそのたぐいだから、私は容赦しない、ということです。
 なお、「自衛隊戦力ゼロ」論争(こういう名称そのものが不適切ですが、その点はさておき、)『防衛庁再生宣言』中、時間に追われて拙速で書いた部分が日英戦力比較であるところ、攻撃ヘリと戦闘機の数に誤りがあったことは事実であり、このことを軍事愛好家諸氏に指摘してもらったのは感謝しています。
 しかし、戦闘機の数については、より適切な数に到達できたと思いますが、攻撃ヘリについては、私が拠ったミリタリーバランスの数字が誤っていたとの明確な根拠は、どなたからもついにお示しいただけなかったと思っています。
 それだけの話なのに、やたら雑音を奏でられる軍事愛好家の皆さんを、私がしまだ掲示板上で批判したことで、どうして軍事愛好家の皆さんどころか、しまださんまでエキサイトされたのか、いまだに全く理解できないでいます。(太田)
 
 それをあなたなんですか。私は「自民党支持者」で「反日」で「精神疾患」を患っているって、何考えて書いてるんですか。私が仮に自民党支持者で反日で精神病だったとして、それがどうしたって言うんです?私が自民党支持者で反日で精神病だからレッド計画に関する太田コラムに対する私の批判が間違っているとで も言うのですか。私が自民党支持者で反日で精神病だから、太田さんに所沢さんとのやり取りを伝え忘れたとでも言うのですか。そんなに知りたいんだったら教えてあげますよ。自民党なんて今までただの一度も投票したことないですよ。私が精神病かどうかって?Who the hell knows what the heck!!
→「お二人がそうだとまでは言わないけれど、」とコラム#2831ちゃんと断ってまっせ。(太田)
>バーチャル感覚の下、KSさんがおっしゃるところの、「自我が肥大した言論」、すなわち、私に言わせれば、躁鬱病に言うところの、躁期に見られる「誇大妄想」的言論
 その言葉はそのままのしつけて返します。もったいぶってアホな屁理屈こねる暇があったら常識で考えなさい。わかったか!
→をまさにそのままお返ししたいね。(太田)
 太田さんたちが言ってるのはこういうことですよ。私達は太田さんに忠実なふりをして近づいて、安心してるところを寝首をかいたと。それで、何ですか。我々が蒙らせたダメージはレッド計画に関するコラムの信憑性を落とした、ということですか。当時太田さんへの信用ががた落ちしていた軍事愛好家のコミュニティで、およそ軍事愛好家以外誰も訪れないところで、私と所沢さん以外軍事愛好家でさえ誰も関心を示さなかったレッド計画を遡上に載せて太田さんの信用を貶めたと。
 それで、私は何ですか。太田さんを安心させるためだけに、戦闘機・ガゼル論争で掲示板が荒れて太田さんが孤立無援になったときに、太田さんの弁護をかってでたのですか。私は防衛庁再生宣言のいつ実現するかも分からない改訂版のために資料集めしたり、穴埋めコラム書いたりしてたということですか。説明してなかったですけど、ミリタリー・バランス2000年版のコピーとるためにどんだけ多くの図書館を駆けずり回ったか。手術直後の痛む足を引きずってね。先に書 いたとおり、私、戦闘機のことなんて本当は何にも知らないんですよ。JSFさんは知識が豊富で強力な論客ですよ。でも、ひょっとしたら太田さんの方が正し くてJSFさんの方が間違っているかもしれないと思って、一生懸命勉強したんじゃないですか。こうした努力の甲斐もあって太田さんに「手ひどいダメージ」 を与えたうえに「お褒めの言葉」もいただいて、私にとって実に「本望」なことですよ。
 でもね、一時の感情でしまださんのように全てを台無しにすることは私はしたくないし、できないのです。例の個人的に連絡していたことのせいで、私の太田さんに対するコミットメントは、私と太田さんの間だけで済むような話じゃなくなっちゃったんですよ。たいして進展しているわけでもないし、正直もうどうでもいい気分になってますけどね。でも、私は私で太田さん以外の人との関係もあるのです。正直何をどうしたらいいのか途方に暮れています。
→前述したように、しまださんは私のとの関係を修復されたようにお見受けしています。「全てを台無しに」なんてされていませんよ。
 バグってハニーさんは、しまださんよりもっと速やかに私との関係を修復されるであろうと期待しています。
 最後に、こんなことまで言いたくないけど・・・。
 しまださんと同様の言動を、別件でしまださん以外のIT支援グループのお一人が私に対して行ったことがあります。彼も私との関係を修復されています。
 どなたであれ、ボランティアで私に協力しているからと言って、それを恩着せがましく思わない方がよろしいのでは?
 まことにくちはばったいけど、私こそ、あらゆる犠牲を厭わず、ボランティア活動を行っているのですから・・。(太田)
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太田述正コラム#2840(2008.10.9)
<ロアルド・ダールの半生(その2)>
→非公開