太田述正コラム#13913(2023.12.17)
<皆さんとディスカッション(続x5746)>

<diZDy5KU>(「たった一人の反乱(避難所)」より)

≫「失敗」しなかったからこそ、日本は戦争に「勝った」んだよ、ボケちゃん≪(コラム#13911。太田)

 何時までこの愚書が引用されんのかな?
 聖書のごとく扱われてるが、本当に人文社会学は死んでるんだなと常々思います。
 まあここでは一体何回言ったか分からないけど…。

⇒いんにゃ、それよりはるかに大きな問題は、日本が戦争に勝ったという認識が未だにほぼ皆無であることだ。
 アジア解放を実現したり日支戦争に勝利した(蒋介石政権を打倒した)りした点等は横に置いといたとしてもだよ、「敗戦国」・・いや、それどころか「壊滅的惨敗国」らしいで・・でもって、「敗戦」直後に人口が激増するとともに経済超大国になった国が、古今東西一つでもあったかよっちゅう単純極まるおハナシなのにさあ。(太田)

<Shyj.33g>(同上)

 「「正気なら考えもしない」大谷翔平、“史上最高”の994億円後払いに反響止まず 米司会は愕然「残念ながら合法だ」・・・
 「なぜドジャースがこんなことをできてしまう規則が作られたのか? それは正気ならこんなこと(97%の後払い)を言うなんて考えもしないからだ。
 「選手からそんな提案がされるなんて、『100万年経っても誰もしない』と考えていたはずだ」・・・」
https://cocokara-next.com/athlete_celeb/shoheiohtani-transfer-to-dodgers-55/

 僕らには大谷の判断は十分に理解できることだけど、「正気」のアメリカ人には想像がつかない。
 ロシア人はタタールの軛からから生まれたマルトリートメント症候群民族だけど、アメリカ人は強欲な守銭奴であることが正常とされるサイコパス民族だね。

 杉山らの戦略が正しく機能して「勝つ」ことができたのは、彼らの「本質」を正確に見抜いていたからこそなんですね。

⇒「アメリカ人は強欲な守銭奴であることを美辞麗句で糊塗した古今東西類を見ない、テロリストたる天才ペテン師達」って言うべきだな。
 北米における奴隷制維持とアメリカ原住民土地簒奪にブレーキをかけようとした宗主国イギリスに対してテロと口撃を加え、イギリスに敵意を持ち、かつ、野蛮でバカな欧州の国や人々をチョロまかして味方に加えつつ独立を勝ち取ったってわけだ。
 今風により端的に言えば、アメリカ人≒トランプ、なのよね。(太田)

<太田>

 <外部>での講演<を>来年<中に>・・・<行うこと>になりそうであるところ、一般の人々を相手に私にどんな話をさせたいか、ご意見あらば、ぜひお聞かせください。

<文十郎>

 前回<の外部での講演>と被るところですが、人間主義を易しく説いて現代の世界の出来事(ウクライナ戦争やガザ戦争)と人間主義の観点から日本が今行うべきこと(もし政府が脳死してなければやったであろう事)。

<太田>

 サンキュー。

ただ、「人間主義を易しく説いて」はいずれにせよやらなければならないところ、SFを書くってのは、私にはやや荷が重いですねえ。
 また、(たとえSF抜きだとしても、)ガザ戦争を本気で論じるのなら、ユダヤ教の成り立ちから話を始めなければならず、それ、前からやろうという気はあったものの、今後の、しかも、かなりムツカシイ課題です。
 できれば、(延期され、4月中に開催することになりそうな)次回オフ会「講演」原稿の内容までの、私の今までの「業績」のどことどこの部分をどんな観点から整理して話をして欲しいか、についての、読者の皆さんのご意見がいただければ幸いです。
 
<太田>

 安倍問題/防衛費増。↓

 <なんでもアリやんか。けったくそわる。↓>
 「安倍派複数議員「中抜き」 パーティー収入不記載拡大、10億円超か・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/dda3cf3d7bdb26b73dc475375939aca35ceaf1fd
 <マル暴そっくりやな。↓>
 「安倍派議員へのキックバック提供時、派閥職員が領収書の受領拒否「困るからいらない」・・・」
https://www.yomiuri.co.jp/national/20231216-OYT1T50317/

 ウクライナ問題。↓

 なし。

 ガザ戦争。↓

 <パレスティナ人が混じっていたことも誤射の要因の一つ?↓>
 ’He Could Have Returned Alive’ –Family of Bedouin-Israeli Hostage Killed by IDF in Gaza Blame Israel and Hamas After Funeral・・・
https://www.haaretz.com/israel-news/2023-12-16/ty-article/.premium/after-funeral-of-bedouin-israeli-hostage-killed-by-idf-family-blames-israel-and-hamas/0000018c-7369-d798-adac-f7effe1e0000
 <モチ、白旗を掲げてた。↓>
 Hostages in Gaza killed by Israeli military while carrying white flag・・・
https://www.washingtonpost.com/world/2023/12/16/israel-hostages-military-gaza/
 <白旗とは言えないような代物だったようだが・・。↓>
 Israel Gaza: Hostages were carrying white cloth when shot, IDF says・・・
https://www.bbc.com/news/world-middle-east-67738111
 <しゃーないよ。↓>
 「「もう少しで救出だったが…」人質誤射をイスラエル首相が釈明・・・
 死亡した人質3人は全員20代で、1人はアラブ系遊牧民ベドウィンだった。軍との遭遇時、3人はいずれもシャツを身につけておらず、1人は戦意がないことを示す白旗をつけた棒を掲げていた。武器や爆発物を持っていないことを示そうとしたとみられるが、兵士はハマスのわなだと考えて発砲。2人がその場で死亡した。残る1人は負傷して建物内へ逃げ、イスラエルの公用語ヘブライ語で助けを求めたものの、外へ出てきたときに別の兵士に射殺されたという。
 ハマスの戦闘員は民間人のような服装をしていたり、子供の泣き声をスピーカーで流してイスラエル兵を誘い込んだりしているとされる。・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%82%82%E3%81%86%E5%B0%91%E3%81%97%E3%81%A7%E6%95%91%E5%87%BA%E3%81%A0%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%81%8C-%E4%BA%BA%E8%B3%AA%E8%AA%A4%E5%B0%84%E3%82%92%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A8%E3%83%AB%E9%A6%96%E7%9B%B8%E3%81%8C%E9%87%88%E6%98%8E/ar-AA1lC7rM?ocid=msedgntp&cvid=4eeecdd197c7442299cd3fdd2effb3e6&ei=10

 それでは、その他の国内記事の紹介です。↓

 杉山元ら・・杉山の奥さんを含む・・が腹を抱えて笑っとるぞー。↓

 「「戦争なんていうものは滅茶苦茶ですよ。筋道なんてありゃしない・・・
 戦時中は、一ヵ月で価値観ががらりと変わってしまう。そんな時代を生きたら、物に対しては一種のあきらめるような心が芽生えますね。やはり人というのは命というものがなければどうしようもないのだから、どんなことがあっても命は大切にして生きていかなければというような、そんな気がいたしますね」・・・篠田桃紅・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/news/entertainment/%E6%88%A6%E4%BA%89%E3%81%AA%E3%82%93%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%86%E3%82%82%E3%81%AE%E3%81%AF%E6%BB%85%E8%8C%B6%E8%8B%A6%E8%8C%B6%E3%81%A7%E3%81%99%E3%82%88-%E7%AD%8B%E9%81%93%E3%81%AA%E3%82%93%E3%81%A6%E3%81%82%E3%82%8A%E3%82%83%E3%81%97%E3%81%AA%E3%81%84-107%E6%AD%B3%E3%81%A7%E9%80%9D%E3%81%A3%E3%81%9F%E4%B8%96%E7%95%8C%E7%9A%84%E3%81%AA%E7%BE%8E%E8%A1%93%E5%AE%B6-%E7%AF%A0%E7%94%B0%E6%A1%83%E7%B4%85-%E3%81%8C%E6%88%A6%E4%BA%89%E3%82%92%E7%B5%8C%E9%A8%93%E3%81%97%E3%81%9F%E6%84%9F%E3%81%98%E3%81%9F-%E8%AB%A6%E3%82%81/ar-AA1lBDO5?ocid=msedgntp&cvid=190023c1b1aa41b28207819541447bf0&ei=37
https://gendai.media/articles/-/120218

 フンフン。それにしても、いつの間にか本日が家康大河の最終日とはねえ。↓

「・・・家康の死を見送った側近がいた。本多正信である。正信は若いときに一向信徒の一揆を指揮し、家康に立ち向かったが失敗。亡命を余儀なくされたが、周囲の取り成しによって、帰ってくることができた。正信が家康に忠誠を誓ったのはそれからのことだ。2人が蜜月の関係となってからは、家康が首を縦に振るか、横に振るかは側にいる正信の表情でわかったという。正信が目をつぶっていればノー、目を開いていればイエス――。正信はまるで家康の分身のようだった。
 深い信頼関係を築いて、家康から「友」と呼ばれていた正信。それにもかかわらず、「四天王」の一人として数えられなかったのは、一向一揆で裏切ったこともあり、家臣団からの評判がよくなかったかららしい。本多忠勝は同じ本多の一族だが、それだけに「一緒にされたくない」という思いが強かったようだ。忠勝は正信のことを「佐渡の腰抜け」と酷評していたともいわれている。軍議の席上では、榊原康政から「腸(はらわた)の腐れ者が戦のことが分かるのか」と罵倒されたこともあったという。
 ちょっと周囲から浮きがちだった正信。家康が死去すると、周囲の武士からは「あれだけのご信託を受けながら、なぜ殉死しないのだ?」となじられている。さすが嫌われ者だが、正信は意に介することなく、こう答えたという。「腹を切るまでもない。俺はとっくに死んでいる」その言葉通り、正信は家康が死んでから、まるで抜け殻のようになり、後を追うように2カ月後に他界。享年79歳だった。」
https://news.yahoo.co.jp/articles/d3252ddd17fff2ab81882d4cc5904b0830597e22

 ウーム。同じく。↓

 「・・・江は嫉妬心が強く、秀忠の子女は長男で早世した長丸を除き、二男五女が江とのあいだに生まれた、と一般に考えられてきた。しかし、福田千鶴氏は「江から出生したのは千・初・国松の二女一男のみであり、子々・勝・和・長丸・家光は庶出子と考えられるので、秀忠には長丸の生母以外にも侍妾が置かれていたとみなされる」と述べる(『徳川秀忠 江が支えた二代目将軍』新人物往来社)。
 いずれにせよ、千は秀忠と江の子であることがまちがいなく、長女であり、二人のあいだのはじめての子女だった。それだけに二人が愛情を注いだことは想像に難くない。・・・
 秀忠は、秀頼とともに自害しなかった千に対する怒りをあらわにし、「女なれども、秀頼とともに焼死すべきところに、(城を)出てきたのは見苦しい」とまでいい放ち、しばらく千と対面すらしなかったという(『大坂記』など)。・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%E6%9C%AC%E5%BD%93%E3%81%AE-%E9%AC%BC-%E3%81%AF%E5%AE%B6%E5%BA%B7%E3%81%A7%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%8F%E7%A7%80%E5%BF%A0%E3%81%A0%E3%81%A3%E3%81%9F-%E5%8D%83%E5%A7%AB%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B-%E7%A7%80%E9%A0%BC%E3%81%AE%E5%8A%A9%E5%91%BD%E5%98%86%E9%A1%98-%E3%82%92%E7%88%B6-%E7%A7%80%E5%BF%A0%E3%81%8C%E3%81%AF%E3%81%AD%E3%81%A4%E3%81%91%E3%81%9F%E3%83%AF%E3%82%B1/ar-AA1lC5VK?ocid=msedgntp&cvid=ec070cb5fda845e881405fd4fb01ff36&ei=107

 日・文カルト問題。↓

 なし。

 ノルマン人達は、イギリスに、ブロークンフレンチだの封建制的なものだのここで出てくる家父長制的なものだのを持ち込んだろくでもない連中だった。
 それにしても、日本とイギリスって似てるんだよな。↓

 ・・・ Anglo-Saxon Christianity respected female leaders, and on the island of Thanet, there was a “double” (mixed-sex) monastery in which abbess Domne Eafe wielded considerable power. But then the Normans exacted “a full-blown patriarchal riposte to female religious expression” and male monks monopolised the written record, rendering holy women largely invisible.・・・
https://www.theguardian.com/books/2023/dec/16/the-britannias-by-alice-albinia-review-our-island-story

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <お説ごもっとも。↓>
 「・・・中国メディアの環球時報<は、>・・・日本に住んで仕事をしていると、多くのアプリやソフトウエアの開発が非常に遅れていることに気づくとし、その要因が「ソフトウエアがハードウエアの補完にすぎないと見なされており、イノベーションの取り組みとは見なされていない」ことにあり、少子高齢化により今なおハードウエア至上主義者が産官学で発言権を持ち続けている分析。日本はこの30年間、経済の停滞や人口問題だけでなく印鑑文化やファクシミリ文化に代表される「アナログ技術の罠」や「ハードウエアの呪縛」に苦しんできたと言えるとし、日本国内では現在大企業が独自にデジタル化を進める一方で、国としてはデジタル化への道を開くことができていないと論じた。
 記事は、日本は漢字文化圏の一部であり、かつて基礎的な符号化技術が開発されていた当時、漢字の符号化に対する日本の貢献は誰の目にも明らかだったと紹介。日本が持つコーパスやデータは、現在の漢字文化圏におけるAIトレーニングにも新たな貢献をすることができるとの見方がを示しつつ、そのためには自国のデジタル化路線の障害に対処するとともに、新たな開放的環境を構築する必要があるとした。」
https://www.recordchina.co.jp/b925461-s25-c30-d0193.html
 <お見事!↓>
 「日本の小学生の動画を見た母の目は、少し潤んでいた・・・清華大学・・・学生・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b925490-s10-c60-d0052.html

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太田述正コラム#13914(2023.12.17)

<映画評論96:シックス・センス>

→非公開