太田述正コラム#3362(2009.6.28)
<皆さんとディスカッション(続x525)>
<太田>
 民主党衆議院議員等のネガティブ・リストを↓に掲げました。
http://www.ohtan.net/negative.html
 太田述正ホームページの左上からも入れます。
 どしどしご意見をお寄せ下さい。
<αφφα>(「たった一人の反乱」より)
 日本男性の中性化を示すものを見つけた。
 それは、アニメにおける男性主人公の声優が女性であるケースが多いこと。
「ドラゴンボール」の孫悟空
「クレヨンしんちゃん」の野原しんのすけ
「ドラえもん」のドラえもん(とのび太)
「ワンピース」のルフィ
「ケロロ軍曹」のケロロ
「名探偵コナン」の江戸川コナン
「エヴァンゲリオン」の碇シンジ
「交響詩篇エウレカセブン」のレントン・サーストン
「ゲゲゲの鬼太郎」の鬼太郎
「銀河鉄道999」の星野鉄郎
「忍たま乱太郎」の乱太郎
「天空の城ラピュタ」のパズー
(典拠省略)
 とりあえずのところはこれくらいで・・・
 要望あれば「ちゃんとした」リスト作るけど
<ΗΗΑΑ>(同上)
 昔テレビのバラエティ番組を見ていたら、日本のアニメで少年の声を女性声優が担当することにケントデリカットがそれはけしからんと文句つけてたな。
 それに対して三宅裕二がダミ声で「じゃあこんな声の子供がいいのか?」みたいなやり取りをしてた。
 まあ台本のあるトークだったのかもしれないけれど。
<ΗΑΗΑ>(同上)
>日本男性の中性化を示すものを見つけた。それは、アニメにおける男性主人公の声優が女性であるケースが多いこと。
 基本、視聴対象が声変わり前の子供向けだからじゃないの?
 男性の中性化というより、日本人の子供観に根ざす傾向もあるやも。
<太田>
 中性化論議にひっかけるのなら、諸外国ではどうなのか、典拠を踏まえた国際比較を行わなければダメですよ。
http://www.animeanime.jp/100/100-52.html
を読むと、米国でも女性が男の子の声を担当することがあり、特に長年にわたって放映されるアニメの場合はそうなりがちであるということのようなので、チト悩ましいところですね。
 
 しかし、仮に諸外国では、日本に比べると少ないということが言えるのであれば、私がすぐ連想するのは、「女子と小人とは養い難し 」という論語の「陽貨」に出てくる諺です。
 その意味は、『大辞泉』によると、
 「女子と器量の小さい者とは節度をわきまえず、近づければなれなれしく、遠ざければ怨みを抱くので扱いにくい」
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E5%A5%B3%E5%AD%90&dtype=0&stype=1&dname=0ss&ref=1&index=109735400010
ですが、ほかにも解釈の余地があるのではないでしょうか。
 つまり、「小人」は、『大辞林』によると、
(1)幼い人。こども。
(2)器量の小さい人。人徳のない人。小人物。
・・・
http://tool.nifty.com/oyakudachi/webapp/dictionary/search?&word=%E5%B0%8F%E4%BA%BA&scope=&option=0&book0=0&book1=1&book2=2&book3=3&page0=&page1=&page2=&page3=&size=&item2=09872500&index3=
となっており、これは、女性と子供をひとくくりにした諺である、という理解(曲解?)だって成り立ち得るのではないかと思うのです。
 いや、そうでも思わないと、どうして旧労働省において、「1947年、労働省に婦人少年局が誕生しました。官公庁で初めて、女性の問題を専門に取り扱う部署です。以後、婦人少年局は、婦人局、女性局、雇用均等・児童家庭局と名称を変えながら、働く女性のより良い環境づくりのために取り組んでいます。」
http://www.miraikan.go.jp/tenji/069.html
と、女性と子供をひとくくりにしてきたのか、説明がつかないような気がするのです。
 仮にそうだとすれば、女性が男の子の声を担当するのは、(中性化現象ではなく、)このような近現代日本の女性蔑視、女性差別意識を反映したものだ、ということになるわけです。
<豊丘時竹>(2009.6.6)(http://d.hatena.ne.jp/toyotoki11/20090606
 太田述正に氏オフ会に出席した。
 ・・・
 氏を如何にして売り出すか、という点が・・・大議論になった。プロモートしたいという方もあったが、ご本人の、「ブログは自分自身のために作っている」という発言もあって、実現しそうな雰囲気にはならなかった。
 氏の言葉は私にはよく分かる。ブログを書いていると何かが終わった気がするのである。不思議である。
 私のようないい加減なものでも満足できるのだから、氏のブログのように、仮説を作り上げて、ゆくゆくはその仮説を検証し、さらにその検証された説により日本を改革しようと考えている[と私が勝手にそう思っているのである]方にとっては、ブログが書き上がることは日本の改革の第一歩である。楽しい創造だろうと考えられる。
<太田>
 オフ会への参加、ありがとうございました。
 今回は、初参加の方、たくさんいらっしゃいましたよ。
<CM>
 Katica Illenyiに嵌り込んでいます。
 太田さんも罪作りな…、仕事が寸断されて能率が落ちています。
 特にMonti Csardas と エンニオ・モリコーネ(Ennio Morricone)のChi Mai
http://www.youtube.com/watch?v=gF-qs_jxrH0&feature=related
にのめり込んでいます。
 普通僕はこの種の曲にはあまり関心示さないのですが…、なぜだろう?
 僕からも一曲ご紹介しておきます。
 若いニュージーランド人歌手 Hayley Westenra が歌う
Laschia Ch’io Pianga : George Frideric Handel
http://jp.youtube.com/watch?v=EeQooVK6FXc
 ヘンデルの歌劇リナルド 第二幕より「涙 溢るるままに」。
 本物のオペラ歌手ではなくポップス系の Hayley Westenra が清楚に歌っているものです。
<太田>
 Chi Mai を前回のリストに入れるかどうか、最後まで迷いましたよ。
 映画音楽3曲で「争った」結果、1曲を落とした次第です。
 名曲だと思いますが、このChi Mai をどう発音し、それがいかなる意味があるのか、はよく分かりません
http://www.youtube.com/watch?v=P5fK3yvJ1N8&feature=related
(ちなみにこれ↑は、Chi Mai のギター独奏です。)
し、それが映画のテーマ音楽であって、その映画がジャン・ポール・ベルモンド主演の”Le Professionnel”であることは確からしい
http://www.youtube.com/watch?v=9DSzGQVTTRs&feature=related
ものの、この映画は日本語ウィキペディアのモリコーニの項の詳細なリストにも載っていません。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%8B%E3%82%AA%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%AA%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%8D
 記事の紹介です。
 エ! 本当↓かね?
 Napoleon’s Grande Armee was a marching city-state, a multinational force of more than half a million that set out to conquer Russia in May 1812. By December, nearly everyone was dead. According to Stephan Talty, typhus was the main reason.・・・
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/06/26/AR2009062601719_pf.html
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太田述正コラム#3363(2009.6.28)
<イラン燃ゆ(その9)>
→非公開