太田述正コラム#15393(2025.12.25)
<皆さんとディスカッション(続x6456)/映画評論527:否定と肯定>

<qtlEuAW6>(「たった一人の反乱(避難所)」より)

≫と、私は最初から書いており、米国の歴代政権、就中共和党政権は、日本独立を願ってきており、その場合の核武装も必ずしも否としておらず、トランプ政権と雖も、この点に関しては私と同じ思いでいるはずなので、この「幹部」の発言には呆れているだろう。
 しかし、他方で、米国の歴代政権は、私と違って、中共は日本独立に猛反対してきた、と思い込んできている。
 で、トランプ政権の場合だが、中共と経済戦争中であり、それが軍事的緊張に転化し、中共との関係が破綻することは回避したいと考えている。
 だから、現時点では、日本の政権内における日本の独立志向と受け取られかねない言動は牽制せざるをえないわけだ。≪(コラム#15391。太田)

 その傍証のひとつが数日前に米国大使館が出した動画にも。
 楽天的な日米交流人士に全力で語らせてますねえ。
https://www.youtube.com/watch?v=HdBcAEBrT0E

<P3FXXVqI>(同上)

 日本は核兵器を持つべきでしょうか?
https://www.youtube.com/watch?v=93VeRtyIdkM

⇒いや、だから、(集団的自衛権解禁/再軍備/)独立、しなけりゃ、「日本」の安全保障を日本人が論じられる前提がそもそも成立しないんで、そんな議論したって全く無意味なんだよ。
 (本題じゃあないが、世界の日本以外の大部分の諸国は独立してんだから、独立しない限り・・真面目に軍事力の整備・維持をしない限り・・日本の経済の相対的フリーフォールは続き、日本人は相対的に加速度的に貧しくなっていくだけなんだぜ。
 まあ、脳死してるマゾ・ゾンビ群相手に講釈垂れても時間のムダだが・・。)
 なお、前提がクリアされた場合に、日本政府が仮に核を持つ方針を決めたとすれば、そして、あらゆる国がそうしているように、安全保障に関わる時には国際法や国内法を無視するとすれば、イスラエルやパキスタンや北朝鮮ですら核を持ててんだから、日本だって、それほど大きなコストを払うことなく、もちろん持てるで。
 なおなお、核の拡大抑止を標榜する核保有国が加入している、NATO的な集団安全保障機構に独立日本が加入できた場合は、核を持たないことも十分選択肢にはなる。(太田)

<HN>(Facebookより)

 太田さんが今まで聞いたことが無い「フィンランド化」という言葉を使っていた<(コラム#15387)>ので調べてみたところ、全く知らないことでした。世界史の授業、まともに聞いてなかったからなぁ。
 でも、みんなも知っているのか気になってGoogleAIに聞いてみました。

 質問:日本で「フィンランド化」という言葉を知っているのは国民の何%くらいだと思いますか?
 (AI=マシンに”思いますか”ってのも変ですけど(笑))
 AI:
 日本国民のうち「フィンランド化」という言葉を知っている人の正確な割合を示す公的な統計や世論調査データは存在しません。
 しかし、この言葉は一般的な日常会話で使われることは少なく、主に国際政治や歴史に関心が高い層、あるいは専門家の間での認知度が高いと考えられます。
 ・・一部略・・
 日本での認知度: 政治や歴史の専門用語であるため、一般の国民が言葉とその正確な意味まで理解しているケースは稀でしょう。多くの人はフィンランドを「世界幸福度ランキング」1位の国、「自然と調和したライフスタイル」の国といったライフスタイルや教育の観点から認識しており、政治的な文脈での「フィンランド化」という言葉の認知度は低いと推測されます。
 したがって、この言葉を知っている国民の割合は、非常に限られたもの(数パーセント程度)である可能性が高いと思われます。

 ということでlittle安堵(笑)

<太田>

 安倍問題/防衛費増。↓

 なし。

ウクライナ問題/ガザ戦争。↓

 なし。

 妄想瘋癲老人米国。↓

 なし。

 それでは、その他の国内記事の紹介です。↓

 なし。

 日・文カルト問題。↓

 <・・・。↓>
 「日本・台湾より25%高い韓国製造業の賃金は持続不可能だ【12月25日付社説】 ・・・」
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2025/12/25/2025122580015.html
 <早く韓国でも潰してや。↓>
 「信徒の家に政治家を呼んで「協力を」…統一教に「選挙マニュアル」あった=韓国・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/342604
 <報道価値なし。↓>
 「大阪・道頓堀川に謎の魚の大群…「大地震のときもこうだった」・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/342608
 <片面的日韓交流人士もの。↓>
 「<WBC>ジャッジにハーパーまで…「大谷阻止」ドリームチームを構成した米国・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/342595
 <ご愛顧に感謝。↓>
 「韓国で日本産ブリが人気、価格高騰の一因に・・・韓国メディア・韓国経済・・・韓国ネット「日本産は品質が安定」・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b966741-s39-c20-d0202.html

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <人民網より。
 カリョー!↓>
 「国際社会は日本軍国主義の復活に共同で警戒すべき・・・
http://j.people.com.cn/n3/2025/1224/c94474-20406297.html
 <ここからは、レコードチャイナより。
 人民は、意に介さず、ひたすら総体継受に邁進中。↓>
 「日本行きを怖がっていた母親、実際に旅行してみたら…―中国人男性・・・中国のSNS・小紅書(RED)・・・」

https://www.recordchina.co.jp/b966837-s25-c30-d0052.html

<太田>

一 コラム同報配信障害

 昨日、同報配信した有料コラムが不達になっているのを発見し、発信元をGmailメルアドにして再度試みたけれど同じ結果になり、J:COMのメルアドから送ってもやはりダメ・・不達通知すらなしだが届いていないものは届いていない・・、という摩訶不思議な障害が発生し、私のGmailログが無償容量の80%を超えているところ、その場合様々な障害が発生しうるとの情報を得て、追加容量を有償で付け加えたが、それでも結果は同じだった。
 で、本日、試しにUSさんと文十郎さんの2人を宛先にして送付してみたら届いたので、次に10人に送付したらそれもいけたので、しめたと次は40人に送付してみたらバツ、で、最終的に20人にしたらOKだった。
 その時点で、USさんから、私のレンタルサーバー会社は、15分に100通までという制限を加えているとの情報を得、その後、15分おきに20人ずつ送付して、一日遅れで何とか、この有料コラムを全員に送付し終わった。
 本日のこの(無料コラムである)ディスカッションは、(有料読者には)30人ずつ送ってみるつもりでいるが、それに失敗したら、既にお試し済みの20人ずつに切り替える所存。
 (J:COMにも本来問い合わせてしかるべきだが、労多くして得るところ少なき経験に照らし、問い合わせるつもりはない。)

二 クリスマスイヴ

 (半額でゲットした)七面鳥のグリルと(昨年同様)通常価格のティラミス(に手製ホィップをのっけたもの)でイヴを過ごした。

三 資本主義

 アメちゃん学者がイギリス人の韜晦に全面的に協力するデタラメ本を出したな。↓

 ・・・The word “capitalism” originated in France in the 1840s, around the same time as its antagonists “socialism”, “communism” and “anarchism”, but the system was much older. “Capitalism is a process,” Beckert writes, “not a discrete historical event with a beginning and an end”. He begins tracking the process in the port of Aden in 1150. This vibrant trade hub between Asia and the Middle East, in what is now Yemen, was one of several “islands of capital” which formed a “capitalist archipelago”. Inventing new trades like accountancy and insurance, its “strikingly modern” residents were in the vanguard of a global insurgency. But their accumulation of profit for its own sake was regarded with suspicion by rulers, religions and ordinary people alike. They enjoyed wealth without power or prestige: “capitalists without capitalism”.
He visits Barbados, Samarkand and Phnom Penh; he quotes cultural texts from Abba to Zola
 What they needed was the state’s collaboration. This developed during the “Great Connecting” between 1450 and 1650, when the discovery of the Americas (named after a slave-owning merchant) finally enabled European traders to challenge Asia and the Middle East while making themselves indispensable. In the era of “war capitalism”, new trade routes and territorial seizures triggered conflict, which trade then financed. Colonialism established capitalism’s “connected diversity”, which is to say, think global, act local.
 Like silver, sugar reconfigured the world. On the then uninhabited island of Barbados, just 74 sugar planters used “American lands, African labour and European capital” to create a private slave colony – the new capitalist avant garde. Across the Americas, millions of enslaved people represented trillions of dollars in unpaid labour. Even after Britain abolished slavery in 1833, there were no clean hands. An ordinary European who began his day with a cigarette and a cup of sweetened coffee was already complicit in three branches of the slave trade. The Industrial Revolution, capitalism’s Great Leap Forward, required less explicit forms of coercion and exploitation. One luminary described Victorian Manchester as “the chimney of the world … the entrance to hell realised”. Meanwhile, envy of America’s vast territories and abundant resources inspired Europe’s dismemberment of Africa, which one French newspaper called “America at our doorsteps”.・・・

https://www.theguardian.com/books/2025/dec/23/capitalism-by-sven-beck

           --映画評論527:否定と肯定--

 今回の「『否定と肯定』(・・・ Denial)は2016年の<英・米>歴史映画<(コラム#9545、9589、9591、9593、9595)で、>デボラ・E・リップシュタットの書籍『否定と肯定 ホロコーストの真実をめぐる戦い』を原作として、アーヴィング<(コラム#969、970)>対ペンギンブックス・リップシュタット事件を扱い、ホロコースト学者のリップシュタットがホロコースト否定論者のデイヴィッド・アーヴィングに名誉毀損で訴えられた裁判の様子を描<いており、>ミック・ジャクソン監督、デヴィッド・ヘアー脚本で、リップシュタットをレイチェル・ワイズ<(コラム#13916)>、アーヴィングをティモシー・スポールが演じ<ている>」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%A6%E5%AE%9A%E3%81%A8%E8%82%AF%E5%AE%9A
ところ、見ごたえあり。
 と、書いたところで、この映画、映画館まで足を運んで鑑て、長文の評論も書いていることを発見。
 主演のワイズ(Rachel Weisz。1970年~)は、「父方のルーツはユダヤ系ハンガリー人であり、母方もユダヤ系イタリア人の血を引いている・・<英>女優」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%82%BA
で、14歳の時からモデル業を務め、リチャード・ギア主演映画への出演を断ってケンブリッジ大に進み卒業(英語文学)しており、両親はナチの迫害を免れるために英国に移住したもの。
https://en.wikipedia.org/wiki/Rachel_Weisz

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太田述正コラム#15394(2025.12.25)
<笠谷和比古『論争 大坂の陣』を読む(その16)>

→非公開