太田述正コラム#3376(2009.7.5)
<皆さんとディスカッション(続x530)>
<新規有料読者>
 いつも無料メルマガの鋭い内容に刺激を受けています。ありがとうございます。
 私も典拠付きの文章を書くようになりましたが、太田さんのおかげなんです。
 一番関心がある事は「日本人の精神史」。
 ・・・若者がどのような「日本的」精神構造を持つのかに興味があるからです。
 先日の「天才」に関する翻訳記事も、「自己動機(内発的動機)」を重要視する教育理念に<共感を覚え>ます。(コラム#3254、#3256)
 太田さんの縄文モード説?は有料でないと見る事ができませんよね。今から楽しみです。
 テレビ・新聞等のマスコミ情報をカットして数本のメルマガ情報のみですが、ここ1年ほどの内外情勢の変化には今までとは異なる展開があるのではと推測しています。(典拠なし、あくまで推測のみです。笑)
 太田さんのメルマガが楽しみです。
<太田>
 縄文モード論に係るこれまでのコラムは、すべて公開済みですよ。
<もう漕げないマイケル>
≫鳩山問題は、本人が献金の原資を明らかにしない限り、続くでしょう≪(コラム#3374。太田)
 不安な心臓病(重篤な日本)にはニトログリセリン(危険な爆薬)を、ということで、今回の衆院選だけは民主党の過半数獲得を願っているのです。私たちにとって、このような「悲しき願い」はもう喜劇の範疇ですね。
<べじたん>
 –直近の世論調査–
 まとめました。
 鳩山のダメさが、麻生のダメダメさによって少し薄まっている感じでしょうか。
 鳩山の個人献金問題がなければ、民主の支持率がもっと高くなっていたでしょうね。
<政党支持率>
自民党 民主党
 20.1  28.1(FNN・産経 2009/6/20~6/21)
 25   32 (讀賣・早大 2009/6/27~6/28)
 25.5  28.6(讀賣 2009/7/2~7/3)
 29   37 (日経・テレ東 2009/7/3~7/4)
http://www.fnn-news.com/archives/yoron/inquiry090622.html
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090704-OYT1T00747.htm
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090703-OYT1T01000.htm
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20090704AT3S0401204072009.html
<首相にふさわしいのは>
麻生首相 鳩山代表
 19.8   51.6(FNN・産経 2009/6/20~6/21)
 24    41 (讀賣 2009/7/2~7/3)
http://www.fnn-news.com/archives/yoron/inquiry090622.html
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090703-OYT1T01000.htm
<産経新聞社とFNN>
 [今回] 2009/6/20~6/21
 [前回] 2009/5/17
 [前々回] 2009/4/25~4/26
Q2. あなたは、どの政党を最も支持していますか。次の中から1つだけお知らせください。
 自民党 [今回] 20.1 [前回] 27.5 [前々回] 29.2
 民主党 [今回] 28.1 [前回] 30.5 [前々回] 21.5
Q13. あなたは、次の衆議院選挙の比例区では、どの政党に投票したいとお考えですか。次の中から1つだけお知らせください。
 自民党 [今回] 25.2 [前回] 31.3 [前々回] 34.6
 民主党 [今回] 45.9 [前回] 45.2 [前々回] 34.0
Q8. 次に挙げる与野党の政治家のうち、今、日本の首相に一番ふさわしいのは誰だと思いますか。1人だけお知らせください。
 舛添 要一氏 [今回] 10.7 [前回] 10.7 [前々回] 10.6
 鳩山 由紀夫氏 [今回] 10.4 [前回] 7.6 [前々回]  2.2
 小泉 純一郎氏 [今回] 9.3 [前回] 13.0 [前々回] 11.7
 麻生 太郎氏 [今回] 4.8 [前回] 8.3 [前々回] 8.7
http://www.fnn-news.com/archives/yoron/inquiry_list.html
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090622/stt0906222056007-n1.htm
<読売新聞社 2009/7/2~7/3>
「鳩山民主党代表の資金管理団体の個人献金偽装問題で、鳩山氏が説明責任を果たしていないと思う人は80%に達した。」
「鳩山氏の資金管理団体を巡る個人献金偽装問題に関しては、責任を取って代表を「辞任すべきだ」30%より、「辞任する必要はない」57%が多かった。
 ただ、次期衆院比例選の投票先を見ると、民主は35%で自民25%を上回ってはいるものの、前回42%からは後退した。自民は前回25%から横ばいだった。」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090703-OYT1T01000.htm
<日本経済新聞社とテレビ東京 2009/7/3~7/4>
「民主の鳩山由紀夫代表が政治資金収支報告書への虚偽記載を認めた問題について、次期衆院選の投票先の判断材料にするかについては「考慮する」が39%で「考慮しない」が50%だった。」
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20090704AT3S0401204072009.html
<太田>
 それにしても、舛添要一の人気は異常ですね。 
 舛添の実像は、以前(コラム#2011、2436)で何度か仄めかしたとおりです。
 メディアを通じてしか彼を見てない人は分からないんだろうけど、お眼鏡違いもいいところですよ。
<文十郎>
 TBSラジオのいくつかの番組を(Podcastで)聴く限りでは、鳩山代表は、自分の資産を付け替えただけなので問題ないと言われています。
 自分の資産であるならば何故正直に書かなかったのか理由が分からないのですが、「黒い金」ではないので問題ない、という理由みたいです。
 この理解と、「マネーロンダリング疑惑」との違いがよく分かりません。
 説明していただけると助かります。
<太田>
 コラム#3368で私が指摘したことと同じですが、
 「・・・鳩山氏が記者会見で「個人献金の少なさ」を理由に挙げて釈明した点について、実際には多額の個人献金を受けているうえ、法律で匿名が許される5万円以下の比率が高いという点が問題視されている。個人献金の不透明さが指摘されるようでは、「企業献金廃止で個人献金の充実を」という党の主張自体が説得力を失う。・・・」
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090705/stt0907050345002-n1.htm
ということをおさえて上で、元週刊朝日編集長の山口一臣の言↓を読んでください。
 「・・・週刊新潮の記事では、日大法学部の岩井奉信教授が「マネーロンダリングが、真っ先に疑われますね」として、以下のように解説している。
「大口の献金を貰ったが、法廷上限を超えていた。それを完全に裏金扱いするのもさすがにマズいと考え、適当に支援者名簿の中から名前を借りて小口に分散させた」
 これはかなり説得力がある<(コラム#3358)>。では、その大口献金の拠出者とは誰なのか?
 実は、今週号の週刊朝日・・・で、・・・鳩山氏の「架空献金」問題について「鳩山(邦夫)氏に近い関係者」のコメントとして、次のような解説を掲載している。
「弟の邦夫さんが07年には母と姉からそれぞれ計600万円ずつの献金を受ける際、同一の政治団体への個人献金の上限が150万円であることから、超過分を別の三つの政治団体を迂回させていることが報じられた。常識的に考えて由紀夫さんにも同じ額が献金されているはず。由紀夫さんは資金管理団体と政党支部しか受け皿がないので、超過分を故人などの名義を使って割り振ったのでしょう」
 鳩山家は言わずと知れた超大金持ちで、兄弟の母・安子さんの名義になっている東京・音羽の「鳩山御殿」は土地の評価額だけでも約50億円になるといわれる。弟の邦夫氏は先の「迂回献金」が発覚した際、「母の愛だ」と釈明した。
 兄・由紀夫氏の架空献金も実は「母の愛」ではなかったか。
 もしそうだとしたら、・・・別の問題が新たに生じる。
 千葉大法学部の新藤宗幸教授は週刊朝日の取材にこう話した。
「(前略)仮に政治活動にきちんと使っていなかったとしたら、非課税の政治資金を利用して相続税を脱税する形に……(後略)」・・・」
http://www.the-journal.jp/contents/yamaguchi/2009/07/post_85.html
<もう漕げないマイケル>
≫日本政府代表部大使(62)が当選した舞台裏が出てました≪(同上)
 こんなにまでして獲得したポストですが、IAEAの次期事務局長になって何かメリットがあるのでしょうか? 
 国連をはじめとして、さまざまな国際的協議機関があります。ところがその活動内容は、国家間の重要な駆け引きをしているようでも、なにかしら形式的なお役所仕事に見えるのです。いわゆる国家の役人による、役人(担当者)のためのお役所仕事です。もちろん国際的に有意な団体もあるのですけど。
<太田>
 私の体験的国連論について、コラム#325、326をご覧下さい。
 一人題名のない音楽会です。
 「愛のくらし」(コラム#3350)は、外国人の作曲だったけれど、逆に日本人の中島みゆきが作曲して外国人歌手に提供した曲だってあるよ。
JUSTE UNE CHANSON
http://www.youtube.com/watch?v=Ma3m8I4zqvo&feature=related
をどうぞ。
 この歌を作曲者の中島みゆきが歌った
かもめの歌
http://www.youtube.com/watch?v=U9uYRwNGDj0&feature=related
もついでにいかが。
 記事の紹介です。
 解放黒人奴隷で黒人解放運動の先覚者の一人であるフレデリック・ダグラスの言葉↓ですが、米国に外交・安全保障をオンブにだっこの現在の日本についての言葉のようですね。
 ・・・Frederick Douglass said, “No man can be truly free whose liberty is dependent upon the thoughts, feeling and actions of others.” ・・・
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/07/03/AR2009070301485_pf.html
 オバマの核廃絶への思いは、コロンビア大学の4年生の時から熱烈なものがあったことが明らかになりました↓。
 In the depths of the cold war, in 1983, a senior at Columbia University wrote in a campus newsmagazine, Sundial, about the vision of “a nuclear free world.” He railed against discussions of “first- versus second-strike capabilities” that “suit the military-industrial interests” with their “billion-dollar erector sets,” and agitated for the elimination of global arsenals holding tens of thousands of deadly warheads.
The student was Barack Obama・・・
http://www.nytimes.com/2009/07/05/world/05nuclear.html?_r=1&hp=&pagewanted=print
 香港のファーイースタン・エコノミック・レビュー紙が、民主党についての長文の論説↓を載せました。
 the tripartite governing system というまとめ方は秀逸です。
 ・・・ A DPJ government’s task will be to transform what academic Aurelia George Mulgan has called Japan’s “Un-Westminster” system into a proper Westminster parliamentary democracy, with power concentrated in the cabinet.
LDP rule has long been characterized by a sharp division between cabinet and ruling party, with the LDP’s formal and informal policy-making organs having an established role in the policy-making process that enable LDP politicians outside government to wield a veto over the sitting government’s agenda. At the same time, the bureaucracy has had an outsized role in policy making and as a whole wields political power unmatched among developed democracies. It has been a full-fledged player in a “triangular” struggle for power with the LDP and the cabinet. ・・・
 Rather than building a Westminster system, Mr. Koizumi strengthened the position of the cabinet within the tripartite governing system without fundamentally transforming the system. ・・・
http://www.feer.com/essays/2009/july/can-the-dpj-bring-democracy-to-japan
 米国は、米本土(ハワイを含む)に飛来する(少数の)長距離弾道弾を打ち落とすことには相当自信を持ち始めているようです↓。
 日本に対する北朝鮮のノドンの「脅威」については、その数が多すぎる等から、同じシステムじゃダメなんでしょうね。
 Top Pentagon officials have grown increasingly confident in the nation’s missile defense system・・・
 Last month, the vice chairman of the Joint Chiefs of Staff, Marine Gen. James Cartwright, said he was “90%-plus” confident in the ability of the U.S. missile defense system. And Defense Secretary Robert M. Gates said there was a “high probability” the system would work if used.
 In 2006, the Pentagon had played down expectations that it might use its missile defense system to try to cut short a North Korean launch that ended up failing on its own. Much of the increased confidence this time around is due to recent advances in radar, along with a record of successful tests and an increased number of interceptor missiles.・・・
 The system is known as sea-based X-band radar, a reference to the electromagnetic frequency at which it operates. The higher frequency provides more detailed resolution than other radar and enables interceptor missiles to distinguish between lethal weapons and decoys or other debris.・・・
 The X-band system is based in Alaska・・・
 In 2006, the radar could be used to track incoming missiles but not to intercept them. But in tests late last year, the Missile Defense Agency used the X-band for the first time to guide the interceptors to their targets.・・・
 The Pentagon now maintains about two dozen interceptors in silos at Ft. Greely, Alaska, and at Vandenberg Air Force Base in California that are more advanced than earlier versions.・・・
 Despite Pentagon claims of technological advances, for example, Postol argued that the U.S. interceptors would have a difficult time telling a missile warhead from “countermeasures” — decoys or other debris put in place to fool the interceptors.・・・
http://www.latimes.com/news/nationworld/nation/la-na-missile-defense5-2009jul05,0,7761026,print.story
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太田述正コラム#3377(2009.7.5)
<トロツキーとその最期(その1)>
→非公開