太田述正コラム#3691(2009.12.7)
<皆さんとディスカッション(続x677)>
<ΒΕΕΒ>(「たった一人の反乱」より)
≫アメリカ軍が駐留するほうがいいか、日本軍が再現されたほうがいいか、現実の米軍駐留が日本人の答えを示しています。 ・・・≪(コラム#3691。植田)
 カネにも教育にも不足がないように思われる層でこういう手合いが俺の周りには多いんだよな。
 まさしく、おーたんの言うとおり。
 はっきり言って病的な態度だと思うよ。
<εεΒΒ>(同上)
 何を病的として何を正常とするかは時代や文化によって変わる基準なので、現代日本人が選択しているのなら、それが現代日本における正常な態度なのだろう。
 アングロサクソン的価値観から見てそれが異常に見えたとしても文化が違うのだからそういうこともあるだろう。
<太田>
 オヨヨ!
 アングロサクソンなんて持ち出してどうすんのさ。
 腕が使える状態だと、いつ何時他人に危害を加えたり自傷行為を起こしたりするか分からないので、自ら手錠をかけてもらうことを望み、他人を雇って自分の腕代わりになってもらっているのが、戦後の(主権回復後の)日本なんだな。
 こんなことやってる人物が異常じゃないだなんてホントに思ってるとすりゃ、キミは完全に壊れとるね。
 アーメン。
<εΒεΒ>(同上)
 日本は平安時代から象徴天皇制的だったんじゃないか。
<太田>
 モチ、そうだよ。
<εΒΒε>(同上)
 日本なんてロシア、中国に近すぎるから有事の際に行動する前に潰されるってどっかの書き込みで見たんだが、俺もアメリカ軍にとって、日本に軍を置くより、グアム辺りまで下がったほうが、兵器が進化した現代においては先制攻撃で全滅する危険が減る分良いんじゃないのかと素人ながらに思うのだが。
 アメリカは日本から出ていきたいんと違う?
<太田>
 相対的な国力低下により、既にニクソン大統領の当時から、米国は前方展開してきた米軍を本国に引き揚げたいと思うようになっているというのに、欧州諸国も日本も、米国の軍事力にただ乗りしたいし、米国のそれまでの米国流帝国主義がもたらした惨禍に贖罪をさせるという気持ちも与って、それを許さなかったわけさ。
 (第一次世界大戦への米国の参戦だって全く不必要であり、第二次世界大戦の原因をつくっただけだった、という見方をしている欧州人は少なくない、とボクは踏んでいるんだ。)
 その結果、米国は、米国流帝国主義の幕引きをすることができず、新たな憎悪を中東イスラム世界で惹起し、アルカーイダ等の攻撃対象となった。
 そのため、米国の相対的国力低下は一層進みつつあるというのに、米国流帝国主義の幕引きは、いたずらに更に伸びてしまって現在に至っている。
 日本は、自由民主主義諸国の中で最も白痴的であるがゆえに、実は悪辣であり、集団的自衛権行使を拒んでいる上、駐留米軍経費を大盤振る舞いで負担しているときており、米国は、在日米軍の解消ないし本国引き上げには一層ブレーキをかけざるをえない状況が続いている。
 さて、その上、キミが言うように、在日米軍は、中共と北朝鮮の弾道ミサイルの標的とされており、しかも、この両国の弾道ミサイルは質量ともにどんどん改善されつつあるから、先制全面攻撃されたら、在日米軍のために日本に整備させてきたミサイル防衛網と米軍自らが持っているミサイル防衛網程度じゃ焼け石に水で、それこそ在日米軍は全滅しかねない。
 そこで、平時に日本列島に前方展開しておくメリットがデメリットをギリギリ上回っているのは、米国としても、基本的に第7艦隊だけだと考えていたとしても決しておかしくないんだな。(本国に置いておくより、中東・南アジア・東南アジア等のホットスポットに近いからね。)
 海兵隊の地上部隊を残して上澄みは本国に引き揚げるというのも、要は地上部隊の独身の若者達の命の値段は、米国政府から見て相対的に安いからってことさ。
<豊丘時竹>(2009.12.5)http://d.hatena.ne.jp/toyotoki11/
 今日は太田述正氏オフ会 04:26
 朝早いので、新宿に泊まった。枕が替わると寝られないというかと思うが、寝られないのでなく、寝られても疲れがとれない、といった方が正しい。八時三時の睡眠でまだだるい。
 出かける時間を待っている 07:27
 太田述正氏オフ会へ出かける時間を待っている。八時に出るつもりだったが、ちょっと早いがそろそろ出るかなどと思案しているところである。
 結果として早く出て、東京駅で横須賀線のホームを探すのに時間がかかり、着いたのは九時半を少し過ぎていた。
■オフ会終わる 20:03
 二次会を中座したが、聞きたいことはすべて聞いた。なに聞いたとは言っても、だいそれたことじゃあない。これからの行動指針と外国人地方参政権についてである。
 行動指針については、日本が属国であることを多くの人に知ってもらうことである、ということである。これは時間がかかりそうだ。知ってもらってそこで考えてもらえばいいということであった。
 外国人地方参政権については、持たせていい、ということだと判断した。判断は当然だが、私が判断したということである。
 オフ会は私には、くしゃみ先生とそのお弟子さん達のサロンのように私には感じられた。森羅万象について、太田氏を中心に議論しているように思われる。議論全体が私には分かりにくく、とくに「シュレジンガーの猫」など、私には全くついていけなかった。
 ところで、最近太田述正メルマガは難しいと二次会で申し上げた。有料読者が減っていることからそれは分かる、とのことであった。ただアクセス数は変わらないとのことであった。
<太田>
 まことにお疲れ様でした。
 オフ会の席で、Chaseさんから、下掲の次著のレジメについて、ご説明がありました。
<Chase>
日本開国論
1.背景(本を出すことの意義について、私が持つイメージ)
竹村健一が、”日本の常識は世界の非常識”と訴えたのは、1970年代のことである。しかしその訴えは、皮相的なものであり実態を伴っていないことから、国民は真剣に受け取らず、「Japan as No.1」の歓声とバブルの熱狂で、もはや他国に学ぶべきものはないかのような危うい陶酔感に日本国中が耽溺した。しかし、”日本の常識は世界の非常識”の根底には、吉田ドクトリンの桎梏が、戦後の時間を経過する中で、堅牢無比に盤居していたのであり、そのことを戦後初めて切開したのが、同ドクトリン下で退廃した防衛庁を飛び出した元審議官太田述正である。
戦後の長い時間を経る中、吉田ドクトリンに毒された日本国内は、狭隘な議論に閉塞された事実上の情報統制下にあり、国際社会の中での日本の位置づけを啓蒙する人材が払底していたが、我々はようやく太田述正という稀有の道先案内人たる言論人を得るに至った。氏は日本で最もアングロサクソン文明に通暁しており、同文明の深い理解こそが日本人を覚醒させると訴える。これで、日本の開国の営みがようやく端緒についた。
2.キャッチコピー(訴求ポイント)
・たった一人の反乱~本来行われるべきだったまともな東大闘争を、たった一人で58歳にもなって始めた誇大妄想狂のキチガイ(ご本人自称)
・欧米?の評論では常識である典拠に基づく叙述文。読み重ねるうちに、日本国内の論壇(雑誌、書物)の言説がすべて独りよがりの盲言にしか感じなくなる。
・しかも典拠は日本語によるものに拠らず、世界のクオリティペーパーや名だたる知識人の所論。国内での日本語による声高な言論がいかに蛸壺的なものを思い知らされる。
・もし本物の言論を体得したいなら、本当だろうかと湧き出る反発により太田ワールドに対峙するような遠回りはやめ、一度、どっぷりとその目線に浸ってみてから自問自答すべきだろう。
3.出版の目的
日本国家の閉塞状況の根因を明らかにし、その処方箋を示すことにより政府・国民の覚醒を図る。
4.編集における留意点
・『防衛庁再生宣言』、『属国の防衛革命』とのダブり解決には工夫を考案する(新しい文脈の挿入等)。
 →今回登場する新理論?(今回強調できるウリ!)として、日本型経済体制論、人間主義があり、この二点を分かりやすく提示することがカギ
・大量移民論は一般にはアレルギーが予想されるため、その表現(位置付け、量)には工夫をする。
・『防衛庁再生宣言』第八章「アングロサクソンと日本」の「アングロサクソン・日本同盟の必然性」を参照する。
・日本の自由民主主義、ひいては日本文明について、旧日本領である韓国と台湾(の自由民主主義化と経済高度成長)も射程に入れた記述をさらっと入れる。
・できそこないのアングロサクソンたる米国への批判とも関連し、(本来の)アングロサクソンと日本の自然宗教観ないし世俗性、要するに宗教批判についても少し触れる。
・タイトルが第7章(結論部分)とややズレているのを直す。
・Chinaは、中国でなく「支那」を使う。必要があればどうして「支那」を使うかの説明を加える。
・章の構成(私案)として、章の冒頭には、当該章の概括文(太田テーゼ)を掲載し(トップヘビー方式)、読者を喚起(立ち読みの読者がレジに行くよう)するようにする。
・読者の対象層を拡大する(図解、太田テーゼの抽出等により)。
5.基本構成
・日本堕落の現状把握・・・属国論と政官の退廃・腐敗の相互連関性に拠る(いわゆる表芸、裏芸)
・日本再生の処方箋・・・アングロサクソン文明の深い理解と日本文明との親和性の発見(共通のイデオロギーとしての人間主義)
6.各章概略
第一章 序論
<概要>第二章~第七章の概要紹介
第二章 吉田ドクトリンと政・官の退廃・腐敗
<概要>戦後日本は吉田ドクトリンを採用し、国家ガバナンスを放棄したまま、国際社会で、自立した存在になることから逃げ続け、閉鎖的な社会であり続けてきた *1。
<構成>本章は、日本の桎梏を問題提起する章とする。第二章の最後に、*1を説明するために、日本の鎖国的状況をあらわすコラムを含める。2.2、2.3は『属国の防衛革命』第1章と2.4は同第3章とかぶらないよう内容を簡素化する。属国の事例は『属国の防衛革命』15~17頁にもあり。
第三章 アングロサクソン文明とは何か~日本文明との親和性
<概要>近現代の世界はアングロサクソンが主流である*2。したがって、第二章で述べられたような日本の鎖国的状況を打破するためには、アングロサクソンを理解することが必要である。以下、アングロサクソンの起源、欧州文明との違い、米国の評価(できそこないのアングロサクソン)に言及。
<構成>章の冒頭に、*2を説明するため、近代科学、スポーツなど現代文明の基本のほとんどは英国由来であることを説明するコラムを含める。岡崎久彦のアングロサクソン論も?、『防衛庁再生宣言』226~227で、彼の、独特のアングロサクソン観を一部とする、吉田ドクトリンのイデオローグたるところを批判している箇所を参照。
第四章 日本の自由民主主義
<概要>しかし、かつて日本もアングロサクソン化を目指した時代があった。その一つのあらわれが江戸時代に起源をもち、大正デモクラシーにて花開いた日本の自由民主主義である。
<構成>大正デモクラシーに関するコラムを章の冒頭にし、そのあと、江戸時代の民主主義、明治維新~明治初期の民主主義と続ける。題名を大正デモクラシーにする(日本のアングロサクソン化の象徴的言葉として)。
第五章 閉鎖主義に陥った両大国~なぜ先の大戦で日本と米国は矛を交えたのか
<概要>親和性をもつ日本とアングロサクソン諸国が矛を交えるに至ったのは、日本とバスタードアングロサクソンたる米国の双方が閉鎖主義に陥ったからである。
<構成>先の大戦中の日本の民主主義については『防衛庁再生宣言』(141~147頁)参照。
第六章 人間(じんかん)主義~日本文明とアングロサクソン文明に共通するもの
<概要>第四章でのべられたアングロサクソン文明と日本文明は、実は、人間(じんかん)主義という両者を通底する思想を通じて親和性を持つ。
第七章 今こそ開国を、そして米国からの独立を
<概要>第六章で述べられているようなアングロサクソン文明と日本文明の親和性に着目すれば、日本の縄文の顔をしたアングロサクソン化は可能である。そのことに成功できるかどうかの一つのメルクマークは、日本文明が、アングロサクソン文明のように*3人種、民族、文化の多様性を回復できるかどうかである。
<構成>*3を説明するために、移民礼賛 英国編 379, 380, 381 を冒頭に入れる。リーダー論は英国を例にとって説明する。
『防衛庁再生宣言』「二 イギリス・米国・日本のエリート教育」を参照する。
『属国の防衛革命』9章とかぶらないよう簡素化する。
<太田>
 私からは、この次著案は、この前のオフ会でMSさんがお示しになった、人間主義に焦点をあてた次著案をベースにそれを発展させたものであるところ、(私自身の注文もあって、)「独立」にも焦点をあてることとなったが、その結果、焦点がぼけてしまったきらいがある、という趣旨のことを申し上げ、次著は「独立」に焦点をしぼったものである方が、出版社を見つけたり、マーケティングの観点から、望ましいのではないか、と締めくくりました。
 その上で、この次著は、読者のどなたかが言った、大統一理論の端緒にもなりうる、と考えている、とも申し上げました。
 すなわち、戦前の日本が悪口を言われっぱなしであることに憤懣やる方ない「右」の人々、かつて米帝国主義への怒りに身を焦がした「左」の人々が、自分も相手も、どちらも正しいかったのだ、この際、「右」だの「左」だのといった上下は脱ぎ捨てて、日本の「独立」のために互いに手を取り合って頑張らなくっちゃ、と思わせるような次著にしたい、と申し上げた次第です。
 なお、次々著は人間主義に焦点をあてたものにすれば、次著を読んだ人の中から、次著の著者のもっと基本的な考えを知りたい人が出てくるであろうところ、彼等が買ってくれるのではないか、いずれにせよ、Chaseさんのこれまでのご尽力が無になることはないし、無にしてはならない、という気持ちですので、まことに勝手ながら、Chaseさんにもご理解をいただければ幸いです。
 (そこまでくれば、その後は、アングロサクソン論、欧州論、米国論、日本論などをテーマにした本を次々に出していくことになります。
 捕らぬ狸の皮算用ってやつですが・・。)
 そこで、オフ会席上でお約束したとおり、「独立」に焦点をあてた次著案をつくってみましたので、まだできが悪いのですが、とりあえずご披露します。
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新著『日本「独立」論(仮称)』の構成(案)
前書き
米国論
 米国的キリスト教原理主義(旧約・モーゼ)
 米国流人種主義的帝国主義
  (19世紀末から、アテネ的/非実利的な新たなフェーズへ)
戦前日本論
 出発点としての横井小楠コンセンサス
 日本流帝国主義のイデオローグたる福澤諭吉 
  (安全保障目的による殖産興業/自由民主主義の普及)
日米のアジア進出
 日本の台湾/朝鮮半島領有と米国のフィリピン領有
  (日米両帝国主義への評価を含む)
 日米の勢力圏の取り決め
 
ロシアへの日米共同対処
 日露戦争
 シベリア出兵※
 
日米の支那への介入と世界大恐慌
 日本の支那への介入(21箇条要求)
 米国の支那への介入(日英同盟解消・マクマレーが批判した米国の不作為)
 米国発の世界大恐慌
日本の緊急避難的対応
 高橋財政による景気刺激・兼軍備増強
 日本型経済体制の構築
 対支戦争
  ファシズム(国民党)/自由民主主義(日本+親日派)/共産主義(共産党)の三つど  もえの内戦
 単独での対露戦争※
  (ノモンハン事件等・終戦直前)  
愚行としての日米戦争
 米国による人種主義的対日戦争※
 ジェノサイドとしての原爆投下
米国単独での対露戦争
 本来必要がなかった対露熱戦
  朝鮮戦争
  ベトナム戦争
 傍観する日本
  吉田ドクトリン
  (付論:フィリピンからの米軍追い出し)
  属国日本の米国による経済的・軍事的「収奪」
米国によるアジア人虐殺を総括する
その後
 ロシア圏からの支那の離脱
 ロシア圏崩壊に伴うロシアの脅威の消滅
 支那の大変容
 傍観を続ける日本
 対テロ戦争に引きずり込まれた米国
 日米それぞれにおける政権交代
  オバマ政権の誕生
  鳩山政権の誕生
後書き
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 なお、過去の拙著や太田コラムだけでは、この次著の全体がカバーされていないという問題点があります。
 そこで、少なくとも、※の部分は、新たにコラムを1月末までに書きたいと思っています。
 皆さん、この構成案について、どしどしご意見をお寄せ下さい。
 なお、べじたんさん、恐縮ですが、次著案がもう少し煮詰まってからで結構ですので、関連コラムを、Chaseさんのために、ご教示いただければ幸いです。
<大学への名無しさん[sage]>(2009.11.24)http://hissi.org/read.php/kouri/20091124/ckQvQmk4dnIw.html
 ・・・おいしいところに居座るために天文学的な税金を企業に貢いでるのが問題。
 そして今の役所の体質を考えれば、そこに何十年も勤めた役人が全く使いものにならないのは明白。・・・
 恩給制度を復活させればいいんだよ。
 官僚の生涯所得をあげれば、わざわざ弊害の多い天下りで収入を穴埋めする必要もなくなる。・・・
 天下れるに決まってる。企業においしい思いさせたのに企業が天下りポスト用意しなかったら大変なことになる。
 天下れない官僚って、癒着とかに必死に抵抗して同僚からも企業からも疎まれてた役人だろうなぁ。そういう人たちが真に尊敬されるべき人だよね。太田述正氏とか。
 他の人たちもレスしてるけど、要は収入を天下りで確保する必要はないってこと。そう思わない?
 逆に、今のまま天下りで収入を補完するシステムだと、官僚は世間から冷たい目に晒されることを強要される状況が恒常的に続くってことだ。そっちの方が可哀想だと思う。
 スレチかもしれないけど、ここの人たちからも官僚になる人が出てくるだろうから勘弁ってことで。・・・
 元官僚で嫌気がさして役所から飛び出した(ってことは天下りすれば手に入れられた数億円は放棄したってことだ)人<(=私)>が言ってたわ。
 「官僚で民間に行っても役に立つ人間は100人に1人もいない」って
 論理的に考えても、採算度外視の仕事しかやってこなかった人間が、利潤を生み出すのが目的の民間に行っても使える人材だとは言えないと思う。
 他の方法の提案がないなら意味のない主張だし、現行システム内の話である限り君の否定的意見も意味なくなっちゃうよ<という指摘があったけど、>だから、恩給制度の復活と給与水準アップが対案。
<太田>
 私の見解を広めていただき、ありがとうございます。
<チャーリー カワ>(2009.11.20)http://hamidashirakuen.blog36.fc2.com/blog-entry-1308.html
 この国を腐敗させたのは政治家と官僚? 「実名告発 防衛省」 太田述正著 
 著者は防衛省の元官僚。
★自民党結成以前の安全保障政策を、金科玉条のごとく守ってきた自民党
  が、現在の政治、官僚機構、大企業の腐敗、退廃をもたらした。
★防衛省は業者の見積もりをチェックする能力がない。
★著者は政治家、額賀福志郎、加藤紘一、中谷元、大島理森、浜田幸一氏ら、
  防衛施設局に口利きを依頼した政治家の実名を公表した。
★著者の「斡旋利得議員等リスト」に名が挙がった議員。
  額賀福志郎、加藤紘一、中谷元、大島理森、浜田靖一、伊藤公介、
★2001年度から2006年度までの防衛省関連受注企業
 三菱重工業 受注1兆6951億円、防衛省天下り38人 自民党への献金1億2千万円
 川崎重工業 受注   7935億円、防衛省天下り18人 自民党への献金1.2億円
 日本電気   受注   4440億円、防衛省天下り27人 自民党への献金7800万円
 と並び、総計 4兆7979億円 天下り201人、自民党への献金12億7270億円
★おもいやり予算は年2000億円
 これらはすべて、われわれの税金から出ている。必殺仕分人! 登場しろ!
<太田>
 拙著を宣伝していただき、感謝申し上げます。
 ところで、私のブログのランキングめいたものが載っていたのでご披露しておきます。
http://www.ikioi2ch.net/thread/mass/1240414221/
http://tophatenar.com/entry/182615/%E9%98%B2%E8%A1%9B%E7%9C%81%EF%BC%AF%EF%BC%A2%E5%A4%AA%E7%94%B0%E8%BF%B0%E6%AD%A3%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%AD%E3%82%B5%E3%82%AF%E3%82%BD%E3%83%B3%E6%96%87%E6%98%8E%E3%81%A8%E8%BB%8D%E4%BA%8B%E7%A0%94%E7%A9%B6%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B0
 それでは、記事の紹介です。
 この平林盛人中将の話は、滅法面白い。↓
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009120790091245.html
 嶋田繁太郎元大将による、下掲↓の証言と併せ読むべし。
 「・・・11941年12月8日の真珠湾奇襲成功後、衆議院で戦況を報告した際に議員の「感激熱狂振(ぶ)り」をみて「これからが難しくなるのだ。肩に重荷を感じ、胸つまる思いであった」・・・」
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20091207k0000m040106000c.html
 ↑すべて、日本国民が旧軍にやらせたことだって言った(コラム#3689)こと、諸君、分かってくれるかな。
 禁治産者相手には、オバマの対応が正解。もっとも、そのうち米国防省の中から憤死者が出るかもね。↓
 「・・・12月に入りオバマ大統領は気候変動問題などを協議するため、主要国首脳に相次ぎ電話したが、日本にはかけなかった。鳩山政権を相手にせず。そんな雰囲気も漂い始めた。
 憤りに近い反応をみせているのが国防総省だ。・・・」
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20091207AT3S0600J06122009.html
 英米の記事等中、唯一の、しかし極めて重要なコラムは、非公開コラムで取り上げることにしました。