太田述正コラム#4652(2011.3.29)
<皆さんとディスカッション(続x1156)>
<太田>(ツイッターより)
 ・・・現在の話題と言えば、大震災とリビアだが、前者では積極的に、後者では消極的に、しかし、米軍が大活躍だ。
 何で後者で自衛隊がいない? 
 智慧遅れの大男をこきつかうのもいいかげんにしなくっちゃね。
<εθεθ>(「たった一人の反乱」より)
 米軍の放射能専門部隊400人が待機されていた件、「秘密が漏れる」ともらした民主党議員。
 一方、米国としては、「炉心溶解という事態がどのように(放射能汚染も含めて)進行するのか、ぜひともサンプルが欲しい」。
 原発に秘密はないが、人類未知の領域の事故の進行は秘密というより絶好のサンプル。
http://favotter.net/status.php?id=52161557337083904
 【USA】“米軍最強”放射能部隊が来日へ その名も「CBRNE(シーバーン)」
http://blog.livedoor.jp/tyousoku/archives/2461950.html
<ΕΙΕΙ>(同上)
 ジャーナリズムと原子力産業
http://choipic.livedoor.biz/img/8e3ffc3939c9.jpg
<εθεθ>(同上)
 東海村JCO被曝者の姿(画像)
http://morimori5555.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/jco-4824.html
<ΕΕΙΙ>(同上)
 <「原子炉圧力容器、破損の可能性 「大変憂慮」原子力安全委・・・」
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011032801001011.html 
 「炉冷却か、汚染水阻止か…両立困難な作業・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110329-OYT1T00182.htm?from=top
 今朝のテレビで東海大の若い先生が、初めてメルトダウンと小さい声で言い及んだな・・・。
 Mr武田教授が先週から言っているように「メルトダウン」が既に起こっており、事態は粛々と進行しているってことを認識すれば、これから予想しうる事態にある程度の覚悟と共に対処が出来るかと。
 例はあれだが、初心者の雪道運転でもあらかじめ滑ることを予測(覚悟)して運転していれば、咄嗟の際もカウンターをあてて危機回避が出来るが、危機感なくただボーっと運転していると滑った際には慌ててパニックに陥り急ブレーキで大事故となる。
 <コラム#4639でεεηηクンが引用していた>
http://takedanet.com/2011/03/24_f311.html
 ↑
 過度に心配する必要は無いのと、それと、各々方覚悟を召されよ~(現段階では)ということだろ。
 あと、これも今朝のテレビでの話だが、プルトニウム漏出に関して、「現在の線量れべるは核実験だか原爆実験だかのレベルなので、直ちに健康に影響するものでは無いので安心してください」だと・・・吹いた~。
 「日当40万円出すから」 原発作業員 確保に躍起
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011032990065850.html
<ΕΙΙΕ>(同上)
≫緊急用電源等が全部使えなくなるような事態もあると訴え続けて来た共産党議員がいたんだね。原発反対、という点を除けば、エライ!≪(コラム#4650。太田)
 赤旗記者と東電とのやり取りを、朝日が文字起こししてる。
「■最後に荒れた記者会見
 最後に、しんぶん赤旗の女性記者が質問する。質問は二つに分かれている。
 「津波に関しては想定外であったと繰り返し述べておられますが、電源がすべて失われた場合にどうするのかというのが国会で質問されています。それを想定しなかったのはなぜなのか?ということが一つ」
 「現状、最悪の場合をどのように想定されて、どのような対策を講じていらっしゃるのか、そのあたりのことをお聞きしたいんですが」
 これに対して、武藤副社長は、津波に関するこれまでの答弁を繰り返す。・・・」
http://astand.asahi.com/magazine/judiciary/articles/2011032700003.html
 つづきはウェブで!
<ιιΕΕ>(同上)
 計画停電に合わせて自分たちの生活も変えていく必要があるな
http://www.j-cast.com/kaisha/2011/03/29091554.html
<私有自楽>
 炉心に関する情報が殆ど報道されなくなって久しくなります。
 その点をとても不安に感じています。
 それにしても、情報の出て来なさ過ぎるのが変だ。
 まず、3号機の爆発時に建屋内にいて負傷したと言われている何人かの負傷者のその後の様態の報道が全くなされていない。
 あの人達はどうなったのだろう?
 さっきからyoutubeにあったこの画像を虚心坦懐に何度か見直しているのだが、
http://www.youtube.com/watch?v=d1WW18QId50
僕の感性ではこの爆発で 建屋内に居て助かるのかなぁ~?
と素朴に感じる。
 次に、これ建屋内に溜まった水素の爆発でこんな形のこんな爆発をするかなぁ~?   子供の時の科学実験で水素爆発を何度かさせた時の印象は少し違う。
 とても科学的ではないので恥ずかしいのですが、感覚的で本能的な表現を許してもらうなら、水素爆発ってもっと瞬間的で透明な感じの爆発の印象だ。
 しかし、スケールが違うものを遠くから観察するとこの様に見えるのかもしれないなぁ~とも思う。
 水素爆発でなかったら…、水蒸気爆発?? 
 まさか。
 3/20頃からの放水開始後も3号機の破壊された建家から時々黒い色の煙が上がってその度に退避を繰り返していた。
 通常の火災で退避する<のは>愚かし<いのです>が、そもそも燃える物が無い筈なのに…なぜ黒煙が?
 でも、もし燃料棒のペレットとジルコニュームの破片が一緒に環境下に飛散していたとしたら燃え出す可能性はある。 
 まさか、まさか。
 不思議なことが色々頭を過ぎる…、まさか。
 そんな、後から調べれば直ぐ分かることを政府は隠さない筈ですが。
 でも、高い放射能が検出されないていないという点を除いては水蒸気爆発の仮説を立てると辻褄が合ってしまう部分もある。
 これ、素人の妄想でしょうか。
<MS>
1.三号機水素爆発時に作業員が建屋内にいたという情報は見つけられませんでした。
「原発の構内」の間違いではないでしょうか?
 「東京電力は14日、福島第一原子力発電所の3号機で水素によるとみられる爆発が起き、原発の構内で作業をしていた11人が負傷したと発表した。所属会社の内訳は不明。
 爆発は午前11時1分ごろ、3号機の原子炉建屋で大きな音とともに白煙が発生したという。爆発の前には原子炉内に海水を入れるため、海から水をくみ上げて貯水槽にためる作業をしていた。けがをした11人がこの作業にあたっていたかどうかは分かっていないという」
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201103140199.html
2.けが人のその後の情報は見つかりませんでした。
 IAEAのホームページで、injuries Fukushima といれて検索したところ、以下が最新でした。
Fukushima Nuclear Accident Update (17 March 2011, 01:15 UTC)
Injuries
2 TEPCO employees have minor injuries;
2 subcontractor employees are injured, one person suffered broken legs and one person whose condition is unknown was transported to the hospital;
2 people are missing;
2 people were “suddenly taken ill”;
2 TEPCO employees were transported to hospital during the time of donning respiratory protection in the control centre;
4 people (2 TEPCO employees, 2 subcontractor employees) sustained minor injuries due to the explosion at Unit 1 on 11 March and were transported to the hospital; and
11 people (4 TEPCO employees, 3 subcontractor employees and 4 Japanese civil defense workers) were injured due to the explosion at Unit 3 on 14 March.
3.現在の炉の状態(28 March 2011, 14:30 UTC)
 IAEAによる表(色わけの定義は2枚目)
http://www.slideshare.net/iaea/summary-of-reactor-unit-status-at-28-march-0500-utc
 解説
http://www.iaea.org/newscenter/news/tsunamiupdate01.html
4.なぜ黒煙が上がるかはわかりません。
5.お示しの動画での爆発の最初、建屋上部が光っていますが、仮に水蒸気爆発だとしたら光らないんではないかと推測しています。
<私有自楽>
>「原発の構内」の間違いではないでしょうか?
 不確かです。MSさんのご指摘のように私の記憶はテレビや新聞による
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201103140199.html
程度の情報を早とちりして「…11人は原子炉内の…貯水槽に…」という表現で勝手に建屋内と誤認している可能性が大です。
 私の誤認の可能性が大ですし、そうであることを願います。
2.IAEAのホームページの情報と私が日本のTV、新聞で見聞きした記憶とは完全に一致します。
 気にしている点は、その後の報道が全く無いことです。
3.・・・一瞥だけで理解する力がないので<後ほど>拝見します。
4.はい、謎です。
 あれだけの放水後なので単なる燻りが発火するしたとは理解しにくく何等かの熱源があると考えたくなるのです。
5.そうですね。MSさんの見解にすがりたい思いです。
<都築有>(2011.3.27)http://tsuzukiyuu.blogspot.com/
・・・
・原発についていえば、東電は賠償させた後で解体。フランス電力公社を誘致して全国の原発運営を任せるというのがベターかも。細かなスキーム――賠償&解体方法、電力自由化の手法や入札方法など――はすぐに思いつかないけどね。
・ただハッキリいえることは、「日本航空もそうだったように半官半民はダメだ」「官吏に任せていたらもっとダメだ」ということ。別宮暖朗氏が、一連の著作 で帝国陸海軍を例に挙げて指摘しているように、組織のトップに試験秀才を置くことが間違いなんだろう。かといって、豊臣秀吉とか西郷隆盛みたいなリーダー の中のリーダーを見つけてトップに据えるシステムを、これから作り上げていくのも難儀なことだ。
・だったら、明治一ケタの頃と同じように、外国人を使った方がいいんじゃないか? 最先端の原発技術を持っているのはフランスなんだから、有望な代替エネルギーが見つかるまでは、そこに任せるのがベターじゃなかろうかと。
・もっと本質的なことを言えば、兵頭二十八師や太田述正氏の言うとおり「憲法を改正して、アメリカと双務的な同盟を締結して、属国であることを止める」ことからスタートしなきゃダメなんだろうけど、現時点では夢物語だからなぁ……。
<太田>
 とはいえ、東電、とりあえずは、事実上国有化されることになりそうだね。↓
 「福島第一原子力発電所の事故で巨額の賠償責任が発生すると見込まれる東京電力について、・・・政府<が>・・・東電の株式の過半を取得し<て>・・・事実上、国有化して再建する案が政府内に浮上している・・・。・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20110329-OYT1T00042.htm?from=main2
 
<ιιΕΕ>(同上)
 人間主義とはいえ、現地の人たちは不安みたいで・・・
http://www.asahi.com/national/update/0325/TKY201103250527.html
<ιΕιΕ>(同上)
≫今後、外国人移民を大量に受け入れたって、彼らもすぐにこのメンタリティーを身につける、と想定していいの。ってのはなぁ。懇切丁寧に説明してくれた太田さんには申し訳無いが理想論が過ぎやしませんか?と言いたくなる。≪(コラム#4650。εθθε)
 移民じゃないけど中国人女性と国際結婚した男性が描いた漫画、その名も中国嫁日記。
http://blog.livedoor.jp/keumaya-china/
 これを読むと太田氏の「外国人移民を大量に受け入れたって、彼らもすぐにこのメンタリティーを身につける」という発言<(コラム#4648)>が、あながち理想論とは言い切れないってのも肯ける。
<きよきよ>
 ・・・いつもコラムを興味深く拝読させていただいています。
 さて、太田さんが「たかじんの・・」に出演されて以来、私は無料メルマガ会員として拝読させていただき、その結果として今日まで私の世界観を一変させるほどの多大な影響をいただいておりますが、遅ればせながら、このたび有料会員へ申し込ませていただきたいと思います。
 今回の震災において、ボランティア精神の大切さと、実行する充実感を改めて感じました。
 私は太田さんの無料のコラムだけでも量的にすべてを拝読できてはいませんが、この有料会員への申込みは、震災関連情報におきましても、さらに精力的に執筆活動をされている太田さんに深く感銘を受けてのものです。
 今後ともよろしくお願いします。・・・
<太田>
 こちらこそ、どうぞよろしく。


 それでは、その他の記事の紹介です。
 宮里さん、伊東乾のコラム↓
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20110310/218929/?top
 「普天間は飛行場ではあるけれど、軍事基地と民生の空港をごっちゃにして論じるスゲカエの方が、遥かに問題だと僕は思います」のくだり以外はみんなおかしいような気がするのですが、どう思われますか?
 (なお、英文が全部載ってないので断定は出来ないけど、メアは、「コンセンサス」に関しては本土人と沖縄人とを区別し、「タテマエ/ホンネ」に関しては本土人=沖縄人と見ているような感じですね。)
 次に、(既にいくつか紹介してるが、)大震災関係です。
 この記事書いた記者、感覚がにぶいか、関係省庁と癒着関係にあるのかってとこだな。
 菅「専門家」にしてみれば、例えば、原子力委員会常勤委員を見ても、御用「学者」ばかり・・5人中、政府系機関関係者だけでも3人(うち女性1人は、逆差別クサい)・・
http://www.nsc.go.jp/annai/iin.htm
なんで、到底信用なんかできねえってことなんだろよ。↓
 
 「首相は近く田坂広志多摩大教授を参与に任命する方針で、正式決定すれば発生から6人目で、計15人となる。・・・
 首相が参与登用にこだわるのは、東京電力や官僚への強い不信感が根底にあるとの見方が強い。首相は最近、知人から「震災復興も原発対応も、良心的な官僚がいるはずで、彼らを使うべきだ」と助言されたが、「(東京電力や官僚は)情報を隠している」と不満を漏らし、聞く耳を持たなかったという。」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110328-OYT1T00919.htm?from=main5
 東電社長の雲隠れは、ついに国際的批判の的にもなりつつある。
 そんな彼が日本広報学会会長とはこれいかに。↓
 ・・・Shimizu(清水正孝), the president of Tokyo Electric Power Co., or Tepco・・・is the most invisible — and also most reviled — chief executive in Japan.
 Amid rumors that Shimizu had fled the country, checked into hospital or even committed suicide, company officials said Monday that their boss suffered an unspecified “small illness” due to overwork・・・
 Shimizu last appeared in public at a late-night press conference March 13, two days after the worst earthquake on record in Japan.・・・
 He joined the company at the age of 23 just weeks after graduating from Keio University(社長。日本広報学会会長。栄光/慶應経。父親も東電社員)・・・and <now> a vice chairman of Nippon Keindanren・・・
 Vanishing in times of crisis is something of a tradition among Japan’s industrial and political elite. During Toyota’s recall debacle last year, the car maker’s chief(豊田章男:社長。マスターテストドライバー。慶應高/慶應法/バブソン大MBA。父親もトヨタ社長) also went AWOL. ・・・
http://www.washingtonpost.com/world/vanishing-act-by-japanese-executive-during-nuclear-crisis-raises-questions/2011/03/28/AFDnHNpB_print.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%85%E6%B0%B4%E6%AD%A3%E5%AD%9D
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B1%8A%E7%94%B0%E7%AB%A0%E7%94%B7
 
 「日本は民主国家だが、浸透していない分野がある」というくだり以外は完全に同意。↓
 「福島県の佐藤栄佐久前知事は・・・日本の原発行政を推進する経済産業省と監視機関の原子力安全・保安院を分離すべきだとの声があったのに実現していないことを挙げて「日本は民主国家だが、浸透していない分野がある。正体不明の利益に応じて、数々の決定がなされてい る」と原子力行政の不透明性を暴露した。
 また「今回の破局は(原発に関する)政治決定プロセスの堕落に起因している」と指弾した。」
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011032801001108.html
 日本がどうして、原発用ロボットの開発を怠ったかが徹底的に究明されている。↓
 ・・・Japan’s top roboticists. Instead of building robots that go where humans never could, this country renowned for its robotics expertise invested in machines that do things that humans can already do — like talk, dance, play the violin and preside over weddings.・・・
 After a 1999 accident at a nuclear fuel processing facility in Tokai in which two workers died from radiation exposure, the Japanese government and the company operating the facility began developing radiation-resistant robots. But after a year, the trade ministry halted the project, said・・・Hirose Shigeo, a robotics researcher at the Tokyo Institute of Technology・・・<and> Satoshi Tadokoro・・・at Tohoku University in Sendai・・・
 Another Japanese agency, the Nuclear Safety Technology Center, constructed two robots equipped with cameras and hazardous-materials monitors. One, called Monirobo, was dispatched to Fukushima last week, according to Japanese news reports. But representatives of Tokyo Electric Power Co., which operates the Daiichi facility, aren’t saying how, or even whether, the robot is being used on-site.・・・
 Shigeo said a robot developed in his lab, called Helios IX, could fill the reconnaissance niche. The machine can climb stairs, open doors, and monitor temperature and radiation. If its cameras aimed at the spent fuel pools, they could show whether water cannons operated by ground crews were refilling the pools or simply splashing streams onto the floor.
 After the crisis began more than two weeks ago, Shigeo upgraded the radio communications on Helios IX so it can be guided from longer distances and through the heavy concrete of the Daiichi plant. So far, though, no one has requested his help — or that of his robot.
 Another reconnaissance robot, built by Tadokoro and named Quince, may be called into action. The Tokyo Fire Department, which has sent vehicles and workers to Daiichi, is evaluating how the low-slung, tank-tracked machine could assist, Tadokoro said.
 American robots are being enlisted as well. ・・・
 Despite these investments, France (which derives about 80 percent of its electricity from nuclear power), and Germany (25 percent) are the only countries with at-the-ready robots designed for nuclear disasters. The nuclear power industry in each country has funded the operations for decades.
In the United States, the government and the nuclear industry have instead been reactive, building a handful of robots for specific nuclear tasks — but only after accidents.・・・
http://www.washingtonpost.com/national/robots-designed-to-deal-with-nuclear-accidents-await-duty-in-europe-while-japan-asks-where-are-ours/2011/03/25/AF2A3ClB_story.html 
 米国の知日層も大分物わかりがよくなってきたな。
 米軍の占領政策が日本を悪くすることに成功しなかったって言ってるわけだからね。
 あともうちょっとだな。
 先の大戦で、そんな良い日本を叩きつぶした米国の原罪への赦しの声を上げ始めるまで・・。↓
 「・・・<米国の>AEI日本研究部長で日本政治の専門家のマイケル・オースリン氏が「日本国民がこの歴史的な災禍に冷静さを保って対応したことは、米国内ではイデオロ ギー面でまったく異なるリベラル派のニューヨーク・タイムズ紙から保守派のFOXテレビの評論家まで一様に感嘆させた」と述べ、「日本人がこうした状況下 で米国でのように略奪や暴動を起こさず、相互に助け合うことは全世界でも少ない独特の国民性であり、社会の強固さだ」と強調した。・・・
  一方、日本の文化や社会を専門とするジョージタウン大学のケビン・ドーク教授は「日本国民が自制や自己犠牲の精神で震災に対応した様子は広い意味での日本 の文化を痛感させた。日本の文化や伝統も米軍の占領政策などによりかなり変えられたのではないかと思いがちだったが、文化の核の部分は決して変わらないの だと今回、思わされた」と述べた。
 同教授はまた「近年の日本は若者の引きこもりなど、後ろ向きの傾向が表面に出ていたが、震災への対応で示された団結などは、本来の日本文化に基づいた新しい目的意識を持つ日本の登場さえ予測させる」とも論評した。」
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110324/amr11032418280010-n1.htm
 瀕死の東電、生けるメルケルを走らす。↓
 「ドイツ南西部バーデン・ビュルテンベルク州で27日にあった州議会選挙で、連立与党が敗北し、環境政党・緑の党が躍進したことについてメルケル首相は28日、「福島原発の大事故を巡る議論が敗因となったのは明らかだ」と述べた。・・・」
http://www.asahi.com/international/update/0328/TKY201103280527.html
 An election in a comfortable and prosperous corner of Germany, half a world away from a radiation-spewing nuclear plant and ruined villages in northeastern Japan, was a political tsunami of sorts for Europe’s most populous country and its most powerful economy. ・・・
http://www.nytimes.com/2011/03/29/world/europe/29iht-germany29.html?ref=world&pagewanted=print
 次に、リビア革命関係です。
 反体制派の「市民兵」達の「勇姿」がおがめるぞー。↓
http://www.foreignpolicy.com/articles/2011/03/28/libyas_pickup_truck_army?page=full
 これぞカダフィ政権内部崩壊の兆し?↓
 ・・・Libya’s foreign minister arrived in Tunisia for ‘private visit’・・・
http://www.washingtonpost.com/world/report-libyas-foreign-minister-arrived-in-tunisia-for-private-visit/2011/03/28/AFY4fWqB_print.html
 Efforts appear to be under way to offer Muammar Gaddafi a way of escape from Libya, with Italy saying it was trying to organise an African haven for him, and the US signalling it would not try to stop the dictator from fleeing.・・・
 カダフィ、アフリカじゃ、かなりの人気らしいね。
 どうしてそうなのか、詳述されている。↓
http://www.foreignpolicy.com/articles/2011/03/28/the_colonel_and_friends?page=full
 知られざるリビアと伊仏、そして英米との関係。↓
 ・・・In Libya, 28 March is British Evacuation Day, to mark the final departure of British forces in 1970.
 Later the same year, the Americans packed up their own airbase too・・・
 <イタリアはひどい植民地統治をやったんだな。↓>
 Italy has the darkest record.
It invaded Tripoli in 1911, hoping the Libyans would see this as a liberation from Ottoman rule. Instead it provoked 20 years of rebellion.
 Then as now, it was the region around Benghazi that was the main rebel domain, under the leadership of Omar al-Mukhtar.
 Italy’s fascist dictator Benito Mussolini eventually crushed the uprising with mass punishment tactics.
 Over 100,000 Libyans were deported from rebel strongholds to concentration camps. Thousands died.
 In 1931, the Italians captured Omar Mukhtar himself and hanged him in front of his followers – turning him into a martyr and hero.
 <イタリアを追い出した英仏米は、リビアを事実上分割統治した。↓>
 British, French and American・・・drove out the Italians in World War II and occupied it themselves – with the British controlling most of the country, including Tripoli and Benghazi.
 As with their other Middle East dominions, the British and French occupation authorities did their best to resist pressure for Libyan independence.・・・
  London came up with a plan in 1949 to divide its three main regions between itself, France and, incredibly, Italy, the former colonial power.
 <それを恒久化しようとした米国が反対した。要するに、インドを失い、サハラ以南のアフリカも失いつつあった英国が、欧州大陸だけには引き続きにらみをきかせたいってんで、リビアの英帝国主義的な植民地化を図ったのに対し、米国が、軍事基地を世界中に展開するという米帝国主義的なリビア政策で対抗したわけだ。↓>
 The new superpower, the United States, intervened at the United Nations to stop the British plan – but not because it cared about Libyan aspirations.
 Washington now saw Libya – with its long coastline, in the middle of the Mediterranean – as a strategic prize in its struggle with the Soviet Union and was expanding its huge Wheelus airbase just outside Tripoli.
 Originally built by the Italians, almost 5,000 Americans and scores of aircraft were based there by the 1960s.
 <1951年にリビアは王国として「独立」するが、それは、事実上英国の保護国であり続け、そこに米軍基地もある、という形の「独立」だった。↓>
 Libya became independent in 1951, under King Idris, but still remained a British protectorate – with both the UK and the US maintaining their military bases and control over the country’s foreign and defence policies.
 <そこへ、石油が「発見」され、英米両国はリビア利権を一層熱心に維持しようとした。それを粉砕したのがカダフィによる権力奪取だった。↓>
 Commercial oil discoveries in the late 1950s gave both governments even more incentive to keep things as they were – until a young signals captain called Muammar Gaddafi seized power in 1969. ・・・
 <英国は傭兵を派遣してカダフィ追放を図ったが、米国が再び介入してその計画を頓挫させた。英仏のスエズ介入を押しつぶしたのと同じ構図だな。智慧遅れの米国がいつも自傷行為をやらかすわけだ。↓>
 It’s said the British wanted to send in SAS-trained mercenaries to arrange a counter-coup to restore the king, until the Americans intervened – apparently deciding Col Gaddafi would be a reliable anti-communist.
 <結局、カダフィに英国もろとも米国も追い出されて現在に至ってるってオハナシ。↓>
 Not that it helped the US anymore than the UK to keep its base – by September 1970 all the Americans were gone too.
http://www.bbc.co.uk/news/world-africa-12882213
 ・・・the man who helped secure an independent Ireland, Eamon de Valera, covertly co-operated with Britain to crush the IRA. ・・・
http://www.bbc.co.uk/news/world-12848272
 農業社会の到来に伴い、人間の本性を歪めるために、農業社会に適合的なイデオロギーや制度、更には一神教の萌芽が古代エジプトに生まれたってことだよね。↓
 ・・・Egyptians “invented the concept of the nation-state that still dominates our planet,”・・・the country’s earliest kings not only “formulated and harnessed” traditional tools of leadership — like using ideology and ceremony to unite a disparate population and bind it to the state — but also used more malign instruments like police surveillance, xenophobia and the brutal repression of dissent to cement their power. ・・・
  Egyptians increasingly came to hope for “something better in the next world,” to believe in the idea of “transfiguration and transformation” — an idea that “would echo through later civilizations and ultimately shape the Judeo-Christian tradition.” ・・・
http://www.nytimes.com/2011/03/29/books/the-rise-and-fall-of-ancient-egypt-review.html?hpw=&pagewanted=print
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太田述正コラム#4653(2011.3.29)
<ロシア革命と日本(その11)>
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