太田述正コラム#5011(2011.9.24)
<皆さんとディスカッション(続x1332)>
<太田>(ツイッターより)
 <「たかじん・・・」収録後、昨夜のこと、>ミニ・オフ会を終えて新幹線を待っていたら、出演仲間の金美齢さんが声をかけてきた。名古屋まで行くと言う。
 ところが、人身事故によって新幹線が名古屋でストップ。
 金さんは降りて行ったが、果たして終電までに東京に戻れるかなあ。
 東京駅に午前2時に到着し、そこで別の新幹線に「乗り換え」、その中で仮眠をとった後、始発の電車を乗り継いで朝5時半過ぎ、ようやく自宅にたどり着いた。
 平常はインターネットというバーチャルな世界に浸りっきりだけど、リアルな世界と関わるのも、こういう椿事が起きると、一層楽しいもんだね。
 <{たかじん・・・」収録じゃ、>言いたいことの半分くらいしかしゃべれなかったなあ。
 かなり浮いた感じにもなった。
 まいっか。
 岸、中野、宮崎各氏と旧交を温めることができたもんね。
 後のお二人は太田コラムの愛読者であることが判明。
<jim977>(同上)
 やっぱ、賢い人がよんでるんだなぁ。
<ΖΖξξ>(「たった一人の反乱」より)
 番組でブログの宣伝すれば読者激増ですな。
<ΖξξΖ>(同上)
 そして中将閣下によって日本が平定されるのですねw。
<太田>
 残念(当然?)ながら、収録に出る前の立ち話。
<ξξζζ>(「たった一人の反乱」より)
 最近の委員会はもうダメだ。
 きっと太田さんの意見もぶった切られて降壇した後に三宅が嫌みでも言って笑いにしてさあ次行きましょうってなる公算大。
<ξζξζ>(同上)
 そうかも知れないけど批判は見てからにしようよ。
 それにしても宮崎さんが太田コラムを読んでたとはなぁ。
 頭が良い人同士波長が合うのかな?
<ξζζξ>(同上)
>言いたいことの半分くらいしかしゃべれなかったなあ。かなり浮いた感じにもなった。<(太田)
 五十分の五しか喋れなかった前回から五十分の二十五喋れるようになったってこと?五倍に増えてんじゃん。
 て言うか、KY(空気読まない)の太田さんがあの場で浮かないと思ってたの?
>後のお二人は太田コラムの愛読者であることが判明。<(同上)
 「読者」ではなく「愛読者」?マジ?
<太田>
 宮崎サンのように、向こうから話しかけてきて、ニコニコしながら「コラム読んでます」と言われりゃ、その人、「愛読者」と思うでしょ。
>五十分の五しか喋れなかった前回から五十分の二十五喋れるようになったってこと? 
 ちょっと違うな。
 昨日の有料読者向けコラムに書いたので、公開時に読んで欲しいが、読者有志がいろいろ活発に議論してくれたことも踏まえて、「メモ」を用意したんだな。(「メモ」たって持って行ったわけじゃないが・・。ちゅうかプリントアウトしようかと思ったら、・・ツイッターでつぶやいたけど・・久しぶりに使おうとしたプリンターが2台ともオシャカで断念。)
 そのメモの半分しかしゃべれなかったという意味。
 (厳密に言うと、ボクが事前にアンケートに書いたことが引用されてたし、メモに書いてなかったこともちょっとはしゃべってるから、それらもコミで半分って気持ち。)
 まてよ、「メモ」だけは明日のディスカッションで公表することにするかな。
<FK>
 –<ミニ・>オフ会お疲れ様でした–
 太田さん、幹事の<鯨馬>さん、お疲れ様でした。
 オフ会で言った「レズビアンで育てられた子供は精神が安定」という記事はこちらです。
http://unkar.org/r/news/1275986535
 ソースが失われてるみたいで2chですいません。
 それと僕が一押しした映画の『ボー・ジェスト』という映画は、
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=21345
著作権が切れててDVDが380円で販売されてます。
 せっかく太田さんが興味を示してくれたので、僕がアマゾンで購入して、太田さん宛てに届け<ます。>
 コラムで使えるかどうかはわかりませんが、これぞ冒険活劇という感じで本当に面白い映画です。
<太田>
 FKさん、お言葉に甘えます。
 また、鯨馬さん、私からも御礼申し上げます。
 なお、ミニ・オフ会、連休のアタマでしかもショートノーティスだったので、参加者は私を除いて4名だったけど、議論は活発でした。
<山猫>
 太田さんが久しぶりに『たかじん委員会』(読売テレビ)に出演されるとのことで、嬉しく思います。
 –感想–
 かなり以前にコラム#0079を読みました。
 その中での、「日本の核武装に賛成する英米政治家は決して少数派ではない」という論考に少なからず驚きました。
 その後、「アメリカは自国に到達するテポドンにしか反応しない現状から日本が核武装するべきであるとの結論に至った」論考(コラム#1339)を読み、私自身も核武装論者に転向したしだいです。
 –問い合わせ1–
 北朝鮮の2回もの核実験を止めなかった中国に対してアメリカが怒っていないはずはない、と感じています。
 報復(意趣返し)としての台湾への核武装の許可をアメリカが行ったのではないでしょうか。
 数年前に、知日派韓国人ジャーナリストの池東旭氏がテレビのニュースで1回だけ「今回の米高官の訪台は、台湾に核武装を許すことを伝えるためのもの」と発言していました。
 その後、アメリカによる許可について他の典拠をネット上でも探しましたが、全くありません。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%A0%E6%9D%B1%E6%97%AD
 太田さんは、池東旭氏の発言をご存知でしょうか。また、台湾の核武装をアメリカが許可したとお考えでしょうか。
 以上です。失礼します。
<太田>
 消極的核武装論者の仲間が一人増えたようで・・。
 さて、私、池東旭という人の名前すら知りません。
 いずれにせよ、台湾の核武装を米国が「許可」するワケがありません。ピリオド。
<フリンジドピンク>
 #4977(2011.9.7)皆さんとディスカッション(続x1316)には誤りが多すぎるので、五月雨式に指摘させて頂きます。
≫つまり、件の3佐(当時)は何も悪いことをしておらず、責められるべきは、この3佐が親切心で持ち込んだデータを部内LANに公開した内局の人間と、このLAN上のデータを見て、それを部外者にリークした(恐らくは)内局の人間なのです。≪(コラム#4977。太田)
 どうも3等海佐が作ったリストを内局の担当者がそのまま部内LANに公開したと思っておられるようですが、それは誤りです。
 両者は全く別物です。内局が部内LANに載せていたのは内局情報公開室が独自に作成した情報公開業務用の進行管理表であり、3等海佐が作成したリストとは何の関係もありません。
 内局リストは情報公開請求者をイニシャル表示しており、特定の個人を識別できる情報(法律上の「個人情報」)は含まれておらず、行政機関電算処理個人情報保護法(当時)上違法性はありませんでした。
 一方3等海佐が作成したリストは、海幕情報公開室が作成した進行管理表(内局の進行管理表とはまた別)に独自に調べた個人情報を書き加えたものでした。
 どうして違法性の無いリストを部内LANに公開した行為が「責められるべき」なのか、さっぱりわかりません(ちなみに内局リストに違法性が無いことは、リスト訴訟判決も認めています。)。
 このように見てくると、「(責められるべきは)このLAN上のデータを見て、それを部外者にリークした(恐らくは)内局の人間なのです。」という部分も誤りだとわかります。
 毎日新聞が入手しスクープしたのは、3等海佐が作った方のリストだからです。
 「詳しいことは忘れたのと、ネット上には、情報がほとんどないので…」と予防線を張っておられますが、今まで述べてきたことは全て他ならぬ防衛省の調査報告書に書いてあることであり、今でも防衛省ホームページに掲載されています。
http://www.mod.go.jp/j/approach/hyouka/chousa/list/chosa41.html
 ここに書いてあることが全て正しいかどうかは別にして、せめてこれぐらいは読んでから発言すべきではないでしょうか(なお、太田さんがこの調査報告書がネットで公開されていることを知らなかったとは思えません。「実名告発防衛省」において、防衛庁の情報公開担当者のうち何人が法の詳細を知っていたかについて書かれていますが、これは調査報告書を参考にしているはずです。)。
 また太田さんは、「以下は、私の事実認識に誤りがないことを前提とした一般論であることをお断りしておきます。」とさらに予防線を張っておられますが、「曖昧な知識を基に断定的・攻撃的な表現をする」というのはおかしいと思います。
 むしろよく知らないのであれば、断定的・攻撃的表現は避けるべきなのではないでしょうか。
 例えば、母親が「どうして宿題を終わらせずに遊びに行ったの!」と子どもを叱った後、子どもが既に宿題を終わらせていたことが判明したら、普通母親は謝るでしょう。
 もし母親が「『子どもが宿題を終わらせずに遊びに行った』という認識の下に叱ったのであるから、謝る必要は無い」などと言ったら、頭がおかしいと思われるでしょう。
 もう一つ例を挙げると、太田さんは「仮に太田さんが人を殺したとすれば、太田さんは人間のクズだ」と言われたとしたら、どんな気持ちになるでしょうか。
 「『人を殺したとすれば』という仮定の下で言っているのであり、断定しているわけではないから」などと考えて、平静でいられるでしょうか。
 完全に断定していないとしても、否定的な事実と結びつけられること自体が人間にとっては不快なことであり、それが十分な根拠に基づかないものであればやはり人格権侵害となり得るのではないでしょうか。
 十分な根拠が無いのであれば、「手持ちの情報だけで形成した認識の下に他人を攻撃する」というのではなく、むしろ他人への攻撃を避けるべきなのではないでしょうか。
<太田>
>せめてこれぐらいは読んでから発言すべきではないでしょうか
 検索用語の入れ方で欲しいものがヒットする場合もあればヒットしない場合もある。
 今回の件ではヒットしなかったということです。
 それより、質問するあなたの方でインターネット上のこの種の文書を最初から引用すべきだったのでは?
 今、この文書を読んでいる時間がないけど、それはそれとして、申し上げておくと、例の「テーミス記事」を書いた時にはまだお示しのインターネット上の文書は存在せず、私は海幕と陸幕の自衛官から直接話をメールで「取材」してこの記事を書いたのです。
 当時、制服サイドであのようにあの事件を見ていたことは事実です。
 その後、この「事実」の全部または一部が否定されたことがあったとしても、私が関知するところではありません。
 (少なくとも、当時、『テーミス』にあの記事に防衛省等からクレームがついたという話は全く聞いていません。)
 また、『実名告発 防衛省』は、基本的に私の過去コラムの切り貼りで編纂されたものであり、時点修正した部分はありません。
<田吾作>
 まだかじりかけの本を人に紹介するのは気が引けるのですが、面の皮を厚くしてあえてご紹介します。
 「イギリス人 その生活と国民性」(THE BLOOD OF A BRITISHMAN)アントニー・グリン著 ISBN4-327-37632-9 1987年 研究者出版発行
 本名サー・ジェフリー・リーオウ・サイモン・ダヴスン(準男爵ダヴスン家の二代目)がインサイダーとしてイギリス人を語った本。
 現在アマゾンで古本が535円プラス250円(送料)で入手できます。
<ξζζξ>(「たった一人の反乱」より)
 太田コラムとも縁があるよね。ご冥福をお祈りします。↓
 「日米関係史などの研究で知られる国際政治学者で一橋大名誉教授の細谷千博(ほそや・ちひろ)さんが
21日、老衰のため死去した。91歳だった。葬儀は親族のみで行い、後日、しのぶ会を開く予定。
 外交史料を綿密に分析する実証研究で戦後の国際政治学に貢献した。日本学士院会員。国際大名誉教授。
 毎日出版文化賞受賞の「サンフランシスコ講和への道」や、「シベリア出兵の史的研究」「両大戦間の日本外交」など著書多数。」
http://www.asahi.com/obituaries/update/0922/TKY201109220126.html
<globalyst:翻訳>
 –ニュートリノは光速を超える?–
 CERN(欧州原子核研究機構)が宇宙観を変えたかもしれない。
http://us.gizmodo.com/5843006/faster-than-light-particles-could-wreck-einsteins-relativity-theory
 …Einstein’s theory says that there’s nothing in the universe that could travel faster than light. Now, CERN scientists believe this may be wrong according to their latest experiment.
 When scientists discovered that the particles were arriving 60 nanoseconds faster than the speed of light-with only a 10 nanosecond error margin-they freaked out.…
 …アインシュタインの理論によれば宇宙で光速を超えるものはない。
 然しながら、CERNの科学者たちは、最新の実験からこれは間違いかもしれないと考えている。
 3年間の実験で、ジュネーブのCERNから発射された16,000個のニュートリノ粒子パケットが地中を抜けて2.43ミリ秒後にイタリアのグランサッソ国立研究所の地下施設に到達したことが観測された。
 OPERA(Oscillation Project with Emulsion-tRacking Apparatus)の粒子検出器によってヒット(ニュートリノ検知)が記録されている。
 ニュートリノ粒子が10ナノ秒の誤差範囲で光速よりも60ナノ秒早く到達していることを発見したとき、科学者たちは興奮した。…
 …Indiana University’s physicist Alan Kostelecky believes that, while it may be possible that neutrinos can travel faster than light, the experiment needs to be repeated “by at least one and preferably several experiments.”
 There are other facilities that could be used to run the same test, one of them is Fermilab in Chicago. The other one is the T2K experiment in Japan, the one in which Jung participates.
 インディアナ大学の物理学者Alan Kosteleckyは、ニュートリノが光速を超える可能性はあるが、「最低でも1つ好ましくは複数の」再現実験が必要であるとしている。
 同じテストを実施するために利用可能な設備は幾つかあり、そのうち1つはシカゴのフェルミ研究所である。
 他の1つは、Jungが参加する日本のT2K実験である。
→欧州の新しい発見を宗主国様と共に日本でも検証しろと…。
<太田>
 ディスカッションがお休みの日に、私に代わって、私が気になっていたこの記事に注目し、翻訳していただいたことに感謝します。
 11ポイントさしあげます。
 ところで、MSさん、このニュースについてご感想は?
 それでは、その他の記事の紹介です。(昨日分と本日分あわせてたった一つ!?)
 亭主はあんまし家にいない方がいいってのはホントだったというオハナシ。↓
 ・・・there can be positive aspects to time spent apart from a spouse–at least for wives. ・・・
 <漁師やトラック野郎の妻はシアワセ。↓>
 Research has shown that women who are married to fishermen and truckers–careers that can separate spouses for weeks or even months—also profit from time alone.
 <亭主の不在は妻を心理的に、また、身体的に自立させるとさ。↓>
 Time spent apart can benefit women by making them more emotionally self-reliant.・・・
 Women may also become more physically self-reliant when their husbands are away.・・・
 <不在中も、帰宅後も、夫婦間の対話は改善するとさ。↓>
 The communication between spouses can also improve both during and after periods of separation.・・・
 <ただし、亭主が出征中の場合は、いつ死亡通知がくるかとヒヤヒヤもので、妻はシアワセじゃないとよ。↓>
 There is, however, one situation in which separation does not have many benefits: When one member of a military couple is deployed in a war zone.・・・
http://www.slate.com/id/2304336/
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太田述正コラム#5011(2011.9.24)
<3度目の「たかじんのそこまで言って委員会」出演記(その2)>
→非公開