太田述正コラム#5089(2011.11.2)
<皆さんとディスカッション(続x1367)>
<太田>(ツイッターより)
 小沢の第4回公判傍聴記の1~5、11~13
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111101/trl11110112190006-n1.htm以下)
の石川証人と指定弁護士とのやりとり、及び裁判官とのやりとりは、石川がしどろもどろって印象だね。
 タイで、市民有志達が作成した、洪水を海に帰りたがっているシロナガスクジラに譬えたところの、ほほえましい洪水問題啓発アニメだ。読みにくいが、英語のテロップもついてるよ。
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=b8zAAEDGQPM
(出典)http://blogs.wsj.com/searealtime/2011/11/01/confused-about-thailand%e2%80%99s-floods-watch-the-blue-whales/?mod=WSJBlog&mod=WSJ_SEA_Blog
<ΖΥΖΥ>(「たった一人の反乱」より)
≫今回の日本政府による為替介入の無意味さを見事に説明している。≪(コラム#5087。太田)↓
 バブル後のデフレ体質とデフレ対策が出来なかった要因が丸ごと抜けてない?
<太田>
 デフレには触れてるわけで、その原因まで説明してなくたっていいだろ。
<ΖΖΥΥ>(「たった一人の反乱」より)
 <一>昨日のタックル見てたら、TPPに関して中野は反対だが同じ経産省に属してた江田や岸や古賀は賛成なんだな。
 よく分からん。
<ΖΥΥΖ>(同上)
 一度やってみりゃいい。
 戦争にボロ負けしても何とかなったんだから、どんなに失敗しても大したことは無いだろう。
<υυΖΖ>(同上)
 太田さんは<TPPに>全く触れないが、安全保障と外交をアメに丸投げしてる段階で、貿易ごときはアメの利益最優先は当然でしょ。
 安全保障・外交>>>>>経済・産業
<υΖυΖ>(同上)
 商務長官は軽いポスト。
1 副大統領兼上院議長 ジョセフ・バイデン 民主党
2 下院議長 ジョン・ベイナー 共和党
3 上院仮議長 ダニエル・イノウエ 民主党
4 国務長官 ヒラリー・クリントン 民主党
5 財務長官 ティモシー・ガイトナー 無所属
6 国防長官 レオン・パネッタ 民主党
7 司法長官 エリック・ホルダー 民主党
8 内務長官 ケネス・リー・サラザール 民主党
9 農務長官 トマス・ジェイムズ・ヴィルサック 民主党
10 商務長官 ゲイリー・フェイ・ロック 民主党
11 労働長官 ヒルダ・ソリス 民主党
12 保健福祉長官 キャスリーン・セベリウス 民主党
13 住宅都市開発長官 ショーン・ドノヴァン 民主党
14 運輸長官 レイモンド・ラフッド 共和党
15 エネルギー長官 スティーヴン・チュー 民主党
16 教育長官 アーン・ダンカン 民主党
17 退役軍人長官 エリック・シンセキ 無所属
18 国土安全保障長官 ジャネット・ナポリターノ 民主党
http://ja.wikipedia.org/wiki/ アメリカ合衆国大統領の継承順位
<太田>
 「商務長官10位、エネルギー長官15位、通商代表 番外⇒経産大臣は軽いポスト」ちゅうのがより正確だったな。
 TPPをボクが正面から取り上げてないのは、英米の主要メディアの電子版に全くと言っていいほど、関連記事が出てこないからだよ。
 全球的ではない地域的なハナシだから、ということもあるんだろうが、日本の国内で大騒ぎになってることすら報じられていない。
 だから、どうでもいいとまでは言わんが、軽ーいハナシだと思ってるワケ。
 ちなみに、環太平洋戦略的経済連携協定に関する日本語ウィキペディアより、Trans-Pacific Strategic Economic Partnershipに関する英語ウィキペディアの方が分量が少ない
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%92%B0%E5%A4%AA%E5%B9%B3%E6%B4%8B%E6%88%A6%E7%95%A5%E7%9A%84%E7%B5%8C%E6%B8%88%E9%80%A3%E6%90%BA%E5%8D%94%E5%AE%9A
http://en.wikipedia.org/wiki/Trans-Pacific_Strategic_Economic_Partnership
のは象徴的だ。
 いずれにせよ、TPPは、方向性において、開国志向、アングロサクソン型化志向、すなわち弥生モード志向である、という点でボクのあるべき方向性感覚と合致しているところだ。
<BERNIE>
≫2010年12月25日に教えていただいたもの以降の映画リクエスト(ザ・パシフィックを除く)を教えていただけますか?≪(コラム#5087。太田)
 前回まとめたのが4月15日なので、それ以降のものになります。
 <2010.12.25(26。コラム#4459)>
『世界中がアイラヴユー』<chihilo>コラム#4345
『トラフィック』<KT>#4349
『イースタン・プロミス』
『遥かなる戦場』<kmahito0193250>#4319
『麦の穂をゆらす風』<a>#4309
『台湾人生』<roma_sakamoto>#4259
『TOKYO!』
『クロッシング』
 <2011.4.15(16。コラム#4688)>
『嘆きの天使』(1959)
『おにいちゃんのハナビ』
『アメリア 永遠の翼』#4465
『わが命つきるとも』’A Man for All Seasons’ #4539 ※
『眺めのいい部屋』’Room with a View’ ※
『ヴィクトリア女王 世紀の愛』’The Young Victoria’ ※
『Mrs Brown』※日本未公開
『英国王のスピーチ』’The King’s Speech’
『十二人の怒れる男』(1957)#4680
 <2011.11.1(2。本コラム)>
『それでもボクはやってない』 #4785
『マーシャル・ロー』 #4799
『ハワーズ・エンド』 #5031
『クレージー・ハート』 #4981 ←これは太田さんが記事に関連して紹介されていたものです。
<太田>
 どうもありがとうございました。
 既に評論を行ったもの(※)もあるけど、かなりたまりましたね。
 それでは、その他の記事の紹介です。
 米国は、スパコンを活用することで、もはや核実験を行う必要はなくなった。
 日本は、世界一を争う高性能のスパコンを持っているから、この点でも心配はないよね。↓
 ・・・The Obama administration has said that with computing advances, the United States will never need to resume nuclear explosive testing. ・・・
 <ただし、米国の場合は、過去に実施した核実験データの蓄積があるからこそスパコンによるシミュレーションで代替できるのであって、日本が核武装をする場合には、この点をどう克服するかという問題があるな。↓>
 The supercomputers at Livermore and the other national laboratories do not do the job alone. Scientists use data from the 1,054 U.S. nuclear tests between 1945 and 1992, of which about 200 are relevant to today’s arsenal.・・・
http://www.washingtonpost.com/national/national-security/supercomputers-offer-tools-for-nuclear-testing–andsolving-nuclear-mysteries/2011/10/03/gIQAjnngdM_print.html
 空爆の起源が解説されている。↓
 <それはリビアのトリポリ郊外の上空でのイタリア軍の「空爆」から始まった。↓>
 A HUNDRED years ago today, an Italian airman named Giulio Gavotti dropped three hand grenades out of his monoplane onto a camp of Arab and Turkish troops at Ain Zara, just east of Tripoli, during the Italian-Turkish War. It was the world’s first aerial bombardment. Each grenade weighed three pounds, and it is likely that no one was hurt. ・・・
 <第一次世界大戦中には、ドイツ軍によって英国の空爆が行われた。
 1917年に、英国のスマッツ大将によって、核兵器の出現を予言したかのような発言がなされている。石原莞爾はこれをパクったんだろね。↓>
 In 1914, Rear Adm. Paul Behncke, deputy chief of the German naval staff, noted that a raid upon the government buildings in the Whitehall section of London would “cause panic in the population which may possibly render it doubtful that the war can be continued.” In January 1915, the raids began; by the end of the war, German zeppelins had dropped 6,000 bombs on Britain — and killed 556 people. In 1917 Gen. Jan Smuts predicted, “The day may not be far off when aerial operations with their devastation of enemy lands and destruction of industrial and populous centers on a vast scale may become the principal operations of war.”・・・
 <1920年代に米軍のミッチェル(コラム#520、523、527)は、空爆が戦争の様相を決定的に変えたと発言。ただし、そうはならなかった。↓>
  “No longer will the tedious and expensive process of wearing down the enemy’s land forces by continuous attacks be resorted to,” argued Billy Mitchell, the father of the United States Air Force, in the 1920s. He went on to insist that bombing must surely cause “the amelioration and bettering of conditions in war because it will bring quick and lasting results.”・・・
 <つい最近、リビアのトリポリの同じ郊外をNATO軍が空爆した。↓>
 This summer, a NATO plane bombed Ain Zara — now a suburb of Tripoli. A century later, we’re back where we began.
http://www.nytimes.com/2011/11/01/opinion/air-powers-century-of-false-promises.html?ref=opinion&pagewanted=print
 最新の学説というわけではないが、覚えておくべきことだろう。↓
 <左脳と右脳が異なった働きをしていることはよく知られているが、にもかかわらず、脳が統一的に機能しているのはどうしてか?↓>
 ・・・Why, if we have these separate systems, is it that the brain has a sense of unity?・・・
 <それは、左脳の一部位が統一的なストーリーを紡ぎ出しているからだ。↓>
 The brain’s cacophony of competing voices feels coherent because some module or network somewhere in the left hemisphere is providing a running narration. ・・・
http://www.nytimes.com/2011/11/01/science/telling-the-story-of-the-brains-cacophony-of-competing-voices.html?_r=1&hpw=&pagewanted=all
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太田述正コラム#5090(2011.11.2)
<中野雅至『天下りの研究』を読む(その11)>
→非公開