太田述正コラム#5191(2011.12.23)
<皆さんとディスカッション(続x1413)>
<太田>(ツイッターより)
 <昨>日も第二の私小説が新しい頁を開いた。
 どうして今まで日本の民事司法制度批判がほとんどないんだろう。
 恐らく腐敗していないからだろな。
 しかし、腐敗してなくたって、機能していなけりゃ批判しなくっちゃ。
 来月21日の「講演」会のテーマの「日本の闇」とは民事司法制度を指している。
 意外だった?
<ζωωζ>(「たった一人の反乱」より)
 小沢を切れない民主党
http://www.youtube.com/watch?v=el7HBryBGgw&feature=related
<宇留嶋瑞郎>(2008.5.28)http://pullman.blog117.fc2.com/blog-entry-91.html
 [「第2次太田述正裁判」判決(2008.5.27)の紹介(省略)]
 [太田コラム#1184「裁判雑記(その3)」(2006.4.14)の紹介(省略)]
 以上の太田氏の「新記事」<(「裁判雑記(その3)」)>は「千葉は創価学会員である」とした部分を訂正しただけのもので、「千葉が創価学会に配慮して捜査結果を曲げ、『他殺』を『自殺』として処理した」とする部分についてはいっさい訂正されていない。それどころか、「千葉が創価学会員である」とする部分以外の部分についてはむしろ先行記事の内容を再確認したものとも受け取れよう。このため千葉氏は新たに名誉を毀損されたとして提訴した。これが今回判決が言い渡された裁判である。
 これに対して太田氏は、「千葉が創価学会に配慮して捜査結果を曲げ、『他殺』を『自殺』として処理した」とする部分について前回の裁判同様、真実性、相当性の主張をいっさいしなかったのみならず、「新たな事実を摘示するものではなく、訴え自体が成立せず、棄却されるべき」(趣旨)などと主張。太田氏は2回目の口頭弁論で「これ以上の主張はない」としたため東京地裁は結審とし、この日の判決言い渡しとなった。
 [第2次太田述正裁判判決の紹介の続き・・省略・・その最後の部分は下掲]
 〈仮に本件新記事の掲載により更に原告の社会的地位が低下したとしても、本件旧記事が先に掲載されていることからすれば、その低下の程度はわずかであると評価できること、本件前訴の審理において、既に、本件新記事のうち名誉を毀損し得る部分の存在が明らかとなり、同事実を踏まえてその審理が遂げられている以上、被告が原告に対し、本件前訴において確定した判決に従ってその損害賠償として50万円全額を支払っていること、本件旧記事と本件新記事は、連続する一連のホームページ上のコラム記事であり、しかも本件新記事は本件旧記事の訂正記事であるので、本件新記事の掲載を個別に取り上げてこれを独立の違法行為として損害賠償の対象とすることは相当ではないこと等にかんがみると、本件新記事の掲載には不法行為を構成する程の違法性はないものというべきである。〉
→上記判決文中の「本件旧記事と本件新記事は、連続する一連のホームページ上のコラム記事であり」に激しく違和感を覚えるんだな。
 そんな論理が成り立つのなら、「第一次太田述正裁判」だって、当該裁判における千葉サンの言い分(準備書面等)を太田コラムで累次掲げてきていた・・事実上太田自ら訂正記事を掲げたに等しい・・以上、太田敗訴の判決文を太田コラムに掲げることを条件に名誉棄損は遡及的に成立しないとする名(迷?)判決を下すことにだってできたんじゃないかい?
 いずれにせよ、(千葉サン自身のせいもあって)この判決の出来が悪く、事件の発端となったコラム#195がそのままの形でインターネット上に掲げられていることから、千葉サンは、実質同一事件について再度裁判を提起せざるをえないハメになったということだな。(太田)
 すなわち東京地裁は、「新記事」は独立した記事とはみなせないから新たな名誉毀損はなく、独立して損害賠償を命じるのは相当ではないと判断したということである。
 余談だが、太田氏のブログのバックナンバーには数年にわたり「東村山市議殺人事件--千葉英司」なるタイトルのコラムがあったが最近、中身は変わらないものの、タイトルだけは「東村山市議転落死事件――千葉英司」に変わっていた。
→へー気がつかなったなあ、ブログ管理人のやまもとさんが気を利かしたんだろうか。(太田)
千葉英司氏の話
「『新記事』の違法性が認められなかったのは残念だが、『訂正記事』についても再び裁判所が名誉毀損性を認定した点は評価できる。
→『東村山の闇―「女性市議転落死事件」8年目の真実』という本の内容を紹介したコラム#195 の記述中の事実の誤り(千葉サンを創価学会員とした点)を訂正しただけのものの名誉棄損性が認定されたとすれば、どうして千葉氏はこの本そのものを対象に名誉棄損訴訟を起こしてないのか、千葉サンでも宇留嶋サンでもいいから教えてくんない?(太田)
 独自の裏付け調査をいっさいしないままデマを鵜呑みにし、『訂正記事』でも同じ過ちを繰り返した太田氏の事実認識のデタラメさがより明らかになったものと考える」
→「事実認識のデタラメさ」って言われたって、上記の本の内容を紹介しただけなんだけどねえ。それにしてもインターネットを浚渫するとまだ見つけてないボクがらみの記事出てきそうだな。(太田)
<太田>
 それでは、その他の記事の紹介です。
 記事日照りなので、こんなのもどうぞ。↓
 「・・・北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記の遺体の周りに白い菊とともに飾られていた赤い花・・・「金正日花」はラテンアメリカが原産地のベゴニアの一種で、園芸研究家の加茂元照さんが金総書記のために20年間をかけて品種改良を行い、1988年2月16日の46歳の誕生祝いとして寄贈されたと伝えられている。・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/6142811/
 第一次世界大戦勃発に果たしたロシアの役割が説明されている。↓
 <オスマントルコへの影響力増大を競い合ったロシアとドイツ。↓>
 ・・・World War I marked the culmination of a rivalry between Czar Nicholas II’s Russia and Kaiser Wilhelm II’s Germany, each enticed to pursue expansionist dreams by the Ottoman Empire’s decline. Constantinople had long held an allure for Russians, who called the city Czargrad. Russia viewed its empire as the rightful successor to Byzantium, with Moscow as the “third Rome.” Russian grain exports through the straits also made the region of vital interest.
 <英国とオーストリアもロシアの企図を妨害した。ドイツはオスマントルコの陸軍を、英国は海軍を、それぞれ強化した。↓>
 But rival powers, notably Britain and Austria, had blocked Russia’s attempts to enhance its influence in Turkey repeatedly during the 19th century, stirring considerable resentment in Russia and a determination not to be thwarted again. Meanwhile, Germany extended its influence in Turkey at the turn of the century through commerce and by training the Ottoman army, while Britain modernized the Ottoman navy. Russia looked on with alarm,・・・and felt an urgent need to act.・・・
http://online.wsj.com/article/SB10001424052970204791104577110422769202402.html?mod=WSJ_Opinion_LEFTTopOpinion 
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<MS>
日時 2012年1月21日(土曜) 13:00~17:00
場所 新宿区・大久保地域センター 会議室B
http://www2.odn.ne.jp/ookubo/
会費 500円
プログラム
13:00 準備・参加受付
13:15 太田の講演「第二の私小説と日本の闇」
14:15 自己紹介
14:35 休憩
14:50 質疑応答
※幹事団からのお願い: 本コーナーでは、太田さんの講演を踏まえて、今後太田コラムを読者がどのようにサポートするかも話し合いたいと思ってお ります。
17:00 片付け
●二次会 17:15~
場所 鳥良 新大久保店
http://www.samukawa.co.jp/toriyoshi/shinokubo/index.html
予算 3,000円程度
●三次会 19:15頃~
場所 喫茶室ルノアール 新大久保駅前店
http://www.ginza-renoir.co.jp/renoir/116.htm
一次会(講演会)のみの参加はもちろん、二次会・三次会からの参加も大歓迎です。
※二次会への参加をご希望の方は、1月15日までにお申し込み下さい。
☆本講演はプライバシーにかかわる内容をたぶんに含むため、参加者の皆様のアイデンティティーを事前に確認させていただくことにいたします。このため、有料読者(名誉有料読者を含む)以外の方はフリーメイル以外のメイルアドレスを参加登録時にお知らせいただくようお願いいたします。
皆様のご参加を待ちしています。
ご不明な点、ご要望がおありでしたら、お問い合わせからお願いします。
お申し込みは、以下の申し込みフォームから。
https://www.formzu.net/fgen.ex?ID=P32079404
<太田>
 MSさん始め、オフ会幹事団のみなさん、アレンジありがとうございました。
 また、やまもとさん、申し込みフォームの作成、ありがとうございました。
 申し訳ありませんが、
http://www.ohtan.net/meeting/
に、☆の部分を追記してください。
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太田述正コラム#5192(2011.12.23)
<リベラルなイスラムは可能か(その1)>
→非公開