太田述正コラム#5405(2012.4.7)
<皆さんとディスカッション(続x1515)>
<太田>(ツイッターより)
一、「ロシアで「ぽっちゃり美人」コンテスト」
http://j.people.com.cn/94638/94659/7779746.html?urlpage=0
二、ワケ分からんカワイ子ちゃん写真付のワケ分からん記事。
http://j.people.com.cn/94475/7778752.html
三、「蒼井そら、「中国銘茶」のイメージキャラクターに?」
http://j.people.com.cn/94475/7779399.html
 鳴り物入りで大プロジェクトとして宣伝してるけど、一体これは何を表示してるんだろ?
 「説明」読んでも分からないよ。
 誰か教えてくれー。
http://www.guardian.co.uk/news/datablog/interactive/2012/apr/04/wikipedia-world-language-map
<在中6年>
 –田中上奏文 中国–
 趙軍(1997)「鏡としての歴史教育 : 中国歴史教科書の中の日本像」(駒沢女子大学研究紀要4, pp. 137-147)
http://ci.nii.ac.jp/naid/110004678924(PDFあり)
というのを以前によみました。
 97年のもので古いのですが、そのなかに、田中上奏文のことにも触れています(144頁)。
 ある教科書では脚注で真偽問題にもふれているそうです。
 これについて筆者は「定説がでていない問題に対して両論併存という形を取るのは、中国の歴史教科書の編纂史上、おそらく初めてのことだと思う」と書いています。
 両論併記するだけ進歩なんでしょう。
 しかし、定説がでていないというのは、完全に断定されていないという意味で使っているんでしょうか。
 ちなみに、現在の「百度百科」やウィキペディアには、偽書説が書かれています。
 ウィキペディアは「田中奏摺」という項目を立てています。
 3行のリード文(繁体字で書かれています。台湾人か香港人が編集したのでしょうか)には、「現在既に中国、日本及び欧米の学者を含む多数の学者によって虚構で存在しないものであると認識されている」とあります。
 しかし、「百度百科」は微妙です。
 「田中奏折」
http://baike.baidu.com/view/90368.htm
 リード文には、「しかし、実際上は、参謀本部鈴木貞一少佐が外務次官森恪の求めに応じて書いた中国問題に対する備忘録」とあります。
 本文の下の方には偽造説が紹介されており、「多数の主流学者は偽造だと考えている」「今にいたるまで、偽物を本物とみなし、反日教育の題材として使い続けられている」と一応書いてありますが、ここまでちゃんと読んでくれる活字好きの中国人どのくらいいるかな・・・(「本を読まない中国人、読書量は日韓の9分の1」レコードチャイナ)。
 百度百科の「田中義一」のリード文には「臭名昭著」の<が?(太田)>田中上奏文をでっちあげた人物とあります。
 これまた下の方には「田中上奏文」という小見出しで「偽書説」にもいちおう触れていますが、やや印象がことなります。
 民国外交部次長をしたことがある秦徳純が東京裁判でいった言葉「本物でもいい、偽物でもいい。 問題はつまり日本の軍閥がこの上奏文に基いてした行動なんだ」をあげています。
<太田>
 それでは、その他の記事の紹介です。
 指揮者の秘密が解き明かされている。↓
http://www.nytimes.com/interactive/2012/04/06/arts/music/the-connection-between-gesture-and-music.html?ref=music
 このほか、めぼしい記事が2篇ありました↓が、どちらも、現在書き綴っている「黙示録の秘密」シリーズの中で使うことにしました。
http://www.nytimes.com/2012/04/08/opinion/sunday/in-defense-of-superstition.html?ref=opinion&pagewanted=print
http://www.ft.com/intl/cms/s/2/35832c30-7e52-11e1-b20a-00144feab49a.html#axzz1rJIUVtoF 
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 一人題名のない音楽会です。
 私の好きなクラシック的歌謡曲特集をお送りします。(ほとんどが私がかつてピアノで弾いて楽しんでいたものです。)
 日本語歌詞の外国の曲も含まれています。
 気持ちの上では年代順ですが、要は順不同です。
[女性歌手]
惜別の歌(島崎藤村作詞) 小鳩くるみ(←小林旭←造兵廠の学徒達) 戦後日本の原点、1945年の終戦半年前(2月)作曲。昭和はほぼ一貫して縄文モードであることを分かって欲しい。(注)(後出の「穂高よさらば」も参照。)(コラム#4263、5123)
http://www.youtube.com/watch?v=CYl9nlD4hDk&feature=related
(注)http://duarbo.air-nifty.com/songs/2007/04/post_4858.html ←必読。
山のロザリア(←ロシア歌謡) 小鳩くるみ
http://www.youtube.com/watch?v=SMRiQxXH_K8&feature=related
水色のワルツ 二葉あき子
http://www.youtube.com/watch?v=8zDQLhdnLG4&feature=related
人形の家 弘田三枝子 米国留学する直前にはやっていたと思うが、彼女の妖しい整形美にはまったもんだ。当時、よくピアノで弾いたなあ。
http://www.youtube.com/watch?v=EtQh3EeIF0g&feature=related
恋のしずく/知らなかったの/小指の想い出 伊東ゆかり 「知らなかったの」は、セットになっちゃっているので、オマケでどうぞ。
http://www.youtube.com/watch?v=pJ17VBhvD4U&feature=related
芹洋子 忘れな草をあなたに(←←ヴォーチェ・アンジェリカ(注)) とにかくうまい歌手だ。(コラム#3771、3989)
http://www.youtube.com/watch?v=OFoDPeqgkaU&feature=related
雪の降る町を(←立川澄人)(コラム#3771)
http://www.youtube.com/watch?v=W7IIozr0i9g&feature=related
遠くへ行きたい(←ジェリー藤尾)(コラム#3771、4247)
http://www.youtube.com/watch?v=qvmPq_unwzk&feature=related
四季の歌
http://www.youtube.com/watch?v=WIlzoT4Ihgk
坊がつる讃歌
http://www.youtube.com/watch?v=_EiCXIvwiho&feature=related
穂高よさらば(←ダークダックス) 軍歌が終戦後抒情歌に変身! 
http://www.youtube.com/watch?v=u-i-YbRO1u0&feature=related
 (元歌:雷撃隊出動の歌 霧島 昇・波平暁男
http://www.youtube.com/watch?v=qb3KdaBhLRA&feature=relmfu )
(注)http://blogs.yahoo.co.jp/trans9413/12184209.html
(続く)
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太田述正コラム#5406(2012.4.7)
<日本・法王庁「同盟」(その2)>
→非公開