太田述正コラム#5729(2012.9.18)
<皆さんとディスカッション(続x1667)>
<OWOTqt1Y0>(「たった一人の反乱」より)
 1日に1回しか歯を磨かないひとは認知症になる可能性が65%
http://news.ameba.jp/20120916-431/
 今日からは、せめて1日2回は歯を磨くようにしよう・・・。
<CgyVzC+Q0>(同上)
 30歳過ぎたら歯間ブラシを使わないと歯磨きの回数が多くても歯周病になるので要注意。
<太田>
 キミ達にテレパシーで伝わったかな。
 昔治療した歯が土曜日から痛くなって今朝歯医者に行ってきた。
 抗生物質だけくれて様子を見ようということになった。(明日もう一度行く。)
 だけど、痛いので、氷を口に含んだり、アイスクリームを食べたり、そして、仕方なく、昨晩に引き続き、市販鎮痛剤を飲んだりして我慢している。
<4xbVoVGR0>(「たった一人の反乱」より)
 これからは中共様の顔を窺って商売しろとな?
 イカレテますね。
 安全が保障されてない国で商売は無理・・・。
 改めて世界中にチャイナリスクが知れ渡ればよい。
 日系企業被害…中国「責任は日本が負うべき」
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120917/chn12091719000007-n1.htm
 外務省も渡航勧告出しているが、9月18日のピークまでに在外邦人の危険がなければよいが・・・。
http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo.asp?infocode=2012C292
<QBsaEY500>(同上)
 領土問題こじれたのは「先送りのツケ」45%
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDE12001_S2A910C1TY6000/
 思ったよりもみんな冷静。
 これなら自民党総裁候補5人の顔ぶれ、維新の会の橋下、その他の有象無象の政党と野田政権を冷静に見比べて野田政権を支持してくれるかも知れない・・・かな?
 そうなったらいいなぁ。
<太田>
 維新の勢いがストップしたのは大変結構だけど、総裁選は自民党の支持率を押し上げてるねえ。↓
 「・・・次期衆院比例選で投票する政党を聞くと、自民党が最多の31%で、橋下徹大阪市長を代表とする新党「日本維新の会」が16%で続いた。民主党は14%で3番目だった。 前回8月調査でも、トップの自民21%に、「大阪維新の会」16%、民主11%が続いていた。・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/news/20120917-OYT1T00754.htm?from=top
<JyA41GX70>(「たった一人の反乱」より)
 本来中共の官憲が略奪・破壊を伴う暴徒を逮捕し、経済的被害ついては日系企業はその容疑者に対し告訴し請求するのが世界的ルールだよね。
 ところが<4xbVoVGR0クンが言うように>事実上の略奪黙認を中共自身が認めているのだから、日本政府がケツを持たざるを得ない。↓
 
 官房長官、日系企業の経済的被害に関しては「日本政府に対する支援の要請があれば最大限行っていく」と述べた
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFL180DX_Y2A910C1000000/
 さすがに引き締めが始まったみたいだが。↓
 「・・愛国の名を借りた暴行、略奪行為は徹底的に取り締まり、決して寛大な処置はとらない」
http://mainichi.jp/select/news/20120918k0000e030152000c.html
 中共の取り締まりが始まるまでは延々略奪が行われる可能性があった訳だ・・・
 こんな国で事業を展開する限界を各社検討するべきだよね。
 アメリカでも製造業の国内回帰が流れになっているが(典拠省略)
→こんな記事があったよ。↓
http://hive.slate.com/hive/made-america-how-reinvent-american-manufacturing/article/made-in-america (太田)
、日本でも国内回帰及び成長著しいインドネシア、ベトナムなどに工場を振り分けるべきでは。(イスラミックリスクはあるが。)
 但し、この記事↓のシュルツ氏が述べるように、
「中国のような巨大な規模の市場(及びそこから得られる利益)は
他の地域では得がたいものがある」
ために他地域への転換は容易ではないと言うが、
http://www.bbc.co.uk/news/business-19632047
この記者の観測↓のように中間所得層にまで反日が浸透しているようなら中国人の長期的な優良顧客化は諦めるしかない。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20120917/236888/?P=2
<太田>
 中共当局と人民のヒステリーにより、日本が再軍備/「独立」するのが早いかそれとも中共が崩壊するのが早いかって感じになってきたね。↓
 「・・・人民日報傘下の国際情報紙、環球時報・・・が北京や上海など7都市で行った世論調査によると、当局によるさらに多くの対抗措置を求める回答者は89.7%と多くの中国国民が強硬姿勢を支持している。・・・」
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120918/chn12091800030000-n1.htm
 「・・・今回、各地で先鋭化した反日デモが映したのは、中国の民衆のフラストレーションが臨界点近くまで溜まっており、そのパワーを政府がコントロールすることが難しくなっている現状だった。・・・」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20120917/236889/?mlp&rt=nocnt
 「17日付の中国共産党機関紙、人民日報(海外版)は、「中国はいつ、経済の引き金を引くのか?」と題する対日経済制裁の発動を強く示唆した論評を掲載した。
 論評では、対中輸出や投資の増大が続く日本経済の中国への依存度が高まっていることを引き合いに出して、「(日本は)失われた10年の再来どころか、20年の後退を乗り越える覚悟があるのか」と警告した。
 中国経済も日本に依存する部分があることを認めた上で、中国側の損失を抑えながら日本に致命傷を与えるよう「製造業や金融、特定の日本製品、対中投資企業、戦略物資の組み合わせ」を制裁の標的とした。・・・」
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120918/chn12091800530002-n1.htm
 「・・・中国の反日デモは、満州事変の発端となった1931年の柳条湖事件から81年の18日、北京や上海など全国50以上の都市で呼び掛けが行われている。
 中国政府は反日デモを容認する姿勢を示し、中央テレビなど中国メディアは日本批判の報道を繰り返している。・・・
 <また、>浙江省や福建省などの漁船計千隻が尖閣付近の海域に向かっている。・・・」
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120918/chn12091807100004-n1.htm
 それにしても、中共当局自身がヒステリーを起こすとはねえ。
 韓国の竹島問題での攻勢は李明博の双極性障害で説明できるとしても、中共当局に関しては集団指導制であり、我々が想像する以上に、彼らは体制存亡の危機に直面してると思い込んでるってことなのかもね。↓
 <中共は9月10日に尖閣諸島を法律でもって領海内に組み入れた。↓>
 ・・・On Sept. 10, China’s Ministry of Foreign Affairs announced baselines to formally demarcate its territorial waters in the area. In Beijing’s eyes, this move legally places the disputed islands under Chinese administration in a direct challenge to Japan・・・
 <これは、東シナ海における日中共同資源開発のスタンスも、南シナ海における曖昧戦略のスタンスも擲ったところの、危険極まる政策変更だ。↓>
 This move is a departure from China’s previous policy of seeking joint exploitation of resources with Japan through negotiation, and also differs from the China’s approach to the South China Sea, where it has maintained calculated ambiguity with regard to its claims by not fully clarifying how much of the area China actually claims as its own.
 <なぜなら、法は執行されなければ、「世論」対策上ももたないからだ。
 実際、さっそく海洋観測船団がこの「領海」内に入り、漁業当局が漁船1,000隻を「領海」内へと派遣した。↓>
 Such an unprecedented move to formalize its claim of the contested territories obliges China under its own laws — and in the court of domestic public opinion — to assert jurisdiction over the waters surrounding Diaoyu. Almost immediately after the new baselines were declared, China sent six Chinese Maritime Ocean Surveillance vessels into disputed waters on what the Foreign Ministry said was a “rights defense law enforcement action.” Not to be outdone, China’s second-largest maritime law enforcement agency, the Fisheries Administration, announced plans to patrol the disputed waters, starting with protection of 1,000 Chinese fishing boats that have just left for the area.・・・
http://www.foreignpolicy.com/articles/2012/09/17/dangerous_waters?page=full
 このままだと、日中軍事衝突が生じかねないが、中共当局、よもや、「孫崎享は、2012年時点での日中軍事力の比較では、中国の方が圧倒的に優位にあるため、仮に日中がこの尖閣諸島問題で軍事的に衝突した場合、日本は必ず敗北すると自著その他で訴えている」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%96%E9%96%A3%E8%AB%B8%E5%B3%B6%E5%95%8F%E9%A1%8C
ってヨタ話を真に受けてるんじゃないだろうね。
 (孫崎、防大で(?)誰からそんな出鱈目を吹き込まれたんだろ。それとも、そもそも、防大で、制服の人達と交流しなかったのだろうか。)↓
 「中国は1995年に、ベトナムが領有を主張していたミスチーフ環礁を占拠しました。最初は偽装漁民が上陸。その後、軍事施設を建設しています。今回も、1000隻の漁船の中に、偽装漁民が混じっていることはないのでしょうか?⇒河村元海将補:中国がこれを実行するには大きな問題があります。補給路が維持できないのです。ですから、人民解放軍の実力を分かっている人なら、そんな危険は冒さないと思います。」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20120917/236891/?mlp
<文十郎>(Mixi太田コミュより)
 尖閣・竹島及び北方領土に関して素朴な疑問があります。
 ポツダム宣言に
8.カイロ宣言の条項は履行されるべき。又日本国の主権は本州、北海道、九州及び四国ならびに吾等の決定する諸小島に限られなければならない。
とあります。
 歴史的に云々と言っても、結局領土はこの文言に縛られるのではないでしょうか?
1.吾等(合衆国大統領、中華民国政府主席、及び英国総理大臣)
とありますので、何か取り決めた文書が残っていないのでしょうか?
 無いとすれば、サンフランシスコ講和条約発効以降支配している事実が優先するのでしょうか?
 私の考えでは、先ずはここを明らかにしないとお互いに「俺のものだ」と言い合うだけで解決しない気がします。
<太田>
 カイロ宣言には、1943年12月1日に放送されたもの以外に(領土関係を含め)付属文書的なものは一切ありません。
http://en.wikipedia.org/wiki/Cairo_Declaration
 なお、同宣言に署名がないことをもって台湾の民進党政権は同宣言が無効であることを示唆したことがあります
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%83%AD%E5%AE%A3%E8%A8%80
が、カイロ宣言→ポツダム宣言→降伏文書(Japanese Instrument of Surrender)(We hereby undertake for the Emperor, the Japanese Government, and their successors to carry out the provisions of the Potsdam Declaration in good faith・・・)
http://en.wikipedia.org/wiki/Japanese_Instrument_of_Surrender
という構造であり、カイロ宣言が「有効」であることは、連合国間においては間違いありません。
 しかし、
・”Foreign Relations of the United States”. US Dept. of State. Jan. 6, 1951. Retrieved 2012-06-07. “The Cairo declaration manifested our intention. It did not itself constitute a cession of territory.”
・”UK Parliament”. Hansard. Feb 7, 1955. Retrieved 2012-06-07. “The position in law is that an armistice or the cessation of fighting does not affect sovereignty.”
http://en.wikipedia.org/wiki/Cairo_Declaration
と米英両国政府が認めているように、どこまで行っても、カイロ宣言(に盛り込まれていた領土条項)は、連合国側の意図の表明に過ぎず、それが休戦ないし終戦の際に再確認されたところで、領土主権に何の影響も及ぼしません。
 すべては、サンフランシスコ平和条約の解釈だけにかかっている、ということです。
 (ただし、ロシア(旧ソ連)に関しては、この条約に入っていないので、この条約を援用することはできません。)
<いしゐのぞむ>
 –コラム#5712(2012.9.9)「いしゐのぞむ『尖閣釣魚列島漢文史料』を読む(その1)」(未公開)について–
 説得力有りとのご評價有難うございます。
 ただ原漢文を素直に閲覽すればさうなるだけのことで、原文が重要です。
>台湾(中華民国)の外交部が引用している2つの史料に係る箇所をご紹介することにしました。公的に引用されているという事実に着目した次第です。
 外交部聲明は昔から何度も出てをり、ほぼ同内容です。
 多分和譯で報道されてゐる筈です。一例がこの↓リンクです。
http://www.taiwanembassy.org/ct.asp?xItem=307956&ctNode=3591
 英語素人コラムから引用の引用で濟ませても結構ですが、その場合は「日本は裁判で負ける」のやうな重大責任發言は好ましくありません。
 「日本は大丈夫やろか、心配やで」くらゐが適切です。
⇒「彼の指摘が正しければ、北方領土ほどじゃないけど、国際司法裁判所に持ち出したら、日本は負ける可能性が高いね。」(コラム#5459)には、「彼<(=台湾の学者)>の指摘が正しければ」という条件が付いています。
 それにそもそも、領土問題であれ何であれ、自分が日本人であるということは一旦忘れ、A/B国(本件に関しては台湾と中共)とC国(本件に関しては日本)の言い分のどちらにより理があるのかを、まず判断しなければなりません。
 (私は、北方領土に関しては、日本側の言い分に全く理がないと判断していることはご承知の通りです。)
 その上でどうするのか、を考えるわけですが、その際に初めて、日本の国益とか自由民主主義的な国際的公益とかを勘案することになります。
 ただし、それは、私の場合、日本の国益は、「国」と言えるかどうか疑問符の付く台湾の「国」益に優先し、また、専制国家である中共の国益にも優先すると思っており、国際的公益とはすなわち、自由民主主義的公益であって中共の唱える国際的公益であってはならない、と思っているからであり、私が日本人だから、即、日本の国益とか自由民主主義的国際的公益を勘案するわけではありません。
 従って、双方の言い分に耳を傾けている段階で「日本は大丈夫やろか、心配やで」といった発言は、私のみならず、いかなる方にとっても適切ではないのではないでしょうか。(太田)
>台湾の外交部引用史料<については、>史料そのものは省略して、外交部がこの史料を引用している文章を下に掲げます。
 漢文史料そのものが尖閣理解に於いて大切なのであって、外交部だけお使ひになるのはあまり良いことではありません。
 專門資料として扱ふのでなく、國民こぞって「尖閣を漢文で樂しむ」べきです。
⇒漢文は、何時の時代のものであれ、外国語であって、日本人にとっては英語と同じです。
 漢文に通じている人でなければ「漢文で楽しむ」ことなど不可能であり、このことは、英語に通じている人でなければ「英語で楽しむ」ことなど不可能であることと同じです。(太田)
>いしゐさん。ネットから引用する場合は、URLをつけ、いしゐさんがこのURLにアクセスしたのがいつだったのかも明らかにすべきです。
 ご意見參考させて頂きます。
>また、上記「」内は、外交部がこのように邦訳した文章を ネットに載せているわけではなく、いしゐさんが邦訳されたということでしょう・・もしそうでないのなら、「原文のまま」とでも注記すべき です。
 ご意見參考させて頂きます。
>いしゐさん。あなたが文学者やエッセイエストであれば旧仮名遣い、旧字体で書かれるのもご自由ですが、教育者でいらっしゃり、かつ一般の人向けに尖閣問題等で啓蒙活動に従事しておられるようにお見受けするので、読み易く、書き写し易い文章を書かれることを強くお奨めします。(太田)
 略字略かなを布告した内閣告示では、專門的學藝には正字正かなを用ゐよと書いてありますので、大學教育及び研究に於いてこそ正字正かなを用ゐるのがその精神です。
 もちろん正字正かなは文學やエッセイ用のものではありません。
 但し内閣告示に從ふつもりは有りませんが。
 太田樣にも正字正かな使用を強くおすすめします。
⇒「啓蒙活動」の部分には「反論」がありませんが、いずれにせよ、言語には正しいも誤りもないのであって、言語は時代とともに変わって行くもの、というのが私の認識であり、その時代に即した言語を用いなければ、「学生」や「一般人」にメッセージが正確かつ迅速に伝わりにくいですよ、と申し上げているのです。(太田)
>また<清の>統治外<であることがはっきりしているところ>の<釣魚台以外の地名である▼▼▼>に載及していることからも、この条が統治界外まで含む記録だと分かる。後に至っても山後の中路・南路は、道光年間の姚△(瀅のサンズイ篇をトル)「臺灣山後未可開墾議」・鄧傅安「臺灣番社紀略」など諸著作の・・・→▼▼▼については、書き写すのが大変なので「伏字」にしましたが、これが現在のどこなのか、ご教示ください。
 ▼▼▼即ち薛坡蘭は、第239頁の末から三行目<(「前出。・・・即ち花蓮<(注)>である。」)>及び第161頁<(「・・・花蓮である。」)>に載せました。
(注)http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8A%B1%E8%93%AE%E5%B8%82 (太田)
⇒そもそも、私が読ませていただいた241頁にも「▼▼▼(花蓮)」と書いてありましたね。失礼しました。(太田)
 これについても外交部の前に原漢文と注釋をよくご覽下さい。
 ・・・
 姚△(瀅のサンズイ篇をトル)の漢字は、「臺灣山後未可開墾議」をネットで檢索すればすぐに出ます。
 また、「瑩然」といふ語がヤフー辭書にも載ってをり、久米邦武「米歐囘覽實記」の「瑩然として光を生ず」といふ語が引用されてゐます。
>台湾外交部等による反論があったらご教示いただけるとありがたいですね。
 外交部で尖閣短評募集があったので
http://www.ettoday.net/news/20120816/88189.htm
應募しておきました。「可泊大船十艘」について更に詳しく書いておきました。
 外交部の目に這入ったでせう。反論は、産經一面なみに目立たないと來ませんね。
 –コラム#5714(2012.9.10)「いしゐのぞむ『尖閣釣魚列島漢文史料』を読む(その2)」について–
>臺海使●<(木偏に差)>録→臺海使槎録
 槎は「いかだ」の訓でワープロで出ます。
>・・・乾隆12年(1747年)范成「重修臺灣府志」・・・<この>外交部 声明の「范成」(はんせい)は乾隆年間の巡臺御史「范咸」(はんかん)である。」(241)
→最後のセンテンスについても典拠を示された方がよろしいと思います。
 嚴格なお求め、參考させて頂きます。とりあへず下のリンクをどうぞ。
http://kanji.zinbun.kyoto-u.ac.jp/kanseki?record=data/FAKOKKAI/tagged/0233020.dat
http://ci.nii.ac.jp/ncid/BN04624874
>この書の成った道光年間に△(口偏に葛)▽(王偏に馬)蘭廰は蘇澳港までが統治域南端であり、その南 の薜坡蘭はまだ清朝の版図に入っていなかった。この条は版図の外の記録を含むということである。
→この箇所は典拠が不可欠だと思いますが、付いていません。
 拙著の第一目的は漢文教育に在り、煩を避ける必要がありました。
 典據原文を引用すると煩瑣になるので引用しませんでした。
 しかし來年あたり改訂版で別に葛瑪蘭廳の一條を立てるつもりです。
 瑪はワープロで瑪瑙と打てばすぐに出ます。
>蘇澳自体が「山後」 の大洋に面していながら更に「後山大洋」と述べるのは、理解せず卒爾に抄録した痕跡である。
→最後のセンテンスについてですが、もう少し詳細に説明していただかないと、
意味がよく分かりません。
 改訂版では山後即ち後山地域についての解説をもう少し充實させるかも知れません。
>なお、読みを記されるのなら、漢語・・いつの時代のどの地域の読みを採用するのかという問題がありそうですが・・での読みを記された方がよ かったのではないでしょうか。
 漢字音の脱落箇所があったとすれば、改訂版でできるだけ補ひます。
 以上色々ご意見有難うございました。
<太田>
 こちらこそ、懇切丁寧にご説明いただき、恐縮です。