太田述正コラム#5535(2012.6.13)
<私の現在の事情(続x19)>(2012.9.28公開)
1 始めに
 通常のコラム配信をしたかったのですが、前から決まっていた会合があり、今回は、ご案内のような事情で、会合を念頭に置いたコラムの書きためができなかったため、表記のシリーズの一環としてのコラムとあいなったことを、あらかじめお断りしておきます。
2 転居関連
 1300に工務店差し回しの瑕疵の修理人が訪れ、わずか5cm足らずの(クローゼット)の扉の底部にできた裂け目の修理を、1400まで、一時間かけて行いました。
 これほど時間がかかるものなんだ、と驚きました。
 その前、1230頃、司法書士から連絡があり、練馬のマンションの(裁判の相手との)共有名義から私の単独名義への変更が完了したとのこと。
 さっそく、三菱地所リアルエステートの担当者にその旨メールを入れました。
 (なお、昨日は、この担当者立ち合いの下、東京ガスの係員に来てもらい、このマンションのガス器具の点検を行い、全て異常がないことが確認されました。)
 現地を訪れる顧客が出現するのはいつかなあ。
3 会合
 本日私が参加した会合は、少人数での大学の同級会なのですが、例年、年末か年始に行ってきたところ、今回は、これまで参加していなかったところの、裁判官になった同級生が(定年よりも一年早く)退官したので、彼を囲む形で臨時に開催されたものです。
 聞けば、彼、奥さんの病気の関係で、昇進を諦め、奥さんの出身県内だけの勤務を退官までの長期間続けたのだそうです。
 彼はこれから弁護士をやるのですが、こんな心優しい人物ですから、弁護をやって欲しい人が大勢出てくるに違いありません。
 私も、再び裁判沙汰に巻き込まれるようなことがあれば、今度は彼に弁護を依頼することになるかも。
 その彼に、一、三審制はばかげている、裁判官の独立性などおかしい、一審制にして組織で判決を下すべきだ、また、二、判例拘束性がないことが濫訴、濫上訴を招いている、という、かねてよりの私の持論をぶつけたところ、議論がかみ合わず、もどかしい思いがしました。
 この会合への常連参加者・・官僚OBでこのコラムの読者です・・も私の主張(一)に同調していたところをみると、この点について、結構官僚の中には同じようなことを思っている人が少なからずいるのかもしれませんね。
 一方、やはりこの会合への常連参加者でこれまで起債等に関わる法務に携わってきた弁護士・・裁判所にはご縁がない・・は、近々、所属法律事務所の定年を迎えるのですが、定年退職後は、弁護士業から引退して悠々自適の生活を送るつもりだ、と言っていました。
 ところで、この会合は、東京駅構内を見下ろすビルのレストランで行われたところ、行きは浅草線で西馬込から日本橋まで行き、そこから歩いたので見えなかったのですが、帰りは同じ方向の同級生がいたこともあり、東京駅から山手線を利用したので、途中、この駅の改装後のおしつぶれたネギ坊主スタイルの屋根を眺めることができました。
 その時、何だかSFの世界に紛れ込んだような不思議な感覚に襲われましたね。