太田述正コラム#5694(2012.8.31)
<私の現在の事情(続x24)>(2012.12.16公開)
1 始めに
 練馬のマンションのリフォームがこの週末に終わることとなり、かつまた、修理に出していた私のセミグランドピアノが修理が終わって本日搬入されることになったことから、開梱作業もこの週末までには終わらせようと決意し、「私の現在の事情」が新たなクライマックスを迎えました。
 そこで、コラム執筆も思うにまかせないこともあり、まず、本日は、リフォームの件を除いて皆さんにご報告したいと思います。
2 開梱作業
 もともとは、次回のオフ会の9月29日までに、ゆっくり開梱作業をやっていこうと思っていたのですが、前倒ししてしゃかりきにこの作業に取り組み、何とか昨日、終えました。
 開梱、ラックへの本・資料の収納、既収納の本・資料の並び替えを鋭意行うとともに、この間、ラックも新たに(本・資料収納用は)2基インターネットで購入し、うち1基を組み立てたのですが、結果的には2基目は、とりあえずは必要がないことが判明しました。
 でも、部屋のスペースに余剰があるので、2基目もできれば週末までに組み立ててそこに置こうと思っています。
 とにかく、開梱作業は一応終わったので、(1回目の(旧自宅からの)引っ越しの際の段ボール箱は既に持って行ってもらっていたところ、2回目の(練馬のマンションからの)引っ越しの際の)段ボールを引っ越し業者に持って行ってもらうことにし、開梱せずに物置に収納した約20個、そして予備として取っておくことにした10個以外の100個について、)昨日10個ごとにひもでしばっておき、本日受け取りに来た業者に渡しました。
 ただ、これら一連の作業に両腕を酷使したため、搬入されたピアノを弾くのもややつらい状況です。
3 ピアノ搬入
 0900頃にピアノ運搬業者(2名)が到着し、搬入、組み立て・設置作業を開始しました。
 0930頃には、ピアノ修理業者兼調律師が別の車で到着し、組み立て・設置作業の最終段階が運搬業者と一緒になって行われました。
 (塗装の亀裂は、目立たないようにしてくれていました。)
 1000頃、運搬業者が帰り、調律師が1時間半程度かけて調律を行うというので、修理の残代金161万5,000円・・このほか手付金50万円を支払い済み・・をインターネットで支払う予定にしていたところ、どうせ調律が気になってコラム作業には集中できないと思い、急遽大森駅前の銀行に行って現金をおろしてきて支払うことにしました。
 自転車で行ったのですが、月末のため、恐るべき混雑で、結局、自宅に戻ったのは1130を過ぎていました。
 ようやく調律が1145頃終わり、このピアノの修理過程の夥しいデジカメ写真アイコン写真集を贈呈され、私は修理費残金を支払い、調律師は帰りました。
 さて、それからがすったもんだでした。
 この調律師が、電子パッドで確認の上で、「セミグランドピアノの部屋は年間を通じて湿度50%以下を維持してください。さもないと、再び塗装に亀裂が生じてしまいます。そのためには、除湿機が必要であり、三菱電機のMJ-180GXを勧める、他の機種では60%以下までがせいぜいです」と言い残していったのです。
 ところが、引っ越しの際にいくつも家電をインターネットで購入したヨドバシ電気のインターネット通販のサイトにはこの機種は載っていません。
 仕方なく、新宿のヨドバシカメラ本店に電話をしました。
 すると、「この機種は生産が終わっていて在庫がなく、次の機種がいつ生産開始になるのかも決まっていない。この機種に匹敵する三菱及び他社の機種は存在しない」と言うのです。
 以上の経緯をおせっかいながら、調律師に電話で伝え、それでも、念のため、三菱電機に聞いてみました。
 随分時間が経ってから折り返し電話が三菱電機からかかってきましたが、「生産は終わっておらず、在庫もあるが、量販店には出していない。最寄りの三菱電機提携店を調べる」というわけで、ヨドバシカメラ情報は完全に否定されました。
 「だけど、これは、あくまでも一般家庭向けの機種であり、大したものではありませんよ」とおっしゃる(!?)ので、「ピアノ修理業者が仕事場でこの機種を使っていて推薦しているし、ヨドバシカメラも、この機種に匹敵する機種は他に存在しない、とまで言っているのだから、メーカーさんがそんなに謙虚でなくてもよろしいのでは?」と答えておきました。
 ウチの比較的最寄りのダイシン百貨店に聞いてみたところ、「調べてみます」という返事で、その後、三菱電機から、最寄りの三菱電機提携店を3店伝えて来てくれた直後に、ダイシン百貨店から、折り返し、「お取り寄せ可能です。入荷までどれくらいかかるか分かりませんが、代金は5万1千・・円になります。」という連絡が入ったので、同百貨店にお願いすることにしました。
 その頃、ささやかな疑問が生じ、手持ちの湿度計で実験をしてみました。
 ピアノを入れた部屋は朝から空調機を28度に設定して、部屋を閉め切り、ずっと空調機をつけっぱなしにしていたのですが、湿度は65%にも達していました。
 今度は、この湿度計を空調機を入れていない部屋・・恐らく室内温度は32~3度か・・に入れて見たのですが、何と湿度は45%しかありません。
 冬煖房を入れると湿度が極端に低下することを思い出し、それと同じだな、と思いました。
 調律師は夏こそ除湿機を使って欲しい、と言っていたけれど、それは間違いなのではないか、とささやかな疑問は深刻な疑問へと変わりました。
 そこで、発注をコンファームしがてらダイシン百貨店に自転車で赴き、聞いてみると、「夏こそ除湿機をというのは正しい。また、空調機は除湿するので、空調機を使っている部屋は湿度が低くなるはずだ」と言われてしまいました。
 私は何がなんだか分からなくなって帰宅しましたが、「夏こそ」は「梅雨時こそ」に置き換えればいいのかな、それにしても、どうしてピアノの部屋の湿度はあんなに高くなっていたのだろう、ウチの湿度計は壊れているのかな、と頭を抱えています。
 生活物理に詳しい人、ぜひ哀れな私を啓蒙してください!