太田述正コラム#5931(2012.12.28)
<皆さんとディスカッション(続x1763)>
<太田>(ツイッターより)
 「慰安婦問題に関する「河野談話」見直し含め検討 菅官房長官…」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121227/stt12122712190013-n1.htm
 おや、初めて「タカ派」が爪を出した?
 ま、落としどころとしては、河野談話に限定的注釈を付ける形の補足的な菅官房長官談話の発表くらいがいいと思うけどね。
 「「恐るべき」まじめさ 中国人留学生が語る等身大の日本…」
http://j.people.com.cn/94473/8072401.html
 手を変え品を変えの人民網のヨイショ記事、今年はこれで終わりかな?
 来年にも期待しよう。
<太田>
 これもまた、ヨイショ記事と言えないわけでもないな。↓
 「「雰囲気」は生まれながらに備わった先天的な魅力とも、歳を重ね環境とともにゆっくりと形成されていく後天的な魅力ともいえ、非常に奥が深い。中日両国には、そうした独特な雰囲気で多くのファンを魅了している女優が多い。単にきれいというだけではなく、内面からわき出る何かがある。自然で飾らないのに人を引き付けて止まない。そんな独特の雰囲気を持つ女優たちを紹介する。・・・」
http://j.people.com.cn/94473/8066760.html
<yRazObmw0>(「たった一人の反乱」より)
 ↓太田さんが現時点での憲法9条改正が不可能だと断言する理由の1つかな?
 9条改正「反対」52%
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121227-00000104-mai-pol
 しかし一方で安倍政権による憲法9条の一部改正に警戒心を示しているのは、 一部改正ならば通る可能性があるって事なんでしょうか?
<vc1TFUCx0>(同上)
 毎日には質問文が書かれてないね。
 朝日の直近と、毎日の9月から推測するに、改正に反対ではなく、国防軍に反対なのかも。
 「世論調査―質問と回答〈12月26、27日実施〉
 ◆自民党は憲法9条を改正して、自衛隊を国防軍にすることを主張しています。このことに賛成ですか。反対ですか。
  賛成 32
  反対 53
http://www.asahi.com/politics/update/1227/TKY201212270894.html
 「本社世論調査:「改憲賛成」65%
 毎日新聞 2012年09月14日
 ◆憲法9条は第1項で戦争放棄を、第2項で戦力の不保持を定めています。9条改正についてどう考えますか。
 何らかの改正が必要だ  56
 一切、改めるべきでない 37
http://web-kenpou.cocolog-nifty.com/blog/2012/09/http.html
<uHnAR+1A0>(同上)
≫ボクのかねてよりのヨミに合致してる一連の記事。≪(コラム#5927。太田)
 純化うんぬんについては<1Qc8XNou0クン>の書き込み<(コラム#5845)>が初出で、それをコラム#5845で太田さんがまるごと頂戴しているのだから、純化についての記事については、それをさも自分のヨミであるかのように語るのは辻褄が合わないでしょう。
<太田>
 ボクが言葉に「」をつけるのにはいくつか意味があるが、これまで(コラム#5905、5927、5929で)必ず「」をつけて「純化」と言ってきたことで、その都度、ボク自身の言葉じゃないことをお断りしたつもりだけどね。
 最初の時、既に、「私の解釈とも両立できるかも」(コラム#5845)と言ってるんだから、「純化」を「ボクのかねてよりのヨミ」の一環とみなすことを認めてもらえるのでは?
<TD6S5.92>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
 自衛隊のカレーってそんなに美味いんすか。
<PQeC9BjE>(同上)
 日本式カレーの精華と言えそうだな。
 一度で良いから全種類の護衛艦カレー制覇してみたい。
 「護衛艦は優れた冷凍貯蔵設備を有し、食材は一般の洋食店と同等以上の鮮度が維持されている。海上自衛隊カレーは、味や香りが非常に良くコクがあり、ボリュームもある。人によっては、「一般の洋食屋のカレーよりおいしい」と言う。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%B7%E8%BB%8D%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%BC
 ちなみに、日本式カレーのルーツがイギリス海軍にあるとするなら、日本のインド式カレーのルーツは、インド独立運動にあるんだな。
 日本のカレーの歴史には異なるニ側面があって面白い。↓
http://www.nakamuraya.co.jp/salon/p14.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%93%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%82%B9
<太田>
 ボクは間違いなく食べたことがあるはずだが、特に思い出せないところを見ると、さほどのことではなかったのでは?
 それでは、その他の記事の紹介です。
 えー? 4類型に限定することに疑問を投げかけたということだとボクは思うけどねえ。
 それにしても、軍事マターについては、戦後日本の政治家は曖昧な表現でしか語らない習性が身についちゃってる感じだな。↓
 「安倍首相は12月26日夜、就任後初の記者会見で、集団的自衛権の行使容認を提言した第1次安倍内閣の有識者懇談会報告書について、「あの4類型でいいのか、もう一度あの時の有識者から聞いて検討を始めたい」と表明しました。・・・」
 「あの4類型」とは、07年の第1回会合で安倍首相が表明した4点の「問題意識」で、自衛隊による(1)公海上での米艦の防護、(2)米国方面に向かう弾道ミサイルの迎撃、(3)国際的な平和活動における駆けつけ警護などの際の武器使用、(4)国連PKOに参加する他国への後方支援――をさします。
 政府解釈の変更の仕方について報告書は、「政府が適切な形で新しい(憲法)解釈を明らかにすることによって可能であり、憲法改正を必要とするものではない」と一刀両断な判断を提示しました。さすがに、「こうした方向性については、国民の間に不安が生じかねない」として、「関係法律において、とりうる集団的自衛の範囲及び手続きを規定する」とも付言し、法律による裏付け措置をとるべきだともしています。
 第2次安倍内閣の始動にあたって、安倍首相がこの提言の扱いをやや慎重に「もう一度検討」との意向を示したのは見識です。憲法解釈は時の勢いだけで変更すべきものではないからです。・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/job/biz/qapolitics/20121227-OYT8T00941.htm?from=yoltop
 この話を日本の主要紙の電子版で取り上げたのは読売だけってのはどういうこっちゃ。
 当然ながら、朝鮮日報は取り上げてるぞ。↓
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/12/28/2012122800469.html
 三つ並んでるが、(民主党政権が採択した)真ん中(「大綱」)はいじる必要ねーぞ。↓
 「防衛費、拡充の方向…「大綱」と中期防見直しへ・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20121228-OYT1T00196.htm?from=ylist
 ちょっと転換が早すぎないかい?↓
 「原発ゼロ、白紙に…石原環境相「現実的でない」・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20121228-OYT1T00194.htm?from=ylist
 こりゃ成田離婚なんてもんじゃなく、小沢による(政党助成金目当ての)結婚詐欺だ。
 だって、嘉田知事をかついでなきゃ、ひょっとして当選は小沢一人だったかもしれないんだもんね。
 それにしても、権力惚けの嘉田知事は老醜を晒しただけで終わり、亀井、阿部両議員はピエロ役を演じ、河村名古屋市長はピエロにすらなれなかった、という無残な結果に終わったね。↓
 「行き着く先は「カネ」 日本未来の党、“野合”1カ月で幕・・・」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121228/stt12122800530001-n1.htm
 だから、こんな解釈は誤りだ。
 小沢の目論見通りの展開なのさ。↓
 「・・・<小沢氏は>嘉田氏を代表に担いで第三極の主導権を握ろうとしたが、衆院選では公示前の62議席から9議席に後退。勢力拡大の思惑が外れた小沢氏側は、嘉田氏らとたもとを分かって純化を図ることにより母屋を乗っ取った。・・・」
http://mainichi.jp/select/news/20121228k0000m010097000c.html
 繰り返して恐縮だが、それにしても、野田前首相は偉大だった。↓
 「・・・衆院選結果判明直後、バラク・オバマ米大統領は声明の中で、安倍自民党の選挙大勝に祝意を表す一方、野田首相に対しては、「日米関係への貢献に感謝したい」と謝意を示した。これは、日米関係全般を概観するに、公正な評価と見るべきであろう。・・・」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121228/plc12122803260007-n1.htm
 松田センセ、漢文和訳そのものがおかしいのでしょうか、この和約をどう読んでもそんな風には私には解釈できないのですが・・。
 単に、日本政府が尖閣をどのように位置付けているかを踏まえた上で、しっかり理論武装をした上で、尖閣諸島を台湾の一部と主張すべきである旨示唆しているだけのことじゃないんでしょうか。↓
 「・・・中華人民共和国成立の翌年に当たる50年5月15日に作成され、北京の中国外務省●案館(●は木へんに當、外交史料館)に収蔵されている・・・外交文書・・・「対日和約(対日講和条約)における領土部分の問題と主張に関する要綱草案」(領土草案、計10ページ)・・・の「琉球の返還問題」の項目には、戦前から日本側の文書で尖閣諸島とほぼ同義に使われてきた「尖頭諸嶼(しょしょ)」という日本名が登場。「琉球は北中南の三つに分かれ、中部は沖縄諸島、南部は宮古諸島と八重山諸島(尖頭諸嶼)」と説明し、尖閣諸島を琉球の一部として論じている。中国が尖閣諸島を呼ぶ際に古くから用いてきたとする「釣魚島」の名称は一切使われていなかった。
 続いて「琉球の境界画定問題」の項目で「尖閣諸島」という言葉を明記し、「尖閣諸島を台湾に組み込むべきかどうか検討の必要がある」と記している。
 東京大学大学院の松田康博教授(東アジア国際政治)は・・・中国政府が、尖閣は「台湾の一部」という主張をまだ展開せず、少なくとも50年の段階で琉球の一部と考えていた証拠と言え・・・『釣魚島』が台湾の一部であるという中華人民共和国の長年の主張の論理は完全に崩れた」と解説している。・・・」
http://www.asahi.com/international/update/1227/JJT201212270001.html
米国でも政治家に碌なのがいなくなったと言われ始めてるが、その原因二つのうちの最初のものが、軍隊経験のない政治家ばかりになったことが挙げられている。
 日本に至っては、それどころか、自立した国で生きた経験のない政治家ばっかりなんだから、どういうことになっちゃうのかね。↓
 ・・・We have lots of leaders but a national deficit in true leadership. Two trends have brought us to this crisis.
 First, the vast majority of our current leaders have only a theoretical, intellectual, and abstract knowledge of the military and war — not an experiential, visceral, and personal understanding. The proportion of our key decision-makers who have served in the military and have personal experience with defense is in steady decline. ・・・
 People who have not served in uniform or combat are often ill equipped to understand how conflict and armies work (or, frequently, how they don’t), how war moves to capricious rhythms, and how war plans last only until first contact with the enemy. ・・・
http://www.foreignpolicy.com/articles/2012/12/27/Hagel_veterans_leadership?page=full
 伊藤かな恵
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E8%97%A4%E3%81%8B%E3%81%AA%E6%81%B5
が歌うクリスマスソング
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=VRaz0PmuSD8
をガーディアンが紹介していた。
http://www.guardian.co.uk/music/musicblog/2012/dec/28/12-songs-christmas-kanae-ito
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ほとんど自覚症状はなかったのですが、年末年始の休暇に入ってしまうので、歯医者の定期健診に行きがてら、念のためにその近くの家庭医のところに寄ったら、右腰の一部が赤くなっており、帯状疱疹
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B8%AF%E7%8A%B6%E7%96%B1%E7%96%B9
だと診断され、飲み薬四種類と軟膏を処方されました。
 子供の時に誰もが罹る水疱瘡は「治癒後も神経節などに水痘・帯状疱疹ウイルスは潜伏しており、免疫低下時や疲労・ストレス時に再活性化し帯状疱疹を発症することがある」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B4%E7%97%98
ということなのですが、私の場合は、加齢に伴う免疫低下が原因だろうと言われました。
 さっそく昼飯の後、服用し、軟膏を塗ったのですが、それから初めて少しかゆくなってきたような気がします。トホホ。