太田述正コラム#6323(2013.7.12)
<皆さんとディスカッション(続x1958)>
<太田>(ツイッターより)
 コラム#5825等で登場した、長崎純心大准教授のいしゐのぞむ氏から、数日前、尖閣問題がらみの同氏論文や新聞記事のコピー一束が送られてきていたが、先ほど初めてその一部に目を通した。
 論文は、例によって旧漢字・旧仮名遣いで書かれていることもあり、読みづらくて大変だ。
 コラムにできるかな?
 「「日本嫌い」急増 中韓、歴史問題背景か…」
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013071201001069.html
 「村上春樹さん新作 韓国発売2週目もランキング1位…」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/07/12/2013071200805.html
ウーン、この乖離がますます中韓での日本嫌いを募らせる。
<XII/aWMM>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
 ぶっちゃけ、韓国はあきらめたほうがええわ
 幼少期からこんな教育しとるんやでー、どうにもならん。
 「にっていが わたしたちの 歴史(    )の ゆうしゅうせいを おおいかくすために たてた けんちくぶつが たくさん あります。 さいきん それらの たてものを こわす つちの おとが 止(   )ない ことは とても 正(    )ことです。
 いまや わたしたちは いたい かこを きょうくんに みらいに むけて ちからづよい 歩(    )を ふみださなければ なりません。」
http://ameblo.jp/edamamemame/entry-11532253220.html
 反日と優生学まがいのおかしな教育。自負心を育てるためなのだろうが、おわっとる。
 コメント欄の11,20,21の人は日韓のハーフだそうで、人形劇にも、日本鬼さんが登場するらしいです。
 結局、韓国にも対等という概念はないので、人間主義も難しいのではあるまいか。
<P59kITWA>(同上)
 それを典拠にするにはかなり危ない気がするけど、有り得そうだな、と思えるだけの前科はあるな。
http://aog.2y.net/forums/index.php?showtopic=1550
http://aog.2y.net/forums/index.php?showtopic=1558
 まぁ、件の話のミソは、韓国の裁判所が法理を超越した判決を出した事にあると思うけど、韓国の小中華化をうかがわせる話で、ほくそ笑んだわ。
 日本の国際環境的にも、もっと悪化してくれた方が良い刺激になるだろうしな。
<太田>
 昨日取り上げた韓国高裁の判決の続報だ。↓
 「・・・韓国では、民主化勢力の支持を受けた左派の盧武鉉政権(2003~08年)下で、請求権協定によって補償を受けられなかった個人の救済に取り組み始めた。韓国政府は05年以降、いわゆる従軍慰安婦と韓国人原爆被害者、サハリン残留韓国人は協定の対象外だったと主張。もともと世論の動向に流されやすい傾向のある司法界にも、協定を見直す機運が浸透していったとみられる。
 ただ、韓国政府は元徴用工の賠償請求権については請求権協定の対象とみていて、これまでに約2万7000人の申告を受け付け、計約480億ウォン(約42億3000万円)を支給してきた。判決について韓国外交省は、「判決が持つ意味や関連措置について、関係部署と検討する」と慎重な物言いだ。・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20130712-OYT1T00235.htm?from=top
 韓国と言えば、これ、分かりやすい対立だな。
 必ずしも穿った見方でもないと思うが、韓国はアシアナ航空の立場を擁護し、米国はボーイング社の立場を擁護しているということ。
 中韓米は、それぞれ(異なった偏見ではあるが、)偏見の塊であるという点で共通しており、物事を客観的に見ることが本来的にできないんだろね。
 この事故で犠牲になった二人の中共人女高生を含む高校生達の受け入れ宗派は、このほか韓国の高校生も受け入れてるみたいよ。
 この三者、琴線が触れ合うものがあるんだろな。↓
 「アシアナ機事故:調査めぐり韓米が真っ向から対立・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/07/12/2013071200911.html
 日本一人が仲間はずれ?
 てなことはないよ。
 ご存知のように、(やはり紹介したばかりの、中韓で日本嫌いが増えてるって出たのと同じ調査で、)マレーシア、フィリピン、インドネシア、(そして、調査対象じゃないが、台湾)じゃ日本はものすごーく好かれてる。
 中韓米、とりわけ韓国の朝鮮日報あたりで、どうして、東アジアでこれだけ日本の評価がきれいに分かれているのか、問題提起する記事を載せて欲しいもんだわ。↓
 ・・・around 80% surveyed in・・・Malaysia, the Philippines, and Indonesia・・・said they like Japan and see the nation in the most favorable light out of the seven countries surveyed.・・・
http://blogs.wsj.com/japanrealtime/2013/07/12/japans-glaring-image-gap/?mod=WSJ_hp_Asia_EditorsPicks
<td+dacoE>
 こっちでは悲観的なほうが長生きって書いてる
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2931667/10369664
 楽観的な人は限度を知らずに働いたりして、体壊す人身近にいるなー。
 病院にもなかなか行かないし。
<太田>
 一つの可能性は、昨日ボクが紹介した米国での研究成果(二つ)は、若年の時に楽観度を調査し、それと何年か後の生存率との相関関係を調べたものであったところ、人は、楽観度が高い人でも、年齢を重ねるにつれて、次第に楽観度が低下して行くってことかもよ。
 それでは、その他の記事の紹介です。
 マイクロソフト社がどんだけ米NSAとつるんでるかが、スノーデンによって明らかにされた。
 <同社は、新Outlook.comにかけてる暗号に煩わされず、通信を読む方法をNSAに提供。↓>
 ・・・
・ Microsoft helped the NSA to circumvent its encryption to address concerns that the agency would be unable to intercept web chats on the new Outlook.com portal;
• The agency already had pre-encryption stage access to email on Outlook.com, including Hotmail;
 <DkySriveから効率的にデータをとる方法もNSAに伝授。↓>
・The company worked with the FBI this year to allow the NSA easier access via Prism to its cloud storage service SkyDrive, which now has more than 250 million users worldwide;
 <同社がスカイプを買収したことによって、NSAはスカイプ上のデータを取りやすくなった。↓>
・In July last year, nine months after Microsoft bought Skype, the NSA boasted that a new capability had tripled the amount of Skype video calls being collected through Prism;・・・
 <なお、51%の確信でもって標的が米市民ではない、かつ米国外にいたことがある、場合には、NSAは個々の裁判所の許可なくして、通信傍受ができることになっている。↓>
 Blanket orders from the secret surveillance court allow these communications to be collected without an individual warrant if the NSA operative has a 51% belief that the target is not a US citizen and is not on US soil at the time. Targeting US citizens does require an individual warrant, but the NSA is able to collect Americans’ communications without a warrant if the target is a foreign national located overseas.・・・
http://www.guardian.co.uk/world/2013/jul/11/microsoft-nsa-collaboration-user-data
 カタール(前首長)/イスラム同朋団とサウディアラビア・クウェート/ワハブ派という二つのスンニ派イスラム原理主義勢力の勢力争いが、モルシ「前」大統領追放の背景にあるってことがよく分かる二つのコラムだ。↓
http://www.foreignpolicy.com/articles/2013/07/11/money_to_meddle_saudi_arabia_uae_qatar_egypt?page=full
http://www.foreignpolicy.com/articles/2013/07/11/al_jazeera_egypt_qatar_muslim_brotherhood?page=full
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太田述正コラム#6324(2013.7.12)
<日進月歩の人間科学(続x32)(その6)>
→非公開