太田述正コラム#7022(2014.6.27)
<皆さんとディスカッション(続x2307)>
<太田>(ツイッターより)
 9月18日にスコットランドで独立の是非を問う住民投票が行われるが、独立と決した場合、残りの英国をどういう国号にするかが取りざたされている。
 rUK、fUK、English Empireが論じられた上で、UKの現状維持だろうとの示唆。
http://www.bbc.com/news/blogs-magazine-monitor-27867406
 ヒマを持て余している人はぜひ直接記事にあたっていただきたいが、English Empire 論を理解するためには、アンジュー帝国について僕が書いたコラムくらいは読んでる必要があるぜ。
<太田>
 それでは、その他の記事の紹介です。
 「・・・中森明夫は・・・幾人かの、実在する「雪の女王」を思い浮かべる。その一人が「雅子妃殿下」だ。彼女は「外務省の有能なキャリア官僚だった」が「皇太子妃となって、職業的能力は封じられ」「男子のお世継ぎを産むことばかりを期待され」「やがて心労で閉じ籠(こも)ること」になると記した上で、さらに映画のテーマ曲「ありのままで」に触れながら「皇太子妃が『ありのまま』生きられないような場所に、未来があるとは思えない」と書いた。この原稿は、結局、依頼主である「中央公論」から掲載を拒否されたのだが、その理由は定かではない。・・・
→雅子妃は、「ありのまま」の人間主義者として生きるこの上もないチャンスを自分で(深く考えないまま)選び取りながら、ついに目覚めることなく、煩悩に絡めとられている偽りの自分であり続けようとしていることが問題なんだよ、中森サン。(太田)
 上野千鶴子は、いわゆる「改憲」でも「護憲」でもなく、憲法を一から選び直す「選憲」の立場をとり、その際には、天皇の条項を変えたい、とした。象徴天皇制がある限り「日本は本当の民主主義の国家とはいえ」ないからだ。いや、理由はそれだけではない。「人の一生を『籠の鳥』にするような、人権を無視した非人間的な制度の犠牲には、誰にもなってもらいたくない」からだ。・・・
→へーそうかい。
 ふんじゃあ上野のオバハン、英国はもちろん、カナダもオーストラリアもニュージーランドも「本当の民主主義の国家とはいえ」ないのね。
 今上天皇や美智子妃はもとより、エリザベス女王の一生も『籠の鳥』なんだね。
 そんなこと言う勇気もない、いや夢にも考えてないくせに、エセ学者め。(太田)
 赤坂真理は「雅子妃」の娘である「敬宮愛子様」について、深い同情をこめて、こう書いている。
 「生まれてこのかた、『お前ではダメだ』という視線を不特定多数から受け続けてきたのだ。それも彼女の資質や能力ではなく、女だからという理由で。(略)ゆくゆくは彼女の時代となることを視野に入れた女性天皇論争も、(略)秋篠宮家に男児が生まれた瞬間に、止(や)んでしまったのだ! (略)彼女は生まれながらに、いてもいなくてもよくて、幼い従兄弟(いとこ)の男児は、生まれながらに欠くべからざる存在なのだ。なんという不条理! それを親族から無数の赤の他人に至るまでが、(略)ごくごく素朴に、信じている。この素朴さには根拠がない。けれど素朴で根拠のない信念こそは、強固なのだ」
→これは正論。
 だけど、「素朴で根拠のない信念」のよってきたるゆえんを分析しなくっちゃ、赤坂シャン。(太田)
 わたしたちが知っている「天皇制」は近代に生まれたもので、たかだか百数十年の歴史しかなく、それに先立つ2千年近い「天皇制」の中に、近代のそれとはまったく異なる原理が混じっていた、と原は指摘している。
 原武史・・・によれば、そもそも女神であるアマテラスを始祖とする古代天皇制には、現在のそれとは正反対の「女性優位」ともいうべき思想が底流としてあった。それを象徴するのが、神であるアマテラスと人間である天皇の中間にいる「ナカツスメラミコト」とも呼ばれる存在だ。その、ある意味では天皇より上位の存在に、皇后はなることができるのであり、実際に、歴代の皇后の中に、いや近代になっても、それを強く意識し、その地位に上ろうとした者もいたのである。・・・」
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11209602.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_DA3S11209602
→常識をきちんと裏付けてくれたらしくてアリガト、原サン。
 百数十年前、男達が例外的に「活躍」した戦国時代のほとぼりが冷めないうちに、女達によってずっと差別され虐げられてきた日本の男達が、男系男子天皇制をでっちあげたのさ。
 竹田某なんて、歴史に無知な輩に、日本のマスコミはなぜ発言権を与えてるのかねえ。(太田)
 それでは、その他の記事の紹介です。
 先の大戦は大災害で戦後の経済成長は奇跡、核兵器は忌むべきもの、という戦後日本人がYMOやハローキティを生み出したとよ。
 (人間主義文明が生み出したんだ。ベラボーめ。(太田))↓
 ・・・ A far larger and more important constituency in Japan are the people who categorize the devastation of World War II as a catastrophe, the post-war reconstruction as a miracle, and the existence of nuclear weapons as abhorrent. This is the Japan of Yellow Magic Orchestra and Hello Kitty. (Oops.)
 <日本が核武装をすることはありえない(のであって、永遠に日本は米国の軍事力の庇護の下に置かれ続ける)とも。(「独立」の時は近付いとるぞ。アホ!(太田))↓>
 It’s easy to talk about Japan building nuclear weapons, but the real policy debates reflect Japan’s nuclear allergy, not enthusiasm. ・・・
http://www.foreignpolicy.com/articles/2014/06/26/japan_isn_t_going_to_build_nuclear_weapons_but_it_could?wp_login_redirect=0
 ロシアは、EUとの協力協定調印をアルメニアに諦めさせることに成功したが、ウクライナで圧力をかけすぎて革命を起こしてしまい、更には、モルドバとグルジアまで早期の調印を決意させるに至ってしまったとさ。↓
 ・・・Russia persuaded Armenia to pull out of its E.U.・・・Association Agreement・・・discussions in September. Then it turned its attention to Ukraine, where President Viktor Yanukovych in November reversed course on plans to sign the agreement. That set off pro-European protests in Kiev and eventually led to Yanukovych’s ouster in February.
 <結局、ウクライナは本日、後の2カ国は7月中に調印する運びとなった。↓>
 But Russia’s moves have spurred neighbors to reorient westward even more quickly than they were contemplating. The deal-signing date for Moldova and Georgia was pushed up to June. Ukraine’s new president, Petro Poroshenko, said he wanted to sign at the same time.・・・
http://www.washingtonpost.com/world/europe/russia-pressures-moldova-as-date-for-signing-of-eu-deal/2014/06/25/0d9ed50f-42d3-47db-90f6-3073c03746b1_story.html
 アルカーイダとIsisのものの考え方がどんだけ異なっているのかを明らかにしたコラムだ。
 これじゃ、Isisが破門されるワケだよな。
 だけど、筆者が言ってるように、だから、確実にIsisは失敗する、なんてことは言えないぞ。
http://www.slate.com/articles/news_and_politics/frame_game/2014/06/osama_bin_laden_s_seven_rules_for_terrorists_isis_will_regret_not_following.html
 前段は旧聞に属するが、後段は目新しい。↓
 
 「・・・美女は出産能力、イケメンは免疫力が高い・・・」
http://j.people.com.cn/n/2014/0626/c94475-8747218.html
 英国の65歳超の4分の3は肥満だとよ。↓
 Three in four over-65s overweight・・・
http://www.theguardian.com/society/2014/jun/26/three-quarters-over-65s-overweight
——————————————————————————————————————————————-
太田述正コラム#7023(2014.6.27)
<キリスト教と資本主義の両立可能性(その2)>
→非公開