太田述正コラム#7038(2014.7.5)
<皆さんとディスカッション(続x2315)>
<太田>(ツイッターより)
 「…ロイター通信などによると、1日から2日にかけ、中部のシーア派聖地カルバラで、シーア派聖職者サルヒ師を支持する民兵と、政府の治安部隊が衝突し45人が死亡した。シーア派内の分裂は、イラク統治の揺らぎに拍車をかけている。…」
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140704/mds14070419130005-n1.htm
 ホントなら大事だが、英米の主要メディアは全く報じていないし、ロイター・イラク版
http://www.reuters.com/places/iraq
にさえ言及はない。
 またもや、日本紙お得意のガセ記事かあ?
<bonkers_blunder>(同上)
 カルバラでの衝突はこれでしょうか?
 Up to 45 killed in clashes in Iraqi holy city of Karbala: sources | Reuters
http://www.reuters.com/article/2014/07/02/us-iraq-security-karbala-idUSKBN0F722B20140702?irpc=932
<太田>(同上)
 おおサンキュー。
 もっとも、あの産経記事、この元記事のほぼ直訳なので、ロイター記事とすべきだったのでは? 
 また、この元記事は2日付なので、単に、その頃の英米の主要メディア電子版での報道を僕が見落としてただけかも。
<太田>(同上)
 「STAP論文:12年サイエンス審査時 ES細胞混入指摘…掲載されたネイチャーには13年3月に投稿。この論文から理研発生・再生科学総合研究センターの笹井芳樹・副センター長が執筆に参加した。…」
http://mainichi.jp/select/news/20140705k0000m040124000c.html
 小保方嬢を懲戒解雇しない理由が見当たらない。
 「STAP検証実験、分子生物学会が凍結求める…」
http://www.yomiuri.co.jp/science/20140704-OYT1T50113.html?from=ytop_main7
のも当然。
 その上で、理研は、発生・再生科学総合研究センターを中心に、自らの解体的建・再生に取り組むとともに、お嬢に損害賠償を求めるべきだろう。
 議論の余地はもうない。
 シリアでIsisと抗争中のイスラム過激派の一派の頭目が、ピンクのハローキティのカバーのついたノート持参でアジ演説やったってんで話題に。
http://www.hurriyetdailynews.com/jihadist-leader-in-syria-addresses-militants-with-hello-kitty-notebook.aspx?pageID=238&nid=68693
 日本のソフトパワーはやがてイスラム教をも人間主義化する?
 いや、ぜひ、そうあって欲しいねえ。
<:Pl/Kbck.>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
 集団的自衛権について、こんだけ世間で話題になってるから、自民党のホームページ見に行ったんだ当然、広報活動の一環でわかりやすい説明があるだろうとおもいきや、ないんだなこれが。
 つまらんpdfは見つけたけど、説明になってないし、本気で国民の理解を得ようと思えば、知識を得ようとホームページ見に来る人への案内バナーとかわかりやすい解説とかあってしかるべきだと思うんだけどな。
 (本来の仕事である)安全保障に関心がないんだよ 日本の政党、国会議員は。
<2Sjd0x8A>(同上)
≫権利があるとして、行使するかどうかは別問題という事で分けておられるのですか?≪(コラム#7036。hWxuPd9E)
 そもそもコラム#7012で私が提示した過去コラムは、決断(選択)は苦痛を伴う、ということを言いたかったのであって、権利(選択権)そのものが苦痛を生むということを言いたかったのではない、ということ。
≫そうなってしまうと家の中での搾取はどうなってしまうのです?≪(同上)
 何が言いたいのかわからんちん。
≫家庭内で旦那が搾取されているという論には否定的ですか? ≪(同上)
 「家庭内で旦那が搾取されているという論」ってナニ?そんな「論」って話に出てきたっけ?
 悪いことは言わないから、一度、自分が何を主張したいのか(相手(太田さんor私)のどういう主張に異論があるのか)を整理したほうがいいよ。
<太田>
 それでは、その他の記事の紹介です。
 文学者チャーチルは、自分の人生を手に汗を握る物語に仕立てようとし、常に危険を求めたとさ。↓
 ・・・Churchill was principally driven in life by “the desire to frame a thrilling story” for himself, and “once we understand that as his life goal, then Churchill’s impulsive courtship of danger becomes predictable, explicable, and eminently reasonable.” To Rose, his performance on the world stage was influenced in part by the theater, especially the Victorian melodrama of his youth.
 <それは性急な判断や眩いばかりの勇気となって現われた。
 しかし、そのおかげで、英国は先の大戦で至上の時間を送れたのだ。
 (てやんでえ。だもんで、大英帝国を一瞬にして瓦解させたじゃんけ。(太田))↓>
 This sense of life as a drama, with him in the starring role, prompted both rash judgments and acts of dazzling courage. While a more prosaic outlook might have helped him avoid misadventures, it would have deprived Britain of its “finest hour” in 1940. ・・・
 <あらゆる手柄を自分のものにしようとした。(サイテーじゃん。(太田))↓>
 ・・・he “exaggerated the importance of everything he touched. Every speck on the horizon, he assumed, would turn out to be a Cunarder, not a cockleshell.”・・・
http://www.washingtonpost.com/opinions/book-review-the-literary-churchill-author-reader-actor-by-jonathan-rose/2014/07/03/1979955c-e290-11e3-9743-bb9b59cde7b9_story.html
 米国のように、重要な時に、かくも多くの偉人を持っていた国は他にはないとさ。
 (正気かよ。(太田))↓
・・・Adams, Franklin, Jefferson, Washington, Hamilton and Madison,・・・No other country has been so blessed.・・・
 <その結果、米独立革命は深い知的ルーツに立脚することができ、この革命の諸理念はただちに全球を駆け巡ったとさ。(夜郎自大とはこういうことを言う。(太田))↓>
  ・・・the American Revolution was an event in history with deep intellectual roots. The Revolution’s ideas quickly circled around the globe.・・・
 <ジェファソンが駐仏大使の時に、ラファイエット侯爵の人権宣言の起草を手伝っただと。(その結果、フランス革命は、大虐殺と大戦争をもたらすことになったのよ。(太田))↓>
 Thomas Jefferson, then the new American republic’s ambassador to France, helped the Marquis de Lafayette write the Declaration of the Rights of Man.・・・
http://www.latimes.com/books/jacketcopy/la-et-jc-books-revolutions-america-uprising-spawn-20140703-story.html
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 一人題名のない音楽会です
 John Ogdonの12回目です。
 彼の、演奏会シリーズの第一弾です。
 アンコールを3曲(4曲?)も弾くとは大盤振る舞いもいいところですが、名曲からまあまあの曲へ、という配列はなかなかのものですね。
 最後の2曲は既出であることをお断りしておきます。
Great Hall Moscow – 1976
https://www.youtube.com/watch?v=8q1tNCVGpt0
 Ravel Ondine from ‘Gaspard de la Nuit’(注) 名作。
(注)「ラヴェルは1908年、ベルトランの詩集から「オンディーヌ」、「スカルボ」(同名の2篇の詩のうち、断篇に所収のほう)、「絞首台」(断篇に所収)の3篇に想を得て、これらをイメージした3曲のピアノ独奏曲からなる組曲を作曲した。・・・オンディーヌ<は、>・・・詩の内容(人間の男に恋をした水の精オンディーヌが、結婚をして湖の王になってくれと愛を告白する。男がそれを断るとオンディーヌはくやしがってしばらく泣くが、やがて大声で笑い、激しい雨の中を消え去る)に忠実に基づいていると言われる。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%9C%E3%81%AE%E3%82%AC%E3%82%B9%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%AB
 Liszt Sonata in B Minor(注) 佳作。
(注)「リストが作曲した唯一のピアノソナタである。・・・1852年から1853年にかけて作曲され<た。>・・・シューマンの妻で・・・ピアニスト<兼作曲家>であったクララ・シューマンは、・・・「ただ目的もない騒音にすぎない。健全な着想などどこにも見られないし、すべてが混乱していて明確な和声進行はひとつとして見出せない。そうはいっても、彼にその作品のお礼を言わないわけにはいかない。それはまったく大儀なことだ」と苛立ちの気持ちを書き残した。 」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%82%A2%E3%83%8E%E3%82%BD%E3%83%8A%E3%82%BF_(%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88)
 Debussy La Fille aux Cheveux de Lin(注) 名作。
(注)「『亜麻色の髪の乙女』は・・・ピアノのための前奏曲<(1910~13年作曲)のうちの1曲。>」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%89%8D%E5%A5%8F%E6%9B%B2_(%E3%83%89%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%BC)
 Liszt Mephisto Waltz No.1(注) 名作。
(注)「かねてからファウスト伝説に強く惹かれていたリストが、同郷の詩人ニコラウス・レーナウによる長大な詩から霊感を得て・・・1856~61年頃に・・・作曲したピアノ曲が「村の居酒屋での踊り」<。>・・・曲の元となったストーリーは以下のようなもの。「ファウストとメフィストフェレスは、農民たちが踊り集う居酒屋に現れる。楽士からヴァイオリンを取り上げたメフィストは、憑かれたかのように弾き始め、農民たちを陶酔のなかに引き込む。ファウストは黒髪の踊り子を抱いて星の夜へと連れ出し、森の中に入ってゆく。開いた戸から、夜鳴き鶯の鳴き声が聞こえてくる。」」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%AF%E3%83%AB%E3%83%84
 この管弦楽曲版が『レーナウの「ファウスト」による2つのエピソード』(Zwei Episoden aus Lenaus Faust)の第2曲である。参考までに掲げる。指揮:Kurt Masur オケ:Leipzig G
https://www.youtube.com/watch?v=JEhzJD4n21k
 Liszt Valse Oubliee No.?(コラム#6968のものと全く同じ。) 佳作。
 Debussy La Danse de Puck(コラム#6954のものと全く同じ。) まあまあの曲。
(続く)
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太田述正コラム#7039(2014.7.5)
<欧州文明の成立(続)(その8)>
→非公開