太田述正コラム#7121(2014.8.16)
<皆さんとディスカッション(続x2356)>
<太田>(ツイッターより)
イギリスの運河・川トラストが発行した、バークハムステッドという町の観光案内図が男性器に似てるってん話題になってる。
http://www.bbc.com/news/uk-england-beds-bucks-herts-28783990
 トラストは、全然気付かなかった、運河等は長細いので仕方ないだろって反論してるけど、地元の町は観光客が増えるかもと期待。
 ウクライナが、国境を越えて侵入して来た露の軍事護送車列を攻撃してその一部を破壊した、と発表したが、この車列の国境越えを報道したのは英ガーディアンとテレグラフ。
http://www.theguardian.com/world/2014/aug/15/ukraine-claims-destroyed-russian-military-vehicles-crossed-border
 英米の主要メディアの質の高さの背後には、諜報機関の情報提供がある。
<TA>
≫宗主国サマのなさることは、無条件で信用して従う、という、吉田ドクトリン墨守がもたらしたところの、戦後日本人の奴隷化、家畜化の端的な表れ、といったところでしょうね。≪(コラム#7119。太田)
 そうなると、今度はオスプレイ絡みの騒ぎ(典拠省略)が説明できなくなるのです。
<太田>
 米軍や自衛隊の航空基地周辺では、どこでも騒音苦情や騒音訴訟が喧しいですよね。
 少しでも騒音が増えるとなれば、周辺住民の立場としては反対するのは当然です。
 騒音を歓迎する人は世の中どこにもいません。
 また、騒音があるから、安い不動産価格で周辺住民になれたところ、更に騒音が増えて不動産価格が一層下がるのは困りますからね。
 騒音は、客観的事実であり、「無条件で信用」するもクソもありません。
 (なお、あんまり言いたかあないけど、騒音が届かないはずの場所の人まで反対するのは、そうすることによって、周辺地域への交付金や補償金の類が増えるからですよ。)
 それでは、その他の記事の紹介です。
 産経も朝日も、吉田ドクトリン墨守/宗主国事大主義じゃあ、全くおんなじだってキミ達分かってくれよな。↓
 「フランス<では、>・・・「今でも多くの人が、米国のことを少しは夢見ていると思うよ」・・・
  確かに米国はもう、今日という日に救いをもたらす、あの若くて元気な新興勢力ではないかもしれない。でも、多くの欧州人の目には、米国務長官だったマデレーン・K・オルブライトがいったように、「なくてはならない国」として映る、という。・・・」
http://digital.asahi.com/articles/ASG7B6F6GG7BULPT001.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASG7B6F6GG7BULPT001
 だからどうした?↓
 「中里教授「日本の無罪主張したパール判事は税法弁護士」・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/08/15/2014081502373.html
 習閣下、おオリなされちゃあダメでありんす。ああ、なさけなや。↓
 「中国「断固として反対」 靖国問題、<しかし、>大使は呼ばず ・・・」
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014081501001547.html
 プーチンは、軍事介入と人道的支援を並行して進め、ウクライナ政府を挑発し、本格開戦を生じさせようとしているとさ。
 (ま、そんなところだろねえ。(太田))↓
 ・・・Russia nakedly dispatches columns of armored vehicles into Ukraine, and stages a piece of pseudo-humanitarian theatre to legitimate a more open form of warfare. This is win-win for Putin: If Ukraine declares war on Russia, he gets to ride in to save his faltering rebellion. If it doesn’t, he keeps waging deniable “incursions” to send the rebels heavy machinery. ・・・
http://www.foreignpolicy.com/articles/2014/08/15/putin_new_clothes_russia_invades_ukraine_weapons_convoy
 ロビン・ウィリアムズの自殺に関するこのコラムのタイトルを見て、アメちゃんも変わりつつあるのかも、と期待して読んだんだけどがっかりしたなー。
 自殺する人はビョーキなんだから、ケアが不十分だったんだろうって家族を責めたり、残された者を嘆き悲しませる本人を非難したりしちゃイカンだと。
 ビョーキじゃない自殺だってあるし、キリスト教に由来するところの、自殺に対する禁忌そのものを払拭しなきゃアカンちゅうのに・・。↓
 Time to shine a light on suicide, and banish the shame・・・
http://www.latimes.com/local/la-me-new-banks-robin-williams-suicide-20140816-column.html
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一人題名のない音楽会です。
 ステファン・グラッペリの3回目(最終回)です。 
四 補遺
Puttin´On the Ritz(注) +Yehudi Menuhin+Nelson Riddle+Instrumental Ensemble
https://www.youtube.com/watch?v=pTbRTVUf4EU
(注)アーヴィング・バーリン(Irving Berlin。1888~1989年。ロシア生まれのユダヤ人)が1927年に作曲したポップス。1930年のミュージカルPuttin´On the Ritzで合唱曲として用いられた。
http://en.wikipedia.org/wiki/Puttin’_On_the_Ritz
http://en.wikipedia.org/wiki/Irving_Berlin
Tiger Rag(前出) +Iwao Furusawa
URL亡失 リンク切れ
How High The Moon(注) +Michel Legrand
https://www.youtube.com/watch?v=rbjISNek6Ss
 単独演奏。
https://www.youtube.com/watch?v=S4kf5aU1Wtg
(注)Morgan Lewis作曲、Nancy Hamilton 作詞で1940年のブロードウェイのレヴューTwo for the Showで用いられた。
http://en.wikipedia.org/wiki/How_High_the_Moon
五 「単独」演奏
Desafinado(注) Baden Powell
https://www.youtube.com/watch?v=efC-jIlLJjc
(注)ブラジル人の「ニュウトン・メンドンサが作詞し、アントニオ・カルロス・ジョビンが作曲し・・・1959年に発表されたボサノヴァの曲。・・・「Desafinado」 はポルトガル語で「ヂサフィナードゥ」に近い発音であり、「音痴」または「音はずれ」という意味である。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%B5%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%83%89
 ジョビン(Antonio Carlos Brasileiro de Almeida Jobim。1927~84年)は、ボサノバの創始者。「次第にこの新しいサウンドは、従来のサンバ・カンサォンの重苦しさに否定的になっていたブラジルの若者たちの心をとらえ・・・ていった。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%8B%E3%82%AA%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%AD%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%93%E3%83%B3
As Time Goes By(注) エレキギター:Marc Fosset, Martin Taylor バス:Jack Sewing
https://www.youtube.com/watch?v=1Spmb8u9SZU
(注)「1931年にハーマン・フップフェルド(Herman Hupfeld)が、ブロードウェイ・ミュージカル『エブリバディズ・ウェルカム 』(”Everybody’s Welcome”)のために作詞・作曲した曲。・・・また、1942年制作のアメリカ映画『カサブランカ』のテーマ曲としても、一般的に知られている。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%83%90%E3%82%A4
Blue Moon(注)
https://www.youtube.com/watch?v=VhB5qAq7OkI
(注)米国のRichard Rodgers作曲、Lorenz Hart作詞で1934年に作られた古典ポップス。
http://en.wikipedia.org/wiki/Blue_Moon_(1934_song)
Over the rainbow(注)
https://www.youtube.com/watch?v=agXsKxMrTTs
(注)「1939年のミュージカル映画『オズの魔法使』でジュディ・ガーランドが歌った劇中歌。エドガー・イップ・ハーバーグ(Yip Harburg)作詞、ハロルド・アーレン(Harold Arlen)作曲。1939年のアカデミー歌曲賞を受賞している。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%99%B9%E3%81%AE%E5%BD%BC%E6%96%B9%E3%81%AB
Danny Boy(コラム#6570、6590)
https://www.youtube.com/watch?v=R546JSIcro4
It Had To Be You(注) Martin Taylor and Louis Stewart on guitars and Jack Sewing on double bass
https://www.youtube.com/watch?v=mZVJ9DlBKyg
(注)もしあなただったら。米国のIsham Jones作曲、Gus Kahn作詞の1924年のポップス。
http://en.wikipedia.org/wiki/It_Had_to_Be_You_(song)
Swing 42(注a)/Minor Swing(注b)
https://www.youtube.com/watch?v=9Pb-1XGUkNM
(注a)Django Reinhardt(前出)作曲。
http://en.wikipedia.org/wiki/Swing_42
(注b)Django ReinhardtとStephane Grappelliの共同作曲したジプシー・ジャズ。初録音は1937年。
http://en.wikipedia.org/wiki/Minor_Swing_(composition)
Stardust(注)
https://www.youtube.com/watch?v=JaGobcJLjqQ
(注)「ホーギー・カーマイケルが1927年に発表したジャズのスタンダード・ナンバー」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%80%E3%82%B9%E3%83%88_(%E6%9B%B2)
(完)
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太田述正コラム#7122(2014.8.16)
<英米性革命(その6)>
→非公開