太田述正コラム#7697(2015.5.31)
<皆さんとディスカッション(続x2644)>
<太田>(ツイッターより)
 二階訪中団と習近平の面談について、韓国じゃ、「…歴史は歴史として、私たちも中国のように実利を取ろう…日本人が中国を崇めている姿は卑屈に見える…」
http://www.recordchina.co.jp/a109779.html
 米国じゃ、「…<習>が握手をしている時に後ろに隠し持っているナイフに気を付けろ…」
http://www.recordchina.co.jp/a109931.html
 対する中共人民は、「…中国政府は今、日本との交流を深め、経済の協力関係を強化している。反日は国家の政策に反することに等しい…」
http://www.recordchina.co.jp/a109955.html
 米韓人民は無知丸出し。
 米国人民に至っては、習ちゃんだけじゃなく、自国のオバマ大統領の凄さすら全く分かってないんだからどーしょーもないね。
 顧みて日本人民はどうか。
少なくとも太田コラム読者に関しては、習ちゃんのこともオバマのことも、ほぼ完璧に理解してんだからエライよなあ、なーんて言っちゃって。
 それにしても、安倍、朴が霞む霞む。
<太田>
 つぶやいた直後に、下掲の記事を目にしたが、上のラインを変更する必要はなさそうだ。↓
 <そりゃ、戸惑う中共人民もいるだろなってだけだよ。(太田)↓>
 「・・・このニュースに対して中国のネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられた。
「煙幕でも放ったのかな。友好だって?全くそう見えないんだけど」
「適当に聞き流せばいい。信じる者はただのバカ」
「友好?誰がそんなものを信じる?。真珠湾攻撃の時だって日本は米国と話し合っていたんだぞ」
「日中友好なんて現実的ではない。日中は必ず一戦交える」
「日本人との友好はあり得ない。戦争準備をしてしかるべき」
「日本が何をしようと俺は信じない。歴史がすべてを物語っている。戦争しかない」
「日本人を信じることはできない」
「もしも中国に選挙制度があったら、対日強硬の政権にすべきだ」
「日中は永遠に敵対するわけにはいかない。それで喜ぶのは米国なのだから」
 <でも、やっぱ、分かってる人民は、よー分かっとるでー。(太田)↓>
「もっと冷静になろうよ。日中が協力することは中国の益になる」
「さすがは習主席だ。日中友好は民間にあるとは賢明な一手だ」
「習主席こそ偉大な政治家だ。策略は明確で言行が一致している。日米の政治家とはレベルが違う」
http://www.recordchina.co.jp/a109760.html
<BEcGDzzo>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
 太田さんの言う米人種主義的帝国主義とおんなじようなこと言ってる人がいた。↓
http://www.ritsumei.ac.jp/acd/re/k-rsc/lcs/kiyou/19-1/RitsIILCS_19.1pp.77-84Miyashita.pdf
 こういうこと言ってる人、結構いるのかな?
<太田>
 私が言及している、戦前の日本の対赤露抑止戦略もそうだが、それ以上に、米人種主義的帝国主義って、説じゃあなくって、史実なんだからね。
 「こういうこと言って」ない「人」は、エセ識者ってこと。
 それにしても、上掲の中で、筆者が、「このような・・・「遺伝的に劣等な有色人種」・・・統治の方法論は、20世紀半ばの日系アメリカ人の強制収容政策や対日占領政策にも応用されているのである。」と言い切ってることに敬意を表したいね。
 前にも示唆したように、アメ公が、お笑い草だが、劣等どころか、「遺伝的に」優「等な」黄「色人種」たる支那系米国人差別を行ったことが、後々致命的に祟ることになったのと同様、「遺伝的に」優「等な」黄「色人種」たる日系米国人差別や、占領期以降の日本人差別は、今後米国に致命的に祟ることになることだろうて。
<boHyKdt6>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
 https://www.youtube.com/watch?v=cDdLtAYbwO4
 ↑ロヒンギャ(ロヒンガ)問題についてジャーナリストのモーリー・ロバートソン氏は、藁にもすがりたいロヒンギャ族の若者たちをパキスタンのテロ集団がリクルートして連れて行くなどの流れがあるのでテロを防止するためにも先進国は国際的な意思を結集して避難民を直接助けに行くべきと言っていますが、太田さんはこの考え方をどう思われますか。
<太田>
 ロバートソンなんてヘンなガイジンが今日本で活躍してること初めて知ったけど、彼の言ってること、殆んどウソだと思った方がいいな。
 というのは、関連記事を注意深く読んでりゃ気付くだろうが、「避難民」にはロヒンギャ以外に、必ずと言っていいほどバングラデシュ人が混じってる。
 で、両者は、イスラム教徒としてはもちろんだが、文化的にも人種的にもそっくりなんだな。
 下掲は、バングラデシュ出身の「避難民」についてのBBC記事だが、ロヒンギャにも基本的に当てはまると思ってよかろう。
 <少額の頭金を払って業者の船に乗り、タイ南部についてから料金2300ドルの残り大部分を支払う契約。↓>
 ・・・ You only pay the main charge – about £1,500 ($2,300) when you arrive in southern Thailand.・・・
 <払えなきゃ、ぶちこまれて食事を与えられず餓死させられることは百も承知。↓>
 Before they leave from here we tell them if they don’t pay they will be put in a prison. You won’t get any rice and you will die of hunger・・・
 <だから、人身売買じゃなく、全員がグル。↓>
 What this suggests is that for the most part this phenomenon isn’t strictly human trafficking – where people are bought and sold against their will – but rather a perverted business transaction to which most of the migrants and their families are actually party.・・・
 <タイに渡ってから、残された家族は親族等に奉加帳を回す。↓>
 It seems many young men, and it is predominantly young men who seem to make the journey, are lured in the risky and selfish hope that their family will find a way raise the money once they arrive in Thailand.・・・
 <「イスラム国」たるマレーシアに密入国さえ出来れば、後は、毎月400ドルの仕送りが届くので、投資として悪くない。↓>
 ・・・a successful migrant can send as much as 30,000 taka (£260/$400) back to his family each month. ・・・
 <しかし、「避難民」の5人に1人は、船中で病気・ストレスにより、或いは、タイにカネが届かなかったりで死に至る。↓>
 ・・・one in five of the migrants he takes don’t make it to Malaysia. ・・・
http://www.bbc.com/news/world-asia-32918219
 恐らく、ミャンマーのロヒンギャについても基本的に同じであろうことを前提に考えると、元に戻って、そんなロヒンギャに対し、英国統治下のミャンマーにおびきよされて来て甘い汁を吸ったこと、昨今のイスラム過激派化への懸念、から、同国の圧倒的多数派たる仏教徒達・・但し、ヒンドゥー教と習合したインチキ仏教の信徒達・・が嫌悪感を抱き、言論の自由が一定程度認められるようになった途端に、ロヒンギャを迫害するようになったのは、それなりに理解できるってもんだ。
 で、ロバートソン等、欧米のキリスト教徒達・・だと思うけどね・・は、ダライラマ人気等によりこのところ仏教徒に対して劣等感を抱くに至ってるもんだから、「仏教徒」もキリスト教徒と大同小異で、異質な他者に対する迫害を行うってことを、鬼の首をとったかのように喧伝したいんだよな。
 ま、日本を離れりゃ、どこもかしこも非人間主義社会ばっかしであり、そこは、醜悪な連中・・特にキリスト教徒の連中や、就中イスラム教徒の連中はひどい・・で溢れかえってるって思わなきゃならんのよ。
 我々はどうすべきかって?
 タイ(の警察の腐敗)とマレーシア(と一部インドネシア)(の不法入国取締の甘さ)の問題として、或いは、イスラム教(のスンニ派の無国籍性等)の問題として、突き放して見物してりゃいいんだよ。
<太田>
 それでは、その他の記事の紹介です。
 その時間、外を「速足」で歩いていたためか、全く地震に気付かなかったな。↓
 「日本全国で揺れ、「異常震域」か…小笠原沖地震・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/science/20150530-OYT1T50107.html?from=ytop_main4
 英国は、結局、エジプトを併合しなかったぜ。
 舌噛むような「研究」するなってんだ。↓
 「日本の外交政策に見る伊藤博文の影–韓国の外交・内政を少しずつ握っていった伊藤博文、「困難なき併合」狙う–英国のエジプト統治政策も学ぶ・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/05/30/2015053000617.html
 復旦大学による東大映像剽窃の話、大々的にWSJが取り上げた。↓
http://blogs.wsj.com/chinarealtime/2015/05/29/chinese-universitys-video-boldly-goes-where-others-have-gone-before/
 ブラッターFIFA会長、米国による捜査は、2022年ワールドカップ招致に失敗した米国、2018年ワールドカップ招致に失敗した英国、による自分への復讐だ、と語る。↓
 ・・・“No one is going to tell me that it was a simple coincidence, this American attack two days before the elections of Fifa. It doesn’t smell right,” he said. “The Americans were the candidates for the World Cup of 2022 and they lost. The English were the candidates for 2018 and they lost, so it was really the English media and the American movement.”・・・
http://www.theguardian.com/football/2015/may/31/sepp-blatters-anti-american-fury-echoes-the-new-world-order
 FIFAそのものが、いかなる国の法律、監督、倫理基準の対象にもなっていないことが問題だとさ。
 確かに、FIFAにしてもIOCにしても、そうだけど、この根本的問題、扱ってるサイトがありそうだな。↓
 ・・・The point here is not that corrupt practices are tolerable. They are not. The point is that Blatter, and those accused of wrongdoing are not the only — or even the biggest — problem. It is football’s governing system that is at fault, a system that has habitually allowed Fifa in effect to set itself above national laws, democratic scrutiny and ethical norms.・・・
http://www.theguardian.com/commentisfree/2015/may/31/sepp-blatter-failures-of-fifa
 米国で乱婚支持者が徐々に増えてるって。↓
 ・・・In just 15 years・・・Support for plural matrimony rose to 16 percent from 7 percent・・・
http://www.nytimes.com/2015/05/31/opinion/sunday/ross-douthat-the-prospects-for-polygamy.html?ref=opinion&_r=0 
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太田述正コラム#7698(2015.5.31)
<アンドリュー・ジャクソン大統領のおぞましさ(その7)>
→非公開