太田述正コラム#7737(2015.6.20)
<皆さんとディスカッション(続x2664)>
<Toshi>(ツイッターより)
≫・・・法の執行力を高める措置、人間主義的な軍事力使用、に反対する法曹と仏僧。・・・≪(コラム#7735。太田)
 人間主義的な軍事使用…。ポイントはここですよね。
<太田>(同上)
 逮捕されたトヨタ常務のジュリー・ハンプは、1959年生まれで学歴はフェリス(ミシガン)州立大学卒のみ。
http://newsroom.toyota.co.jp/pages/materials/20150401/pdf/jp/julie_hamp.pdf
 これ、悪いけど、博士課程もないゴミ大学。
http://colleges.usnews.rankingsandreviews.com/best-colleges/ferris-state-university-169910/overall-rankings
 なのに1998年にGMの副社長に?
 次いで、2007年にペプシコの上級副社長になってるが、担当が法令順守だったってんだから、今回の件、「違法性の認識はなかった」という申し開きはできそうもないね。
 捜査当局もよっぽど自信があるんだろ。
 豊田社長の大チョンボだな。
<Toshi>(同上)
 どうしてこんな人を採用したんでしょうか?
 日本を代表する大企業(笑)、脇が甘すぎ…な人事なんでしょうねえ。
 他も推して知るべし。
<太田>
 補足ですが、トヨタのトップの豊田章男は、慶應高校・慶應経済ですから、一応文句ありませんし、その後、米国のバブソン大MBAを取得しています。 
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B1%8A%E7%94%B0%E7%AB%A0%E7%94%B7
 このMBAコースの総合ランキングは、58位(スタンフォード大4位)
http://www.bloomberg.com/bschools/rankings/
で一見ゴミコースに見えるけれど、Entrepreneurship部門では1位(スタンフォード大2位)
http://grad-schools.usnews.rankingsandreviews.com/best-graduate-schools/top-business-schools/entrepreneurship-rankings
なのですから、企業家帝王学の仕上げとしては堂々たるものです。
 よって、学歴だけから見ても、彼がそんなハンプをトヨタに引っ張ってきたのはどうしてなのか、なおさら、???が付くのですよ。
 (念のためですが、米国は、日本よりもはるかに学歴主義の社会です。)
 
 さて、前から危惧していたところ、この際と調べてみたら、ソフトバンクも同じ、というか、より深刻な感じですね。
 孫正義社長が後継者に指名したとされている、ニケシュ・アローラですが、「ボストン大学で理学修士号、ノースイースタン州立大学でMBAを取得」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%82%B1%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%A9
という学歴・・一見ハンプよりははるかによさそう・・であるところ、ノースイースタン州立大学・・ノースウェスタン大どころか、ノースイースタン大ですらない・・のMBAコースは夜学のみであり、
https://academics.nsuok.edu/businesstechnology/Graduate/MBA.aspx
そもそも、MBAのランキングって全日制が対象なので、ランキングに登場すらしない、ゴミ以下の代物です。
http://www.bloomberg.com/bschools/rankings/
 じゃ、ボストン大学・・まさか、ボストン単科大学(College)のことじゃないことを切に祈ります・・の理学修士の方はどうか。
 彼、物理:全米第40位、化学:第60位、生物学:第82位、コンピューター:第47位、数学:第46位
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%B3%E5%A4%A7%E5%AD%A6
のどれを専攻したのか分からないけれど、どれだったとしても、ゴミに近いと言っていいでしょう。
 で、孫社長自身は、カリフォルニア大学バークレー校で経済学を専攻して卒業しているところ、同大の経済学は全米3位
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AD%AB%E6%AD%A3%E7%BE%A9
ですから、眩いくらいの学歴です。
 日本の一流企業の全球化に黄信号が灯っている、という感があります。
 それとも、たまたまオーナー系企業2社のトップの気まぐれってことなのでしょうか?
 そうであることを祈りたいものですが・・。 
 最後に、関連記事です。
 真っ黒じゃん。↓
 「トヨタ役員、健診では鎮痛剤不要 麻薬錠剤の密輸容疑事件・・・
 国際宅配便の小包は中身が「ネックレス」と記載されていた一方、中の箱には錠剤が小分けして隠すように入れられていた。・・・」
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2015062001001172.html
 これ、スキャンダルに近いんでねーの?↓
 「ソフトバンク社長後継候補 報酬総額165億円・・・」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2015062002000136.html
<KbtYj8XE>(「たった一人の反乱(避難所)」より
≫TV等にも顔を出す、という前提でなら、言動の自由を与えるべきでは?≪(コラム#7735。太田)
 ウィキペディアの「サムの息子法」によると、
「この法は、犯罪活動の結果として直接取得した金銭を押収することを意図している。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%A0%E3%81%AE%E6%81%AF%E5%AD%90%E6%B3%95
ってあるから、出版する自由は否定してないんじゃないの?
<太田>
 一般法には触れない言動を行った結果得た金銭が押収される場合があるってのは、言動の自由の重大な制限であって、否定に等しいよ。
<MH>
 NHKスペシャル『圓の戦争』(2011年8月14日放送)
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2011/0814/
 「最大で100万もの兵力を中国大陸に送り、さらにアメリカ・イギリスとの全面戦争に突入し、国力をはるかに超えた戦いを続けた70年前の日本の戦争。その戦費は、日中戦争からの8年間で7558億円。現在の貨幣価値に換算すると数百兆円にも上る天文学的戦費は一体どのように賄われたのか。近年、国内外で”国策銀行”や金融当局の内部資料の発見が相次ぎ、その知られざる実態に光りが当たり始めている。中でも陸軍の大陸での行動を経済的に支えたとされる「朝鮮銀行」と、世界三大為替銀行と言われ世界中にネットワークを築いていた「横浜正金銀行」の極秘資料からは、日本が膨大な戦費を調達するために、世界でも類をみない「特殊なシステム」を作り上げていたことが明らかになってきた。さらに、軍同士が砲火を交える裏側で、中国の統一通貨「元」と、その勢力地図を塗り替えようとした日本の「圓」との激しい「通貨戦」が繰り広げられ、そのことが日本を世界から孤立させる大きな要因になっていたことも浮き彫りになってきた。番組では、発見された極秘資料と関係者の証言から、「マネー」「経済」というこれまでにない視点から「日本の戦争」を見つめる。
動画(58分)
http://channel.pandora.tv/channel/video.ptv?ref=em_over&ch_userid=eichieichi&prgid=43058061&categid=all&page=1
文字おこしブログ
http://ameblo.jp/antibizwog/entry-11287692118.html
解説をしたブログ
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2011/08/23827-nhk-06f8.html
 戦争を支える自らを事変銀行と自負していた朝鮮銀行。しかし関東軍への協力は、しばしば政府の意向を踏まえず独断で行われた。何故そのようなことが可能だったのか。
 当時日本は、異なる3つの「圓(えん)」を発行していた。本土では日本銀行券、植民地の台湾銀行券と朝鮮銀行券、それぞれが同じ価値で交換出来た。万一植民地の経済が悪化した場合、本土から切り離す為に、敢えて別々に「圓」を発行していた。自由に「圓」が発行出来たことが、朝鮮銀行の独断での資金提供を可能にしていた。
 「事変がある度に、朝鮮銀行券というのが、陸軍の軍事面の、軍事支出を支える銀行として、色々な面で活躍していく、と。利用されていく、と。朝鮮銀行券というのは、関東州から更には満鉄付属地、満州全体へと通貨圏を広げてゆくわけです」(元日本債権信用銀行常務・多田井喜生氏)
対中関係
 日中戦争は政府の不拡大方針に反し、関東軍は拡大して行ったのだが、その予算は朝鮮銀行の現地発行通貨により賄っていた。
 その方法として行われたのが、「現地傀儡銀行の中国聯合準備銀行との『預ヶ合』(あずけあい)契約で調達する」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E8%81%AF%E5%90%88%E6%BA%96%E5%82%99%E9%8A%80%E8%A1%8C
「預ヶ合い」。
http://www.explore.ne.jp/articles/cw/toprensai.php?n=4
 手段としてはこの時点が始めてではなく、実は日清戦争の戦後賠償金の支払いで横浜正金銀行がロンドンで行った方法であり、そのノウハウがあった。
参考ブログ
http://riki615.sblo.jp/article/47426797.html
 日本は「圓」通貨圏を支那大陸にて拡大するが、蒋介石は「元」通貨圏で対抗したのである。
 日本円を裏づけとした「圓」(実際には借金先送りの錬金術に過ぎない)に対して、「元」は米ドル、英ポンドを裏づけとしたものであった。
 従って経済力が勝る「元」を持つ蒋介石政府に対して、日本軍が幾ら決戦を挑んでも戦う必要が無かったのも当然で、相手(日本軍)が経済的に弱るのを待っていただけであった。
対米関係
 日本は戦争に必要な石油や鉄などの戦略物資を海外に依存していた。その獲得に狩り出されていたのが、横浜正金銀行の金融エリート達。この時使われたのが、純金(金塊)だった。
 もはや日本は外貨準備金が底を尽き、金塊を放出し、米国にてドルに兌換。そのドルにて石油・鉄鉱石を購入していた。
 アメリカ金融当局者、並びにFRB(連邦準備銀行)は1~2年で日本経済が破綻し日中戦争を持続不可能だと判断していたが、横浜正金銀行(現在の東京三菱UFJ銀行)は隠し口座にて金塊の売却差益1億4000万ドルをFRBへの報告義務違反をして密かに溜め込んでいたのである。
 資金凍結を恐れてブラジル銀行に移そうとした矢先、アメリカは即座に日本資産凍結に踏み切った(1941年7月、在米日本資産凍結)。その背景にあったのは、日本が多額のドル資金を隠し持っていたことに対するアメリカの強い不信感であった。
 ABCD包囲網とか言われるが、FRBへの報告義務を怠り、日中戦争用に隠し口座に多額のドル預金を持った日本が経済制裁を受けるのは今から鑑みれば当然の措置であり、ある意味、自業自得であると言えるのではないでしょうか。
 また同時期に外務省、日本陸軍(’野村大使・岩畔大佐)がコーデル・ハルと外交交渉していたが、独ソ開戦があったとはいえ頓挫したのも当然であるし、1941年11月26日にハル・ノートを提示されたのも上記事実(交渉中の背任行為)を踏まえればこれまた当然の話ではないであろうかと思います。
 従って同年12月に日米開戦を真珠湾攻撃にて行わなくても、アメリカ本土でマネーロンダリング行為を行った日本に対して翌年早々に米国から制裁措置の一環で開戦されても仕方が無かったであろうし、たとえそれが無くとも何れにせよ支那大陸の日本軍占領地区にてハイパーインフレーションを起こし経済破綻することが目に見えていました。
 是非、動画を含めてご覧になってください。
 太田さんのご感想をいただければ幸いです。
<太田>
 引用部分とあなたの見解部分が明確に切り分けられていないので読みにくい文章でした。
 あたったのは、お示しのもののうち、下掲の2つだけです。
A:http://ameblo.jp/antibizwog/entry-11287692118.html
B:http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2011/08/23827-nhk-06f8.html
 「日中戦争から太平洋戦争の8年間の軍事費7559億円(現在価値で約300兆円)のうち40%、120兆円・・・相当は中国人からの収奪だった」(B)については、満州を中心に、日本が残した資産(人的資産を含む)で相殺された、と考えていいんじゃないですかね。
 (ちなみに、120兆円なんて、ある意味、大した額じゃないですよ。
 現在の日本国家予算が1年だけで約100兆円ですからね。
http://www.nikkei.com/article/DGXZZO75366460X00C14A8000057/ )
 で、これ↓
>支那大陸の日本軍占領地区にてハイパーインフレーションを起こし経済破綻することが目に見えていました。
、あなたの見解のようですが、現地日本資産の担保があったのだから、必ずしもそうは言えないでしょう。
 また、
>FRBへの報告義務を怠り、日中戦争用に隠し口座に多額のドル預金を持<つという>・・・背任行為<をや>・・・った日本が経済制裁を受けるのは今から鑑みれば当然の措置<であり、>・・・米国から制裁措置の一環で開戦されても仕方が無かったで<しょう。>
これ↑もあなたの見解のようですが、そんなもん、形式的ルール違反に過ぎないのに対し、米国側がやらかしたのは、「新たに誕生した「元」の背後に、中国に権益を持つイギリスやアメリカの存在もあった。昭和12年(1937年)、上海の金融街。日本軍の侵攻を食い止める為、イギリスとアメリカは多額のドルとポンドを提供して「元」の価値を支えていた。欧米の支援を受け、「元」は瞬く間に中国全土に浸透した。」(A)という、宣戦布告こそしていなかったからといえ、戦争が始まった直後から、日本の敵国を経済的に支援続けた(、その上、1941年には、開戦のはるか以前に、フライングタイガーという米空軍部隊を支那に派遣した)、という、ひどいことだったのですから、そんな米国等こそ、日本によっていつかの時点で「開戦されても仕方が無」かったのであって、実際、そうなったところです。
<komuro>
≫それが正解。谷川会長はご乱心?・・・≪(コラム#7735。太田)
 谷川会長はこの棋戦を成立させるためにも、参加するのは当然だと思います。
 ただ現在の実力を考えると3勝できるかな?といったところでしょうね。(初戦の深浦九段は難敵です)
 私が驚いたのは、森内、佐藤康、郷田といった羽生・渡辺に次ぐ実力者が参加したことです。この3名は優勝候補なので、棋戦優勝したあとのことも考慮する必要があるからです。
 まぁ持ち時間1時間のトーナメント戦なので、誰が優勝してもおかしくないですが。(私の予想では、優勝は五・六段の棋士だと思います)
<2cIeWKzQ>
≫谷川会長はご乱心?≪(コラム#7735。太田)
 名人戦に集中することを理由に、第一人者である羽生名人が自然なかたちで不参加表明できるよう配慮した、谷川会長のおもわく通りの流れなのではないでしょうか?
 ソフト代表を決める「電王トーナメント」は今年11月に行われ、棋士代表を決める「叡王戦」は今月始まって今年12月には代表者が決定するので、ソフトと棋士の代表が激突する「第一期電王戦」は来年ならいつでも開催できるはずなのに、あえて名人戦と日程がバッティングするように来年4月開催に設定されていますから。
<太田>
 それでは、その他の記事の紹介です。
 後一声、日本国憲法の規範性を否定し、日本における憲法学/憲法学者廃止、の提言を。↓
 「合憲派の学者2人が会見 安保関連法案めぐり・・・」
http://www.asahi.com/articles/ASH6M6JJ9H6MUTIL04B.html?iref=comtop_list_pol_n05
 権力の犬達の老醜ってやつだな。↓
 「安保法案 正当性さらに揺らぐ 歴代法制局長官4氏「違憲」・・・」
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2015062090071044.html
 男性差別の国日本。↓
 「遺族年金「妻優遇は合理的」 大阪高裁、夫が逆転敗訴・・・」
http://digital.asahi.com/articles/ASH6J7T4ZH6JPTIL03G.html
 単に資料的価値しかないが・・。↓
 「冷える日韓、互いの印象悪化 朝日新聞・東亜日報調査・・・」
http://digital.asahi.com/articles/ASH6M4JTLH6MUHBI019.html
 キリスト教は、黒人を大量虐殺するテロリストを生み出す一方で、黒人の間でこのような↓奴隷根性も生み出す。↓
 「教会銃乱射、遺族「許すべき」 地元裁判所の審理で・・・」
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM20H3K_Q5A620C1NNE000/
 現在の中共が目指しているのは、民主主義じゃなくメリトクラシーであるとし、それも一理あるとした上で、欧米にもメリトクラシーを是とする有力思想家達がいた、とする本の書評からだ。
 (ちゃうよ。中共が目指しているのは、日本型政治経済体制(中の政治体制)(選挙をサブシステムとして組み込んでいる)だよ。(太田))↓
 <プラトン、ジョン・スチュアート・ミル、ハイエクがそうだったと。↓>
 ・・・ some of the most important thinkers in the western canon — including Plato, Mill and Hayek — were fascinated by the idea of meritocracy. It is only relatively recently that liberal democracy has achieved a kind of intellectual hegemony that has shut down debate about alternative ways of selecting leaders.・・・
http://www.ft.com/intl/cms/s/0/6105bd40-15a4-11e5-8e6a-00144feabdc0.html?siteedition=intl
<太田>
 ご提供を受けたヘッドフォン、右側が聞こえなくなりました。
 別のヘッドフォンに替えるとちゃんと聞こえますし、スピーカー出力でもちゃんと両方のスピーカーから音が聞こえるので、USB-DACは問題なく、今度は間違いなくヘッドフォンの故障だと思います。
 そこで、同等品以上ということで、ご推奨製品があったらご教示願いたいのですが・・。
<komuro>
 ヘッドフォンでよくあることの1つに、変換プラグの接触不良があります。
 確かにAKG K501 が壊れているか、以下の確認をしてください。
1. ヘッドフォン端子に変換プラグ(3.5mm→6.3mm)が付いている場合は、外して下さい。
2. ヘッドフォン出力のある別の機種(TV,スマートフォン、ラジカセ、PCのヘッドフォン端子など)に接続して音が出るかを確認してください。
3. やはり右側だけ音が出ないようなら、ヘッドフォンの故障です。買い替えを検討しましょう。・・・
<太田>
 そもそも、・・・変換プラグをを変更してもダメだったのですが、念のため、PCのヘッドフォン端子でやってみましたが、やはり、右が聞こえません。
<komuro>
・オーディオショップ逸品館 ゼンハイザー社ヘッドホン、イヤホン、音質比較テスト
http://www.ippinkan.com/headphone_2015-3.htm
この中で清原氏は「(HD598は)音楽を楽しく聞くのが目的であれば、高級機よりも納得できるかも知れません。」と書いているのですが、私も同感です。
普通に音楽を楽しむなら、それほど高級なオーディオ機器を使う必要はありません。
ただオーディオマニアは「一般には味わえない音」を求めてしまうがために、高額な投資をすることになります。
その事を考慮したうえで、3万円以上の高級品にするかをご検討ください。
・開放型ヘッドフォンの特徴
 外部の音が聴こえるので、閉塞感はあまり感じないため聴き疲れしにくいです。
 そのぶん、低音や細かい音はやや聴こえにくくなります。
・密閉型ヘッドフォンの特徴
 外部の音を遮断するので、低音や細かい音を聴くのに向いています。
 そのぶん閉塞感があったり、音が頭の中で鳴っている感じが強くなります。
・カナル型イヤフォン(耳栓型)の特徴
 密閉型ヘッドフォンの特徴がさらに強くなります。音の良し悪しがはっきり出ます。
・AKG社のお勧め
 現在のK501の高級後継機として、K701,K702,Q701があります。
 何でもそこそこ鳴らす優等生的な音です。ゼンハイザーと比べると、繊細な高音が特徴です。
 この3機種は、見た目以外はほぼ同じ音がします。
・ゼンハイザー(Sennheiser)社
 HD650は開放型ヘッドフォンの代表です。オーディオマニアの間でも定番の人気商品です。
 音はAKGに近く、低音を重視する人向けと言われています。
 為替レートの関係で、以前より1万円以上高くなりました。
・ベイヤーダイナミック(beyerdynamic)社
 T90や(かなり高価になりますが)T1が人気です。
 とにかく高解像度でないと満足できない人向けです。私は試聴したことはありません。
・Etymotic Research社
 カナル型イヤフォンのER-4sが定番です。良くも悪くも記録された音を全て聴きたいのなら、これになります。
 耳にフィットしないとか、ケーブルに触ると音がするとか、長時間聴くと疲れるとか、万人向けではありません。
 これらは全て高級機ですので、予算に応じて下位機種にするなどしてください。
<太田>
 ご教示有難うございました。
 ちらちら眺めたのですが、Sennheiser HD650がよさそうであるところ、5万円弱するってこともあり、もう少し考えたいと思います。
<K.K>
 太田さん、15日からのトラブルは、複数の要因によって引き起こされたものだったわけですが、今後、同様のことが無いとは言い切れませんし、今回はBunBackupが正常に動作してくれていたおかげで事なきを得たに過ぎませんので、AcronisTrueImageによるファイルバックアップも設定したいと思っています。
 一応、私のパソコンで、一昨日から秀丸を起動させた状態で、AcronisTrueImageのファイルバックアップを走らせているのですが、太田さんが経験したノンストップバックアップ設定時のようなフリーズは、起こっていません。
 ただし、秀丸を起動させていたといっても、頻繁に編集・保存をしながらテストをしたわけではありませんので、太田さんの環境で100%フリーズ等が起こらないとは言い切れません。
 フリーズ等が発生した場合は、直ちにファイルバックアップを削除するという前提で、AcronisTrueImageによるファイルバックアップ設定したいのですが、太田さんの意見はどうでしょうか?
<太田>
 ノンストップバックアップではないバックアップということなら、試してみる価値はありそうですね。
 なお、BunBackupやAcronisでのファイルバックアップについては、古い時点のものは、適宜、削除して行ってもいいのですよね。
<K.K>
 ・・・[マイ バックアップ]フォルダ内の[マイ パーティション]フォルダ(←システムバックアップのtibファイルが保存されているフォルダ)以外は、削除してもOKです。
⇒分かりました。(太田)
 [マイ パーティション]内のファイルに関しては、Windows10インストール後に整理したいと思っています。。
 尚、Windows10インストール後のAcronisTrueImageの設定では、180日を過ぎたものは自動で削除されるように設定する予定です。
 ・・・
 <さて、>AcronisTrueImageのファイルバックアップ<です。>
 <そ>の設定を行う前に、<まず、以下のように、>Firefoxのプロファイルの移動を行ってください。・・・
 FirefoxのプロファイルもDドライブ(Data0)に移動させてください。この設定を行えば、Thunderbird同様、Firefoxの設定もリカバリの影響を受けないようになります。
 それから、ブラウザのお気に入りのバックアップの件ですが、IEのお気に入りはDドライブにあり、Firefoxのお気に入りも本メールの設定によってDドライブにあることになりますから、System(C:)のリカバリの影響を受けません。
 Chromeに関しては、Googleのホームページでログインしていれば、デフォルトでブックマーク・拡張機能(アドオン)等がクラウド上に保存される設定です。
 従って、ブラウザのお気に入りのバックアップを更に考える必要はないと思います。
 以下のプロファイルの移動は、場合によってはFirefoxが起動しなくなってしまう可能性がありますので、時間を選んで行ってください。・・・
 (Thuderbirdのプロファイルの移動とほぼ同じです。)
-Firefoxのプロファイルの場所移動-
 0.Firefoxが起動している場合は、終了させてください。
 1.エクスプローラで[Data0 (D:)]→[Users]→[Nobumasa Ohta]→[ドキュメント]→[Profiles]の順に辿って、[Profiles]フォルダを開いてください。
 2.[Profiles]フォルダ内に、[Firefox]という名前のフォルダを新規作成してください。新規作成後、エクスプローラはまだ閉じないでください。
 ([Firefox]フォルダのパスは、下記のようになるはずです。
[D:\Users\Nobumasa Ohta\Documents\Profiles\Firefox])
 3.タスクバーの[“エクスプローラ”]アイコン上で右クリックし、展開したリストの一番上[エクスプローラ]をクリックしてください。エクスプローラがもう一つ起動します。
 4.手順3で起動させたエクスプローラで[System (C:)]→[Users]→[NobumasaOhta]→[AppData]→[Roming]→[Mozilla]→[Firefox]→[Profiles]の順に辿って、[Profiles]フォルダを開いてください。
 5.[xxxxxxxx.default]というフォルダがあるはずです、これをコピーしてください。コピー後、エクスプローラはまだ閉じないでください。
 6.手順2で起動させたままのエクスプローラをアクティブにしてください。
 ([D:\Users\Nobumasa Ohta\Documents\Profiles\Firefox]フォルダが表示されているはずです。)
[Firefox]フォルダをダブルクリックして開いた後、[Firefox]フォルダ内に手順5でコピーした[xxxxxxxx.default ]フォルダを張り付けてください。
 7.手順6で[Firefox]フォルダに張り付けた[xxxxxxxx.default ]フォルダの名前を、[Nobumasa.default]に変更してください。名前変更後、こちらのエクスプローラは閉じてOKです。
 8.手順5で開かれたままのエクスプローラで、[Profiles]フォルダが開かれているはずです。階層を一つ上に戻って、[Firefox]フォルダの中身を表示させてください。
 (つまり、[C:\Users\Nobumasa Ohta\AppData\Roming\Mozilla\Firefox]を開いてください。)
 9.[profiles.ini]というファイルがあるはずです。それをダブルクリックして開いてください。(太田さんの場合、秀丸でファイルが開かれると思います。)
⇒メモ帳で開かれました。(太田)
 10.6行目が[IsRelative=1]となっているはずです。これを[IsRelative=0]に書き換えてください。
 11.7行目が[Path=Profiles/xxxxxxxx.default]となっているはずです、これを次の[ ]内に書き換えてください。[ ]内をコピペでもOKです。
[Path=D:\Users\Nobumasa Ohta\Documents\Profiles\Firefox\Nobumasa.default]
 12.ファイルの内容が下記の通りであることを確認してください。
[General]
StartWithLastProfile=1
[Profile0]
Name=default
⇒Name=default-1399613367308 となっていたので、-1399613367308 を削除しました。(太田)
IsRelative=0
Path=D:\Users\Nobumasa Ohta\Documents\Profiles\Firefox\Nobumasa.default
Default=1
 13.編集内容を上書き保存した後、秀丸を閉じてください。
 14.Firefoxを起動させて、動作を確認してください。
⇒大丈夫のようです。(太田)
 <次に、いよいよ>、AcronisTrueImageファイルバックアップの設定<です>。・・・
 設定は30分程度かかりますので、お時間のある時に行ってください。
 設定を行ってから、数時間経過しましたら、「-設定から数時間経過したら-」で、スケジュール通りにバックアップが行われているか確認してください。
 (AcronisTrueImageのバックアップ/リカバリ機能は、そこそこ信頼できると思うのですが、スケジュール機能には一抹の不安があります。)
 設定後、フリーズ等の不具合があった場合は、後述の「-ファイルバックアップの削除-」の手順で、ファイルバックアップを削除してください。
-ファイルバックアップの設定-
 1.AcronisTrueImage2014を起動させてください。
 2.念の為、現在のシステムバックアップを行います。[マイ パーティション☆]の右の方にある[今すぐバックアップ]ボタンをクリックしてください。終了までに数分掛かります。
 3.ウインドウ上部左から2番目の[ファイルのバックアップ]ボタンをクリックしてください。[ファイルバックアップ]ウインドウが開きます。
 4.[ソース:]グループの左から2列目に、上から[ダウンロード][デスクトップ][ドキュメント]・・・と並んでいるのが確認できると思います。[ドキュメント]左のチェックボックスにチェックを入れてください。
 5.[保存先]グループの[ローカルストレージ]ラジオボタンにチェックが入っていることを確認後、[ローカルストレージ]ラジオボタン下のテキストボックスの内容を、[J:\マイ バックアップ]に変更してください。
 6.ウインドウ右下、[設定]グループの[スケジュール:]右の[日単位、xx:xx]という青い字をクリックしてください。[処理スケジュールを作成]ウインドウが開きます。
 7.[日単位]ラジオボタンにチェックが入っていることを確認してください。
入っていない場合は、チェックを入れてください。
 8.ウインドウ中央の[時刻]ラジオボタンにチェックが入っていると思います。
その下の[毎]ラジオボタンにチェックを入れてください。
 9.[毎]右にあるドロップダウンリストボタン([2時間]と表示されていると思います。これをクリックして、展開したリストの一番上[時間]をクリックしてくだ
さい。
 10.ウインドウ左下の方の[詳細設定]をクリックしてください。ウインドウが広がります。
 11.[スリープ/休止状態のコンピュータの起動]チェックボックスにチェックが入っていると思います。このチェックを外してください。
 12.[システム起動時に遅延して実行(分単位)]チェックボックスにチェックが入っていることを確認後、その右のニューメリックアップダウンの値を[15]に設定してください。
 13.[OK]ボタンをクリックしてください。
 14.ウインドウ右下、[設定]グループの[バックアップ名:]が[ドキュメント]であることを確認してください。異なる場合は、[ドキュメント]に変更してください。
 15.[バックアップスキーム:]右の[増分]をクリックしてください。[ファイルバックアップオプション]ウインドウが開きます。
 16.[増分スキーム]と表示されているドロップダウンリストボタンをクリックして、展開したリストの[差分スキーム]をクリックしてください。
 17.[次の間隔で完全バージョンを作成する]ラジオボタンにチェックを入れた後、その右のニューメリックアップダウンの値を[12]に設定してください。
 18.[自動クリーンアップをオンにする]という表示をクリックしてください。
ウインドウが広がります。
 19.[次の期間が経過したバージョンチェーンを削除する]ラジオボタンにチェックが入っていることを確認後、その右にあるニューメリックアップダウンの値を[14]に変更してください。
 20.[OK]ボタンをクリックしてください。
 21.ウインドウ右下の[今すぐバックアップ]ボタンをクリックしてください。
バックアップが始まります。終了まで1・2分だと思います。
 22.バックアップが終わりましたら、AcronisTrueImage2014を終了させてください。
 23.エクスプローラを起動させて、[Data1 (J:)]→[マイ バックアップ]と辿って、[ドキュメント]フォルダが作成されていることを確認してください。
 24.手順23で表示されている[ドキュメント]フォルダをダブルクリックして開いてください。[ドキュメント_full_b1_s1_v1.tib_]という名前のファイルが作成されていることを確認してください。
 25.[ドキュメント_full_b1_s1_v1.tib_]ファイルをダブルクリックしてください。[ドキュメント]と表示されると思います。この[ドキュメント]をダブルクリック→[D:]と表示されるはずですので、これをダブルクリック→[Documents]と表示されるはずですので、これをダブルクリック、してください。
 26.バックアップされたフォルダ/ファイルが表示されるはずです。いずれかのファイル上で右クリックしてください。[開く コピー]というリストが展開することを確認してください。
 (データを復元する場合は、この[コピー]をクリックして、任意の場所にペーストすればOKです。)
設定は以上です。
-設定から数時間経過したら-
 1.エクスプローラで[Data1 (J:)]→[マイ バックアップ]→[ドキュメント]の順に辿って、[ドキュメント]フォルダを開いてください。
 2.1時間毎にバックアップが行われるように設定しましたので、設定からX時間経過している場合は、X個のバックアップファイルが作成されているはずです。
おおよそ、1時間ごとにバックアップファイルが作成されていることを確認してください。
 ただし、バックアップが行われるはずであった時刻に、パソコンが起動していない/スリープ状態であった場合は、バックアップは行われない点に注意してください。
-ファイルバックアップの削除-
1.AcronisTrueImage2014を起動させてください。
2.[ドキュメント☆]という表示上で右クリックし、展開したりすとの[削除]をクリックしてください。新しく[Acronis True Image 2014]というウインドウが開きます。
3.[バックアップ全体]をクリックしてください。
4.Acronis True Image 2014を終了させてください。
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 一人題名のない音楽会です。
 Julia Fischerの特集の4回目(最終回)です。
Grieg Sonata c-moll op. 45(1887年)(注) ピアノ:Milana Chernyavska 佳曲。
https://www.youtube.com/watch?v=FdYP790fAzM
(注)グリークのヴァイオリンソナタは3曲ともノルウェー民謡をベースにしているところ、そのうち、一番有名で作曲者本人も気に入っている曲。
 グリーク本人のピアノ伴奏で初演された。
https://en.wikipedia.org/wiki/Violin_Sonatas_(Grieg)
Schubert Sonate A -Dur D. 574, fur Violine und Klavier(1817年)(注) ピアノ:Milana Chernyavska 佳曲。
https://www.youtube.com/watch?v=-p72e-fv4ro
(注)シューベルトは幼少時代に、ヴァイオリンを主、ピアノを従練習し、また、一家で室内楽を楽しんだ。この曲はベートーベンの強い影響が随所に見られる。
http://www.laphil.com/philpedia/music/sonata-for-violin-and-piano-d-574-duo-franz-schubert
Mozart Violin Concerto No.1 in B-flat major, K. 207(1775年)(注) 指揮・オケ:? 佳曲(以下同じ)。
https://www.youtube.com/watch?v=7tGA9EftVZw
Mozart Violin Concerto No.2 in D major K. 211(1775年)(注) 指揮:Yakov Kreizberg オケ:Netherlands Chamber Orchestra
https://www.youtube.com/watch?v=f4aCWx0XtbY
 (そのリハーサル風景)
https://www.youtube.com/watch?v=y-szte7p9j8
Mozart Violin Concerto No 4 in D major, K 218(1775年)(注) 指揮:Jeffery Tate オケ:?
https://www.youtube.com/watch?v=JjNwd-7ysYE
(注)いずれも19歳の時のザルツブルグでの作品。
https://en.wikipedia.org/wiki/Violin_Concerto_No._1_(Mozart)
https://en.wikipedia.org/wiki/Violin_Concerto_No._2_(Mozart)
https://en.wikipedia.org/wiki/Violin_Concerto_No._4_(Mozart)
(完)
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太田述正コラム#7738(2015.6.20)
<内藤湖南の『支那論』を読む(その20)>
→非公開