太田述正コラム#7867(2015.8.24)
<皆さんとディスカッション(続x2729)>
<コラム#7457の訂正>(ブログは訂正済)
念的瞑想(仏教的瞑想)・・サマタ瞑想ないしヴィパッサナー瞑想+サマタ瞑想・・を実践したのであり、そのおかげで、彼らは、農業文明下での非人間主義化を免れていた、と見るわけです。彼らは、同時に、ヨガの原型であるところの、「様々なポーズをと」って体操・・柔軟体操やストレッチ・・もやっていた、とも見るわけです。」
 私のまだ検証されていない仮説は、日本の禅は「坐法を組み瞑想」はするものの、その瞑想はヴィパッサナー瞑想であり、サマタ瞑想(すなわち、念的瞑想)じゃあなかった、

念的瞑想(仏教的瞑想)・・サマタ瞑想+ヴィパッサナー瞑想、ないし、ヴィパッサナー瞑想・・を実践したのであり、そのおかげで、彼らは、農業文明下での非人間主義化を免れていた、と見るわけです。彼らは、同時に、ヨガの原型であるところの、「様々なポーズをと」って体操・・柔軟体操やストレッチ・・もやっていた、とも見るわけです。」
 私のまだ検証されていない仮説は、日本の禅は「坐法を組み瞑想」はするものの、その瞑想はサマタ瞑想であり、ヴィパッサナー瞑想(すなわち、念的瞑想)じゃあなかった、
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<太田>(ツイッターより)
 「…自分は娘を過保護に育ていない、…
 しかし、日本の子どもたちを見て、強い羞恥心と無力感を覚えた。
 その無力感というのは、中国では子どもをこれほど自律するよう育てるのは難しいという思いだ。
 国内で娘の手を引き、抱きかかえるのは、90%は地面の崩落や交通事故、誘拐を恐れてのものだ。
 日本ではそういう心配をする必要がない。
 人の流れが激しい駅においても、われわれは娘の手をつながなければまずいと感じなかったのだ。
 総じて、心中はとても複雑だった。」
http://news.livedoor.com/article/detail/10501576/
 全体を読んで欲しいが、官民合作の素晴らしい日本賛歌だ。
 ついでに、こーゆーのもどーぞ。
 「…ごみ箱をほとんど見かけないにもかかわらず、道路がとてもきれい…国の事情、素養、教育が違う。だから無理する必要はない。中国にも日本がかなわないことがある。たとえば、足の引っ張り合い、だまし合い、汚職官僚とか…」
http://news.livedoor.com/article/detail/10500835/
 「橋下徹…「戦争責任は国家の指導者と国民を分ける二分論で整理すべき」と述べ、「政治家は反省を前面に出し、まだ謝罪をし続けなければいけない。…」との持論を展開した。…」
http://news.livedoor.com/article/detail/10503441/
 横山ノック並のなにわのアホ政治家であることが確定したな。
<2JBpuPqI>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
 相模原補給廠の爆発、危機管理室とかなにやってんの。
 まず周辺住民への避難が必要かとかの確認しなきゃいけないのに地元の消防だの警察だのが米軍とそんなやりとりできるわけないじゃんか。
 第一報が一番早かったのはTwitterの相模原市民だけど報道機関ではNHK、ついで朝日だった。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150824/k10010200001000.html
<太田>
 治外法権の施設が首都圏のしかも人口密集地の中にあることが、そもそも、問題なんだよ。
 日本の危険物等保安法制よりも米軍の内部規則・・基本全世界共通・・の方が厳重ってことはありえないってこと一つ考えたってそうだ。
<YWT>
 『日米開戦の真実』を読む(その16) に関する質問<です。>
 私としては、「大乗仏教の一部」で、廣松が、一体何を指していたのかに関心があります。
 チベット仏教であれば正解、禅宗であれば不正解、・・・・・・とありますが、極論すれば、それは、チベットがブータンという国を生み、禅宗は、国を生まなかったからという意味ですか?
<太田>
 そうではなく、悟り(人間主義化)の方法論を欠く禅宗はエセ仏教だが悟りの方法論を持つチベット仏教は真正仏教だ、という意味ですよ。
 (禅宗は、止瞑想(サマタ瞑想)だけしかなく、念的瞑想(観瞑想=ヴィパッサナー瞑想)を欠いている(コラム#7457等参照)のでエセ仏教なのです。)
 但し、浄土宗系(浄土宗、浄土真宗等)は、キリスト教等の他の諸世界宗教にも共通して見られる止瞑想を欠く点では日蓮宗と同じであるものの、日蓮宗のような強い人間主義教宣的教義をも欠いているので、浄土宗系は禅宗よりもはるかにエセ仏教の度合いが強いことに注意。)
<MH>
≫韓国人や中国人から見れば、日本人の親しさは薄情に映るだろう。筆者の体験では、韓国の「ウリ」や中国の「一家人」「自己人」は、日本人より遥かに情の濃い付き合い方をする≪(コラム#7865)
 これを端的に表したのが結婚生活だと思います。
 以前、ご紹介した「なかよしテレビ」(フジテレビ)
 「日中韓嫁いで幸せになる国はどこ?」
 PART1 上海の日本人嫁(旦那は中国人)
https://www.youtube.com/watch?v=GqQGs98Iwag
・マンションはご主人の実家が用意。
・食事のしたくは毎日旦那が行う。「食事のしたくを毎日する男性 中国24.7% 韓国7.6% 日本3.8%」
・夫の両親が息子夫婦の家事の手伝いをするのが当たり前
 PART2 ソウルの日本人妻(旦那は韓国人)
https://www.youtube.com/watch?v=sfj8b3-FmhM
・日本人女性の国際結婚先No1は韓国 No2アメリカ、No3中国。
・プロポーズにサプライズは当たり前(専門のイベント会社が多くある)
・韓国人男性が優しいのは徴兵制があるため。
・韓国は家族の絆が物凄く強いので、毎日3回、お姑さんに安否電話をしなければならない。
 最初は面倒くさくてストレスだったがなれると家族の暖かさを感じるようになったとか。
 PART3 東京の韓国人妻(旦那は日本人、この家族は兄弟共に奥さんが韓国人)
https://www.youtube.com/watch?v=c-ArfvwQv5s
・嫁姑関係がカジュアル
・買い物の代金は姑が払う

 3ヶ国比較すると似て非なる文化がよーくわかりますね。
 日本は家族関係が中国・韓国に比べてクールというかドライかもしれません。
 戦前はもう少し違うような気がしましたけれど、都市化の影響でしょうか。
 そこが中韓の人達は日本人の距離感の取り方が判らないと番組でも言ってますね。
 「コメント欄は日本擁護が多数…欧州メディアは「安倍談話」をどう伝えたか|May_Romaコラム」
http://dailynewsonline.jp/article/1002550/?page=1
 過去何度かご紹介したロンドン在住の「谷本真由美」さんことMay Romaさん。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B0%B7%E6%9C%AC%E7%9C%9F%E7%94%B1%E7%BE%8E
 旦那さんはロンドン大学教授のPoul Robson
https://pure.royalholloway.ac.uk/portal/en/persons/paul-robson(4f91ab2e-42fb-412a-9206-759dfd344d5b).html
 イギリスの左派系、保守系は安倍談話をどう報じたか?
 まずは、動物の権利保護と違法移民を保護することが大好きで、購読者減少で潰れそうになっている左派新聞『The Guardian』です。
 ここはジャーナリストをレイオフし、一般民向けにブログ講座などをやってなんとか小銭を稼いでいるようですが、原発と鯨を食べる人々が嫌いなので、基本的に日本が嫌いです。そういうわけで、いつものように安倍談話をボコボコです。
 しかし、例えば、『The Guardian』には、2015年8月16日の時点で、698のコメントが寄せられています。そのコメントの少なからずが、
「日本は謝罪する必要はない」
「アメリカが原爆を落としたことのほうが酷い」
「連合国も謝ってない」
「謝るより前向きなことをやった方がいい」
 「ヨーロッパは現在、某新興国(中国)のお金持ちによる歴史的建造物を含めた不動産の買い占め、傍若無人な観光客の振る舞い、アフリカ・中東・南アジアからの不法移民の急増を芳しく思ってない人が多く、そういう「どうしょもない国」に比べると、日本はハッキリいってマトモな国なので、もう許してあげたら、という心情なのでしょう。
 一方で、自国がやってきた過去の極悪犯罪の数々はよろしくないと思っている人が多いですし、アメリカ嫌いな人は多いので、原爆を落とされた日本に同情している人が少なくありません」

 欧州は日本から遠い国でもあるし、近隣国ドイツとは違い、日本軍と対峙した植民地派遣軍と家族は全体から見ればごく少数であり、今更何を言っても仕方が無いという感じが順当な見解なのではないでしょうか。
<S>
 <土曜の超ミニオフ会(コラム#7866(未公開))の時に>チョット触れた武田邦彦だ。
http://takedanet.com/archives/cat_692868.html
 幾つか拾って聴いてみたが、彼は意外なことを主張していた。
 それは戦前の歴史を地図と共に自分で調べてみたら、多くの人が信じていることと逆で、どうも戦前から外務省の主張は後知恵ご都合主義で、陸軍の主張の方が正しいことのよ 先入観を持たずに理系的頭で文献に忠実に事実を積み上げて行くと…どうしてもそういう事になってしまう…と言っていることである。
 全てを聴いたわけではないが、文字文章より「語り」の方がより丁寧に語っているらしい。
 まっ、暇な時にご参考までに。・・・
 <同じく、チョット触れたキャサリン・ジェンキンス(コラム#4646)のことに関連して、>ワリと最近の録画で<エリーナ・ガランチャの>こういうのが有ったことを思い出した。 彼女としては珍しいジャンルだ。
https://www.youtube.com/watch?v=acNetbVjnI4
<太田>
 それでは、その他の記事の紹介です。
 オカシイだろ。
 そんな、違法をやらかしている自治体には、(自衛隊は災害派遣に出動するなとは言わんが、)交付税等の支給をカットしろってんだ。↓
 「地本<による自衛隊員募集>に協力しない自治体は2010年時点で199あったが、昨年3月末時点では福山市も含め12に減った。・・・」
http://mainichi.jp/shimen/news/20150824ddm041010081000c.html
 国際法上は自衛隊は紛れもない軍隊なのに、外務省から異なことをうけたまわる。
 そんなこと言ったら、それこそ、捕まった自衛隊員が虐殺されても文句言えなくなるぞ。↓
 「「捕虜」になれない自衛隊・・・」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2015082402000119.html
 あのアローラの封印された過去の一部が明らかに?(紹介し忘れてたー。)↓
 「ニケシュ アローラ氏の600億円
http://blogos.com/article/129388/
 戦後、日本人じゃなくなってデラシネになっちゃった彼の心の空洞をキリスト教・・中国国民党の擬態の手段・・が埋めたっちゅうんだから、こりゃ悲喜劇だよな。↓
 「第2次世界大戦中、台湾人は日本人として「祖国」のために戦った――。台湾の李登輝元総統(92)が日本の雑誌に寄稿した内容に、当時中国で日本と戦い、その後台湾に移った与党・国民党が猛反発している。・・・」
http://digital.asahi.com/articles/ASH8R5G0HH8RUHBI00X.html
 そこへ行くと、この産経「識者」の非論理性には同情の余地など皆無だ。
 そんなこと言うんなら、慰安婦問題でキリスト教国たる米国を批判などするなってんだ。↓
 「暴君ネロ並み 習近平政権の苛烈なキリスト教弾圧 古森義久・・・」
http://www.sankei.com/column/news/150822/clm1508220007-n1.html
 珍しく韓国の司法が機能したと褒めたいところだが、どうぜ、韓国世論の昨今の反ロッテ感情に配慮しただけなんだろう。↓
 「意匠権:ソウル中央地裁「ペペロはグリコのまね」–ソウル中央地裁、グリコの訴え認める–製造・販売・輸出が中断、保管中の製品の廃棄も・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/08/24/2015082400656.html
 英王政復古後のチャールズ2世が、奴隷貿易を行うこととなる勅許アフリカ会社(王室が利益の半分を得る
https://en.wikipedia.org/wiki/Royal_African_Company
)を設立し、また、奴隷使用を前提としたカロライナ植民地を勅許。
 (要するに、英国政府が英領北米植民地における奴隷制の礎を作ったってこと。(太田))↓
 ・・・ after Charles II was restored to the throne in 1660, he rewarded supporters by creating the Royal African Co. to enter aggressively into the slave trade. The English king also chartered a new colony in Carolina. He hoped it would be close enough to the Spanish in Florida and the Caribbean to challenge them in economic and military terms. Many of the first English settlers in Carolina after 1670 came from Barbados. They brought enslaved Africans with them. They also brought the beginnings of a legal code and a social system that accepted race slavery.・・・
http://www.slate.com/articles/life/the_history_of_american_slavery/2015/05/why_america_adopted_race_based_slavery.html
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仙台オフ会 2015年10月24日(土)13:30~20:45
場所 東北大学医学部1号館5階西、分子薬理学セミナー室
会費 無料。但し、二次会出席者は3,000円(実費)
一次会
13:30 出席者自己紹介
14:00 話題提供「ものすごいことが起こっている」
15:00 質疑応答
16:00 休憩・二次会準備
二次会
16:30~20:30 懇親会を兼ねた懇談会
20:30~20:45 後片付け
お申し込み
http://www.ohtan.net/meeting/
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太田述正コラム#7868(2015.8.24)
<ヤーコブ・フッガー(その4)>
→非公開