太田述正コラム#7903(2015.9.11)
<皆さんとディスカッション(続x2747)>
<太田>(ツイッターより)
 「中国…6大都市で、中間層<以上>…を対象に実施した…調査によると、「よく購入する輸入食品」…で日本が米国を抜き1位になった。「よく利用する外国料理のレストラン」でも日本料理がトップになった。…」
http://mainichi.jp/select/news/20150911k0000m020049000c.html
 もはや人民は日本に惑溺状態なるぞ。
日本人の近藤浩治が作曲した、日本企業の任天堂の「スーパーマリオブラザーズ」の「地上」テーマがいかに世界中で愛されているか、が紹介されている。
 その、アカペラ、ピアノ、ギター、オケ等、9つの「編曲」とオマケ3「曲」の演奏が聴けるよ。
http://www.latimes.com/entertainment/herocomplex/la-et-hc-proof-everyone-loves-the-super-mario-bros-theme-20150910-htmlstory.html
<太田>
 リンク貼っとくね。↓
 編曲集。
https://www.youtube.com/watch?t=7&v=RuNZQMY96Ts
https://www.youtube.com/watch?list=PL1NEtQEv5R7ELKy3ViDK3727rQgaX_NDg&t=1&v=hSFv76TC3EA
https://www.youtube.com/watch?t=1&v=wyoNnMO3zFk
https://www.youtube.com/watch?t=1&v=HLVdGrED6ag
https://www.youtube.com/watch?v=er8OZpEMLWs
https://www.youtube.com/watch?t=2&v=d16xAFjwcVw
https://www.youtube.com/watch?v=d3UTHj16ukM
https://www.youtube.com/watch?v=L6bMZiiJAjE
https://www.youtube.com/watch?v=VfrYDApYwOU
 オマケ。
https://www.youtube.com/watch?v=oozLnk1BZ5g
https://www.youtube.com/watch?t=1&v=RG5Vqcn2mKw
https://www.youtube.com/watch?v=y8hpjaKroQo
<blthrdrs>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
 「日米で中国潜水艦監視網 沖縄拠点、太平洋カバー 安保法制でも議論なし・・・最新型SOSUSは「日米安保体制の最高機密」とされ、敷設の時期などは不明。海自は首相、防衛相ら十数ポストの要人だけに概要を説明しているという。」
http://www.47news.jp/47topics/e/268919.php
 議論なんてしたら、脅威が存在しないって言われかねないからねぇ。
<太田>
 インターネット盗聴問題や原子力空母母港問題等と同様、安全保障について思考停止状態だってだけのことだよ。
 仮に「議論」したところで、何の反響も起きないだろな。
<mInQld/w>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
 これで彼らの人間中心思想も少しは改まるのだろうか。
 それにしても、現在に至るまで様々な近縁種が消えていったんですねー。
 Fossil first: ancient human relative may have buried its dead
http://www.reuters.com/article/2015/09/10/us-archaeology-burials-idUSKCN0RA0ZS20150910
 Ancient, human-like species discovered in South Africa
http://www.reuters.com/video/2015/09/10/anicent-human-like-species-discovered-in?videoId=365557063&videoChannel=118169
<太田>
 記事じゃあこれが詳しそうだね。↓
http://www.theguardian.com/science/2015/sep/10/new-species-of-ancient-human-discovered-claim-scientists
 それでは、その他の記事の紹介です。
 安倍内閣の防衛力強化姿勢はタテマエだけだ、とする記事だ。
 (よー分かっとるじゃん。(太田))↓
 ・・・there is little to suggest that Shinzo Abe plans a serious expansion of his country’s armed forces.・・・
 <もっとも、その背景には日本の世論がある、と。
 いざという時国のために戦うと答えた者は中共じゃ71%、日本じゃ世界最低の11%。
 (現実のニーズからすれば、11%でも多過ぎるけどね。(太田))↓>
 A WIN/Gallup poll earlier this year found Japanese was the least willing in the world to fight, at 11 percent. The corresponding figure in China was 71 percent. ・・・
http://www.csmonitor.com/World/Asia-Pacific/2015/0910/With-China-bristling-is-Japan-upping-its-military-game-Some-say-no
 サウディアラビア率いるイエメン遠征地上軍にエジプトも加わっているとの報道もある他、つい最近カタールが加わった。↓
 ・・・Qatar dispatched 1,000 troops to Yemen on Monday, marking that country’s largest ever military operation and adding to the growing forces of several hundred Saudi, Emirati, and Bahraini forces. According to some reports, Saudi ally Egypt has contributed 800 troops to bolster the Gulf forces.・・・
 <サウディアラビアにとっては、同じくイエメンに介入した1934年以来のことだし、湾岸諸国にとってはほぼ初めてのこと。
 (同じことを控えなきゃならないイランもつらいねー。(太田))↓>
 ・・・<It> already marks Saudi Arabia’s largest military venture since the 1934 Saudi-Yemen war as well as the first exposure to warfare’s costs for many of its allies.・・・
http://www.csmonitor.com/World/Middle-East/2015/0910/In-central-Yemen-Saudi-policy-of-checking-Iran-is-tested-in-battle
 ロシアの最近におけるシリア・アサド政権への軍事装備・要員派遣をイスラエルも批判。↓
 Israel has joined a growing chorus of concern over a reported Russian military buildup in Syria in support of the beleaguered regime of President Bashar al-Assad.・・・
http://www.theguardian.com/world/2015/sep/10/us-and-israel-issue-warning-to-russia-over-military-buildup-in-syria
 FTのインド、中共経済の分析は首肯させるものがある。↓
 <たまたま、現状においてはインドに追い風が吹いている。↓>
 「・・・BRICSの仲間であるブラジル、ロシア、南アフリカを含む他の多くの新興国と異なり、インドは値段の高いコモディティー(商品)の輸出に支えられてこなかった。つまり、中国が引き起こしたコモディティー急落に足を引っ張られないということだ。
 それどころか、世界第3位の石油輸入国であるインドは、経常収支を改善し、インフレ圧力を和らげる石油価格低迷から大きな恩恵を受ける。
 また、インドは工業製品の大きな輸出国ではない。たとえ世界の需要が弱くても、国内総生産(GDP)の57%が家計消費から来ているインド経済は比較的守られている。・・・
 <しかし、インド経済に期待するだけ野暮というもの。経済規模が小さ過ぎる。↓>
 だが、・・・インドが世界経済の成長のエンジンとして中国に取って代わるという期待は、見当違いだ。・・・インドの経済生産は中国のそれの5分の1だ。インドが世界のGDPに占める割合はたった2.5%。これに対して中国は13.5%に も上る。・・・
 <他方、中共経済はそう心配することはない。↓>
 総じて判断すると、人々は中国市場の発作を深読みしすぎた。確かに、株式市場を支え、より柔軟な為替相場制へ移行する試みが失敗したことで、絶対確実と見られていた中国の政策立案への信頼が揺らいだ。
 また確かに、最近の混乱は、投資主導から消費主導の経済へと移行する痛みを経験している中国経済の根深い問題の兆候だ。
 中国にとって、比較的容易なキャッチアップ成長の時代は終わった。だが、中国を見限るのは、ひどい見当違いだ。何しろ中国は、30年間に及ぶ目覚ましい発展の勢いを背に受けている。・・・
 <大体からして、中共同様、インドの経済統計も信用できない。↓>
 インドの統計は中国のそれと同じくらい怪しい。 インドがGDPの算出方法を変更し、成長率が2%以上もかさ上げされたのが、ついこの2月だったことを人は忘れている。古い尺度では、インドはまだ立派と は到底言えない5%のペースでもたついている。・・・
 <しかも、相変わらずインドの政治は仕事をしていない。↓>
 インド議会は今会期中に、ほとんど何もしなかった。首相は、さまざまな州にまたがって事業を行うのを容易にするとエコノミストらが見ている物品 サービス税を導入できなかった。農家からの反対に遭い、工場や道路、発電所の建設を容易にしたはずの土地改革もほぼ断念した。インドで事業を行うことは、 引き続き、決して容易ではない。・・・」
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/44769?utm_source=editor&utm_medium=mail&utm_campaign=link&utm_content=top
 ドイツが気前よくシリア等の難民受け入れを決めたのは、人口減少問題への対処のためでもあった、とさ。
 (イスラム教徒をこれ以上大量に受け入れてどうするのよ。後で臍噛むでー。(太田))↓
 ・・・Without doubt, the asylum seekers now represent a financial burden — one set to cost this nation billions in housing and other aid. But in the long run, experts predict, many of them will stay and build new lives in Germany rather than return home. In a country projected to shrink by 13.2 million people by 2060, the newcomers could help Germany confront its long-term battle with population decline.・・・
https://www.washingtonpost.com/world/europe/the-refugee-crisis-could-actually-be-a-boon-for-germany/2015/09/09/6c824c44-56e8-11e5-9f54-1ea23f6e02f3_story.html
—————————————————————————————————————————————–
太田述正コラム#7904(2015.9.11)
<米国人の黙示録的思考(その12)>
→非公開