太田述正コラム#7917(2015.9.18)
<皆さんとディスカッション(続x2754)>
<太田>(ツイッターより)
 岡田代表が「…佐藤正久議員<が引用しなかった部分で>…結論<的に>集団的自衛権ではなくて、個別的自衛権の拡張という形で対応すべきと述べている…」
http://blogos.com/article/134487/
、と苦しい釈明。
 いずれにせよ、野田前首相も、前原元代表も、釈明すらしてないんでヒゲの勝ち。
 「日本に水着にエプロンのスタッフが「嫁」演じてくれるカフェ…「マイダーリン」として、マッチョなイケメン男性スタッフが、上半身裸に短パン姿で、女性客に給仕して<も>くれる…」
http://j.people.com.cn/n/2015/0918/c94475-8951600.html
 巧言を弄して中共の若い男女を日本に行かせる当局。
<クッシー>
 集団的自衛権の解釈について、下記のような説明を受けましたが、正しいのでしょうか?
 集団的自衛権は、個別的自衛権の行使にしか適用されない。
 個別的自衛権行使には、他国からの明確な攻撃の表明か現に攻撃の事実がなければならず、国連が組織するPKOや国連決議に基づく多国籍軍の行動には、自衛権ではなく、集団安全保障という似て非なる根拠が適用される。
 集団安全保障や地域機構(EUやアラブ連合等)による集団安全保障に類似する国際的な活動における防護や警護は、自衛権ではなく、集団安全保障という活動の一部として行われる。
 対IS攻撃は、人道支援という集団安全保障から派生した考えによるものだ。
<太田>
 差し支えない範囲で、全体に、或いは、個々のセンテンスに、そう言った人ないしそう書いた人の情報を含む典拠を付してください。
<太田>
 それでは、その他の記事の紹介です。
 日本社会の大部分の実態は、一貫して、女性優位/男性差別なのであり、戦後、男女同権とされたことに女性達が悪ノリし、実態が、日本社会全体の、しかも極端な女性優位/男性差別になっちまって現在に至ってるのさ。(太田)↓
 「・・・私・・・安野光雅・・・は89歳になりました。平和憲法の危機を思います。例えば男女同権は平和憲法のお陰です。・・・
 <米国の属国になったお陰である平和、のコストの一つが、安野、中村(後出)、辰巳(後々出)のような脳軟化症的識者の蔓延なんだな。(太田)↓>
 力の限り、言葉と絵で<やはり平和憲法のお陰である>平和の大切さは伝え続けたいと思います。」
http://book.asahi.com/booknews/update/2015091600001.html?iref=comtop_btm
 <復興支援なんて賽の河原だよ。アフガニスタンも含め、イスラム教そのものの壊滅こそが、イスラム世界を救う抜本的方法だが、それまでの間、降りかかって来た火の粉は、個別ないし集団自衛権を発動して払わにゃしょーないってのに寝惚けたこと言うなっての。(太田)↓>
 「アフガニスタンで復興支援活動を続ける非政府組織「ペシャワール会」現地代表で「平和医療団」総院長の中村哲医師(69)<は、>・・・「安保法案は日本が外国で軍事行動していくと打ち出すことだ。イスラム世界では米軍の友軍となる日本は確実に敵視される。我々も引き揚げざるを得ない事態になるかもしれない」と、現地の活動への影響を懸念した。・・・」
http://mainichi.jp/select/news/20150918k0000m040136000c.html
 <前田藩のように、縄文的意識をも身に着けた弥生人が識者であり続けたおかげで日本は非欧米世界の人々によって仰ぎ見られる存在たりえたというのに、その伝統を投げ捨てよと言うのかい?(太田)↓>
 「料理研究家の辰巳芳子さん<いわく、>・・・戦場に赴いた日本の若者のうち、戦闘でいのちを落としたのは3割。残り7割はなぜ亡くなったとお思いですか? 餓死なんです。軍の愚かな作戦で、失わなくてもいいいのちを失った。生き続けたいと思って死んでいった人々のいのちと引き換えに作られたのが憲法9条です。彼を含む230万人のいのちの対価です。折々のむずかしい問題を考える時、私は憲法を足場にしてきました・・・
 私の先祖は加賀・前田藩の祐筆(藩の記録や書記の役)でした。むかし殿様の最大の任務は領民のいのちを守ること、飢えさせないこと。なのにいまの政治家は国民のいのちや食を守ることを真剣に考えていない。しっかりした生命観をお持ちじゃない。だから日本はおかしくなりました。もう底が抜けてしまいました・・・」
http://digital.asahi.com/articles/ASH9B3WJ7H9BUPQJ005.html
 石井センセの活躍が続いてるねえ。↓
 「・・・尖閣諸島が琉球(沖縄)に含まれることを示す1804年のドイツ製の地図が発表された。従来最古とされていた地図より60年以上古<い。>・・・
 地図は、1780年代に尖閣諸島周辺などを探索したフランスの航海家の情報に基づき、ドイツの地図発行人が1804年に作製。尖閣諸島が琉球と同じ色で塗られ、台湾との間に線が引かれている。長崎純心大の石井望准教授がインターネット上の古書店で見つけ<た。>・・・」
http://www.msn.com/ja-jp/news/other/%e3%80%8c%e5%b0%96%e9%96%a3%e3%81%af%e7%90%89%e7%90%83%e3%81%ae%e4%b8%80%e9%83%a8%e3%80%8d%e8%a8%98%e8%bc%89%e3%81%ae%e6%9c%80%e5%8f%a4%e3%81%ae%e5%9c%b0%e5%9b%b3-%ef%bc%91%ef%bc%98%ef%bc%90%ef%bc%94%e5%b9%b4%e7%8b%ac%e8%a3%bd/ar-AAep2Tc?ocid=iehp
 Isis跋扈の根本原因についての私の主張を補足強化するコラムだ。
 (参考)「預言者ムハンマド(Mohammed)の言行録<(ハディーズ)>には、・・・シリアの町ダービク(・・・Dabiq、マルジュ・ダービクMarj Dabiq・・・)で、80の軍旗を掲げた背教徒(異教徒)の軍勢がイスラムの軍勢と終末論的な戦いを繰り広げる(マルジュ・ダービクの戦いBattle of Marj Dabiq)。イスラム教徒たちは殺りくされるが、最後には勝利するという、終末の到来を告げる黙示録的予言がある・・・。・・・イスラム国は公式雑誌の名称すら「・・・DABIQ」と名付け<ている>。」
http://blog.livedoor.jp/nappi11/archives/4203390.html ↓
 <イスラム創世記に予め定められた運命に従って戦争の前衛となっている、との意識。↓>
 ・・・The jihadis・・・saw themselves at the vanguard of a war that many among them believed had been preordained in the formative days of Islam.
 <ダービクの戦いは(上述のように)黙示の前兆とされる。もう一つの予言によれば、この対決はイスラム教徒達とキリスト教徒達(ローマ人達)との間の休戦期間の後に起こるとし、それまでの間は、純粋なスンニ派がもう一つの敵・・通常ペルシャに同定されている・・と戦うとされる。↓>
 One of the earliest sayings of the Prophet Muhammad — a hadith — mentions Dabiq as the location of a fateful showdown between Christians and Muslims which will be a precursor to the apocalypse. According to another prophecy, this confrontation will come after a period of truce between Muslims and Christians, during which Muslims — and only puritanical Sunnis fit the definition — would fight an undefined enemy, which in northern Syria today is deemed to be “Persians”.
 <キリスト教徒達との戦いにおいては、純粋スンニ派の3分の1は逃げ、3分の1は戦死して殉教者となり、残りの3分の1が征服者となる。
 “The Hour will not be established until the Romans [Christians] land at Dabiq,” the hadith says. “Then an army from Medina of the best people on the earth at that time will leave for them … So they will fight them. Then one third of [the fighters] will flee; Allah will never forgive them. One third will be killed; they will be the best martyrs with Allah. And one third will conquer them; they will never be afflicted with sorrow. Then they will conquer Constantinople.”
Now, close to 1,500 years later, have come waves of fighters who paid strict heed to these prophecies — and see the rise of Islamic State as a crucial turning point in a centuries-long battle of civilisations.
 <今日では、ペルシャには、シリアのアラウィ派やレバノン等のシーア派民兵も含まれる。↓>
 For their purposes, the “Persians” today are not simply Iran, but also the Alawite regime that controls Syria and the Shia militias from around the region who have come to its defence.・・・
 <すなわち、Isisにとって、ラッカは戦略拠点、モスルは最大の獲物、ダービクは原点。↓>
 Raqqa in eastern Syria is Isis’s strategic hub, and Mosul in Iraq is its greatest conquest. But Dabiq is the place that allows the group to underpin its rampage with theology・・・
 <近年において欧米によって受けた屈辱もこれあり、以上のような話に心動かされぬイスラム教徒は殆んどない。↓>
 Few were untouched by a yearning for the collective memory of the early centuries of Islam, alongside contemporary grievances about a humiliating loss of power at the hands of the west in recent years.・・・
http://www.theguardian.com/world/2015/sep/17/why-isis-fight-syria-iraq
 理屈の提示がないのが残念だが、要するにセックスは健康のもとなのね。↓
 「アトピーにはキスが効果的・・・性交でもキスと同様の効果がある・・・
 キスをせずに・・・30分抱き合っても・・・効果は確認されなかった。・・・」
http://digital.asahi.com/articles/ASH9K4276H9KUHBI014.html