太田述正コラム#7965(2015.10.12)
<皆さんとディスカッション(続x2778)>
<太田>(ツイッターより)
 「ワーゲンのディーゼル車不正でとばっちりのマツダ「実は正直なメーカーだった」と海外の意見…」
http://news.livedoor.com/article/detail/10694874/
 イソップの金の斧
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E3%81%AE%E6%96%A7
の話を思い出し、今度は童話つながりで、VWのドイツが生み出した残酷がウリのグリム童話
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%83%A0%E7%AB%A5%E8%A9%B1
を思った。
 ついでに、イソップはギリシャ人
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%83%9D%E3%82%B9
なので、ドイツに先の大戦の時も現在もひどい目に遭わされたギリシャのことを思った。
 童話って面白くってためになるだ。
 大人も読むべし。
 「…体力…は<ここ十数年では>…最高<となったが、>…85年の水準には戻っていない。国は…学校…で運動する機会を増や<し、>…水準<回復に努めてきた。>…」
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG11H3N_R11C15A0CR8000/?dg=1
 これも愚文科省のゆとり教育後遺症の一つ。
 次は大学復興に取組まなくっちゃね。
<太田>
 それでは、その他の記事の紹介です。
 思いやり予算の多寡は、集団的自衛権行使度に比例する。
 ∴集団的自衛権完全解禁=思いやり予算全廃=日本の「独立」。↓
 「思いやり予算:政府、減額提案…安保関連法受け 米は難色・・・」
http://mainichi.jp/select/news/20151011k0000m020089000c.html
 日本が3勝して一次リーグ敗退の歴史を創った、と報じる記事だ。↓
http://www.bbc.com/sport/0/rugby-union/34492412
 稲川会系暴力団の組長への「好意的」インタビュー記事だ。↓
http://www.csmonitor.com/World/Asia-Pacific/2015/1011/Are-Japan-s-crime-clans-going-out-of-business-Tea-with-a-yakuza
 私とおんなじだね。
 24日には仙台にやまびこの窓側に往復とも坐って行ってくる。
 仙台オフ会への出席は、下掲から。↓
http://www.ohtan.net/meeting/ ↓
 「・・・窓側も通路側もどちらでも選べる状態であるならば、ためらわず窓側を選んでしまう。車窓を楽しめるというのはもちろんあるけれど、私の場合は、その楽しみの源である「窓」、ではなくその下に居を構えておられる「コンセント」にほいほい釣られてしまう。新幹線の窓側の席にはコンセントが備えられていることが多いのだ。・・・」
http://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%e6%96%b0%e5%b9%b9%e7%b7%9a%e3%81%ae%ef%bd%a2%e3%82%b3%e3%83%b3%e3%82%bb%e3%83%b3%e3%83%88%ef%bd%a3%e3%81%af%ef%bd%a4%e8%aa%b0%e3%81%ae%e3%82%82%e3%81%ae%e3%81%aa%e3%81%ae%e3%81%8b-%e9%80%9a%e8%b7%af%e5%81%b4%e3%81%ae%e5%b8%ad%e3%81%8b%e3%82%89%e4%bd%bf%e3%81%86%e3%81%93%e3%81%a8%e3%81%af%e8%a8%b1%e3%81%95%e3%82%8c%e3%82%8b%ef%bc%9f/ar-AAflc9V?ocid=iehp#page=2
 日本を見ずに中共を見るってんで、だんだん、核心に迫ってはきたが、カネが全てみたいな記事内容にはがっかり。↓
 「ノーベル賞受賞、中国にできて韓国にできない理由・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/10/12/2015101200451.html
 経済学は科学じゃないのに、経済学だけにノーベル賞があるのは、経済学だけが社会科学の中で科学であるかのような誤解を一般人に与え、他方で、経済学者達を増長させている、とのコラムだ。
 (経済学賞を社会科学賞に変えよとの提案を含め、大賛成だ。(太田))↓
 Don’t let the Nobel prize fool you. Economics is not a science・・・
 The problem is not so much that there is a Nobel prize in economics, but that there are no equivalent prizes in psychology, sociology, anthropology. Economics, this seems to say, is not a social science but an exact one, like physics or chemistry — a distinction that not only encourages hubris among economists but also changes the way we think about the economy.・・・
 A revamped social science Nobel prize・・・
http://www.theguardian.com/commentisfree/2015/oct/11/nobel-prize-economics-not-science-hubris-disaster
 ノーベル平和賞受賞者のマララちゃんが、スタンフォードかオックスフォードへの留学を思案中。
 (文中からスタンフォードに傾斜している様子が窺えるが、そうしなさい!(太田))↓
 ・・・ Malala Yousafzai is set to take her own advice to heart as she continues her academic career by enrolling at either Stanford or Oxford university, two of the most renowned higher education establishments in the world. ・・・
http://www.theguardian.com/world/2015/oct/11/new-film-malala-yousafzai-stanford-oxford-university
 米大統領選で、共和のトランプ、民主のクリントンが、1位人気をキープ。
 (何度でも唱えるぞー。
 後生だからトランプを大統領に選出してくれい。(太田))↓
 Poll: Trump and Clinton Still In Lead Among Primary VotersM ET・・・
http://time.com/4069383/cbs-poll-trump-clinton-lead/?xid=homepage
 ネパールの新首相は共産主義者。
 (平和裏に政権に就いた共産主義者って珍しいのでは?(太田))↓
 Nepal elects Communist party leader new prime minister・・・
http://www.csmonitor.com/World/Asia-South-Central/2015/1011/Nepal-elects-Communist-party-leader-new-prime-minister
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休日につき、臨時一人題名のない音楽会です。
 ワルツを聴いてくつろいだひと時をお過ごしください。
 最初の、「古いロシアのワルツ集」の冒頭に置かれているのが日露戦争の敗戦哀歌だ。考えてみれば、日露戦争こそ、ロシアの膨張の野望を最初に、しかも結果的には最終的に打ち砕いたところの、ロシア人にとってのロシア史における最大の痛恨事であったということだろう。
 それから、その次の「最も美しいワルツ音楽集」(各曲、恐らくは著作権の関係からだろうが、冒頭の部分のみ)の大部分の曲と比較して欲しいのだが、(その中にはロシアのワルツも出てくるけれど、)「古いロシアのワルツ」がことごとく哀愁に満ちていることが分かる。
 (チャイコフスキーのワルツは非ロシア的な「正統」なものだが、彼が意識的にそうしたのだろうと見ている。)
 モンゴルの軛がいかにロシア人の心性を規定しているか、ということだと私は見ている。↓
Old Russian Waltzes–On the Hills of Manchuria(Shatrov)(コラム#5751、61011)、Berezka(Drejzin)、Forest Fairytale(Bekker)、Memories(Dzhojs)、Orchid(Andreev)、Amur Waves(Kuess)(コラム#5433)、Expectation(Kittler)、Aborted String(Gapon)、Dreams(Eban)、Blue night(Agapkin)、Sudba(Bajnis)、Sirens(Valdtejfejl)、Autumn Dream(Dzohjs)
https://www.youtube.com/watch?v=CY298YD2kZw 
The Most Beautiful Waltz Music–
1. Dmitri Shostakovich – The Second Waltz (Andre Rieu’s version)
2. Johann Strauss II – Vienna Blood Waltz (Andre Rieu’s version) 0:37
3. Johann Strauss II – Blue Danube Waltz (Andre Rieu’s version) 1:15
4. Johann Strauss II – Voices of Spring Waltz (Andre Rieu’s version) 2:26
5. Pyotr Ilyich Tchaikovsky – Swan Lake Waltz 3:15
6. Pyotr Ilyich Tchaikovsky – Waltz of the Flowers 3:44
7. Eugen Doga – Grammofon 4:18
8. Juventino Rosas – Over the Waves Waltz 5:04
9. Franz Lehar – The Merry Widow Waltz (Andre Rieu’s version) 6:05
10. Nino Rota (Godfather) – Vito’s Waltz 6:58
11. Iosif Ivanovici – Waves Of The Danube (Andre Rieu’s version) 7:43
12. Richard Rodgers and Oscar Hammerstein II (Sound of Music) – Edelweiss Waltz (This version is by the ‘New 101 Strings Orchestra’) 8:14
13. Eugen Doga – My Sweet and Tender Beast 9:15
14. Yoshihisa Hirano – Misa No Uta (Orchestra version) 9:48
15. Andre Rieu (Emile Waldteufel) – Skaters Waltz 10:29
16. Yann Tiersen – La Valse d’Amelie Waltz 11:35
17. Pyotr Ilyich Tchaikovsky – Sleeping Beauty Waltz 12:05
18. Nobuo Uematsu – Dance with the Balamb-Fish (Orchestra version) 12:39
19. Nobuo Uematsu – Waltz for the Moon 13:38
https://www.youtube.com/watch?v=FaxTRX9oAV4
 古今東西のあらゆるワルツの中から「選出」された上掲の中に、日本人が2人、計3曲も登場し、植松の2曲がトリを務めていることに注目したい。↓
 平野義久(1971年~)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B3%E9%87%8E%E7%BE%A9%E4%B9%85
 植松伸夫(1959年~)(コラム#7591)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A4%8D%E6%9D%BE%E4%BC%B8%E5%A4%AB
 「選者」が誰かはともかく、武満徹のワルツ(コラム#4263、5751)が「選出」されなかったのは残念だが、分かるような気もする。
 この平野と植松については、機会があれば、改めて、小特集を組むなりして、取り上げることにしたい。
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太田述正コラム#7966(2015.10.12)
<キリスト教の天使と悪魔(その3)>
→非公開