太田述正コラム#8167(2016.1.21)
<皆さんとディスカッション(続x2879)>
<太田>(ツイッターより)
 「アカデミー賞の演技部門の候補者20人が、2年連続で全員白人だったことが波紋を呼んでいる…<ちなみに、>選考メンバーは6千人以上おり、そのうち白人が94%…」
http://www.asahi.com/articles/ASJ1N2RFKJ1NUHBI00D.html?iref=comtop_6_03
 西部劇に黒人が一切登場しなかった昔に比べりゃ、相当改善はされてきたけどな。
 米雑誌による世界の60か国のクール度順位、独、加、英、米…。
http://www.csmonitor.com/World/Global-News/2016/0120/The-most-hip-country-in-the-world-is
 談合的に身内で褒め合うことを常とする極楽トンボってところだな。
 日本を少なくともトップ集団に入れないようなこの種の「調査」なんて、映画のアカデミー賞よりも選考基準が偏頗だぜ。
<太田>
 それでは、その他の記事の紹介です。
 日本は資本主義的社会だが資本主義社会じゃないってことを踏まえないと、こういうばかげたコラムが出現することになる。
 新日本監査法人が「処罰」されたのは、日本が資本主義社会であるとのフィクションを、フィクションでございますって大声で叫んだに等しい職務怠慢ぶりを何度も露呈したからだよ。(太田)↓
 「・・・アメリカで監査報酬が非常に高いのも(最低でもゼロが一つ違う)、監査を軽視して訴訟で負けると会社が被る制裁金(課徴金)等の額がきわめて大きく、また監査法人に辞められると、後任はいないため、上場廃止を覚悟しなければならないためという。つまり、被監査会社に対する監査法人の強い交渉力と、高い報酬とがアメリカの監査実務を可能にしている。
 しかし、日本では監査報酬を、経営にとって必要不可欠で重要な費用と考えている経営者は少なく、どうせ訴訟にはならないことを前提に少しでも安くたたこうとする。そして、ひとたび問題が起きれば世を挙げて監査法人の責任追及に走る。日本の監査法人はこうした状況に置かれている。・・・
 新日本監査法人はオリンパス事件も担当していたとして指弾されているが、少なくともオリンパスによる当初の対応は、評価損を一時的に転売する「飛ばし」は違法ではないという金融庁の当時の行政解釈が一因だったことは確かである。・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/fukayomi/ichiran/20160119-OYT8T50101.html?cx_text=03&from=ytop_os_txt2
 面白ーい。↓
 「ドンペリをたたき割り実験続行「魔の7年間」乗り越え、日本が露米に逆転勝利した真相とは・・・」
http://www.sankei.com/life/news/160121/lif1601210007-n1.html
 朝鮮日報よ、解説抜きの記事ってオカシくね?↓
 「慰安婦:「性奴隷」「強制性」主張の吉見義明教授が敗訴=東京地裁・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/01/21/2016012100763.html
 中共の体制は両立しない二つの要素から成り立ってるだとさ。
 (日本の体制とほぼ同じである以上、日本の体制だって両立しない、と言わなきゃいかんぜ。(太田))↓
 ・・・What the regime calls “socialism with Chinese characteristics” is, like sauerkraut ice cream, a combination of incompatible ingredients. A senior Chinese reformer propounded the “birdcage” theory of the “socialist market economy”: The market sector should be as free to fly as a bird in a cage — the cage of a state-commanded economy. ・・・
https://www.washingtonpost.com/opinions/chinas-deeply-flawed-ascent/2016/01/20/94bdf1ae-bed5-11e5-83d4-42e3bceea902_story.html
 ガーディアンが、昨年12月に、黒人のアメちゃんDave Schilling
http://www.theguardian.com/guardian-us-press-office/2015/dec/14/humorist-and-writer-dave-schilling-joins-guardian-us-as-writer-at-large
をコラム執筆陣に入れたが、その彼が、ペイリンおばさまとトランプ野郎の「結婚」を黙示録的光景だと嫌悪感をもって描いた。↓
 Apocalypse now: Sarah Palin’s bizarre Trump endorsement analyzed・・・
 <今や、米国は、決め手達、悪徳実業家、饒舌な自慢屋の国になってしまった、とさ。
 (いやなに、英領北米植民地時代からそうだったでー。(太田))↓>
 The marriage of Trump and Palin is simply the unification of a movement that has been gaining steam in this country ever since the election of George W Bush. This is not a nation of thinkers. It’s a nation of deciders and robber barons and blowhards.・・・
http://www.theguardian.com/us-news/2016/jan/20/sarah-palin-donald-trump-endorsement-speech-quotes
 上記「結婚」効果もあり、二番目の予備選が行われるニューハンプシャーでの世論調査じゃ、トランプが二番手のクルーズに20%の差を付けた。↓
 Donald Trump widens lead to 20 points over Ted Cruz in New Hampshire・・・the second-in-the-nation voting state.・・・
http://www.theguardian.com/us-news/2016/jan/20/donald-trump-new-hampshire-primary-ted-cruz
 このところイスラム世界で、過激派による教育施設攻撃が頻発している、とさ。
 (その理由が詳述されている。いずれにせよ、パキスタンでの大学攻撃は、同国での過激派対策が決してうまくいってなどいないことの一証左だわな。(太田)))↓
 Over the last 13 months there has been a series of extremely bloody attacks on schools, colleges and universities. On Wednesday Taliban suicide bombers mounted an assault in north-western Pakistan; just over a year ago the same movement attacked a school only 30 miles away,killing 150 people, most of them children. In April last year 147 were killed in a massacre at a university in northern Kenya by the Somalia-based al-Shabaab.
 Then there are hundreds, possibly thousands, of other incidents of violence directed at educational institutions, teachers or students across the world which have not been reported・・・
http://www.theguardian.com/world/2016/jan/20/why-are-terrorists-targeting-schools-and-universities
 戦間期の駐英ソ連大使のマイスキーの日記の出版話は前にもしたが、また、その書評が出てたので、引用しとくね。↓
 <チャーチルいわく、(スターリン主義の)ソ連の方が(ナチズムの)ドイツよりマシだ。↓>
 ・・・ Churchill’s supportive acquiescence to Stalin’s pressure on Finland and the Soviet invasion of the Baltics and western Poland after the Molotov-Ribbentrop pact of 1939: “Russia has every reason to be the dominant power in the Baltics and should be one. Better Russia than Germany. That’s in our British interests.”
 <インドを独立させたら内戦になり、いずれ、イスラム教徒が支配者になるだろう。イスラム教徒は戦士だが、ヒンドゥー教徒は単なるおしゃべりだからだ。
 (前段はあたったが後段は真逆だったねえ。(太田))↓>
 In 1942 Maisky finds Churchill philosophical about India’s future. “If we leave, there’ll be civil war,” the PM tells him. “Eventually, the Moslems will become masters because they are warriors while the Hindus are windbags. Yes, windbags … When something must be decided on quickly, implemented and executed, they immediately reveal their internal flabbiness.”
 <マイスキーは、チャーチルは子供みたいなところがあり、イランは彼のお好みの玩具、インドは彼の嫌いな玩具だ、と記している。
 (ちゃう。双極性障害なの。(太田))↓>
 Maisky comments in his diary afterwards: “I listened to him and couldn’t help thinking: Of course, Churchill is a considerable man and a major statesman … but something of the small boy lives on in him: Iran is a toy he likes while India is a toy he dislikes.”・・・
http://www.theguardian.com/books/2016/jan/20/the-miasky-diaries-review
 『美女と野獣』は知ってたけど『Rumplestiltskin』
http://www.eastoftheweb.com/short-stories/UBooks/Rum.shtml
なんて知らんかったぞ。
 とにかく、後者は、起源が6000年前の青銅器時代に遡るってんだが・・。
 
 ・・・While stories such as Beauty and the Beast and Rumplestiltskin were first written down in the 17th and 18th century, the researchers found they originated “significantly earlier”. “Both tales can be securely traced back to the emergence of the major western Indo-European subfamilies as distinct lineages between・・・4,000・・・and 6,000 years ago,”・・・
http://www.theguardian.com/books/2016/jan/20/fairytales-much-older-than-previously-thought-say-researchers
 冥王星は欠番だから、ギリシャ神話をもとに、なんちゅう名前をつけたらいいんだろね。↓
 「米カリフォルニア工科大学(Caltech)の研究チームは20日、太陽系の最外縁部に存在する未知の巨大惑星を発見した可能性があると発表した。・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/11088044/
 近い将来は、人間はみんな薬で幸福になる、ということね。↓
 「ブルガリアのヴァルナ経営大学および香港理工大学の研究者によると、「私は幸せ」と回答した比率の高い国の人々のDNAは、幸福感を強め痛みを和らげる特殊な対立遺伝子を含んでいることが多いという。・・・
 研究者はまた、国全体の幸福感と、国民の脂肪酸アミド加水分解酵素(FAAH)の変異体「rs324420」のA対立遺伝子との間に、高い関連性があるとした。この対立遺伝子はアナンダミドの化学分解を妨げる。アナンダミドは幸福感を強め、痛みを和らげる働きをする。
 A対立遺伝子が最も多く見られる国は、最も幸福と感じやすい国だ。これには西アフリカのガーナやナイジェリア、中米のメキシコやコロンビアなどが含まれる。・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2016/0121/c95952-9006970.html
 女性がそうした場合は、どう受け止めるべきなんだろね?↓
 「・・・「ダーウィン賞」という自ら進んで愚かな行動を取って死亡したり、瀕死の重傷を負った人に贈られるというかなり皮肉な賞の受賞者を分析したところ、受賞者の89%が男性だった・・・
 男性は女性よりも馬鹿で間抜けな行動をとりがちで、危険を顧みずに率先して自分の身を危険にさらす傾向がある・・・」
http://news.infoseek.co.jp/article/allabout_af_11135/
 そういえば、この前、虫歯が1本あるけど、治療はしないのでよく磨いてくださいって言われたっけ。↓
 「虫歯を削る必要はないと判明、虫歯治療の根本概念が変わる可能性・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/11083766/
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太田述正コラム#8168(2016.1.21)
<狩猟採集時代の暴力性問題再訪>
→非公開