太田述正コラム#8393(2016.5.13)
<皆さんとディスカッション(続x2992)>
<bonkers_blunder>(ツイッターより)
 原爆を落とす必要は無かったという記事があった
http://www.salon.com/2016/05/11/we_didnt_need_to_drop_the_bomb_and_even_our_ww_ii_military_icons_knew_it/
んですが、米国の人たちが戦前日本の対ソ抑止に着目して太田さんと同じ認識に至るとしたら、すでに米国は崩壊した後のことになるんでしょうか。
<太田>(ツイッターより)
 まず、戦後日本「の人たちが戦前日本の対ソ抑止に着目して」戦前の日本人たち「と同じ認識に至る」のが先決であり、「米国の人たち」に同じことを求めるのは僭越というものでしょう。ま、それまでに崩壊するのは日本なのか米国なのか、いい勝負じゃないですかねえ。
<太田>
 関連記事だ。
 このコラムの方が、筋がいいね。
 もちろん、戦前の日本の国策の基本が対赤露抑止だったことには触れてないけど・・。↓
 The Bomb Didn’t Beat Japan… Stalin Did・・・
http://foreignpolicy.com/2013/05/30/the-bomb-didnt-beat-japan-stalin-did/?wp_login_redirect=0
<e8/IlIOE>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
≫下掲の主張を批判せよ。≪(コラム#8391。太田)
 人間主義の日本では「問題」事は阿吽の呼吸で「解決」されるから、ぶつかり合いだの責任だの明確にする必要性がない。
 「表現の自由」だの「人権」だのやたら叫ぶのは文明として野蛮の証拠。
 というか反民主主義なイギリス人が民主主義について講釈垂れるのは笑える。
<太田>
 パーチパチ。
<6NXP6OFE>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
 「<ボース墜落死>直前に操縦交代 元整備兵が証言・・・」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160512-00000009-mai-soci
 96歳にもなってなぜ今、というのもあるが、整備兵が離陸直前の機内の様子ってわかるものなの?
<S6tUywBE>(同上)
 「「舛添さんは先代や先々代よりマシ」という理由で放置されていたという驚きの東京都庁のふざけっぷり・・・」
http://blogos.com/article/175114/
 ボスがいなくても問題ないから、問題にならないという悲喜劇。
<太田>
 逆なんであって、ボスがいてくれないと(決裁が滞るから)困るっていうハナシじゃん。
 ところで、さつきちゃんの対舛添感覚、私とほぼおんなじね。↓
 「・・・片山・・・さつき・・・氏。離婚後27年になるが、税金の無駄遣いが批判されている舛添氏について「片鱗としてセコさや細かいところは全然変わらない」と指摘。今回の行為も「セコい、小さい、哀しい」と斬り捨てた。
 さらに「ルール違反。公というものに対する意識に欠けている」とし「かぎかっこで“公私混同の極み”」と辛らつな表現で非難した。・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/11513135/
<MH>
 –三菱自動車 PART4–
≫お見事!僕は最初から日産に疑惑の目を注いでたわけだけど、全部、日産によって仕組まれてた、と見るべきだろうな。 これでゴーンの高給にもフランス政府は目をつぶるだろうて。 従業員は当面安堵できそ。≪(コラム#8391。太田)
 太田さんの「三菱重工救済案」は「無い」で正解でしたね。
 従業員と大量のベンダーを抱える岡山県と名古屋市はこれで良かったから、どうでも良いけれど。
 発表が5月12日でしたが、その前日の11日にダイヤモンドオンライン(記事になったのは同日12日)に全てを一番よく知ってる安東氏がやっと詳細記事を投稿しています。
 「三菱自は今度こそ隠蔽体質を改められるか」
http://diamond.jp/articles/-/90980?page=6
 その根源には、元の親会社である三菱重工とその出身者に頭が上がらず、社内でも三菱重工の社風を受け継いだ開発部門が絶対的な権限を持ち、同じ工場にある購買・製造・品質管理などを下に見る風土があった。
※ここは太田さんが正しいのだが、「あの時点」では安東氏はインサイダーで言及出来なかったのでしょう。
⇒重工から天下るトップ>重工出身の技術者(後には自動車採用の技術者)>その他、という序列があったということですね。(太田)
 特に品質管理部は、いわゆる「落ちこぼれ」が行く場所のように捉えられていたと言って良い。人事ローテーションが極めて少なく、同じ部署に10年20年と在籍する例が多数あった。多くの会社では、人事ローテーションによって、誰かが長期間にわたって不正を働くことを不可能にする仕組みがあるものだが、同社の場合、その仕組みがなかった。
 しかも、先述のように「上司にモノが言えない」、「言えば左遷される」といった認識が広く浸透している状態であったことが、リコール隠し問題を生んだと言える。
 そして、メインバンク(東京三菱銀行、現・三菱東京UFJ銀行)が資金繰りはなんとかしてくれる、いざとなれば三菱グループが助けてくれるという甘えが社内に蔓延していた。
※この気持ちは「某大手系列企業」に在籍していたのでよーく分かります。
 実は「個別には」助けてくれないし、「助け方」も色々あります。(詳細はここでは書かない)
 04年夏には同社経営陣と三菱3社(三菱重工・三菱商事・東京三菱銀行)に対し、日産自動車と軽自動車の協働をする案を提示し、実際の交渉にも入っていた。その背景には、同年5月に我々が再生支援に入る前に三菱3社がまとめた「岡崎工場の閉鎖」「本社の京都移転」という案が、同社の将来にとって大きな制約になるとの懸念があった。
※これ一体誰のアイディアなんでしょうね?
 三菱自工は京都にパワートレイン製作所があるが、そこを本社にするなぞトンチキ言ったのは重工しかないでしょう。
 さて三菱自動車は先月決算発表があり、改めて決算書を見ました。
 シャープや東芝みたいなボロ会社かとの先入観は見事に外れました。
一、実質無借金(重工は長期借入金約1兆円)
二、営業キャッシュフローは約2千億円(重工は27百億
円)
三、現預金約3.6千億円(重工3千億円)
http://www.mitsubishi-motors.com/jp/investors/finance_result/data.html
 中々良い内容です。
 借金が殆ど無いので、3月末決算期で慌てる必要も無かったのと、現預金があるから損害賠償金の手当ても予算内で可能だと経営陣は踏んでいたのであろうとは上記から明白
です。
 また
一、自己資本当期純利益率(ROE)13.2%(重工はたったの3%)
二、自己資本比率は48%(重工は30.6%)
http://www.mitsubishi-motors.com/jp/investors/finance_result/indices.html
 従ってこの内容ならば日産のみならず、誰でも買収したと思います。
⇒三菱自動車は、もっと研究開発経費を投入することができたのにしなかったということです。
 (「三菱自動車の研究開発投資額は787億円でトヨタ自動車の10分の1にも満たない。生産で同規模のマツダの研究開発費(1166億円)にも及ばない。」
http://news.livedoor.com/article/detail/11515840/ )
 コストカットで利益を上げることが身上の商事出身トップが来てから自動車の技術力の弱さが更に募ってしまった、ということでは?(太田)
 逆に三菱重工は自工を買収(≒救済?)なんぞする余裕は全くあーりません。
 前述のブルームバーグは完全なヨタ記事です。
 連結純利益はたったの638億円。
 単独税引き前純利益は14億円の赤字です
https://www.mhi.co.jp/finance/library/result/pdf/h28_05/kessan_tansin.pdf
⇒重工は、利益だの配当だのを追求している会社(資本主義企業)じゃないんだから、それでいいんです。(太田)
 三菱グループ総帥で威張ってる割には「決算上」大した会社ではありません。
 またエネルギーと機械設備が70%を占めており宇宙・防衛関係の売り上げは僅か10%(4千8百億円)しかないですし、その営業利益は約250億円で利益率6.4%しかありません。
https://www.mhi.co.jp/finance/library/result/pdf/h28_05/setsumei.pdf
⇒日本の大企業で、宇宙・防衛関係のシェアが10%もあることに目を見張らなきゃいけません。
 インチキ軍需でも、そこからブレークスルーもどきは生まれるからです。
 民需だけに依存している会社では、ブレークスルーもどきだって不可能に近いんですよ。
 (なぜそうかは、拙著の『防衛庁再生宣言』を読んでね。)(太田)
 当該案件で重工が前回と違い全く出てこられないのは、相川オジイさんが何を言おうが上記数字で明確です。
⇒どうして?
 彼の望んだように、3万人の授業員全体の雇用が守られたじゃん。
 重工としちゃ、日産程度の技術力で、三菱自動車は転がしていける、民生用自動車分野なんてその程度のシロモノだ、そうすりゃ、重工の技術力の一部をそこに投じることなく、自社に温存できる、と考えたんでしょ。
 軍事地上輸送の分野で国産欠缺部分を解消したい、という私の思いほどの安全保障感覚を、さすがの重工も今や持ち合わせていなかった、ということです。
 武器輸出の所管を経産省から防衛省に移したこともあり、防衛装備の国産・輸入バランスを長期的かつ総合的な視点から俯瞰する所管官庁がなくなっちゃってる感が無きにしも非ずであり、いずれにせよ、重工を責めるわけにはいかないが・・。(太田)
 今回は三菱商事の自動車事業本部主導での日産との提携であり銀行・重工の余計な連中が口を出さなかった(出す余裕もなかった)ので早く決まったのが良かったのでしょう。
⇒いや、問題の根源が三菱自動車の技術力の弱さにあったんだから、それを解消するために重工が乗り出すべきか否か、いや、乗り出さない、という核心的意思決定を三菱グループ内で行ったのは重工であったはずです。(太田)
 因みに自工の現在の主要株主構成は以下の通り。
http://www.mitsubishi-motors.com/jp/investors/stockinfo/overview.html
 ここに第三者割当増資で日産が約2千億円を出資して、34%まで保有するわけですが、株主総会の特別決議に対する拒否権を持つということで34%出資というのは合弁では良くあり、日産が自工を実質に支配する一方で、会計上は連結を避けることができるのでこの34%というマジックナンバーになったもの。
https://newspicks.com/news/1548711?ref=pickstream_135228
http://www.shihonseisaku.com/shareniyorukabunusinokenri/
 1/3超のシェア→株主総会における特別決議を阻止することが出来ます(拒否権)
⇒いや、むしろ、三菱グループ側の自動車への思い入れが、日産の資本参加をぎりぎりのところでとどめた、ということだと思いますよ。(太田)
<太田>
 関連記事だ。
 自動車の重工からの分離以来の経緯を見てると、これ、掛け声だけになりつつある?↓
 「・・・三菱御三家のうち、家長の役割を担ってきた三菱重工には、「産業報国主義」的な考えが脈々と受け継がれてきた。俺たちが日本の産業、経済を支えてきた――という強烈なプライドは三菱グループ全体に浸透しているようで、
 「金曜会の講義での質疑応答の際も、“日本のために三菱は何をすべきか”というテーマに沿った質問が出ることが多い」・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/11511062/
 益子-相川体制維持、それをゴーンも望んでる、というTV報道もあったけど、冗談でしょ。↓
 「・・・三菱自は軽自動車「eKワゴン」と「デイズ」(販売は日産自動車)の開発で、燃費算出の元となる「走行抵抗」の測定を子会社「三菱自動車エンジニアリング(MAE)」に委託した。
 燃費目標が実車の走行試験で達成できない中、本社性能実験部とMAEの管理職は「温暖なタイなら走行抵抗が低くなる」と見込み、MAEが2013年1~2月にタイで走行試験を行った。それでも燃費目標に必要な値が得られず、MAEの管理職が本社に相談した際、性能実験部の管理職が「低い値のデータを使って」と不正を指示した。・・・
 <以下は、完全にトップの責任。↓>
 三菱自は、燃費目標をとりまとめた性能実験部について「人事が硬直化し、閉鎖性が強く不透明な組織だった」などと指摘。一部の管理者が目標の困難さを理解しながら、現場の実務を確認しなかったことも要因に挙げた。一方、経営陣の関与はなかったと結論づけた。」
http://digital.asahi.com/articles/ASJ5D7G3WJ5DUTIL04J.html?rm=372
 不正を発見し三菱自動車に通知した時点で、この濡れ手に粟計画を決めていたと思われるゴーン。↓
 <同じようなこと言ってる人、いるね。↓>
 「・・・今回の資本提携劇は、いってみれば、標的に狙いを定め、「えいや」とばかりに矢を放つように、獲物を射止めた印象です。ゴーンさんの凄腕を見せつけられましたよね。・・・
 ゴーンさんは、もともと中期経営計画の最終年度である16年度に、グループ全体の販売台数1000万台を目標に掲げていました。・・・」
http://blogos.com/article/175263/
 <計画通り、最低価格で買えたゴーン。↓>
 「・・・三菱自動車株は、不正が発表された2016年4月20日以降、急落した。発表前は約850円前後だったものが、約1週間後には一時412円前後まで下がった。・・・
 三菱自動車株は最高値で2400円前後、最安値でも400円前後です。日産との提携が決まりましたので、余程のことがない限り下がらないでしょう」・・・
 日産は、新規発行される5億660万株の三菱自動車株を、1株当たり468円52銭で取得する予定。この価格は前日終値よりも5.3%低い水準となる。・・・」
http://news.infoseek.co.jp/article/20160512jcast20162266638/
 「三菱自株に買い注文殺到・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/11514236/
 <ちゃうちゃう。日産はフランス「の色彩が強い自動車会社」。↓>
 「・・・自動車だった。三菱重工の一部門が独立した(正確には独立しようとした)わけだが、結局は一人前になれなかった。挙句の果てに日産自動車、銀行で言えばかつての興銀(今の「みずほ」)の色彩が強い自動車会社に、三菱の名を冠した企業が惨めにも助けを請うたことになる。世が世であれば、許されることではなかったはずだ。・・・
 <少なくとも、現時点じゃ、三菱グループとしちゃ、暫時、ゴーンに助けを借りる気だよ。↓>
 三菱グループの終わりが始まったとは本気では思っていないものの、ひょっとすればこの可能性があるのでは」
http://blogos.com/article/175266/
<太田>
 それでは、その他の記事の紹介です。
 円高になるのあたりまえじゃん。↓
 「貿易収支は6299億円の黒字となり、5年ぶりに黒字に転換した。・・・
 企業の海外子会社からの配当金や海外証券投資などを含む第1次所得収支は20兆5611億円の黒字だった。・・・
 サービス収支は1兆2109億円の赤字だった。赤字額は前年度から約6割減り、赤字額は同じ条件で比べられる1996年度以降で最も少なかった。訪日外国人数が急増しているほか、企業の海外展開が進んだことで海外企業から得る特許料や著作権料が増えた。
 同日発表した16年3月の経常収支は前年同月比6.9%増の2兆9804億円の黒字だった。・・・」
http://www.nikkei.com/article/DGXKASFS12H0W_S6A510C1MM0000/
 前澤友作
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%89%8D%E6%BE%A4%E5%8F%8B%E4%BD%9C
が欧米美術品を買い漁ってるって記事が出てた。↓
 Japanese art enthusiast Yusaku Maezawa in $98m art spree・・・
http://www.bbc.com/news/world-asia-36273197
 それでは、本日の、中共官民の日本礼賛記事群です。↓
 「・・・網易・・・記事は匠の精神を「匠の心」と呼んでいるが、これを「中国人にとっては取るに足らない細かな点に対して、執着し追求する日本人の特質」であると表現。またこの特質に「中国人は驚かされる」とし、匠の心が中国社会では稀有な特質であることや、この精神が中国人の心を打つ魅力的な特質であるという見方を示した。
 記事は匠の心は「和菓子」にも見ることができると紹介。和菓子職人たちは自分の1つ1つの「作品」に対して「普通を超えた、ひいては神経質に近いほどの芸術的追求を示す」と説明。記事は説明のなかで「作品」また「芸術」という単語を用いることにより、全身全霊を込めて菓子作りに打ち込む和菓子職人たちの態度に注目している。
 さらに寿司(すし)の神と称される小野二郎氏を紹介。寿司を握ることは人生そのものであるという態度や睡眠の時でさえ手袋をして自分の手を守る習慣に言及。また日本のラーメンについても紹介し、碗の中の美しい世界は「もはやラーメンとは呼べず、1つの作品である」と称賛、日本の美食に見られる匠の心について「日本には職業の貴賤はなく、どんな人も匠になれる」と総評している。
 この記事で特に注目すべきは、匠の精神をあえて「匠の心」と表現していることだ。中国語で精神と心をあえて使い分ける場合、心は特に人の感情や動機を表すために用いられる。つまり今回記事が特に強調したかったのは、匠の精神は日本社会における精神文化あるいは習慣の継承であるだけでなく、日本の職人たちがまさに情熱をこめて美食作りをはじめ様々な仕事に打ち込んでいるということだ。」
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%e6%97%a5%e6%9c%ac%e3%81%ae%e3%83%a9%e3%83%bc%e3%83%a1%e3%83%b3%e3%81%af%e3%82%82%e3%81%af%e3%82%84%e3%83%a9%e3%83%bc%e3%83%a1%e3%83%b3%e3%81%ab%e9%9d%9e%e3%81%9a%e3%80%81%e6%97%a5%e6%9c%ac%e3%81%ae%e7%be%8e%e9%a3%9f%e3%81%af%e3%80%8c%ef%bc%91%e3%81%a4%e3%81%ae%e8%8a%b8%e8%a1%93%e4%bd%9c%e5%93%81%e3%80%8d%ef%bc%9d%e4%b8%ad%e5%9b%bd/ar-BBsWHAS?ocid=iehp#page=2
 「・・・今日頭条・・・記事は最初に、中国人の多くは「日本には最先端の科学技術を備えた未来都市が存在する」というイメージを持っていると説明。しかし実際に東京の現代化された区域を行き来してみると「90年代」の雰囲気が漂っており、最先端科学という表現は適切ではないと主張する一方、モノを大切にする日本人は「古いモノを新しいモノに交換する必要をあまり感じていないようだ」と分析した。
 また日本人は毎日寿司(すし)や刺身を食べるというイメージを中国人は持っていると記事は紹介。しかしこれらは「決して日常の主食ではなく、むしろ客をもてなすときの食事」であると説明。日本人の普段の食事はカレー、丼物、ご飯と惣菜の各種弁当、おにぎり、鶏肉の揚げ物やトンカツだと紹介した。
 さらに日本人は極めて礼儀正しいというイメージについては事実と「完全に一致する」と絶賛、各種店舗における日本人の接客態度は「非常に礼儀正しく、熱心」であると記事は説明している。しかし、日本が親しみやすいというのは事実ではなく、人間関係には必ず一定の「距離感」があると指摘。一般的に日本人は積極的に新しい友人を作ろうとせず、特に外国人に対してはそうだと記事は説明、「日本に外国人として住むなら、近所との交流が少ないことや、同僚から社交的な場に招待されることは少ないということを予期すべきだ」と提言した。」
http://www.msn.com/ja-jp/news/other/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%93%E3%82%93%E3%81%AA%E5%9B%BD%E3%81%A0%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%81%AE%E3%81%8B%EF%BC%81%E7%A7%BB%E4%BD%8F%E3%81%97%E3%81%A6%E5%88%9D%E3%82%81%E3%81%A6%E7%9F%A5%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%80%8C%E7%9C%9F%E7%9B%B8%E3%80%8D%EF%BC%9D%E4%B8%AD%E5%9B%BD/ar-BBsVfRp#page=2
 「・・・捜狐・・・記事は、日本と中国で大きく異なる点として、「街がとてもきれいなこと」を挙げている。これは訪日中国人の大半が実感することだ。大都市でも埃っぽくなく、壁もガラスも道もきれいであると驚き、渋滞も少ないと紹介。サラリーマンも社長も公務員も公共交通機関で通勤するからだと、中国との違いを強調した。記事によると、これらは「公徳心」のもたらす結果なのだという。中国では、「幼稚園が汚いから小学校もきれいにならない。小学校が汚いから中学校も汚く大学も汚い。こういう人間が社会に出るのだから社会も汚い」と中国の問題点を指摘している。
 別の点として、「教育」も中国とは異なっているという。日本人は幼児教育を重視しており、多くの母親は子どもが3歳になるまでは仕事を始めないと紹介。これは社会効率に影響を与えることなく、次世代の成長という点で大きくプラスになると分析した。また、子どもが病気になるとすぐに点滴する中国とは異なり、日本人は自然治癒力を大切にしていると紹介。子どもの食事と厚着はほどほどにしていることも高く評価した。
 さらに「経済発展のレベル」も日中では大きく異なると指摘。記事はサッカーの例を挙げ、中国チームと欧米チームでは大きな差があるのと同じほど、日中の経済発展における差は大きいと説明した。つまり、選手個人ではレベルが近いように見えるが、チームになるとその差は歴然としているのと同じで、中国と日本の差は大きくないように見えるが実際には大きな差があるのだと論じた。
 結論として記事は、日本の真の強さは「われわれの見えるところにではなく、見えない点にある」と主張し、その見えない点をもたらしているのは「素養の高い人材」であると論じた。中国はかつて日本の教師だったものの、今は日本が教師であり、謙虚になって「大中華、小日本」という考えを捨ててこそ、早く学び早く追いつけると結んだ。」
http://news.infoseek.co.jp/article/searchina_1609533/
 「・・・今日頭条・・・記事は、中国では日本人の衛生意識が「良い手本」とされ、日本の道路には「塵ひとつ落ちていない」、「一日中歩いてホテルに帰っても靴がきれいなままだ」などと称賛の声であふれていると紹介。
 確かに、街中に清掃員がいるのにゴミが多い中国とは大きく異なり、日本で清掃員を見かけることはなく、近隣住民や会社などが自主的に清掃しているだけでも清潔さを保つことができている。しかし記事は、日本人だからきれい好きというのは間違っていると主張し、その理由として日本人も最初から衛生観念や民度が高かったわけではないからだと論じた。
 続けて記事は、1970年に発行され、ベストセラーになった高橋敷氏の著作「みにくい日本人」を紹介。同書籍では過去の日本でも現在の中国のようにトイレが汚く、ゴミのポイ捨てをする日本人の姿が描かれていると伝えた。しかし1990年代にはこうした状況はほぼ改善されたが、その理由について記事は、日本人だからではなく「時間をかけて衛生意識を高める努力を続けてきた結果」なのだと論じた。
 そのうえで、ゴミが散乱した現代の日本の一部の場所の写真を紹介し、日本にもきれいな場所とそうでないところがあるのと同様、中国も北京や上海などの大都市はきれいだと主張。中国もモラル向上の努力を続けていけばきれいな街が増えていくと主張して結んだ。」
http://news.infoseek.co.jp/article/searchina_1609173/
 スペイン内戦(1936~39年)には、「知識人」の人民政府寄りの姿勢にもかかわらず、厳正中立を維持した米英両政府(が、同じ時期の日支戦争じゃ、蒋介石政権側に積極的肩入れをしたってのはホント腹立たしいね。)↓
 ・・・“If there is somewhere where fascists and Bolsheviks can kill each other off,” sniffed British prime minister Stanley Baldwin, “so much the better.” In private, Franklin D Roosevelt dithered.・・・
http://www.theguardian.com/books/2016/may/12/spain-in-our-hearts-americans-in-the-spanish-civil-war-1936-1939-by-adam-hochschild-review
 拡大欧州の歌謡コンペのユーロヴィジョンに「拡大」部分の英露両国中、英は斜に構え、露は何が何でも優勝しようとしている、とさ。↓
 <英国は、欧州の一員であることに居心地の悪い気持ちでいるとさ。(その通り!)↓>
 ・・・Dr Karen Fricker of Brock University in Canada, who studies the politics of Eurovision, says the UK’s aloof attitude towards the contest mirrors its ambivalent relationship with Europe as a whole.
 So why, in her view, is Russia so keen to win?
 <ロシアについての説明は首を傾げちゃうけどな。↓>
 ”You could make an argument to say that while there is a lot of antagonism between Russia and the rest of the world, a platform in order to show that Russia can do Europe even better than Europe – even though it doesn’t even care about Europe – is itself a very strong gesture of political and cultural power.”・・・
http://www.bbc.com/news/magazine-36269302
 だそうですよ。↓
 「レモン摂取すると骨密度上昇、血圧下がる効果も・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/science/20160510-OYT1T50082.html?from=ytop_ylist
 所得が高くなればなるほど、(財・サービスを提供し合う)親戚や隣人達とよりも(利害を共有したり気が合ったりする)友人と過ごす方が多くなるとさ。↓
 ・・・People in households with higher incomes spent significantly less time with relatives and neighbors and significantly more time with friends・・・
 Money frees people to be socially connected with those they choose rather than those who can provide resources,・・・
https://www.washingtonpost.com/news/wonk/wp/2016/05/12/how-money-changes-everything-even-your-friendships/?hpid=hp_hp-more-top-stories_wonk-rich-living-555pm%3Ahomepage%2Fstory
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太田述正コラム#8394(2016.5.13)
<一財務官僚の先の大戦観(その24)>
→非公開