太田述正コラム#8437(2016.6.4)
<皆さんとディスカッション(続x3014)>
<太田>(ツイッターより)
 「…自衛隊駒ケ岳演習場内の宿舎<まで>…置き去りの現場からは、北東へ直線距離で6キロ<だが、演習場までだけでも砂利道の林道で>…約10キロ<もあり、場内のその先は>…上り坂<で>、…子供が…あえて山に向かうことは考えられ<ないと判断し、>…演習場内は<捜索しなかった。>…」
http://news.infoseek.co.jp/article/20160603jcast20162268748/
 後は「不明男児は「いつ」演習場小屋に入ったのか 自衛隊と本人で食い違う「2日間」…」
http://news.livedoor.com/article/detail/11598898/
が解明されたら謎解き終わり。
 本件は中共のTVまで報じた!
http://news.livedoor.com/article/detail/11599060/
<3/aUW392>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
 The extraordinary survival of the boy left in a Japanese forest
http://www.theguardian.com/world/2016/jun/03/yamato-japanese-forest-extraordinary-survival
 Yamato Tanooka: Japanese boy found alive after six nights missing in forest
http://www.theguardian.com/world/2016/jun/03/japanese-boy-yamato-tanooka-missing-forest-found-alive-punishment-parents
 ガーディアン、Europe floodsより大きく報じて世界的有名人になった大和君。
 助かった以上は両親を叩きすぎても大和君のためにならないと思うが。
<太田>
 後の方の記事が、どうして何日も経ってから自衛隊にも捜索を依頼したかを説明してるね。↓
 ・・・“We asked the SDF to go into places which people can’t easily access, such as deep crevasses along creeks,” town spokesman Mitsuru Wakayama told AFP.
 ワシントンポストが報じたって話は既にしているが、下掲にも、大和「事件」が載ったねえ。↓
http://www.ft.com/intl/cms/s/0/98afecb4-2991-11e6-8ba3-cdd781d02d89.html#axzz4AZTaKB00
http://www.newsweek.com/missing-japanese-boy-yamato-tanooka-found-alive-after-six-days-forest-466001
http://www.nytimes.com/2016/06/04/world/asia/japan-boy-yamato-tanooka-found.html?ref=world&_r=0
 関連記事だ。
 なんで、本件がこんな世界的ニュースになったのかについての唯一の説明が下掲だが、それだけじゃないんじゃねーの。↓
 「・・・事件の特異さも、海外で注目された一因のようだ。東京在住の英国人男性(38)は「両親が当初、少年が行方不明になった理由を偽ったことや、現場がクマの生息地だったことで大ニュースになった」とみる。」
http://digital.asahi.com/articles/ASJ636K57J63UTIL089.html?_requesturl=articles%2FASJ636K57J63UTIL089.html&rm=1093
<太田>
 それでは、その他の記事の紹介です。
 まず、舛添問題から。↓
 <どんどん明かされる、舛添の人畜ぶり。↓>
 「・・・片山議員と結婚したが、彼女との離婚の原因となった愛人との間に一子をもうけた。・・・
 知事は、この女性に指輪をプレゼントしたことがあったが、「クイズ番組の景品でもらったもの。当時から、そういう人でした」(前同) 99年に出馬した都知事選では、選挙参謀の栗本慎一郎氏に「トイレの水さえケチる舛添にはウンザリ」と決別され、翌々年の参院選では後援会関係者に、「選挙直前の資金集めパーティでは、プロの司会者は金がかかるからと教え子をタダで使い、そのパーティで残った料理を、直後に行われた選挙スタッフの打ち合わせに回した」
 さらに、都庁職員は、舛添氏の最近の“ぼやき内容”を明かしてくれた。「“都知事になってテレビや講演会出演が激減した”と、収入源を嘆いたかと思えば、“自分は自宅近くのスーパーの値引きの時間に精通している”と、したり顔。少し話せば、あまりの小ささに誰もが辟易です」・・・」
http://news.infoseek.co.jp/article/taishu_22348/
 <どうやら、舛添、美術愛好家、美術取引のセミプロ、とすら言えないようね。↓>
 「・・・「マスゾエ・コレクション」の大鑑定を実施! 都内で活躍中の某有名鑑定士に依頼してみた。
 「正直、収集家としては三流。この落札リストを見る限り、本物を安く買おうとする魂胆が丸見え。中には、プロが見たら一発で偽物とわかるものもある。ウチに持ってきたら? もちろん、お引き取り願います」
 西洋美術史家の木村泰司氏も口をそろえる。
 「言葉は悪いけど“一代で財を築いた地方の中小企業の社長”みたいな買い方。好きなものをなんでも集めてる感じ」
 さらに木村氏は「財テク説」の可能性を否定。
 「別にこれで財を築くような代物じゃない。だって、ヤフーオークションだから。銀座の画廊とかオークション会社の老舗のサザビーズとは違います。・・・
 「一番の問題は、政党交付金から支出したこと。そして二番目の問題は、とにかくセンスがなさすぎること! 最近買われた裸婦像はアール・ヌーヴォーの作品だけど、アール・ヌーヴォーは今では世界的に人気がない。外交で贈るのにはふさわしくないんです。
 それに、ヤフオクで買った安物の絵を、世界堂のそれっぽい額縁に入れて外国のお客さまにあげるなんて考えられない! すべてが貧乏くさいのひと言です!」(木村氏)・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/11592186/
 <森といい野中といい、戦後日本の「一流」自民党政治家は、軒並み人を見る目なんて全くないことがはっきりしたな。
 そもそも、自民党は、森や麻生なんてのを首相にし、安倍なんてのに至っては、性懲りもなく二度も首相にしてるんだからな。
 前から私が口を酸っぱくして言ってるように、吉田ドクトリン下で安全保障を擲っちゃった結果、政治がやりがいのないものになってしまい、政治家に気の利いた者はならなくなったのが第一、その中でも、相対的にマシな者を選ぶことさえできなくなっちゃってるってことが第二だ。
 何せ、無能な人畜を最高指導者に仰いだところで、自分達の命まで危なくなるような事態は起こらない、と連中、ひいては有権者達が信じ切ってるんだもんね。↓>
 「・・・野中広務元自民党幹事長は3日のTBS番組収録で、政治資金の私的流用疑惑が指摘されている東京都の舛添要一知事について「第三者の精査を受けてちゃんとすると本人も言っている。辞職するのは避けたほうがいい」と述べた。
 <それ、政治資金で落としたに決まってんだろ。アホちゃうの。↓>
 野中氏は舛添氏の「公私混同」疑惑に関し「彼が参院(議員)だった頃を思い出して想像もできないようなショックを受けている」と吐露。舛添氏が仏料理店での食事代を「全部自腹で払ってくれた」(野中氏)ことや、野中氏の友人のために都内の病院を紹介したエピソードを明かした。
 <変わったワケねーだろ。も、どーしょーもない耄碌爺さんだな。↓>
 野中氏は「お人柄がどう変わってしまったのか」と嘆いてみせ、「もう一度原点に返り、都知事として、東京都の顔として、新しい出発ができるようにしてほしい」と述べた。」
http://news.infoseek.co.jp/article/sankein_sk220160603556/
 舛添問題について考えさせてくれる記事二つ。
 アナターは、どちらがより悪質だと思イマースカー?↓
 「肉体関係なしの既婚者恋愛「セカンドパートナー」のリアル・・・」
http://diamond.jp/articles/-/92488
 「舛添問題に学ぶ、トップが肝に銘じたい公私混同の境界線・・・」
http://diamond.jp/articles/-/92444?utm_source=weekend&utm_medium=email&utm_campaign=doleditor
 もはや、(父親の興した新会社ともども、)廃業か海外進出しかない?↓
 「大塚家具、16億円赤字転落見込み 業績予想を下方修正・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/11600200/
 「大塚家具が過去最悪の営業赤字に沈む理由 「脱・父親」路線が振るわず、崖っぷちに・・・」
http://www.msn.com/ja-jp/news/money/%e5%a4%a7%e5%a1%9a%e5%ae%b6%e5%85%b7%e3%81%8c%e9%81%8e%e5%8e%bb%e6%9c%80%e6%82%aa%e3%81%ae%e5%96%b6%e6%a5%ad%e8%b5%a4%e5%ad%97%e3%81%ab%e6%b2%88%e3%82%80%e7%90%86%e7%94%b1-%ef%bd%a2%e8%84%b1%ef%bd%a5%e7%88%b6%e8%a6%aa%ef%bd%a3%e8%b7%af%e7%b7%9a%e3%81%8c%e6%8c%af%e3%82%8b%e3%82%8f%e3%81%9a%ef%bd%a4%e5%b4%96%e3%81%a3%e3%81%b7%e3%81%a1%e3%81%ab/ar-BBtQah9?ocid=iehp#page=2
 本日の、中共官民による日本礼賛記事群だ。
 さすがに種切れムードが漂っとる中、己に鞭打って遮二無二続けとるねえ。↓
 「・・・捜狐は・・・「日本での出産はまさに天国」と題したコラムを掲載し、日中の出産に関する違いを紹介した。
 日本は保険制度が充実した国として知られており、出産した際に手当金が支給され経済的な負担は非常に小さい。日本の産婦人科の特徴は、事前に予約するがそれほど込んでおらず、静かで妊婦に優しい環境。
 中国では栄養を付けるため妊婦の体重増加を気にするが、日本では病気のリスクから管理を重視している。体形の違いにもよるが、体重の増加は最大で12キロが目安となっている。コーヒーやコーラに含まれるカフェインが母子に悪影響を与えることから中国では飲むことを禁止することも珍しくない。しかし日本では対応が少し違い、カフェインが入っている飲料は控えるよう医師は指導する一方、妊婦がどうしても飲みたいときは我慢するストレスを感じさせないために少量の摂取を許可する医師も珍しくない。
 さらに中国では自然分娩のリスクの高さから帝王切開を進めるケースも多い中、日本は自然分娩を提唱しており、特殊な状況が発生しない限り帝王切開を行うことはしない。出産後の入院で必要なおむつやミルクなどは全て医院側が用意しており、初めて出産する人も安心だ。
 出産後の生活でも日本と中国は違う点が多くある。中国では出産した女性が水や風に触れることを良くないと考える傾向があるが、日本はママさんの清潔と快適な環境を第一考えており、シャワーはすぐに使えるだけでなく、窓を開け風に当たることもできる・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/11596348/
 「・・・国捜はこのほど、日本の駅弁を絶賛する記事を掲載した。また中国の駅弁にも少しずつ良い変化が生じていることを紹介している。
 記事は日本の駅弁を「正統派」と呼び、その質において不動の地位にあることを称賛。「弁当」という語彙でさえ日本で生じたうえで、中国に輸入された言葉だと指摘した。
 さらに「日本の駅弁は日本文化の特色の1つと言えるほどにまで発展を遂げた」と説明、駅弁に日本各地の特色が色濃く反映されていることや非常に手が込んでいることを指摘。旅を楽しみつつ、地元の素材を活かした弁当を楽しめることを高く評価し、「食いしん坊の究極の夢を日本の駅弁がかなえてくれた」と絶賛した。
 記事はいくつかの日本の駅弁を写真付きで紹介している。山形県の米沢駅で買える「牛肉どまん中」については「見るだけで食指が大きく動く」、富山駅や金沢駅で販売されている「ますのすし」については「新鮮なマス、お米、竹のとても良い香りがする」と説明した。
 また兵庫県の明石駅で販売されている「ひっぱりだこ飯」は食べた後も容器を記念として利用できると指摘し、「日本の駅弁は盛り付けから包装に至るまで非常に美観を強調している」と指摘、日本の駅弁の特色を高く評価した。
 一方で記事は中国人から酷評されていた中国の駅弁に良い変化が生じていることを紹介。いくつかの路線で車内販売される駅弁の種類が増えており、味に対する乗客の評価も上々のようだ。中国鉄路総公司が駅弁改善に着手し始めたことを意味する変化だ。」
http://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%e3%80%8c%e9%a7%85%e5%bc%81%e3%80%8d%e5%88%86%e9%87%8e%e3%81%a7%e4%b8%8d%e5%8b%95%e3%81%ae%e5%9c%b0%e4%bd%8d%e3%81%ab%e3%81%82%e3%82%8b%e6%97%a5%e6%9c%ac%e3%80%81%e9%a3%9f%e3%81%84%e3%81%97%e3%82%93%e5%9d%8a%e3%81%ae%e7%a9%b6%e6%a5%b5%e3%81%ae%e5%a4%a2%e3%82%92%e3%83%bb%e3%83%bb%e3%83%bb%ef%bc%9d%e4%b8%ad%e5%9b%bd/ar-BBtO4tv?ocid=iehp#page=2
 「・・・第一財経が伝えた。
 食品の安全管理体制が整い、食品の種類の多さで知られる日本であるにもかかわらず、なぜ中国に来た日本人は、乳製品の種類は中国のほうが多いと感じるのだろうと不思議に思うかもしれない。「牛乳大国」で知られる日本のスーパーやコンビニを取材してみると、乳製品の種類は中国のスーパーなどに遠く及ばなかった。中国のスーパーでは、幾つもの冷蔵コーナーに牛乳やヨーグルトが陳列されているほか、常温の棚にも常温保存可能な牛乳や輸入の牛乳などが所せましと並んでいる。
 日本では食品や栄養に対する十分の知識を日本人が身につけるための栄養教諭制度が2005年から実施されている。低温殺菌牛乳の提供も同制度に盛り込まれている。
 この制度の実施もあり、倉さんは子供のころから乳製品に接し、それらは全て低温で保存された製品。知らず知らずのうちに、乳製品に対する認識、選択する際の基準が形成された。実際には、日本人は、多くの中国人と同じで、低温保存の牛乳と常温保存の牛乳にどれほどの差があるかは知らない。
 日本の市場を取材する過程で、牛乳やヨーグルトなどの乳製品は通常、冷蔵保存され、常温の棚には陳列されてはいないことが分かった。乳飲料であっても、冷蔵保存されている。この種の商品は、10度以下の環境で保存するよう表示されており、賞味期限も通常1カ月以内と、厳しい決まりがある。
 日本の乳製品市場の構造は、常温で大量の乳製品を陳列し、輸入の常温保存の牛乳が日に日に激増する中国とは大きな違いがある。
 新華社の特約アナリスト・宋亮氏は取材に対して、「日本の乳製品の発展の過程は中国ととても似ている。初めは牛乳はなく、一部の地域に低温牛乳があるだけだった。その後、業界が徐々に発展するにつれ、常温保存の牛乳が登場し、国民が牛乳を飲むという習慣を身につけるようになった。そして、都市化が進み、人々の乳製品に対する要求が高くになるにつれ、常温保存の乳製品に代わって低温保存の乳製品が並ぶようになる。中国もこれと同じ道を歩んでいる」と分析している。
 中国の乳業の市場は、南北の地域差がある。北部は乳製品の生産が多く、常温保存の牛乳も多い。それが、中国人が牛乳を飲む習慣を身につけるのにつながった。内蒙古(内モンゴル)自治区の「伊利」や「蒙牛」などのメーカーは、中国全土で常温保存の牛乳を販売し、中国乳製品の巨大企業にまで成長した。
 実際には、日本に常温保存の牛乳から低温殺菌牛乳への移行に十数年を費やし、その過程で、政府が大きな役割を果たした。
 「日本人も初めは、主に常温保存の牛乳を飲んでいた。しかし、日本国内の乳業の発展を守るため、子供が低温殺菌牛乳を飲むよう奨励するようになった。そして、関連の政策を制定し、高齢者にも低温殺菌牛乳を飲むよう奨励し、最終的に、国民全体が低温殺菌牛乳を主に飲む習慣が形成された」と宋氏。「低温食品工業は、食品業界で最も進んでいる一つの側面を反映している。乳製品だけでなく、日本の多くの食品は低温保存している。乳飲料を例にすると、常温保存もできるものの、製品の栄養素や口当たりなどが大きく変わる」。
 日本の市場を取材すると、常温保存の飲料の棚には、100%ジュースやミネラルウォーター、炭酸飲料が主に並び、冷蔵の棚には牛乳や乳飲料、ヨーグルトなどが並んでいた。その種類や数は、中国のスーパーよりはるかに少なかった。中国乳業協会加工専門委員会の顧佳昇・副委員長は取材に対して、「日本や他の国の乳製品業界の発展の経験を参考にしているものの、中国の乳業は常に国の事情や特色を強調している。今後、中国の乳業は、常温保存の牛乳と低温保存の牛乳を共存させながら発展させるだろう」との見方を示した。
 一方、宋氏は、「国の事情は違うものの、日本の乳業の発展の歴史を、中国は参考にすべき。現在の状況を見ると、日本の市場と比べて、中国は、乳製品の科学的な消費を促す宣伝がとても不足している。例えば、政府の、牛乳を飲むことに関する教育や乳製品に対する認識促進をめぐる宣伝が足りない。実際には、政府が教育関連の宣伝に力を入れなければ、乳製品業界で問題が発生した時、国民は真偽を見分けることができない」と指摘している。」
http://j.people.com.cn/n3/2016/0603/c94473-9067941.html
 クリントンの対外政策も、トランプのを嗤えないほど、危険でありゴミである、とさ。
 (こんなことをこの時期に言われるようじゃ、クリントン当選の目はなくなりつつある?(太田))↓
 There Is an International Disease Which Is Hillary Clinton・・・
 ・・・she has always chosen activism over realism. That’s a political risk and every bit as dangerous as what Trump proposes.
http://foreignpolicy.com/2016/06/03/there-is-an-international-disease-which-is-hillary-clinton/?wp_login_redirect=0
 利己主義だけじゃ、経済は成り立たないのであって、(私の言葉でいう)人間主義も不可欠、という本が米国で出たらしい。↓
 <アダム・スミスを持ち出すのは当たり前だが、ハイエクまで助っ人に駆り出されてるというのはちと意外だったな。(太田)↓>
 ・・・“The Moral Economy” is Bowles’s latest effort to purge homo economicus — the single-minded income-maximizing economic actor — as the conceptual foundation of our economic thinking. After all, even Adam Smith and free-market champions such as Friedrich Hayek acknowledged that free-market economies rely not only on people pursuing their self-interest but on people also being honest, fair and concerned for the well-being of others most of the time.
 In his latest book, Bowles argues that it is not sufficient to rely on rule of law, property rights and private contracts — the holy trinity of free-market fundamentalism — to ensure pro-social behavior.・・・
 <利己主義に加えて人間主義という二つの動機で人々に経済活動に携わるように促さなければならないだとさ。
 (実現不可能だね。まず、アメちゃん達の大部分を人間主義者に改造しない限りは・・。(太田))↓>
 What works best, Bowles writes, is “to encourage civic action by appealing to both material interests and moral sentiments, framed so that the two work synergistically rather than at cross-purposes.”・・・
https://www.washingtonpost.com/opinions/challenging-the-greed-is-good-gospel-of-free-markets/2016/06/02/dc924566-1e8e-11e6-b6e0-c53b7ef63b45_story.html
 英国で、チャーチルが米国を引きずり込んで日本に対英米開戦をさせたことが大英帝国の早期瓦解をもたらした、的なことを指摘したらしい本が出版された。
 (先の大戦の結果、日本が失った海外領土と英国が失うこととなった海外領土の大きさを比較してみな。日本の圧倒的勝利に終わったことは明白。(太田))↓
 ・・・with the intervention of the US, following the Japanese attack on Pearl Harbor in December 1941. “So we had won after all!” Churchill claimed in his history. “England would live; Britain would live; the Commonwealth of Nations and the Empire would live.”・・・
Todman shows us why Churchill’s hopes — “We had won the war” — were bound to be disappointed, and why the finest hour of the British empire was also its last gasp.・・・
 <だからこそ、有権者は、まだ対日戦が続いている最中に、早くもチャーチルをクビにした、と。↓>
 Right up to VE Day in 1945, voters still applauded Churchill’s inspiring leadership; and then they promptly turned his Conservative party out of office, for reasons that Todman’s first volume foreshadows.
http://www.ft.com/intl/cms/s/0/44bd79d4-273c-11e6-8ba3-cdd781d02d89.html
 『ドンキホーテ』が大当たりしたのは、印刷技術の普及によって、識字率が急速に上がった時代を背景にしているからだとさ。↓
 ・・・Don Quixote was published at a time when the print industry was booming. Literacy had exploded during the previous century, and now extended beyond the clergy and nobility to many commoners and townspeople, merchants and farmers. ・・・
http://www.ft.com/intl/cms/s/0/570e8b70-282f-11e6-8ba3-cdd781d02d89.html
 男が思ってるより、女たるパートナーの性的欲求は強いのである、とさ。
 (おのおのがた、心得られよ。)↓
 Study: Men Underestimate How Much Their Wives and Girlfriends Want Sex・・・
http://www.slate.com/blogs/xx_factor/2016/06/02/study_men_underestimate_how_much_their_wives_and_girlfriends_want_sex.html
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 一人題名のない音楽会です。
 内田光子の3回目です。
モーツアルト ピアノ協奏曲 第9番 K.271(1777年)(注) 指揮:Jeffrey Tate オケ:Orchester Salzburg
https://www.youtube.com/watch?v=PgIRLR5l_Q4&nohtml5=False
(注)「モーツァルトの友人でフランス人の[舞踊家・バレエマスター]ジャン=ジョルジュ・ノヴェール
< https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3%EF%BC%9D%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%AB%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%BB%E3%83%8E%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%AB ([]内)>
の娘ヴィクトワール・ジュナミ(Victoire Jenamy)・・・献呈されたといわれてきたため・・・『ジュノーム』というニックネームがついている。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%82%A2%E3%83%8E%E5%8D%94%E5%A5%8F%E6%9B%B2%E7%AC%AC9%E7%95%AA_(%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%84%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%83%88)#.E6.9B.B2.E3.81.AE.E6.88.90.E7.AB.8B.E3.81.AB.E9.96.A2.E3.81.99.E3.82.8B.E7.A0.94.E7.A9.B6
モーツァルト ピアノソナタ第11番第3楽章(トルコ行進曲)
https://www.youtube.com/watch?v=i2Pmai29kfs&nohtml5=False
(注)「当時流行していたトルコ趣味を取り入れたものである。左手の伴奏がよくトルコの軍楽隊の打楽器の響きを模倣している。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%82%A2%E3%83%8E%E3%82%BD%E3%83%8A%E3%82%BF%E7%AC%AC11%E7%95%AA_(%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%84%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%83%88)#.E3.83.88.E3.83.AB.E3.82.B3.E8.A1.8C.E9.80.B2.E6.9B.B2
シューベルト 3つの小品(即興曲) D.946(1828年)(注)
https://www.youtube.com/watch?v=VjM7WVZnCOc&nohtml5=False
(注)「死後忘れ去られていたが、ブラームスがその価値を認め、<この>・・・題名をつけて1868年に出版している。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/3%E3%81%A4%E3%81%AE%E3%83%94%E3%82%A2%E3%83%8E%E6%9B%B2_(%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%88)
シューベルト ピアノ・ソナタ 第21番 変ロ長調 D.960(1828年)
https://www.youtube.com/watch?v=z99zKYAoiQQ&nohtml5=False
(続く)
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太田述正コラム#8438(2016.6.4)
<一財務官僚の先の大戦観(その45)>
→非公開