太田述正コラム#8466(2016.7.5)
<皆さんとディスカッション(続x3029)>
<太田>(ツイッターより)
 人質20人、警官2人、テロリスト6人が死亡したダッカ襲撃事件の人質犠牲者のうち判明した名前や素性が報じられている。
 イタリア人9人は全員<繊維>・衣料業関係者。
http://www.bbc.com/news/world-asia-36693968
 同じくIsis系によるバグダッドのテロじゃ、165人が亡くなったが数字のみの報道。
http://www.bbc.com/news/world-middle-east-36701882
 人間の価値が国籍によって全く異なると感じる。
 また、日本人に関しては、4人の名前とうち1人の素性のみが記されているのは日伊両政府のプライバシー政策の違いによる?
http://www.cnn.co.jp/world/35085257.html
も参照した。
<太田>
 同じような記事だ。
 亡くなったイタリア人のうち2人が、能力がありながら本国では食えないためにバングラに出稼ぎに行っていた、的な記述があるのが目を引く。↓
http://www.nytimes.com/2016/07/04/world/asia/dhaka-victims-were-a-diverse-group-of-global-citizens.html?ref=world
<xG9JywYg>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
 宗教を理由に差別してはいけないって、ホロコーストで人類は学んだのではないですか?
 ってことなのだから。
 言えないのは。
 違う?
 ロンドン市長はイスラム教だし。
<七氏>(同上)
 という一般認識をそもそも改めないとだめだよな~。
 ただホロコーストは欧州文明とキリスト教が原因だけどね。
 憲法、立憲主義、軍事、宗教あたりは、認識を総改めしないと日本独立は遠いなぁ~~。
</xKH4PPY>(同上)
>宗教を理由に差別してはいけない<(xG9JywYg)
 何の話題なのかよくわからんが、撲滅させるべき宗教(イデオロギー)がある、というのには同意する?(例えばオウム真理教なり人種差別主義なりがそう)
>ホロコーストで人類は学んだのではないですか?<(同上)
 この件で「人類は」なんて語彙を使っちゃだめだよ。
 ホロコーストをやったのはドイツ人(もっと言うと欧州文明人)なんだから。
<tqu4iEnE>(同上)
http://www.militarytimes.com/story/military/advice/kevlar-for-the-mind/2016/03/06/kevlar-mind-4-signs-youre-burned-out/81101050/
 この連載、自衛官、消防士、被災者向けに、誰かが翻訳すればいいのに。
<七氏>(同上)
 普通に、自分が「これなんだったっけ??」て時に、コラム量すごすぎて、当該コラム見つけられない時があるね。
 人物だと検索楽なんだが、定義とか理論部分が検索難しい。単語検索だとかなりの量が結果で出ちゃうし。
 皆さん”ここを”見直したいって時はどうしてます??
</xKH4PPY>(同上)
 断片的にせよ覚えている語彙で検索を掛けまくるね。
 それでも見つからなけりゃ、素直にここで聞くといいよ。
<ESkclolD>
 太田さんは人口血管にはしなかったということですよね?
 知人が大動脈乖離で人口血管にして、その合併症で脳に血管がたまって、脳梗塞で死去した例があったので、大動脈乖離と聞いたときそれが頭をよぎって心配になりました。
</xKH4PPY>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
 太田さんの大動脈解離について、ご参考までに。↓
 「先述のように大動脈解離は漫然と放置すれば破裂を来す恐ろしい病気です。しかし、つい最近までこの病気は“いよいよ破裂しそう”になるまでお薬の治療が行われてきました。そして、いざ治療となると心臓手術の3倍~5倍にも及ぶ危険な手術を受けなければならなかったのです。
 ところが、この難疾患に、最近、カテーテルを用いた体に負担の少ない治療=ステントグラフト治療が、導入され、健康保険にも認められるようになりました。ステントグラフトによる先制攻撃で大動脈解離の瘤化・破裂を防ぐのです。」
http://www.omichikai.or.jp/morinomiya_h/stentgraft/aortic_dissection
<K.K>
 太田さん、太田コラム大福帳のCSVファイルの作成に関してですが、9日までに作成すると当月のCSVファイルが作成され、10日以降に作成すると翌月のCSVファイルが作成される仕様になってしまっています。(どうしてそんな仕様にしたかは思い出せません。)
≫昨夜、6月末が期限の有料読者全員に、会費納入を促す同報メールを既に出してあります。(納入期限を7月10日へと、通常より10日程度延長します、という内容です。)≪(コラム#8458)
 上記記述と現時点で7月分の「太田コラム・バックナンバー」が送付されていないことから、7月の事務処理(CSVファイル作成)を7月10日以降に行うのではないかと思います。
 つきましては、10日以降に事務処理を行った場合でも当月のCSVファイルが作成されるように、太田コラム大福帳に関して以下の修正をお願いいたします。
1.[太田コラム大福帳Ver4.xlsm]を開いてください。
2.Excelのウインドウ上部に[ファイル][ホーム][挿入]・・・とタブが並んでいます。その一番右に[開発]タブがない場合は、下記の1)から5)の手順を取ってください。既に[開発]タブの表示がある場合は、手順3に進んでください。
 1)[ファイル]タブをクリックしてください。
 2)一番左の下から2番目(?)にある[オプション]をクリックしてください。[Excelのオプション]ウインドウが開きます。
 3)左の下から4番目(?)の[リボンのユーザー設定]をクリックしてください。
 4)右の下から3番目の[開発]チェックボックスにチェックを入れてください。
 5)[OK]ボタンをクリックしてください。
3.[開発]タブをクリックしてください。
4.左上の方の[Visual Basic]ボタンをクリックしてください。[Microsoft Visual Basic for Application]ウインドウが開きます。
5.左の方にある[標準モジュール]の左にある[+]をクリックして[-]にしてください。[Module0][Module1][Module2]が表示されます。
6.[Module2]をダブルクリックしてください。[太田コラム大福帳Ver4.xlsm-Module2(コード)]ウィンドウが表示されます。
7.[Microsoft Visual Basic for Application]ウィンドウの[編集(E)]をクリック、展開したリストの[検索(F)]をクリックしてください。[検索]ウィンドウが開きます。
8.[検索する文字列(F)]テキストボックスに、[If Day(today) < 10]と入力(←[]内をコピペ)してください。 9.[次を検索(N)]ボタンをクリックしてください。[太田コラム大福帳Ver4.xlsm-Module2(コード)]ウィンドウ内の[If Day(today) < 10]が青色反転します。([If Day(today) < 10]は1つしか存在しません。) 10.[検索]ウィンドウを閉じてください。 11.青色反転している[If Day(today) < 10]を[If Day(today) < 32]に([10]を[32]に)書き換えてください。 12.[太田コラム大福帳Ver4.xlsm-Module2(コード)]ウィンドウの左上の方にある[上書きボタン]をクリックしてください。 13.[太田コラム大福帳Ver4.xlsm-Module2(コード)]ウィンドウを閉じてください。 14.[太田コラム大福帳Ver4.xlsm]を閉じてください。 <太田>  了解。  それでは、その他の記事の紹介です。  恒例の、中共官民による日本礼賛記事群です。  今回は、当局によるものばっかし。↓  「最近、76万平方メートルの広さを誇る羽田空港の清掃員・新津春子さん(46)が「国宝級の清掃職人」と日本で大きな話題になっている。  羽田空港は、2013年、14年、16年に「世界で最も清潔な空港」に選ばれており、その背後には新津さんの大きな貢献がある。 新津さんは中国瀋陽市生まれで、父親は中国残留孤児の日本人、母親は中国人だ。・・・  新津さんは・・・その能力を買われ、清掃スタッフの監督として羽田空港の清掃員 700人を統括している<が、>・・・「(仕事場が)家だと思っている。自分の家と思っているので、『おもてなし』でないといけない。心を込めていないといけない。この場所を使う人々に当たり前の日常を届けたい」と語った。」 http://j.people.com.cn/n3/2016/0704/c94473-9081249.html
 「・・・突襲新聞はこのほど、日本のトイレは「天下一」であると高く評価したうえで、中国人を感動させる要素について考察する記事を掲載した。
 記事はまず、日本のトイレのすばらしい点は「無料で使用できる」ことを挙げている。日本では有料の公衆トイレというものはあまり存在しないが、中国をはじめとする諸外国では有料の場合も存在する。そのため、無料で気軽にトイレを使えるというのは外国人観光客の立場としては非常に有り難いことのようだ。
 続けて、公衆トイレにトイレットペーパーが無料で設置してあることや、トイレットペーパーの質が高いことを指摘。中国ではやはりトイレットペーパーは有料で販売されているケースが多く、トイレットペーパーというよりもポケットティッシュのように薄い紙であることが一般的だ。そのためか、「日本のトイレットペーパーを使うと、中国に持って帰りたくなる」と伝えている。
 また記事は、トイレで使用済みの紙をそのまま便器に捨てて流すことができる点も日本のトイレのすばらしい点だと指摘。中国の場合は便器に紙を流すと詰まる恐れがあるため、そうしたトイレの場合は横にゴミ箱が設置されている。これは決して衛生的ではないため、中国人からすると日本のトイレはより衛生的に感じるのであろう。
 そのほか、子ども用トイレがあること、他人に聞かれたくない排泄音をかき消すための機能があることなどを挙げているが、やはり最大の理由は「清潔」であることのようで、「日本のトイレはいつだって清潔だ」と指摘。かなり周到に清掃が行われているのだろうと推測したうえで、「日本人も公衆トイレを汚さないよう使用している」と称賛している。」
http://news.infoseek.co.jp/article/searchina_1613401/
 「・・・界面は・・・ネコたちがどのように「日本を征服」したのかと題し、日本とネコとの関わりについて紹介する記事を掲載した。記事は、「ネコはインターネット時代だけの萌えペットではない。大昔の日本において、すでに主役だったのだ」としたうえで、6世紀ごとに中国からやってきたネコの歴史を紹介。当初は貴族のペットとしてもてはやされ、江戸時代にはいって一般市民の間で飼われるようになったとした。
 また、ネコはしばしば神格化されることがあるほか、東京の「猫寺」こと豪徳寺のように、ネコにちなんだ寺社も存在すると説明。文学作品でも古典の「枕草子」、「源氏物語」に始まり、夏目漱石の代表作「吾輩は猫である」まで、ネコについて描かれたものは非常に多いとしたほか、マンガ・アニメにおいても「ネコもの」は枚挙にいとまがないと伝えている。
 さらに、毎年2月22日が「ネコの日」とされていること、「たま駅長」のようなネコ界のスーパースターが存在すること、そして日本全国にはネコが大量に生息する「ネコ島」が複数が存在することを併せて紹介。「古典文学、映画、2次元、3次元とネコは徹底的に日本を征服した。宇宙を制覇する日も近い」と評した。」
http://news.infoseek.co.jp/article/searchina_1613436/
 「・・・日本の国内総生産(GDP)は国民総生産(GNP)を大きく下回るという、特殊な現象が生じている。日本は国内で「失われた20年」を経たが、海外で「隠れた日本」を作り出したとされている。
 しかし上海外国語大学国際関係・公共事業学院の教授で、学術誌「国際観察」の編集長である武心波氏はこのような意見には賛同しておらず「日本の膨大な対外資産は、何も特別なことではない。これは日本の世界産業構造における地位によるものだ。日本国内では経済モデルチェンジが完了しており、グローバルな展開を開始している。対外資産が多いのは、日本経済のグローバル化が進んでおり、世界経済の重要な一部になっているからだ。これを過大視する必要はない」と語る。・・・
 日本とその「失われた20年」については、次のように説明する方が正確かもしれない。日本は冷戦時代の非常に有利な発展環境を失い、経済成長率も中等強国の正常な水準に戻った。社会・経済構造の積極的な改革が問題に直面しており、短期間内の大きな効果も期待できない。しかし日本は技術革新を重視し、先端製造業に力を入れ、対外資産が増加している。これは今の日本経済に良い所がまったくないわけではなく、むしろ私たちの見えない所で相当な実力を蓄積している可能性がある。」
http://j.people.com.cn/n3/2016/0704/c94476-9081135.html
 英領北米植民地の英国からの独立は、ただただ、奴隷制とインディアン抑圧を維持するためだった、とするコラムだ。
 (米国民にとっては、自国の存在そのものが、人種主義に立脚したところの悪徳であることを自覚し、独立の取り消しを含む、自国の全面否定以外に、救いも展望もないってこと。(太田))↓
 ・・・The Declaration’s beautiful preamble distracts us from the heart of the document, the 27 accusations against King George III over which its authors wrangled and debated, trying to get the wording just right. The very last one — the ultimate deal-breaker — was the most important for them, and it is for us: “He has excited domestic insurrections amongst us, and has endeavored to bring on the inhabitants of our frontiers, the merciless Indian savages, whose known rule of warfare is an undistinguished destruction of all ages, sexes and conditions.” In the context of the 18th century, “domestic insurrections” refers to rebellious slaves. “Merciless Indian savages” doesn’t need much explanation.・・・
 This idea — that some people belong as proper Americans and others do not — has marked American history ever since.・・・
http://www.nytimes.com/2016/07/04/opinion/did-a-fear-of-slave-revolts-drive-american-independence.html?ref=opinion&_r=0
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太田述正コラム#8467(2016.7.5)
<入院「バカンス紀行」(その4)>
→非公開