太田述正コラム#8480(2016.7.12)
<皆さんとディスカッション(続x3036)>
<太田>(ツイッターより)
 都知事選は、増田、小池、古賀、宇都宮の戦いになった。
http://www.sankei.com/politics/news/160711/plt1607110217-n1.html
 分裂選挙になった自民もお粗末だが、最悪の候補を選んじゃった民進は目も当てられない。
 私は、女性でカイロ大卒で元防衛相で「自由人」の小池に入れざるをえないな。
 どうせなら当選して欲しい。
<よこ>(同上)
 まだ公示日までに野党候補は統一の可能性がある。
 小池氏はスキャンダルでまた辞職、ってことにならなきゃいいが。
<和麿>(同上)
 組織人 VS 自由人 VS 最悪 ~東京SOS
<太田>(同上)
 「民進、鳥越氏擁立で最終調整 自民は分裂選挙 都知事選…」
http://www.asahi.com/articles/ASJ7C6K15J7CUTIL062.html?iref=comtop_8_01
 自民を分裂させ、石田ピエロを踊らせ、「悪役」古賀をチラ見させ、最終的に後出しジャンケンで王手かよ。
 民進党でこの筋書きを描いた奴がいた?
 これじゃ、岡田が延命しちまうじゃないの。
<素人>(同上)
 さすがにこの人が王手とは思えんなぁ。
 年齢と病気が心配すぎる。
 だいたい、宇都宮けんじが引っ込まない限り、なかなか詰み筋はならないのではないかと思う。
 橋下でも厳しいのでは。
<太田>(同上)
 「永六輔さん死去…「上を向いて歩こう」は「本当は安保挫折の涙なんだよ」と… 本当にラジカルな人でした。…」
http://mainichi.jp/articles/20160712/k00/00m/040/049000c
 ご冥福を祈るが、米占領体制を賛美し続けた「本当に保守的な人」だったのね。
 米国で大ヒットしたのも「当然」か。
<太田>
 関連記事だ。
 BBCも悼んどったよ。↓
 Japanese lyricist Rokusuke Ei dies・・・
http://www.bbc.com/news/world-asia-36761497
<y3lGYFNQ>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
 徴兵制なんてのが万が一にもあった場合、10代はモロにそれに引っ掛かるから憲法改正なんて嫌だって思うのは当然じゃないの?
<tcGq.I0Q>(同上)
≫・・・安倍さんの言う通り、「これから憲法審査会でいかに合意を作っていくか。」ということですかね。≪(コラム#8478。七氏)
 自民党も本来は属国派だし、グダグダやってるうちにまた景気一発で右往左往しそうね。
 表立って護憲を唱える輩が減ってきてるのは確かだけど、代わりに憲法学者(笑)が張り切っちゃいそう。
 こういう時こそ御用学者をぶつけて対消滅させていただきたいものです。
<VjdwikUo>(同上)
>徴兵制なんてのが万が一にもあった場合、10代はモロにそれに引っ掛かるから憲法改正なんて嫌だって思うのは当然じゃないの?<(y3lGYFNQ)
 世上、集団的自衛権はおろか徴兵制すらまともに議論が成り立たないんだから、たしかに「当然」かもしれないね。
 「徴兵義務は、独立国家においては、中共のように憲法上規定があろうが、米国のように憲法上規定がなかろうが、国民の当然の義務です。」(コラム#2566。太田)
 「全面的な集団的自衛権の行使や海外派兵や徴兵制までは憲法解釈変更でできる・・さもないと論理矛盾が生じる・・と断言できる・・・。」(コラム#6089。太田)
<七氏>(同上)
 太田さんの徴兵制については、こっちでは?
 「日本が自立して自衛隊が軍隊になったところで、徴兵制の禁止という禁忌は解かれるであろうものの、そのことがただちに現実の徴兵制の導入に結びつくわけではありません。 今や軍人には高度な専門性が求められるようになってきており、徴兵制によっていくらシロウトを確保したところで、すぐにはものの役にたたないからです。しかも、高度な機械化、IT化による軍隊の省力化も進展しています。大量のマンパワーの確保など、かかる見地からも不要になりつつあります。(典拠省略)」(コラム#2704)
 どこのコラムか失念したが、加えてもし素人を徴兵したとしても、専門化した前線ではなく後方の方って言ってたよね。
 んま、理論上は徴兵制可能だが、現実的ではないってことでしょね。
 若者は、問題ないから改憲必要ないでしょ?的な感じだけじゃなーい?
<y3lGYFNQ>(同上)
 その通りなんだろうが、それでも万が一億が一でも徴兵の可能性が出てくる言われたら憲法改正なんて御免被りたいと思うんじゃねえの?
 10代に限らず今の日本人はそのほとんどが徴兵の義務だの硬度な技術が必要だのと言った説明は一切されていないんだし。
<lhyXHkNo>(同上)
 そう、まともな説明なんて一切されていないんだよ。
>今や軍人には高度な専門性が求められるようになってきており、徴兵制によっていくらシロウトを確保したところで、すぐにはものの役にたたない
 「右」連中もおんなじこと言ってるけど、それじゃ矛盾が出るんだな。
 例えば任期制自衛官(コラム#7791)。↓
 「とにかく、予算定員を充足しなきゃ、どんどん予算定員そのものを減らされちゃう一方、一般隊員として入って来る人々も、大部分は軍隊的部分なんて興味なくって、短期間で、心身を鍛えるとか礼儀作法を身に着けるとか大型免許を取得するとか、といった目的なんだから、両者の利害が折り合う程度の高い回転率が維持されてるってこと。そんな一般隊員の大部分は、だから、「有事」には、ものの役になんて立たないさ。」(コラム#7789。太田)
 「高度な専門性」云々を主張している「右」連中は、任期制自衛官制度についてネグってるように思われるよな?
 お次は「右」が「左」の非武装中立論の類を批判する論拠としてしばしばあげられる永世中立国スイスの徴兵制についてだ。↓
 スイスの徴兵制
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%B4%E5%85%B5%E5%88%B6%E5%BA%A6#.E3.82.B9.E3.82.A4.E3.82.B9
 「高度な専門性」云々を主張するんなら、スイスを含む徴兵制度の現状が説明できないよな。(説明できないくせにスイスを例として取り上げる「右」の馬鹿さ加減・・)
 スイス等の徴兵制を説明するためには、日本には(地上部隊の侵攻による)脅威なんてない、ということを説明しないとダメなんだよ。↓
 「日本がその国土防衛力を強化する必要性は基本的にありません。
 現在、日本周辺で日本列島に対する着上陸侵攻能力を持っているのは(極めて限定的なものですが、)ロシアだけですし、中共が仮に持つに至ったとしても、日米安保条約がある限りは、米国の核抑止力で着上陸侵攻は抑止されています。」(コラム#6926。太田)
 で、太田さんの言う「高度な専門性」云々ってのは、PKFとか何とかでの海外派兵において必要不可欠になってくるものなんだ。↓
 「何度も言いますが、人道的介入を含む、ならず者国家やならず者集団の懲罰こそ、先進大国の軍隊の最大の実任務なのであり、これこそ、自衛隊に解禁しない限り、自衛隊の存在意義は基本的にないのです。」(コラム#6422。太田)
 「右」は脅威はないなんてことの真逆を主張してるよな。
 「右」は一見太田さんと同じ主張のように見えるが、「右」連中が言っていることは結論だけ正しくて、そこに至る論理は滅茶苦茶なんだよ。
 こんなんだから国民を説得なんか出来るわけないんだよね。
<七氏>(同上)
 吉田ドクトリン打破自体が、「国民や米国向けの見せ金として9条改正を党是に掲げたりエセ軍隊の自衛隊を維持したりし続けてきたのが自民党であり、それを習ちゃんや米政権の圧力だけで変えるのは至難です。
 決定打は、維新を含む、国内の他党の変貌や新党の生誕による再軍備要求だと思うのです。」という状況下であり、かつ全年代が徴兵制には嫌悪感。
 改憲項目で、一番近そうな緊急事態条項入れはまぁー、できないでしょうね。
 ただ、「再軍備要求」にあたっては、どういった安全保障政策であるか、ということが議論され、さすがに報道も大きくされるだろうから、281のような部分も含めて、整理されるはずでしょう。
 ただ、そうなるにはまーーだまーーだ時間かかりそうねーー。
<太田>
 それでは、その他の記事の紹介です。
 このところ、中共官民の日本礼賛記事群の紹介が中心で、それ以外の記事の紹介が少なくなっているのは、私が手抜きをしているわけではなく、実際、それ以外で紹介するに値する記事が減少しているからです。
 その理由としては、世界情勢が「安定」しつつあること・・Isisの出現以来、それに匹敵するような構造的変化が見られないこと、欧米、就中英米の論調に、従来のような鋭いものが余り見られなくなっていること、その背景には、英米の人文社会科学が相対的低迷期に入っていることがあると考えられること、です。
 (そうした中で、中共官民の日本礼賛(日本文明総体の継受)は、現代史どころか、世界史における画期的な出来事であり、それが実は、戦間期から始まっていた、という話の序論を、16日の東京オフ会で語る予定です。)
 但し、例外はあるものであり、米国論に関して、かなり画期的な本が米国で出版されているところ、この本の中身は、本日から始まる有料読者向けシリーズでご紹介するつもりでいます。
 ちゅうわけで、本日のその他の記事の紹介は、中共官民の日本礼賛(日本文明総体的継受)記事群だけ。
 「・・・今日頭条は・・・「知らないかもしれないが、日本人が自動販売機を使って中国に攻め込もうとしている」とする記事を掲載した。記事は、家賃や人件費などの上昇で実体店舗のコストが高まるなか、日本からやってきた自動販売機が「侵入」のチャンスを得ていると説明。中国国内の大通りから小さな路地まで、自動販売機が増えつつあると紹介した。
 そのうえで、中国で自動販売機を売り込むメリットについて、費用的な問題のみならず市場が非常に大きい点もあると解説。商業施設や事務所、学校、駅など人が密集する地域に設置すれば大きな効果が得られるほか、販売機で売れる商品も単なる飲み物だけに留まらないとした。その例として、その場で豆を挽いてドリップしてくれるコーヒーの自動販売機、スナック食品やおもちゃ、さらには自動でラーメンを作ってくれる販売機などを紹介している。
 日本自動販売機工業会によると、昨年末現在の日本国内における自動販売機設置台数は373万9200台。そのうち飲料の販売機が254万8700台と、約7割を占めている。上海市で2014年より毎年行われている上海国際商業空間智能科技展(iFAIR)が15年10月に発表した資料では、中国の自動販売機数は約2万台となっており、「20人のうち使ったことがある人は2人。15人は『使ってみたいが販売機がない』、3人は『そもそも知らない』と答えた」という調査結果も併せて紹介されていた。」
http://news.searchina.net/id/1613955?page=1
 「・・・愛範儿はこのほど、中国では今なお中年以上の消費者は日本の家電製品に良いイメージを抱いていると伝えつつ、日本企業は確かに「一般消費者向けの市場」では存在感を失ったが、法人・事業者向けの市場では「必ずしもそうではない」と論じる記事を掲載した。
 記事はまず、携帯電話やスマートフォンの分野で日本企業が世界的にシェアを確保できず、中国や韓国のメーカーにシェアを奪われ、存在感を失ってしまった事例や、薄型テレビ市場でも同様に中韓メーカーにほぼ淘汰されてしまった現状を指摘した。
 さらに一部では家電事業から撤退する日本企業や買収された日本企業もあることを指摘し、「こうした日本企業の衰退を示す事例はあくまでも氷山の一角」だと主張、日本の家電ブランドの衰退は明らかだと論じた。
 続けて記事は、日本の家電ブランドは競争が激化する市場において、米アップルのように圧倒的なブランド力で勝負することができず、かといって中国メーカーのように低価格で勝負することもできないと指摘し、こうした環境のもとで日本企業は「一般消費者向けの市場」から「法人・事業者向けの市場」へと事業内容の転換を迫られたと指摘。一方で、日本企業から革新能力が失われたわけではなく、事業領域が一般消費者の目に触れにくくなっただけで「日本企業は今なお活力にあふれており、決して衰退しているわけではない」と主張した。」
http://news.searchina.net/id/1613953?page=1
 「・・・〓蟻之家はこのほど、日本では珍しくなくとも、外国人を「震撼」させることについて論じる記事を掲載している。(〓は虫へんに「馬」)
 記事はまず、日本の治安の良さを挙げ、「日本人は互いに信頼しあっているためか、まるで無防備に見える」と指摘。東京のような大都市であっても、家屋には防犯扉もなく、自転車に鍵をかけずに置いておいても盗まれないと主張。また、喫茶店などでも携帯電話をテーブルに置いたまま席を離れても盗まれないと指摘している。・・・
 また記事は、日本人は「信仰心が強い民族」に見えることも、外国人を驚かせる要因の1つに挙げている。日本人は「無宗教」の人が多いと言われるが、実際には日本各地に数多くの神社やお寺が存在することを指摘し、外国人の宗教観と異なるものの、実際には「信仰心が強い」ように見えると伝えた。
 そのほか、日本人の「お辞儀」の動作と「すみません」という言葉が多すぎる点、小売店の販売スタッフの礼儀正しさ、公共交通機関の車内の静けさと居眠りをする日本人の姿なども、外国人からすれば「震撼」につながると伝えている。」
http://news.searchina.net/id/1613923?page=1
 「・・・今日頭条はこのほど、中国文化はこれまで日本に大きな影響を与えたのは事実だとしながらも、「日本による中国文化への侵略もある」と伝え、特に言語面での「侵略」について焦点を当てて紹介する記事を掲載した。
 記事は、中国人が日常的に使用している言葉のなかには「日本製」が数多く存在すると伝え、その一例として、「科学」、「幹部」、「指導」、「市場」、「人権」、「特権」などの単語を紹介。さらに中国にとって重要かつ特別な言葉であるはずの「社会主義」という単語ですら「日本製」であることを指摘した。
 また、「日本製」の言葉は中国語そのものにも影響を及ぼしているとし、例えば「~化」、「~力」、「~法」、「~観」、「~性」という言葉の使い方は日本語からの影響によるものだと指摘。例えば、「多元化」、「大衆化」、「生産力」、「想像力」、「分析法」、「主観」、「世界観」、「可能性」、「創造性」といった言葉がそれに該当すると紹介している。
 一方、中国のネットスラングにおいても日本の影響を感じることができる。中国のネット上では「萌」という言葉を見かけることがあるが、これは日本でしばらく前に流行した「萌え」という言葉が中国で定着したもので、中国でも「かわいい」という意味で使用されている。また、「ぶりっこ」、「可愛い子ぶる」という意味で、「売萌」という言葉も派生系として使用されている。」
http://news.searchina.net/id/1613950?page=1
 「・・・東京ディズニーランドでは8日、男性客の携帯電話の充電器が発火し、女性1人がやけどを負う事故が発生した。同事故により一部のショーは中止となった。同話題は、「発火した充電器を持っていたのが中国人男性だった」と報じられたことから中国でも注目を集めている。
 中国メディアの斉魯壹点はこのほど、日本国内の報道を引用し、「中国人男性が持っていた携帯電話と充電器は爆発で粉々になった」と伝えつつ、「中国国内では充電器の爆発は何ら珍しいことではない」と紹介。一方せっかく遊びに来ていた女性が爆発でやけどを負ったことに対し、「せっかくディズニーランドを訪れていたというのに痛ましいことになった」と伝え、本来は楽しい1日になるはずだった女性の休日が、爆発した充電器のせいで散々なものになってしまったことを指摘した。
 続けて中国では過去に深セン市の地下鉄車内で充電器の爆発事故が起きたこともあると紹介。また、雲南省昆明市の空港でも海賊品と見られる充電器が検査員の目の前で爆発したこともあると伝えた。」
http://news.searchina.net/id/1613910?page=1
 「・・・房天下はこのほど、持ち家と幸福は関係がないという意見を支持する日本人の声を紹介する記事を掲載した。
 記事が紹介する日本人たちの見解は、「賃貸だろうが、持ち家だろうが幸福感とは関係がない」、「持ち家=幸福だと誰が決めた?幸福は内在的なものだということを分かっているのだろうか。中国では結婚するときに持ち家がないと甲斐性がないとみなされるが、この考え方は低水準だ」というものだ。
 さらに「持ち家と賃貸にはどちらもメリットとデメリットがある。金銭的に無理をしてでも家を購入しようとする中国人が理解できない」、また「中国人の必需品は多すぎる、実に哀れだ」という声もあると記事は紹介している。」
http://news.searchina.net/id/1613567?page=1
 「・・・捜狐はこのほど、「日本人は世界でもっとも民度の高い国民の1つであると同時に、「中国人に熟慮を迫る民族」であると伝え、こうした見方はまったく誇張されたものではなく、中国人は真剣に日本人に学ぶべきであると論じている。
 日本人の民度の高さを示す事例は枚挙に暇がないが、記事は東日本大震災や熊本大地震といった震災時の日本人の対応を紹介。震災当日、帰る手段を失った人びとは階段に座って夜を明かしたが、階段の中央は通行する人のために空けつつ、誰もが階段の端に腰掛けて休んでいたと紹介した。
 さらに、日本で震災が起きた際には中国のネット上で不謹慎な書き込みが数多く見られたと伝える一方、中国で四川大地震が起きた際、日本のネット上では不謹慎な書き込みはほとんどなかったと指摘。ほかにも、震災時には日本の多くの企業が商品を無料で配ったり、日本人が進んで助けあっていたことを指摘したうえで、「これが日本の国家イメージであり、日本は震災によってダメージを受けたが、日本人は世界にすばらしい見本を見せつけた」と論じた。
 また記事は、地震という災害に直面した際における日中の違いは「教育の賜物」であり、いくら中国の国内総生産(GDP)が日本を超えたところで、GDPの数値で補完できるものではないと指摘している。」
http://news.searchina.net/id/1613570?page=1
 「・・・今日頭条は、中国人が日本が好きになる理由を考察する記事を掲載、同記事から日中両国の差や違いを少し理解することができるかもしれない。
 記事が挙げている「好きになる理由」を幾つかにまとめてみると、「自然環境の良さ」や「清潔さ」、「マナーの良さ」、「治安の良さ」、「社会全般の利便性」、「寛容さ」、「美味しい料理」などが理由として紹介されている。
 例えば青空の写真を掲載し、「環境が良く、空気がキレイで、空がコバルトブルー」とコメントしている。それもそのはず、中国で青空が広がることは非常に珍しいことで、特に都市部では数か月間青空を見ないこともあるほどだ。それほど中国の大気汚染は深刻化している。
 また「清潔さ」の点では、「白い靴を1か月履いていても汚れない」などとし、日本の清潔さを紹介。若干の誇張もあるだろうが、これはあくまでも中国と比較した場合の表現だ。そのほか、トイレが清潔で、道にゴミが落ちていないことも中国人が日本を好きになる理由の1つだと伝えている。
 興味深かったのは、日本が「寛容」だと称賛している部分だ。日本は個性を認めない風潮があるなどと指摘されることも多いが、中国人からすれば個性が受け入れられる社会に映るようで、アニメから出てきたような奇抜なファッションも許される「寛容」な国だと紹介している。」
http://news.searchina.net/id/1613598?page=1
 「・・・東方頭条はこのほど、日本で暮らす中国人の見解として、「交通ルールの順守」という点で中国人は日本人に到底かなわないと伝えつつ、「まったく車が走っていなくとも、横断歩道には信号が変わるのを待つ人だかりができるのが日本だ」と紹介している。
 記事は、深夜の時間帯で車がまったく走っていなくとも、日本人は「信号が青に変わるのを待ってから横断歩道を渡る」と伝え、中国人からすれば理解し難いことでも、「日本においてはルールを守るということは社会道徳としての最低ライン」であると指摘。交通ルールの遵守という点で、信号を守ることも社会道徳としての最低ラインなのだと論じた。
 一方、日本でも当然、信号無視をする歩行者はいるとしながらも、「ごくわずか」と紹介。さらに、信号無視をして道路を横断する歩行者がいても、日本のドライバーたちは「クラクションを鳴らしたり、ヘッドライトを点滅させたりして抗議の意思を示したりはしない」と紹介。クラクションが鳴り響く中国とは大きな違いがあることを指摘した。・・・
 <そして、>「日本では青信号になったのを見届ければ、車道を確認しなくても道路を横断できるほど」と伝えている。」
http://news.livedoor.com/article/detail/11753449/
 以下は、礼賛とは言い難いが興味深かった記事群だ。↓
 「・・・一財網はこのほど、日本の一部メディアが「MRJの量産工場が7月上旬に稼働する」と伝えたことを紹介したうえで、MRJが日本経済にとっての「光明となり得るのか」を考察する記事を掲載した。
 記事は、<RJの開発には米ボーイングのサプライヤーでもある日本企業が数多く参画しているとし、日本企業はボーイングとの協業のなかで絶えず学び、吸収し、改善を行うことで、世界レベルの旅客機に求められる部品の生産技術を掌握したと主張。
 さらにボーイング787に採用されている日本企業の部品の割合は全体の35%に達すると指摘する一方で、MRJの国産部品の割合はわずか30%ほどだとし、「エンジンや油圧系統など、旅客機の基幹部品は国外のメーカーから調達している」と指摘した。
 また記事は、機体に新素材が採用されたMRJは確かに省エネで高品質という「日本の製造業の伝統的な強み」があるとしながらも、日本にはまだ旅客機の基幹技術という点で絶対的な強みがないと主張した。・・・
 記事は、「省エネで高品質という強みがあろうとも、技術面で絶対的な強みがないMRJが日本経済にとっての光明となれるかどうかは未知数」と論じている。」
http://news.searchina.net/id/1613952?page=1
 「・・・汽車之家はこのほど、日本の自動車メーカーはなぜ中国で軽自動車を販売しないのかを考察する記事を掲載している。
 記事は、「小型ながらも精巧な造りの日本の軽自動車を見るたびに、なぜ中国で軽自動車を販売しないのかと憤りを覚える中国人消費者も少なくないだろう」と主張する一方、実際には中国でも日本の自動車メーカーが軽自動車を投入していると紹介。だが、中国では家族総出で外出する場合は基本的には「5人乗り」であることが求められるとする一方、軽自動車の「小さい」という利点が中国ではデメリットにしかならないことを指摘した。
 さらに、中国の自動車メーカーも小型車を発売しているとしながらも、「確かに車体は小さく、価格も安いが、造りは日本の軽自動車に到底及ばず、安全性をはじめとする性能は低い」と指摘し、とても自家用車として購入したいと思えない代物だと論じた。
 つまり記事は、日本の自動車メーカーが中国で軽自動車を発売しないのは、「市場が小さいうえに利益も少ないため」と指摘。中国政府も特に軽自動車を奨励する動きを見せていないことから、今後も中国市場では軽自動車を見かける機会は少ないはずだと論じている。
 中国で求められる「5人乗り」というのは、一組の夫婦と一人っ子政策によって生まれた子ども1人、さらには夫婦のうちいずれかの両親の5人ということだ。」
http://news.searchina.net/id/1613954?page=1
 「・・・今日頭条は・・・「こんなに長年日本語を勉強しているのに、読めない日本の駅名がたくさんあった」とする文章を掲載した。文章は、日本のネット上に出ていた難読駅名を眺めていて1つも読むことができずに「こんなに日本語を勉強してきたのに、尋常ならざる挫折感を味わった」と説明したうえで、「悔しいので君たちにもトライしてもらおうじゃないか」とその例を紹介した。
 文章が紹介した一例を挙げると、関東地区では「馬喰横山」(ばくろよこやま)、「反町」(たんまち)、「潮来」(いたこ)、「高麗」(こま)、「酒々井」(しすい)など。・・・
  関西地区では「十三」(じゅうそう)、「放出」(はなてん)、「太秦」(うずまさ)、「朝来」(あっそ)などが挙げられた。」
http://news.searchina.net/id/1613913?page=1
<太田>
 本日午前、退院してから初めての診察を大森赤十字病院で受けました。
 血液検査、X線検査の結果も踏まえ、順調だということで、朝食時以外に夕食時にも服用していた降圧剤の服用が、朝食時だけになりました。
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太田述正コラム#8481(2016.7.12)
<階級社会米国(その1)>
→非公開