太田述正コラム#8560(2016.8.21)
<皆さんとディスカッション(続x3076)>
<tAb5d5aE>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
 石破氏、ちゃんと映画みたんかね。
 そのあたりそこそこ議論する描写があってそれなりに段階を踏んで自衛隊お出ましなんだが。
 補足すると、あんな不自然な化物が唐突に自国首都の近くに出現した場合には、どんな組織または個人が背後にあるにしろArtificial Monsterの可能性をも想定すべきであって、
 ”あくまで天変地異的な現象なのであって、「国または国に準ずる組織による我が国に対する急迫不正の武力攻撃」ではない”
と早計に決めてかかってしまうのは元防衛相としては0点でしょ。
 他の大臣が平和ボケしていても軍事感覚で具申すべき立場だったんでしょうに。
<七氏>(同上)
 これこそ泥沼化。しかしここにはイギリスは入ってないのねー。
 「全身を覆う水着「ブルキニ」を着るな! テロ続発受け欧州で禁止論、イスラム教徒は「差別だ」と猛反発」
https://www.google.co.jp/amp/www.sankei.com/world/amp/160820/wor1608200047-a.html?client=ms-android-kddi-jp
<komuro>
≫ノイズだアースだ言う前に、部屋の間取りとか家具(音の障害物)の配置とかを気にしては?↓
 「「音を良くしたいなら、部屋を良くしろ」というくらい、部屋と音とは大きな関わりをもっているのです。」≪(コラム#8558。UtD5NlV0)
 この話題の始まりが、ワシントンポストに載った「マイ電柱」からなので問題ないと思います。
 オーディオの音質向上に関しては、
・電源ノイズ対策→オーディオ機器の再生能力を向上させる
・部屋の調音対策→スピーカーから出た音を効率良く伝える
ということで、どちらも大事だと思います。
≫太田さんの懐具合は知らないけど・・。≪(同上)
 10年間(非公開も含めて)欠かさずコラムを読んでいると、なんとなく判りますよ。
 太田家のオーディオは、私<とHMさん>が提供した機器をいくつか使っているんですが、壊れた物以外はあまり変わっていません。
 でも調理家電には関心が高く、すぐに買っちゃうんですよ。
この間買った東芝の4k液晶TV(15万円)なんて結構高画質だと思いますが、ちっともコメントしないのにね(笑)。
 ところで巷ではポータブルオーディオが流行っているんですが、システムコンポの話をする人が減っています。
太田さん以外にも、オーディオの話題に反応してくれる人が出てきてくれて嬉しいなあ。 
<太田>
 ご想像いただけるような理由で、長らく生活の質の向上を追求できなかった私ですが、生命を維持するために食事だけはしてきていたところ、6年前には音楽を再び聴き始め、4年前には再び音楽を奏で始め、3年前には軽い運動と食事の質の向上に目覚め、2年前には皆さんのご支援ご協力の下で音楽を聴く環境の向上に目覚め、今日に到っている次第です。
 ご指摘のような、食事と聴音楽の環境整備のギャップは、私の、(中断なき)食事歴と(長期間の中断があった)聴音楽歴の長さと質・・食事に関しては役所時代に接待等でほどほど高級なものをたまには賞味していた・・、並びに両者の人間の生にとっての本質的な重要性の差、の違いが反映されている、と思います。
 ところで、新しいTVについては、ご推測あたってますよ。
 色調の調整が面倒でサボっているため、前のTVに比べ、はるかに悪い色調・・人の顔が黒ずみくすんで見える・・のまま、新しいTVを視聴していますからねえ。
<太田>
 それでは、その他の記事の紹介です。
 特定の報道だけを否定したことによって、安倍政権が反対の意向を米側に伝えていると言うことを事実上認めたな。↓
 「安倍晋三首相は20日、オバマ米大統領が検討中とされる核兵器の先制不使用宣言に関し、首相が反対の意向をハリス米太平洋軍司令官に伝えたとの米紙の報道について「ハリス司令官との間において米の核の先制不使用についてのやりとりは全くない。どうしてこういう報道になったか分からない」と述べ、報道内容を否定した。・・・」
http://www.sankei.com/world/news/160820/wor1608200057-n1.html
 女性天皇を可能にせよと訴える、日本人女性によるコラムをNYタイムスが載せた。
 媒体が気に食わないが、なかなか読ませる。↓
http://www.nytimes.com/2016/08/21/opinion/sunday/who-wants-to-marry-an-emperor.html?ref=opinion&_r=0
 もう一度、感動をどーぞ。↓
 「400mリレーで日本に銀メダルをもたらした改良型バトンパス・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/11912856/
 「ケンブリッジ飛鳥、ボルトにバトンが当たり「やべえと思った」・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/11912795/
 「「日本は超人的に勇敢だった」「日本が上だった」 対抗心メラメラの中国も日本リレーに脱帽・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/11912861/
 そのココロは、ぜひやって日中間の緊張を高めてくれってこと。
 (戦闘機の派遣はさすがに願い下げだろうが・・。)↓
 「自衛隊南シナ海派遣認めず 中国大使「譲れぬ一線」・・・」
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2016082001001995.html
 中共人民や当局の反応の記事に引き続き、中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群をどーぞ。↓
 <これは4月の記事だが・・。
 日本人の人間主義の何たるかを、やさしい言葉で懇切丁寧に説明したもの。↓>
 「・・・捜狐<の記事だが>・・・筆者は、日本を旅行したという。新幹線では自由席を利用した。隣の指定席車両を見ると、空席が多い。中国ならば、「それっ」とばかりに、多くの人が指定席に座りこんでしまうはずだ。筆者は空いた席に行かない日本人を「“馬鹿”と言えませんか」と論じた。
 新幹線にかぎらず長距離列車に乗った際、日本人は自分の荷物を席に置いたままトイレに立つ。周囲の人を信じているとして、筆者は「まるで馬鹿」と論じた。
 中国人は違うという。「利口」だ。規則の制約を受けるのは「自分以外の人」と決めつける。自分に都合がよいやり方があれば、そちらを優先する。規則はたちまち「無力化」する。したがって、社会全体に「信頼」が生まれることはない。人々は永遠に、疲れ果てて暮らすことになる。
 筆者は日本語ができず、列車利用などでは苦労した。乗車券購入の際、JRの職員は3日後に利用する列車が出発するホームまで案内してくれた。乗り換え駅でも迷った。駅員は見当たらなかった。見ると、そばに喫煙室があった。中に若い女性がいた。派手な服を着て化粧を決めて、煙をふかしていた。
 筆者は思い切って喫煙室に入った。女性に話しかけた。列車の乗り場が分からずに困っていることが、女性に伝わった。その女性はただちにたばこをもみ消して、筆者を喫煙室の外に連れ出した。そして、身振り手振りで、少し離れたホームから出ると教えてくれた。
 彼女は、筆者が利用する列車の出るホームまで案内してくれた。発車時刻までわずかしかなかった。地下道からホームに出る階段では驚いたことに、彼女は筆者が大きな荷物を持ち上げるのを手伝ってくれた。
 筆者によると、親切にしてくれたお礼を言いたいと言葉を探しているうちに、日本人はそそくさと立ち去ってしまうことが多い。そこで筆者は立ち去る日本人に対して、後ろから深々と頭をさげることにした。JR職員に対しても、列車の乗り場を案内してくれた女性にも後ろから頭を下げたという。
 筆者は、「馬鹿に徹する日本文化」は、「崇高な精神の具体化」と結論した。規則を重んじ、他人を尊重するからこそ、自分の目先の利益だけを求めることをしない。結果として、中国人の目から見れば「馬鹿のようにふるまう」ことになると主張。筆者は日本人のやり方から得た印象として、他人を尊重し大切にすることで「自分の目の前に、世界は生き生きとした姿を示してくれる」と論じた。」
http://news.searchina.net/id/1567965?page=1
 <その人間主義を、実際に日本を訪問して自分で確かめよ、と促す記事2篇。↓>
 「・・・網易はこのほど、日本旅行が中国人を惹きつける理由について考察し、「日本を訪れたことのある中国人は風景や買い物よりも、日本の文化やサービスがより脳裏に焼き付くはずだ」と主張する記事を掲載した。
 記事は、日本のサービスや気配り、配慮を体験すると「日本の風景や買い物に対する思い出はその次になってしまう」と指摘し、客のために最大の敬意を払う日本の「おもてなし」を絶賛。東京や関西、北海道など同じ日本でも文化はそれぞれ異なるとしながらも、「民度の高さや秩序がある点は共通していた」と論じた。
 続けて、中国人が「脳裏に焼き付いて離れない」とした日本の特徴的な文化として、列に並ぶことや人びとが交通ルールを守ることを挙げ、「口で言うのは簡単だが、中国では実現不可能なこと」と主張。また、日本人は非常に礼儀正しく、「すみません」や「ありがとう」という言葉をしっかりと口にしていたと紹介した。
 また記事は、日本の飲食店や宿泊施設のスタッフの対応について、「非常によく訓練されており、管理も行き届いたことが印象的」だったと称賛、日本では細かい点から人がお互いに尊重しあった社会が構築されていることが分かったと伝えている。」
http://www.excite.co.jp/News/chn_soc/20160821/Searchina_20160821001.html
 「・・・第一財経は・・・中国人観光客にとって日本が1番の観光地であるとともに、再訪を望む人が多いことが、新たに発表された調査結果で改めて明らかになったとする記事を掲載した。
 記事は、日本政府観光局が発表した今年1-6月の訪日外国人観光客のデータで、初めて1000万人を超える1171万4000人を記録し、そのうち中国人が最も多かったと紹介。この数値が、今月18日に米国のホテル予約サイト・Hotels.com(中国語名は好訂網)が発表した、中国人観光客の国外旅行調査報告の内容とぴったり合致しているとした。
 同サイトが実施した調査は、・・・今年5月時点で過去1年以内に国外旅行をした18歳から54歳の中国人男女3000人を対象に・・・している。
 記事は、調査の結果「日本が観光、ショッピング、発見など全ての面において中国人観光客を惹きつける唯一の国であり、中国人観光客から『一生のうちに1度は行っておきたい国』と見なされている」ことが明らかになったと伝えた。また、日本を訪れた中国人観光客のうち半数以上にあたる54%がリピーターであるとし、豊富な景色、ショッピングの充実に加え、安全かつ快適な環境、ビザの優遇といった要因が多くの中国人観光客に日本を再訪させているとの同サイトによる分析を紹介した。
 調査では、日本が観光、ショッピング、グルメ、レジャー、発見、現地文化など7つのジャンルにおいていずれもトップ3に入り、中国人にとって「最も喜ばれるグルメ・文化体験の渡航先」とされたという。」
http://news.searchina.net/id/1616862?page=1
 <世界中からよいものを取り入れ、改善してしまう日本のスゴさを語る。↓>
 「・・・捜狐はこのほど、漢方薬は日本で「花開いた」薬であると伝え、東京・銀座にある薬局をはじめ、日本国内の薬局ではどこでも漢方薬が販売されているとし、「中国より漢方薬を買い求めやすい」と指摘する記事を掲載した。
 記事は、漢方薬がかつては中国の宝と見なされていたものの、近年は長期にわたって中国人から大事にされてこなかったと指摘。一方、日本の薬局では大きなスペースを割いて漢方薬を取り扱うコーナーが存在するとし、その光景はまるで「中国に帰国したかのような既視感を覚えるものだ」と論じた。
 続けて、日本人は急病に対しては西洋医学に基づく薬を服用するものの、慢性病については漢方薬を好む傾向があることを伝え、漢方薬を処方する医師も多く存在すると紹介。処方される漢方薬は健康保険も適用されると指摘し、日本には巨大な漢方薬市場が存在することを伝えた。
 一方で記事は、中国では中国医学界の人材不足に喘いでいることを指摘し、漢方薬が継承の危機に直面していると紹介。世界における漢方薬の生産量のシェアは現時点ですでに日本が圧倒的に多いことを伝えつつ、「中国人も将来は日本で漢方薬や中国医学を学ぶことになるかも知れない」と危機感を示した。」
http://news.searchina.net/id/1616865?page=1
 <同じことを我々だってやればできる、と叱咤する。↓>
 「・・・金華新聞網は・・・浙江省金華市武義県の漆器工房が「漆器の起源はわが国である」として、現地の伝統工芸である漆器を日本に売り込もうとしていることを報じた。記事は、同県にある漆器工芸品工房・漆香草堂が現地の家具企業とともに来年春に日本の大阪で行われる大型の見本市に出店すべく、すでに準備を始めていると紹介した。
 そして、漆や漆器を意味する英語が“japan”であり「日本人の間における漆器の地位や影響が伺える」としたうえで、日本の漆器技術は中国から学んだものであり、そこから伝承とイノベーションを繰り返して、今や世界においてその名声を獲得するに至ったと説明。これに対して同工場の責任者・鐘宏雲さんが「世界の漆器の起源は中国。そして中国漆器は浙江省で生まれた。8000年前に作られた世界最古の漆器が杭州の遺跡で発見されている」と語ったとした。
 そのうえで、鐘さんが「国内市場でも販路は十分だったが、武義の漆器の知名度を高めるためには国外に出る必要がある。日本での出展は、そのトライアルだ」とし、日本人の生活習慣を考慮して、卵の殻を貼りあわせた美しい白鶴のデザインをあしらった保温マグなどを開発、創作したことを紹介。「白い鶴は日本で最もめでたいとされる鳥である」と説明している。」
http://news.searchina.net/id/1616863?page=1
 <これも、4月の記事だが・・。
 日本人の尽きせぬ好奇心、工夫を称え、みならうように諭す。↓>
 「・・・今日頭条はこのほど、中国にはない日本独特の卵料理を紹介、卵と日本の出会いが奇跡を生んだと説明している。
 記事は日本独特の卵料理として最初に「オムライス」を紹介。日本のアニメが好きな中国人はこの料理を良く知っているようだ。オムライスは日本人がもっとも好きな料理の1つであると説明しており、ケチャップライスの上に卵を乗せた後に真ん中に切れ目を入れ、とろとろの半熟卵がケチャップライスを包み込む様子が紹介されている。
 オムライスは日本人にとって親しみのある料理の1つであることは間違いないが、中国ではとろとろの半熟卵を楽しむことはまずない。卵を生で食べる習慣がないため加熱前提の消費期限で販売されているからだ。しっかり加熱しないと危険なため、もし中国でオムライスを作るとしたら「とろとろ半熟の食感」はあきらめなければならない。オムライスはもともと日本で生まれた料理であるうえに、中国人から見て卵がとろとろ半熟である時点で、卵を生で食べる習慣のある日本でだからこそ生じた奇跡と言えるのだろう。
 記事は次に「お茶漬けオムライス」を紹介、オムライスにお茶を注いで食べる料理だと説明する。しかし記事はこの料理について「お茶とオムライスの組み合わせは一体どんな化学反応を起こすのだろうか?」と問いかけている。記事にとってこの料理も卵と日本が出会って生じた奇跡の1つだ。
 このお茶漬けオムライスの発想は、コーヒーで鶏肉を煮込む料理と似ていると記事は指摘している。」
http://news.searchina.net/id/1607731?page=1
 やっぱ、朝鮮半島と日本は、切っても切れない関係で結ばれている。↓
 「仁川上陸を成功に導いた秘密作戦の立役者、京都で激白・・・
 63年に中領(中佐に相当)で退役した後は、船に乗って貿易をやり、日本へ渡った。知人の紹介で会った日本人女性との間に、子どもも一人生まれた。・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/08/19/2016081902079.html
 ナチスドイツによるユダヤ人虐殺をソ連の脅威に対する論理的反応だった、そして、ヒットラーとスターリンがやったことは似通っていた、と主張した、ドイツの歴史学者が亡くなった。
 (ヒットラー/ナチスだけのせいにするよりは「説得力」ある説か・・いや、五十歩百歩。(太田))↓
 Ernst Nolte, Historian Whose Views on Hitler Caused an Uproar, Dies at 93・・・
 Professor Nolte, a respected scholar of fascism, provoked an ideological uproar in 1986 by suggesting in an essay that Nazisim had been a logical response in Germany to an “existential threat” posed by the Russian Revolution and its aftermath. He also argued that Hitler’s extermination of Jews and other minorities was comparable to the mass murders engineered by Stalin in the Soviet Union, where victims were singled out by economic and social class as enemies of the Communist state.・・・and that the moral line between the “social extermination” of the Soviet gulags and the “biological extermination” at Auschwitz was blurry.・・・ 
 <彼は、ユダヤ人–ボルシェヴィキ陰謀論や1939年の、シオニストによる、全ユダヤ人に英国を支持するよう促す「宣戦布告」、に注意を喚起した。↓>
 Professor Nolte’s reasoning in the 1986 essay, “The Past That Won’t Go Away,” was embraced by Holocaust deniers and neo-Nazis. He maintained that by interning Jews, Hitler was responding to what he viewed as a Jewish-Bolshevik conspiracy and to a 1939 Zionist “declaration of war” urging all Jews to support Britain.・・・
http://www.nytimes.com/2016/08/21/world/europe/ernst-nolte-historian-whose-views-on-hitler-caused-an-uproar-dies-at-93.html?ref=world
 さして高学歴でも高IQでもなさそうな俳優(等)も混じっているが・・。↓
 「天はニ物を与える!高学歴/高IQなハリウッド俳優・・・」
http://www.msn.com/ja-jp/news/entertainment/%e5%a4%a9%e3%81%af%e3%83%8b%e7%89%a9%e3%82%92%e4%b8%8e%e3%81%88%e3%82%8b%ef%bc%81%e9%ab%98%e5%ad%a6%e6%ad%b4-%e9%ab%98iq%e3%81%aa%e3%83%8f%e3%83%aa%e3%82%a6%e3%83%83%e3%83%89%e4%bf%b3%e5%84%aa/ss-AA9V3xr?ocid=iehp#image=18
 面白ーい。↓
 「ペルム紀末の生物大量絶滅–2億5200万年前、土壌流出が一因 東北大グループ・・・」
http://mainichi.jp/articles/20160821/ddm/041/040/137000c
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太田述正コラム#8561(2016.8.21)
<欧米史の転換点としての17世紀?(その5)>
→非公開