太田述正コラム#8618(2016.9.19)
<皆さんとディスカッション(続x3105)>
<太田>(ツイッターより)
 ブレア元英首相は英・愛蘭土・二重国籍、現英中央銀行総裁は就任後の3年前に英国籍も取得した時、既に加・愛蘭土・二重国籍。
 蓮舫さん、「二重じゃダメなんですか? そう言って法改正を呼びかけたらいいのに。」
http://mainichi.jp/articles/20160916/ddm/005/070/013000c
 X。
 嘘吐きと違法の疑いが問題なの!
 「大韓民国建国の動力は「抗日」と「反共」…」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/09/19/2016091900634.html
 その両者が、実は、歴史的かつ論理的に両立しえないってことに気付かない限り、韓国は無明を彷徨い続けることになるで。
 それにしても、「抗日の結果として1945年に解放され、韓半島(朝鮮半島)には新たな敵が登場した。ほかでもない北朝鮮の共産主義政権、そしてこの政権を背後から操るスターリンと毛沢東だ。」(上掲)という、この韓国人史学者の歴史認識は余りにもひどいね。
 例えば、「新たな敵」じゃなく、以前からの敵(毛を除く)で、日本がその敵から朝鮮半島を守ってやってたってのに。
<Toshi>(同上)
  <大動脈解離、ご「卒業」>おめでとうございます。
 突然の発症が多いこと、突然死の原因になり得ること、急性期手術成績のmortalityは10%と高いことを考えると
http://www.jpats.org/modules/general/index.php?content_id=16#6
、保存的治療での回復は不幸中の幸いでした。
 現場外科医の意見です。
<太田>
 ご心配をおかけしました。
<O661Met6>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
 「囚人の自我が崩壊!警備最高レベルの「スーパーマックス刑務所」とは?・・・」
http://matome.naver.jp/odai/2143181204696520001
 普通に死刑にしたほうが、人道的にも経済的にも良いと思うぞ。
<太田>
 それでは、その他の記事の紹介です。
 タイトルだけで、その原因解明の姿勢が全く見られないね。↓
 「リオパラ–日本、史上初の金ゼロ・・・」
http://mainichi.jp/articles/20160919/k00/00m/050/142000c
 話の中身がなさすぎる。
 呆けちゃいなさそうだが、一体、どうしちゃったんだろ。↓
 「鳩山由紀夫元首相大いに語る・・・」
http://www.sankei.com/premium/news/160919/prm1609190026-n1.html
 世界最古(30,000年前)の釣り針を沖縄で発見、というんだが、なんで、日本のメディアが報じてないんだろ。
http://www.bbc.com/news/world-asia-37402183
 中ソ関係は、毛沢東が中国共産党の指導者になってからというもの、一貫して悪かったんだから、下掲に出てくる諸挿話は、(次々回の(年末の)東京オフ会で取り上げる、)朝鮮戦争で毛がどうして中共軍を投入したのか、という問題にも関わる、興味深いものだ。↓
 「・・・中ソ関係が悪化に向かった1950年代後半、・・・毛主席は58年12月6日の金主席との会談で、中国東北部について「あなたがたの機関、学校、空軍は、引っ越したいところがあればどこに引っ越してもかまわない」と明言。将来、朝鮮半島で再び戦争になれば「我々は無償であなたがたに武器を供与する」などと述べた。 ・・・
 毛主席は中ソ関係の悪化が表面化した後の63年5月にも、有事の際には中国東北部を金主席の「統一的指揮」に委ねるとも発言した・・・」
http://mainichi.jp/articles/20160919/k00/00m/030/124000c
 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓
 <ほんわか礼賛記事が目に付く。↓>
 「・・・今日頭条は・・・生卵を食べる日本人がまた新たに奇抜な卵の食べ方を発明したとする記事を掲載した。
 記事は「おいしいもの、新鮮味のあるものを食べたければ、これまでとは異なる食べ方にチャレンジし続ける必要がある」と説明。そのうえで、「日本人がまたやった」として、中国人にとって斬新な卵の食べ方を紹介している。
 その食べ方とは「冷凍生卵」だ。記事は、その作り方がいたってシンプルであるとし、「生卵を食品保存袋に入れて一晩冷蔵庫で凍らせた後、3時間かけて解凍し、黄身と白身に分ける。黄身を醤油に15分ほど漬け込めば完成」と説明。試した人の話として「非常においしく、斬新な食感」、「酒のつまみや、イカの刺身と一緒に食べると美味である」と紹介した。
 記事は、生卵を白飯の上にかけて醤油を垂らす「卵かけごはん」は受け付けなくても、この「冷凍生卵」なら食べられるかもしれない、としている。」
http://news.searchina.net/id/1618978?page=1
 <ただ、これは本格礼賛記事。↓>
 「・・・2015年の日本全国の交通事故による死者は4117人だった。一方で、中国の2014年の交通事故による死者は20万人以上に達したとの報道があるなか、中国メディアの今日頭条はこのほど、日本の交通事故による死者数が少ない背景には、日本人が交通ルールを遵守しているためだと絶賛する記事を掲載した。
 記事は、交通ルールを軽視する中国人の態度には改善が必要であると指摘、中国では「ある程度人数が揃えば信号機を無視して横断できる」という「中国式の横断方法」があることや、歩行者信号が青の時に道路を横断する歩行者に対し、ドライバーが危うく歩行者を轢きかけたうえで「車を見ていないのか!」と罵ることもあると説明。
 一方で日本では歩行者は「最大限、保護すべき相手」とみなされ、車は歩行者を必ず優先するため、「青信号の横断歩道は歩行者の天下」だと紹介。日本人はまるで「信号機に制御されているかのようだ」と形容しつつ、日本人が持つ交通ルールに対するこうした「敬意」が、中国人にも必要であると論じた。」
http://news.searchina.net/id/1618971?page=
 <これもほんわか礼賛記事。↓>
 「・・・澎湃は・・・上海の老舗レストランのサービス態度の悪さを伝えた日本のテレビ番組の動画が先日中国のネット上で波紋を呼んだことに関する社説を掲載した。社説のタイトルは「老舗を『キョンシー化』させるな」だ。
 文章は、今回の騒動によって、多くの市民が持っていた「従業員の偉そうな態度」、「閉店前でまだ客が残っているのに掃除を始める」、「まずい名物料理」といった老舗国有レストランに対する「悪夢のような印象」が吐き出されたと説明。このようなひどい老舗レストランが存在する背景として、「公私合営」や長期にわたる計画経済を経たことで文化を伝える根元がすでに失われてしまっており、今の経営者には「100年の老舗を後世に残そう」という決心が不足していると論じた。
 さらに、多くの老舗レストランが大型国有企業に付属しているため「どんなに料理がまずくても、客からのクレームがあっても生き続けることができる」状態であるとした。店としての文化も失われ、質の低いサービスを提供しててもちょっとやそっとでは死に絶えることなくさまよい続ける、という意味で「キョンシー」なのだ。
 文章は、今や十分に市場経済の競争にさらされているはずの中国の飲食業において、なおもサービスの改善を論じる必要があると指摘。実際に経営が順調な老舗レストランは改革が功を奏し、計画経済時の悪習を徹底的に排除しているのであると説明した。」
http://news.searchina.net/id/1618960?page=1
 <またも、ほんわか礼賛記事。↓>
 「・・・今日頭条は・・・「どうして一生に一度は日本に行くべきなのか」とする記事を掲載した。
 記事は、日本には中国国内にいては見たり感じたりすることのできない事物が多数存在するという観点で「一生に一度は日本に行くべき」としている。記事が紹介した日本ならではのものは、「ごみ箱のない街」、「ゆるキャラ」、「田んぼアート」、「ドクターヘリ」、「メイドカフェ」、「神社」、「温泉の多さ」、「目薬の豊富さ」、「ディスペンパック」、「トイレ専用スリッパ」、「正方形のスイカ」、「タクシーの自動ドア」、「青木ヶ原樹海」、「大人なしで通学する小学生」、「足湯つき新幹線」だ。」
http://news.searchina.net/id/1618959?page=1
 <本格礼賛記事。↓>
 「・・・新浪は・・・日本の工場管理から中国企業が学ぶべきポイントについて解説する記事を掲載した。
 記事は、トヨタの工場では各作業場ごとに安全ランプが設置されており、問題発生時には当該箇所のランプが点灯して作業がストップすると紹介。問題を明らかにして改善を続けることが目的であるとした。一方、中国の企業では問題を明らかにするよりも「現場管理者が隠したがる傾向にある」ゆえ、極めて重大な問題しか発覚しないと説明した。
 そのうえで、中国企業が学ぶべき点として「問題を発見、分析して解決するプロセスの持続」、「問題を発見した時点で生産ラインを止め、不合格品の大量発生を防ぐ」、「各作業の細かい手順や流れを各作業員に十分に理解させるべく、詳細な作業指示書を作る」、「生産ラインにおいて『仕事から学び、学んだものを仕事に生かす』という学びの場を設けること」の4項目を挙げている。
 また、国レベルで学ぶべきこととして「厳しい品質基準体系の構築」、「中小企業への資金助成を強化して、中小企業の品質向上を図ること」、「企業や市民に、法を守る自覚を持たせること」の3点を併せて示した。」
http://news.searchina.net/id/1618958?page=1
 <これは、ガセ学説を掴まされたカワイソーな記事。↓>
 「・・・鳳凰網は・・・「日本独特の民族性はいかにして形成されたか」とする評論記事を掲載した。記事は、現代に通じる日本人や日本社会の性質は主に明治時代に培われたものであるという観点に立って論理を展開。「日本独特の民族性」をもたらした明治政府の政策について解説している。
 まずは「学ぶこと」だ。明治政府は積極的に欧米から事物を学んだとするとともに、それが「単なる移植ではなく、無計画なものでもなかった」とし、社会や経済そして国力を高めるためという明確な目的意識を持っていたと説明した。
 また、国を豊かにするうえで明治の指導者たちは一部の工業部門にリソースを集中させて発展させることを選択したほか、税制、賃金の上げ渋りといった制度によって大量の国内資金が工業の投資家の手中に渡るよう仕向け、資金をほぼ全て国内で調達したと解説している。
 さらに、欧米列強に取り囲まれる中で日本が生きていくには「国家意識を持った日本国民」を育てる必要があると判断した明治政府が積極的に公共教育運動を展開、「国の近代化のために自分が犠牲となる」といった考えや、「私は日本人だ」という強い排外意識の植え付け、中央政府の権力集中、社会階級の再編成などを実現したとも論じた。
 また、明治政府は意識して「数百年来軽視されてきた、国への忠誠」を復活させるべく、「民族そして国土の神聖性」という宗教的な観念を宣揚したと説明している。」
http://news.searchina.net/id/1618957?page=1
 <終身雇用制を持ち出したところは、ガセ学説を掴まされており、惜しい!↓>
 「・・・騰訊はこのほど、日本の職人魂について紹介する記事を掲載し、「戦後日本人は何十年もかけて高品質の製品を造り続け、世界中に日本の職人魂を伝えることに成功した」と伝えている。
 記事はまず、日本の「職人魂」の事例として、60年も寿司造りに専念した職人のほか、陶器作りの職人やリンゴ作り農家など、1つの仕事に専念し、より良い品を作ろうとする執着心と追求心を称賛した。
 続けて、日本人が職人魂を持つことができた理由として、「日本企業に終身雇用制度があったこと」を挙げ、この制度により、一生涯をかけて1つの仕事に専念できる環境が整い、これが日本経済の発展につながったと主張。そして今後の中国が必要とする「職人魂」と「革新能力」は、どちらも長い期間にわたって1つの仕事に専念することによって生まれるものだと指摘した。
 また記事は「どんな手段を使えば、中国人は日本人の麗しい特質を得ることができるのか」と疑問を投げかけている。」
http://news.searchina.net/id/1618956?page=1
 <これも、どちらかと言えば、ほんわか礼賛記事。↓>
 「・・・捜狐はこのほど、香川県を旅行で訪れた中国人の自動車ファンが、香川県内の街を観察し、自らで得た情報に基づいて日本の自動車市場を分析する記事を掲載した。
 記事は香川県を訪れて考察した結果が日本全国の現状に適用できるとは限らないと注記しつつも、「どこに行っても最もよく見かけたのは軽自動車」だと説明、軽自動車以外ではハイブリッド車を見かける比率も「極めて高かった」と伝え、こうした路上の光景は「日本の特徴の1つ」と表現した。
 さらに、香川県では中国で人気のSUV車を見かけることは少なく、その代わりに「MPV車」を「どこでも見かけた」と説明。さらに実際の観察に基づき、日本人は軽自動車、ハイブリッド車、そしてMPV車を好むと説明しつつ、軽自動車であれば「非常に狭いスペース」でも駐車可能である点を写真を交えて読者に紹介。また、軽自動車の車内スペースは「比類ないほど」広いと称賛、中国国産メーカーは軽自動車の設計概念から学ぶべきだという見方を示した。」
http://news.searchina.net/id/1618955?page=1
<太田>
 K.Kさんとのこのところのやりとりは、ご案内のような事情から、多過ぎることもあり、転載していませんが、本日のやりとりだけはご紹介することにしました。
 (メインのパソコンの本格復旧は、場合によっては、24日のオフ会の後に回そうと思っています。)
<太田>
 昨日、windows10にしてから、初めてパソコンで音楽CDを聴こうとしたら、できませんでした。
 設定→システム→既定のアプリ、を覗いたのですが、関連付けの仕方が分からず断念しました。
 どうしたらいいのでしょうか。
<K.K>
 この問題を解決しようとすと、リカバリより大変になる気がしてならないのですが・・・。
 暫定的に、他のパソコンを利用するということではダメでしょうか?
<太田>
 <Windows10だけがとりあえず復旧インストールされているところの、メインの>Epsonのことではなく、一般論としての問題なのです。
 昨日は、NECでの結果でした。
 今、富士通新でやってみましたが、同じでした。
<K.K>
 (私は音楽CDをHDDに取り込んでしまっており、普段使っていないので、押し入れから出してきました。)
 WindowsMediaPlayer(以下WMP)の設定方法を示します。
 WMPの設定がデフォルトであれば、下記で自動再生されるようになるはずです。
 (自動再生の方法は、アプリによって異なります。他のアプリに関してはちょっとわからないです。)
1.音楽CDを光学ドライブに挿入してください。
2.しばらく待って、エクスプローラを起動させて、光学ドライブにCDが認識されていることを確認してください。
3.光学ドライブのアイコン上で右クリック→展開したリストの[開く(Q)]をクリックしてください。CDのトラックが表示されるはずです。
4.どれでもよいので表示されたトラックをクリックして青色反転→右クリック→展開したリストの[プログラムから開く(H)]をクリック→さらに展開したリストの[別のプログラムを選択(C)]をクリックしてください。
5.新しく開いたウィンドウの一番下[常にこのアプリを使って.cdaファイルを開く]チェックボックスにチェックをいれてください。
⇒windows media playerで一つ一つのトラックを聴くことはできても、「常に」にのチェックボックス云々が見当たりません。(太田)
⇒⇒自動再生にこだわらなければ、ここから下の<1~3の>手順ですべてのトラックを聴くことができると思います。暫定的に↓下記の手順で聴くということでダメでしょうか?(K.K)
⇒⇒⇒トラックをexplorerで見るかMedia Playerで見るか、とにかく、トラックごとの
再生しかできなさそうですが、それでよしとしましょう。サンキュー。(太田)
6.[Windows Media Player]をクリックして青色反転させたのち、[OK]をクリックしてください。
 光学ドライブに既に挿入済みの音楽CDを再生させる場合は、以下のようにしてください。
1.[Windows Media Player]を起動させてください。
(左下[Windowボタン]クリック→[すべてのプログラム]クリック→[W]の欄が表示されるようにスクロール→[Windowsアクセサリ]クリック→[Windows Media Player]クリックで起動します。頻繁に使うようであれば、スタート画面・タスクバー等に右クリックから登録してください。)
2.左の方に[XXXXX (X:)](←XXXXはアルバム名)があるはずです。これをクリックしてください。
3.再生させたいトラックをダブルクリックさせてください。
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 休日の臨時一人題名のない音楽会です。
 村下孝蔵の、踊り子、初恋、春雨をすでにご紹介済み(コラム#5295、8049)ですが、彼の自作自演曲には他にも良いものが、下掲のように多数あります。
花れん
https://www.youtube.com/watch?v=GkK2QAdg8g4
ゆうこ
https://www.youtube.com/watch?v=dBQGeTQvPaM
レンガ通り
https://www.youtube.com/watch?v=dm2zzMK62xM
この国に生まれてよかった
https://www.youtube.com/watch?v=-sewhr05xcE
とまりぎ
https://www.youtube.com/watch?v=90_qxzZAENg
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太田述正コラム#8619(2016.9.19)
<改めてフランス革命について(その3)>
→非公開