太田述正コラム#8469(2016.7.6)
<入院「バカンス紀行」(その5)>(2016.10.20公開)
[2016年6月15日]
 午前中に、ベッドごと、2階のOCUから6階のHCUに移動しました。
 その後で、看護婦と一緒に現れた、主治医の神原医師を看護婦扱いしてしまった話を前にしましたよね。
 その神原医師に、せっかく、自動選局できるような設定にしてもらったのだけれど、プリペイドカードでTVを見るようになってからは、このラジオのことは、すっかり忘れてしまいました。
 夕刻、2度目の造影CT検査を、やはり、ベッドのまま、地下1階まで行って行いました。
 (ちなみに、X線検査等は、ICU、HCUにいた時には、全て、病室内で検査技師が機器を持参する形で行われたところです。)
 そして、夕食時に、入院してから初めて食事が出ました。
 但し、おかゆです。
 おかゆの時も含めて、病院食(注14)は大変拙く感じたのですが、どうやら、私の味覚が低下していたためのようで、徐々に、塩分控えめながらも、結構良くできている、と思うようになりました。
 (注14)病院食は「1食あたり640円<に定められている。>・・・<また、>病院給食の外部委託率は約60%である。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%97%85%E9%99%A2%E9%A3%9F
 大森赤十字病院の場合、地下2階だかに「栄養課」があり、恐らく、そこで病院食を自製している、と思われる。
 私は15日間とちょっと病院食だったわけですが、この間、主菜はもっぱら魚であり、鶏が出たのが2回、豚が1回でしたね。
 欧風の味付けは、この豚が出た1回だけで、後は、全て、和テイストでした。
 (魚は、常に、完全に骨が取り除いてありました。)
 コストも考慮されているのでしょうが、魚食(注15)は最も健康に良い、ということなのかもしれません。
 (注15)「日本における1人あたりの食用魚介類<消費>量(年)は、2007年で56.9kg。これは人口100万人以上の国の中でトップです。
 しかし、・・・近年における国民1人1日あたりの魚介類の摂取量は減少しています。
 1997年には1人1日98.2gだったのが、2009年には74.2gとなりました。そして2006年には、初めて肉の摂取量が魚の摂取量を超える、という現象が起きています。・・・
 魚食のメリット<は、>・・・高たんぱく・低脂肪<である上、>・・・鯖やイワシなどの青魚に<は>・・・EPAやDHAといった、細胞が正常に機能するためには欠かせないオメガ3脂肪酸も>多く>含まれ<ていることです。>」
http://papimami.jp/24611
 「EPA<(エイコサペンタエン酸)>は・・・血液の性状を健康に保ち、特に血栓ができにくくしたり、高脂血症を予防する結果、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞を予防するという働きがあ<り、>・・・DHA<(ドコサヘキサエン酸)>は・・・脳や網膜などの神経系に豊富に含まれている栄養素<です。>」
http://sara2.jp/epa/difference.html
 私は、魚を料理すると言えば、たまに鰤の照り焼きをやるくらいだが、半額セールの鰤の照り焼きや鮭の焼き物や牡蠣フライ、或いは、握り寿司・押し寿司・チラシ寿司、をよく食している。
 朝食には、必ず牛乳が添えられていましたね。
 (なお、分量は、基本的に全患者、同じであるようで、そのことを確認した上でどうしてそうしているのかを尋ねようと思いつつ、結局、その機会を逸してしまいました。)
 夜、神原医師の2度目の訪問がありました。
 撮った映像のコピーを一枚私に渡した上で、検査結果は良好であったとし、映像を指さしながら説明をしてくれたのですが、あんなに不鮮明な映像でよく診断ができるものだと感心するばかりで、余り得心はいきませんでした。
[2016年6月16日]
 この日の昼食から、おかゆが通常の御飯に切り替わりました。
 依然、血圧(高)が高い状態が続いていたので、服用させられていた降圧剤の分量が増やされるとともに、より強力な降圧剤に切り替えられました。
 なお、前にも記したように、14日夜には、私の方からコンタクトを試みたところの、比較的近傍にお住いの読者一家のご夫妻とお嬢さん、15日夜にはこのうちのご夫妻、16日夜には、このうちの奥様が、それぞれ、見舞いと、私の依頼したところの、太田掲示板への書き込み、及び、家事の実施のために、御足労いただきました。
[2016年6月17日]
 午前中にスタンフォード時代の友人からお見舞いメールが病院経由であり、午後には、ご当人から私のスマホにお見舞いの電話がかかってきました。
 夜には、オフ会の常連メンバーの医師たる読者が、お見舞いに駆けつけてくれました。
 この日あたりから、(TVを見ていると疲れることもあり、)スマホで何かできないか、「格闘」を始めました。
 どんなアプリをインストールしてあったかなど、全く忘れていたのですが、インストール済みのアプリの中から、Youtube、Radiko、SmartNewsを「発見」し、この3つのアプリを代わる代わる使用するようになりました。
 前2者は、TVと違って目を使わないので、余り疲労しないのがメリットでしたね。 
 
(続く)