太田述正コラム#8688(2016.10.24)
<皆さんとディスカッション(続x3140)>
<太田>(ツイッターより)
 イラク北部のIsis占領下の大都会モースルを、東からのイラク政府軍と北東からのクルド軍・・それに米軍の「顧問」達と米軍機が加勢している・・が解放しようとしている戦いの衛星写真を使った解説が見れるよ。
http://www.nytimes.com/interactive/2016/10/21/world/middleeast/mosul-peshmerga-isis.html?action=click&pgtype=Homepage&version=Moth-Visible&moduleDetail=inside-nyt-region-0&module=inside-nyt-region&region=inside-nyt-region&WT.nav=inside-nyt-region&_r=0
 21世紀にもなって御苦労なことだ。
 北東からのクルド軍とは、米英特殊部隊・空軍だけじゃなく、(イラク政府の強硬な抗議にもかかわらず)トルコ軍まで連携して戦ってんだね。
https://www.theguardian.com/world/2016/oct/23/mosul-offensive-turkish-and-kurdish-forces-launch-attacks-on-isis
 いいクルドと悪いクルドの間に楔を打ち込みつつ、トルコ内外のクルド人を取り込む形で「帝国」再構築を狙う?
<SBJlpcC2>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
 サイトのデザインを変更されたのですね。
 文字の大きさを変えられるようには出来ないものでしょうか?
 「そのうち慣れる」と言われれば、そうかもしれませんが。
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 自己解決しました。
⇒太田ブログのメンテには全く関与しておらず、そう言われて、何年振りかで自分のブログを眺めた次第。(太田)
<太田>
 それでは、その他の記事の紹介です。
 懐かしくなって、関連ウィキにあたってみた。↓
 「平幹二朗さん死去・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/culture/20161024-OYT1T50006.html?from=ytop_main9
 本人
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B3%E5%B9%B9%E4%BA%8C%E6%9C%97
 佐久間良子
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%90%E4%B9%85%E9%96%93%E8%89%AF%E5%AD%90
 三匹の侍
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E5%8C%B9%E3%81%AE%E4%BE%8D
 中共官民による日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓
 <使いまわし記事だが、日本の製品礼賛。↓>
 「・・・今日頭条は・・・中国の税関の倉庫に保管されていた約30年前の日本の消防車のバッテリーを交換したところ問題なくエンジンがかかったという出来事を紹介、日本の自動車製造技術や科学技術を絶賛している。
 記事は1987年製造の日本の消防車が中国税関の倉庫に保管されていたと紹介、バッテリーを交換してイグニッションキーを回すと「驚くべきことにエンジンが動いた」と驚嘆の念を示した。
 また、記事はこの日本の消防車は非常に長い期間メンテナンスされていないにも関わらず、オイル漏れや液漏れがなかったと説明したほか、消防車内部の電源盤についても、電気配線系統がまったく損なわれておらず、その品質の高さは「人を敬服させる」と絶賛。日本の自動車技術や科学技術に中国が追い付くには、さらに大きな努力が必要であると論じた。」
http://news.searchina.net/id/1621358?page=1
 <日本の研究開発力を礼賛し、中共人民の阿Q性を卑下。↓>
 「・・・伝送門はこのほど、「中国人が不動産を転がして財テクに懸命となっている間に、日本人は未来に向けた努力を続けている」と論じる記事を掲載した。
 記事は、日本の25人のノーベル賞受賞者のうち、22人が自然科学分野での受賞であることを指摘し、「これはドイツや英国、フランスも敵わない米国に次ぐ数字」であると指摘した。さらに、バブル崩壊後の日本経済は往々にして「失われた20年」と表現されるが、日本はその間にも数多くのノーベル賞受賞者を輩出していると驚きを示した。
 続けて、中国国内では多くのメディアが「日本は失われた20年によって経済が衰退し、イノベーション能力を失った」と報じていると伝える一方、日本は「中国が日本衰退論を叫ぶ背後で、未来への投資を継続してきたことが分かる」と指摘。また、経済の実力は国内総生産(GDP)の数値だけで判断することはできず、技術や産業における発言権や寡占度合いが重要になると指摘、「日本は多くの技術、産業で大きな発言権を持ち、重要な地位を占めているのが現状」と論じた。
 また記事は、中国経済がこれまで発展してきたのは「不動産」などへの投資によるものであり、「研究開発」への投資を続けてきた日本とは対照的だと指摘。「中国人が不動産を転がして財テクに懸命となっている間に、日本人は未来に向けた努力を続けている」のだと指摘している。」
http://news.searchina.net/id/1621397?page=1
 <日本人の探究心を礼賛。中共人民にも加勢させている。↓>
 「・・・今日頭条は・・・「日本は発達しているが、この業界では中国にやってきて学んでいる」とする記事を掲載した。記事は「周知のとおり、日本は経済が発展し、科学技術も先進的である」とする一方で、養蜂業については健康志向が高まっている日本人のニーズを満たすほどの産業規模が形成されていないと紹介。養蜂関連の製品の70%を輸入に頼っており、中でも中国が最大の輸出になっているとした。
 また、日本は養蜂技術で明らかに中国より遅れているとし、今年5月には日本の養蜂農家一行100人近くが、中国視察にやって来た伝えた。そして「わが国が有する多くの伝統工芸は、世界的に相当な生命力を持っている。あるものは受け継がれているが、あるものは徐々に失われつつある。若い世代が科学技術を前進させると同時に、伝統的な工芸を保護していくことを望みたい」と訴えている。・・・」
 ネットユーザーからは「恥を忍んで聞きに行くのが進歩の道。中国にはこの点が欠けている」との感想があった。」
http://news.searchina.net/id/1621359?page=1
 <日本のサービス業を礼賛しつつ、日本に行けキャンペーンを継続。↓>
 「・・・新華網は・・・「日本のカプセルホテルが観光客向けにグレードアップしている」とする記事を掲載した。記事は、観光客、特に女性観光客にとってカプセルホテルはスペースが狭すぎ、設備も充実しておらず、さらには安全リスクもあったため宿泊には向いていなかったと紹介。しかし、新しく出現し始めたカプセルホテルは、この状況を変えつつあるとした。
 その例として、大阪の道頓堀にある男性専用のカプセルホテルは普通の「カプセル」よりも大きい長さ2メートル、幅と高さが1メートルというサイズで、外国人観光客も利用しやすいようになっていると紹介。さらに、英語やタイ語、韓国語ができる店員を雇用したり、同じ建物に寿司屋やサウナ、フィットネス施設を設置したりしていることを伝えた。また、別の会社が経営するカプセルホテルは、さらに幅や高さが大きい「カプセル」を備えており、その快適さから常連客も存在すると紹介した。
 そして、東京・新宿のカプセルホテルでは、女性の安全性確保に気を遣っており、女性エリアと男性エリアを完全分別、チェックイン段階から異性の客どうしが顔を合わせることがないと説明。女性客の宿泊率は常に80%をキープし、週末にはさらに混雑するとのホテル関係者の話を伝えている。」
http://news.searchina.net/id/1621360?page=1
 <直接日本は登場しないが、暗黙的に日本を引き合いに出しつつ、支那を卑下。↓>
 「・・・今日頭条は・・・「中国の伝統文化はどうして、つまずいたまま立ち上がれないでいるのか」とする記事を掲載した。記事は、中国人がかつては燦然と輝く歴史文化を作り上げてきた一方で、この100年は「ご自慢の伝統文化にがけ崩れが発生している」状況であると説明。その背景について、歴史的な側面と人為的な側面の2つからそれぞれ解説している。
 歴史的な要因としてまず、漢の武帝時代に行われた「百家を排斥し、儒家のみを用いる」動きを挙げた。また、度重なる戦乱や天災によってその都度芸術や医学、暦法といった、大量の学習や蓄積が必要な文化が断絶あるいは淘汰されていったとした。さらに、明代や清代に盛んに行われた言葉狩り(「文字の獄」)、清代末期における自国文化を卑下し外国文化に媚びる風潮もそれぞれ要因とした。
 人為的な要因としては、古代から現代に至るまで「政治が経済を上回り、経済が文化を上回ってきた」点を挙げた。平和発展の時代はいいが、文化と政治・経済が衝突すると文化は、たちまち踏みにじられる」としている。また、伝統文化に対する大衆の基盤が失われているために、後継者が不足している点にも言及した。
 そして、最後に「文化は大樹であり、枝葉がなくなれば死ぬ。文化は水であり、源が絶たれれば枯れる。文化は建築であり、基礎が壊れれば崩れる」とまとめている。」
http://news.searchina.net/id/1621394?page=1
 今日頭条は、どうやら、習ちゃんから、日本礼賛キャンペーンに対する一部中共人民の憤懣のガス抜きも命じられている、と思った方がよさそうだ。↓
 <分かり易ーいそういう記事。↓>
 「・・・今日頭条は・・・「日本がまたインドネシア高速鉄道を引っ掻き回そうとしている。それよりもまず、『中国台頭焦燥病』を治せ」と題した文章を掲載した。・・・
 「日本は中国のように地域経済の連携強化に結び付けることなく、単に鉄道を1本建設するだけだ」と主張。「日本よ、鉄道建設の任務は中国に任せておけ。まずは冷静になって、焦燥病を治して来い」と日本に呼びかけている。」
http://news.searchina.net/id/1621362?page=1
 <無理やり書いているのがミエミエの記事。↓>
 「・・・今日頭条は・・・「在日中国人女性は中国に帰国したがらない」という報道に対し、「中国の読者に間違った印象を与えている」と反発する記事を掲載した。
 記事は、「インターネットが普及した現代においては、ごく少数の事例が普遍的な現象として受け止められがち」と指摘し、「日本が中国よりも住みやすい国」だとする5つの事例は「ごく少数の中国人女性の感想」であると主張。日本で暮らすすべての中国人女性の考え方を代表する意見ではないとしたうえで、「むしろ日本社会は外国人を排斥する傾向が強い」と主張、一部の中国人の意見として「長年、日本で暮らしているが、日本にとどまりたいと考える中国人女性はさほど多くないのが現実」と論じた。」
http://news.searchina.net/id/1621376?page=1
 因縁の渡辺-三浦戦のその2だ。↓
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12621586.html?rm=150
 一年任期であるところを見ると、世界仲良しクラブだな。↓
 「世界医師会–会長に日医・横倉氏選出・・・」
http://mainichi.jp/articles/20161023/ddm/002/040/070000c
 トランプ支持を初めて米主要紙が表明ってんで、その新聞は・・。↓
 Donald Trump Just Got His First Major General Election Newspaper Endorsement・・・
 The Las Vegas Review-Journal・・・
http://time.com/4541917/donald-trump-las-vegas-review-journal-sheldon-adelson/?xid=homepage
 さもあらんと、今度は、ピアノについても調べてみたら、科学的根拠に基づいていないが、確かに効能はありそう。↓
 「“歌って気分スッキリ”の科学的根拠とは?–歌が嫌いな人でもストレス解消の効果あり・・・」
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/091500068/102100003/?P=1&prvArw
 ピアノを弾くこと
http://kekkosokushin.info/piano-762.html
http://neuertraum.com/piano-kenkou-1462.html
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太田述正コラム#8689(2016.10.24)
<プーチンのロシア(その4)>
→非公開